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知恵熱。
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ーーーーー
翌朝、鳥の鳴き声で目が覚めた私は自分の体が熱いことに気がついた。
ベッドから体を起こそうと思っても、だるくて動くのが億劫に感じる。
「やばい・・筋肉痛と風邪の症状・・・」
覚えのある体のだるさから風邪だと自己判断するけど、この町に病院は無い。
そもそも病院というものがこの世界にあるのかさえ怪しいところだ。
「と・・とりあえず広場に行って3日くらい休むことを伝えないと・・・」
メールもなければ電話もないこの世界。
連絡手段は口頭で直接言うか誰かに伝言を頼むしかないのだ。
「昨日は元気だったからよかったけど・・こういうとき不便さを感じる・・・」
私はベッドから無理矢理体を起こした。
ぐらっと揺れる視界は自分の体が悲鳴を上げてる証拠だ。
「うぁ・・・きつ・・・・」
状態が落ち着くまでベッドに腰かけていた私は、しばらく時間が経った後ゆっくり立ち上がった。
キッチンまで行って、汲み貯めていた水を一口飲む。
「絶対知恵熱・・。」
おでこに手をあてると、そんなに熱い気はしなかった。
昨日一昨日と情報が多すぎて頭がパンクしてしまったのかもしれない。
前の世界にはない話ばかり聞いたから・・・。
「それでも3日は子供たちに合わないほうがいいなぁ・・風邪だったら移しちゃいけないし・・。」
そんなことを考えながらゆっくり動いていく。
服を着替え、なんとなく顔を洗って歯を磨くともう太陽が高い位置に向かってることに気がついた。
そろそろ家を出ないと間に合わなくなる。
「ゆっくり行けば・・大丈夫・・・。」
家の壁に手をつきながら歩いて行き、私は広場に向かって行ったのだった。
ーーーーー
(マオ?広場でしゃがみ込んで何してんだ?)
昼飯を食べ終えた俺、カーマインとトープ、セラドンが町なかを歩いてる時に俺の視界にマオの姿が入った。
そろそろマオが広場に来て子供たちに計算を教える時間だと思って足を広場に向けたのだけれど・・・その広場でマオが地面にしゃがみ込んでいたのだ。
「あれ?マオじゃない?」
「ほんとだ。子供たちはまだみたいだよ?」
トープとセラドンもマオの姿に気がついたようだけど、マオは俺たちの姿にまだ気づいてなさそうだ。
レンガでできた壁に体をもたれかけさせ、前をじっと見てる。
その視線の先に俺たちの姿が入ってるようだけど・・・動く気配は無さそうだ。
「考え事でもしてるのか?」
「まぁ、一昨日結構いろいろあったしねぇ・・。昨日カーマインも教えたんだろ?力のこと。」
「あぁ。」
俺は昨日マオと別れてから宿に戻り、トープたちにマオに力のことを話したことを伝えていた。
子供たちにはまだ言わないことも。
「呼んだら気づくんじゃない?」
そう言ってセラドンがマオに向かって手を振りながら叫んだ。
「おーい!マオーっ!」
気付くようにと大きく手を振りながら体を左右に動かすセラドンだったけど、マオはセラドンの姿をじっと見るだけで動かなかった。
声も出さずにじっと一点を見つめてるようだ。
「・・・なぁ、なんかおかしくないか?」
気になった俺は走り出した。
じっと一点を見つめてるマオのところに駆け寄り、マオの前で身を屈める。
「マオ?・・・マオ!?」
「ぅ・・・・」
マオは顔を赤くしながら虚ろな目で前を見ていたのだ。
どうみても様子がおかしい。
「体調が悪いのか!?」
俺はマオの頬や首に自分の手をあてた。
すると俺の手よりも遥かに熱かったのだ。
「熱があるじゃないか・・・!」
しんどそうに地面に座り込んでるマオは体に力が入らないのか少し前のめりになっていた。
肩で荒く息をしていて、今にも意識を手放しそうだ。
「おまっ・・・なんで広場に来たんだ!?」
そう聞くとマオはかすれるような声で話し始めた。
「子供たち・・来るから・・・」
「!!・・お前がいなかったらちゃんと帰るって・・・!」
「でも・・来るって約束・・・」
マオがそう言ったとき、マオが勉強を見てる子供たちが広場にやって来た。
「マオーっ!」
「来たよーっ!」
「今日は3人揃って・・・って、え?にーちゃんたち、マオ・・どうかしたの?」
地面に座り込んでるマオの姿を見た3人は、いつもと違うマオの様子を見てただ事じゃないと勘づいたようだ。
近づいてくる足を止めて、少し距離をあけてこっちを見ていた。
「お前ら今日の勉強は中止だ。マオは体調が悪い。」
そう言うと子供たちは心配そうにマオを覗き込みに来た。
赤い顔に荒い息を見て、心配そうな顔をしてる。
「ほらほら、俺たちがマオを家まで送り届けるから今日は帰りな?」
トープが子供たちの背中を押すようにして歩き始めた。
セラドンも同じようにして帰らせようと促してる。
「そうそう、マオが元気になったらみんなに伝えに行くから、それまで家の手伝いしときな?」
トープとセラドンの言葉に、子供たちは軽く首を縦に振って歩いて行った。
姿が見えなくなるまで待ち、俺はマオを抱きかかえて立ち上がった。
「マオの家に行くからな?いいな?」
そうマオに伝え、俺たちはマオの家に向かって歩き始めた。
ーーーーー
マオの家に着いた俺たちは家の周りをきょろきょろと見回していた。
外から見ていたことは何度かあるはずなのに、なぜか景色が変わってるような気がするのだ。
「なんか・・・植物が凄いことになってないか?」
「うん・・・こんなに生い茂ってなかったと思うんだけど・・・セラドン、何かわかるか?」
「ちょっと聞いてくるー。」
セラドンがマオの家の周りを囲ってる植物の所に向かったあと、トープが家の扉に手をかけた。
手前に引いて扉を開けようとするけど、何かが引っかかってるのか開かないでいる。
「あれ?開かない?・・・もしかして鍵?」
「鍵・・・」
扉が開かないことにはマオを寝かせることができない。
俺はその場にしゃがみ、腕の中にいるマオの頬を軽く叩いた。
「マオ、マオ?鍵持ってるか?」
「・・・ぅ?」
マオは俺の声が聞こえたのか、ごそごそと自分の服の中に手を入れ始めた。
そして革ひもが通された1本のシンプルな鍵を取り出したのだ。
「開けるからな?いいな?」
一応確認を取り、俺はその鍵をトープに渡した。
トープはその鍵を使って扉を開け、俺たちは家の中に足を踏み入れた。
中はあまり物が無く、少し変わった造りに俺たちは目を奪われてしまう。
「なんていうか・・広い感じがする?」
「壁があまりないからじゃない?ほら、料理するとこも見える造りになってるみたいだよ?」
そう言われて部屋の奥を見ると、確かに料理をするところらしき場所が見えた。
普通の家は料理する場所は壁で囲っていて見えないようにするところが殆どなのに、この家は端まで見渡せるように造られていたのだ。
「マオの部屋はどこだろう?」
「ちょっと見てくる。」
トープは家の中に入り、見えないところに足を向けた。
「ここみたいだ、カーマイン。」
壁の向こうに部屋があったようで、俺はトープのところにマオを連れて行った。
部屋に入ってすぐにあった、くつろぐような空間のちょうど裏くらいにマオの部屋があったようで、小さなベッドと小さなテーブル、それに灯りをともす蝋燭が目に入った。
「・・・こんな小さいベッドに寝れるのか?」
「いや、マオの大きさから考えたらこれくらいだろ?寝かせてみろよ。」
トープに言われてマオを寝かせると、ベッドが少し大きくらいだった。
マオに合わせて造ったようだ。
「ちっさ・・・」
「まぁ、マオは女性の中でも小柄だよね。・・・っと、ちょっと頭を冷やすもの用意してくる。」
「あぁ。」
トープが部屋から出て行ったあと、俺はマオに布団をかけた。
マオはしんどいのか、苦しそうな顔をしてる。
「この町じゃ薬はないな・・。熱だけなら下がるのを待つしかないけど・・・」
苦しそうな顔をどうにかしてやりたいと思いながら額に手を置くと、さっきよりも熱くなってる気がした。
熱を上げ切るために布団を首元までかけ直したとき、ちょうどトープが戻ってきた。
近くの水溜場で布を濡らしてきたようだ。
「桶があったからついでに水も汲んできた。しばらくこれでいけるだろう。」
「あぁ、ありがとな。」
トープは濡らしてきた布をマオの額に乗せた。
前髪が濡れないように少し上げ、そっと・・・。
「医者は・・・呼びに行っても恐らく3日はかかるな。」
トープの言葉に俺は、医者が一番近くにいる町を頭の中で探した。
国での医者の数は圧倒的に少なく、町一つにつき一人はいない。
一人の医者で三つか四つの町を診てるのだ。
「そうだな。このまま様子を見るか悩むところだけど・・・」
熱だけならこのまま対処療法でどうにかなる。
でも何かマオに持病があったとしたら・・医者は必要だ。
(俺かトープが医者のいる町に飛べば二日くらいで戻って来れる。念のために行くか・・・)
そう思ったとき、家の外で俺たちの名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「カーマインーっ!トープーっ!セラドンーっ!」
「!!・・・この声は・・アザレアか?」
翌朝、鳥の鳴き声で目が覚めた私は自分の体が熱いことに気がついた。
ベッドから体を起こそうと思っても、だるくて動くのが億劫に感じる。
「やばい・・筋肉痛と風邪の症状・・・」
覚えのある体のだるさから風邪だと自己判断するけど、この町に病院は無い。
そもそも病院というものがこの世界にあるのかさえ怪しいところだ。
「と・・とりあえず広場に行って3日くらい休むことを伝えないと・・・」
メールもなければ電話もないこの世界。
連絡手段は口頭で直接言うか誰かに伝言を頼むしかないのだ。
「昨日は元気だったからよかったけど・・こういうとき不便さを感じる・・・」
私はベッドから無理矢理体を起こした。
ぐらっと揺れる視界は自分の体が悲鳴を上げてる証拠だ。
「うぁ・・・きつ・・・・」
状態が落ち着くまでベッドに腰かけていた私は、しばらく時間が経った後ゆっくり立ち上がった。
キッチンまで行って、汲み貯めていた水を一口飲む。
「絶対知恵熱・・。」
おでこに手をあてると、そんなに熱い気はしなかった。
昨日一昨日と情報が多すぎて頭がパンクしてしまったのかもしれない。
前の世界にはない話ばかり聞いたから・・・。
「それでも3日は子供たちに合わないほうがいいなぁ・・風邪だったら移しちゃいけないし・・。」
そんなことを考えながらゆっくり動いていく。
服を着替え、なんとなく顔を洗って歯を磨くともう太陽が高い位置に向かってることに気がついた。
そろそろ家を出ないと間に合わなくなる。
「ゆっくり行けば・・大丈夫・・・。」
家の壁に手をつきながら歩いて行き、私は広場に向かって行ったのだった。
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(マオ?広場でしゃがみ込んで何してんだ?)
昼飯を食べ終えた俺、カーマインとトープ、セラドンが町なかを歩いてる時に俺の視界にマオの姿が入った。
そろそろマオが広場に来て子供たちに計算を教える時間だと思って足を広場に向けたのだけれど・・・その広場でマオが地面にしゃがみ込んでいたのだ。
「あれ?マオじゃない?」
「ほんとだ。子供たちはまだみたいだよ?」
トープとセラドンもマオの姿に気がついたようだけど、マオは俺たちの姿にまだ気づいてなさそうだ。
レンガでできた壁に体をもたれかけさせ、前をじっと見てる。
その視線の先に俺たちの姿が入ってるようだけど・・・動く気配は無さそうだ。
「考え事でもしてるのか?」
「まぁ、一昨日結構いろいろあったしねぇ・・。昨日カーマインも教えたんだろ?力のこと。」
「あぁ。」
俺は昨日マオと別れてから宿に戻り、トープたちにマオに力のことを話したことを伝えていた。
子供たちにはまだ言わないことも。
「呼んだら気づくんじゃない?」
そう言ってセラドンがマオに向かって手を振りながら叫んだ。
「おーい!マオーっ!」
気付くようにと大きく手を振りながら体を左右に動かすセラドンだったけど、マオはセラドンの姿をじっと見るだけで動かなかった。
声も出さずにじっと一点を見つめてるようだ。
「・・・なぁ、なんかおかしくないか?」
気になった俺は走り出した。
じっと一点を見つめてるマオのところに駆け寄り、マオの前で身を屈める。
「マオ?・・・マオ!?」
「ぅ・・・・」
マオは顔を赤くしながら虚ろな目で前を見ていたのだ。
どうみても様子がおかしい。
「体調が悪いのか!?」
俺はマオの頬や首に自分の手をあてた。
すると俺の手よりも遥かに熱かったのだ。
「熱があるじゃないか・・・!」
しんどそうに地面に座り込んでるマオは体に力が入らないのか少し前のめりになっていた。
肩で荒く息をしていて、今にも意識を手放しそうだ。
「おまっ・・・なんで広場に来たんだ!?」
そう聞くとマオはかすれるような声で話し始めた。
「子供たち・・来るから・・・」
「!!・・お前がいなかったらちゃんと帰るって・・・!」
「でも・・来るって約束・・・」
マオがそう言ったとき、マオが勉強を見てる子供たちが広場にやって来た。
「マオーっ!」
「来たよーっ!」
「今日は3人揃って・・・って、え?にーちゃんたち、マオ・・どうかしたの?」
地面に座り込んでるマオの姿を見た3人は、いつもと違うマオの様子を見てただ事じゃないと勘づいたようだ。
近づいてくる足を止めて、少し距離をあけてこっちを見ていた。
「お前ら今日の勉強は中止だ。マオは体調が悪い。」
そう言うと子供たちは心配そうにマオを覗き込みに来た。
赤い顔に荒い息を見て、心配そうな顔をしてる。
「ほらほら、俺たちがマオを家まで送り届けるから今日は帰りな?」
トープが子供たちの背中を押すようにして歩き始めた。
セラドンも同じようにして帰らせようと促してる。
「そうそう、マオが元気になったらみんなに伝えに行くから、それまで家の手伝いしときな?」
トープとセラドンの言葉に、子供たちは軽く首を縦に振って歩いて行った。
姿が見えなくなるまで待ち、俺はマオを抱きかかえて立ち上がった。
「マオの家に行くからな?いいな?」
そうマオに伝え、俺たちはマオの家に向かって歩き始めた。
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マオの家に着いた俺たちは家の周りをきょろきょろと見回していた。
外から見ていたことは何度かあるはずなのに、なぜか景色が変わってるような気がするのだ。
「なんか・・・植物が凄いことになってないか?」
「うん・・・こんなに生い茂ってなかったと思うんだけど・・・セラドン、何かわかるか?」
「ちょっと聞いてくるー。」
セラドンがマオの家の周りを囲ってる植物の所に向かったあと、トープが家の扉に手をかけた。
手前に引いて扉を開けようとするけど、何かが引っかかってるのか開かないでいる。
「あれ?開かない?・・・もしかして鍵?」
「鍵・・・」
扉が開かないことにはマオを寝かせることができない。
俺はその場にしゃがみ、腕の中にいるマオの頬を軽く叩いた。
「マオ、マオ?鍵持ってるか?」
「・・・ぅ?」
マオは俺の声が聞こえたのか、ごそごそと自分の服の中に手を入れ始めた。
そして革ひもが通された1本のシンプルな鍵を取り出したのだ。
「開けるからな?いいな?」
一応確認を取り、俺はその鍵をトープに渡した。
トープはその鍵を使って扉を開け、俺たちは家の中に足を踏み入れた。
中はあまり物が無く、少し変わった造りに俺たちは目を奪われてしまう。
「なんていうか・・広い感じがする?」
「壁があまりないからじゃない?ほら、料理するとこも見える造りになってるみたいだよ?」
そう言われて部屋の奥を見ると、確かに料理をするところらしき場所が見えた。
普通の家は料理する場所は壁で囲っていて見えないようにするところが殆どなのに、この家は端まで見渡せるように造られていたのだ。
「マオの部屋はどこだろう?」
「ちょっと見てくる。」
トープは家の中に入り、見えないところに足を向けた。
「ここみたいだ、カーマイン。」
壁の向こうに部屋があったようで、俺はトープのところにマオを連れて行った。
部屋に入ってすぐにあった、くつろぐような空間のちょうど裏くらいにマオの部屋があったようで、小さなベッドと小さなテーブル、それに灯りをともす蝋燭が目に入った。
「・・・こんな小さいベッドに寝れるのか?」
「いや、マオの大きさから考えたらこれくらいだろ?寝かせてみろよ。」
トープに言われてマオを寝かせると、ベッドが少し大きくらいだった。
マオに合わせて造ったようだ。
「ちっさ・・・」
「まぁ、マオは女性の中でも小柄だよね。・・・っと、ちょっと頭を冷やすもの用意してくる。」
「あぁ。」
トープが部屋から出て行ったあと、俺はマオに布団をかけた。
マオはしんどいのか、苦しそうな顔をしてる。
「この町じゃ薬はないな・・。熱だけなら下がるのを待つしかないけど・・・」
苦しそうな顔をどうにかしてやりたいと思いながら額に手を置くと、さっきよりも熱くなってる気がした。
熱を上げ切るために布団を首元までかけ直したとき、ちょうどトープが戻ってきた。
近くの水溜場で布を濡らしてきたようだ。
「桶があったからついでに水も汲んできた。しばらくこれでいけるだろう。」
「あぁ、ありがとな。」
トープは濡らしてきた布をマオの額に乗せた。
前髪が濡れないように少し上げ、そっと・・・。
「医者は・・・呼びに行っても恐らく3日はかかるな。」
トープの言葉に俺は、医者が一番近くにいる町を頭の中で探した。
国での医者の数は圧倒的に少なく、町一つにつき一人はいない。
一人の医者で三つか四つの町を診てるのだ。
「そうだな。このまま様子を見るか悩むところだけど・・・」
熱だけならこのまま対処療法でどうにかなる。
でも何かマオに持病があったとしたら・・医者は必要だ。
(俺かトープが医者のいる町に飛べば二日くらいで戻って来れる。念のために行くか・・・)
そう思ったとき、家の外で俺たちの名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「カーマインーっ!トープーっ!セラドンーっ!」
「!!・・・この声は・・アザレアか?」
応援ありがとうございます!
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