18 / 26
第18話 兄と妹の意見交換と時々キスに抱擁
しおりを挟む
「はぁー、お兄様ったら相変わらずですね」
イリスはため息をついて言葉を返した。兄の溺愛ぶりには昔から頭を悩ませていたが、数多くの人々を天災に巻き込むような危険をはらんだ思考はよくない。
「何がだ?」
どうしたの? という感じでシモンはぼんやりと首をかしげ不思議そうな顔で尋ねた。
「伯爵領を消滅させるなんて……冗談でもそんな物騒なこと言わないでください」
とても大切に思ってくれる兄にイリスはありがたく感謝していますが、だからと言って普通に生活を送っている人の生命を脅かすことは褒められない気持ちでいた。
「でもイリスがこの世からいなくなって二度と会えないと思うと私は悲しくて寂しくて……どうしようもなくなってしまうくらい追い詰められてしまう」
シモンは哀愁を帯びた悲惨な顔になり、妹が永久に姿を消してしまうなんて考えられないと言い、心が切なく苦しくなると悲痛な思いに沈んだ。
「お兄様この地に住んで平和に生きて暮らしている人は大勢いるのですよ? そんな人を困らせてはいけません!」
日頃から人として道徳的な感覚を持っているイリスは、むやみに人を傷つけることが正しくないと考えているので説得する口ぶりになった。
「確かにそうだな。イリスごめんよ。私が最初から最後まで間違っていた」
「ええっ!?」
イリスはふいに宙に浮かされて新鮮な驚きを感じ慌てた声を発した。すぐに兄に抱き上げられたのがわかった。シモンは妹を高く抱き上げると頬ずりを繰り返して、イリスは愛情のこもった所業を受け続けた。
「お兄様? 次は何を?」
戸惑うイリスにお構いなしに、シモンは抱っこからおんぶにスタイルチェンジした。蝶が飛ぶように動き回ってイリスを楽しませると、また抱っこに戻って幾度も首筋にキスをすると唇を奪った。
シモンは妹の髪の毛一本に頭のフケに皮膚の垢に至るまで愛して、ひたすらイリスを一途に愛情をこめて崇拝している。
そんな恋しくてたまらない妹に瞳を見つめ続けられ、心を熱くして説得されたら、シモンに否定的な意見を口にすることは出来るわけがない。
兄に思いのままに弄ばれて妹は怒ったのか? 眉間にしわを寄せて険しい表情で睨んでいた。その時イリスの顔がぱっと明るく眼はきらきらと輝きました。
「――さすがお兄様! 私の気持ちをご理解いただけると信じていました」
どうやらイリスは、兄にそうしてほしかったらしく満足していた。自分の気持ちを察してもらえて、救われたような喜びを感じて晴れ晴れとした声で言う。
「私はいつでもイリスと同じ気持ちだよ」
「私の気持ちは何でも分かるのですね」
「さっきの話はイリスがどんな反応するのか試してみただけさ」
「お兄様は常にクールで素敵です。先ほどの動きも素晴らしかった」
先ほどシモンは妹がいなくなったら、伯爵領の全てにおいて建物や草木に人も動物も何もかも無い取り払われた土地にするとかなり本気で言った。
でも妹に気に入られたくて嫌われたくなくて試したと格好いいことをとっさの判断で言ってしまう。二人は抱き合い再びキスを開始した。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!周りにいるメイドたちから爆発的な拍手が沸き起こる。
「奥様ーーーーっ!」
「マダムーーーーーーーーー」
「麗しいマーム!」
「イリス様ーーーーーーー!!」
「デイム素晴らしい」
「ジェントルウーマン!!!」
「輝かしいレディー!」
メイドたちは一斉にアクセル全開で手を叩き歓声を上げた。感動の嵐が巻き起こり過熱するメイドたちの黄色い声援が飛び交う。
心を打たれずにはいられなくてポケットからハンカチを取り出し、誰もがみんな涙が止まらなくなり息つく間もなく感動にハンカチを濡らしていく。
雰囲気が落ち着いてくるとメイドたちは胸に手を当てて、尊い最高の女性であるイリス夫人の幸せな顔を眺めながら幸福に浸っていた。
イリスはため息をついて言葉を返した。兄の溺愛ぶりには昔から頭を悩ませていたが、数多くの人々を天災に巻き込むような危険をはらんだ思考はよくない。
「何がだ?」
どうしたの? という感じでシモンはぼんやりと首をかしげ不思議そうな顔で尋ねた。
「伯爵領を消滅させるなんて……冗談でもそんな物騒なこと言わないでください」
とても大切に思ってくれる兄にイリスはありがたく感謝していますが、だからと言って普通に生活を送っている人の生命を脅かすことは褒められない気持ちでいた。
「でもイリスがこの世からいなくなって二度と会えないと思うと私は悲しくて寂しくて……どうしようもなくなってしまうくらい追い詰められてしまう」
シモンは哀愁を帯びた悲惨な顔になり、妹が永久に姿を消してしまうなんて考えられないと言い、心が切なく苦しくなると悲痛な思いに沈んだ。
「お兄様この地に住んで平和に生きて暮らしている人は大勢いるのですよ? そんな人を困らせてはいけません!」
日頃から人として道徳的な感覚を持っているイリスは、むやみに人を傷つけることが正しくないと考えているので説得する口ぶりになった。
「確かにそうだな。イリスごめんよ。私が最初から最後まで間違っていた」
「ええっ!?」
イリスはふいに宙に浮かされて新鮮な驚きを感じ慌てた声を発した。すぐに兄に抱き上げられたのがわかった。シモンは妹を高く抱き上げると頬ずりを繰り返して、イリスは愛情のこもった所業を受け続けた。
「お兄様? 次は何を?」
戸惑うイリスにお構いなしに、シモンは抱っこからおんぶにスタイルチェンジした。蝶が飛ぶように動き回ってイリスを楽しませると、また抱っこに戻って幾度も首筋にキスをすると唇を奪った。
シモンは妹の髪の毛一本に頭のフケに皮膚の垢に至るまで愛して、ひたすらイリスを一途に愛情をこめて崇拝している。
そんな恋しくてたまらない妹に瞳を見つめ続けられ、心を熱くして説得されたら、シモンに否定的な意見を口にすることは出来るわけがない。
兄に思いのままに弄ばれて妹は怒ったのか? 眉間にしわを寄せて険しい表情で睨んでいた。その時イリスの顔がぱっと明るく眼はきらきらと輝きました。
「――さすがお兄様! 私の気持ちをご理解いただけると信じていました」
どうやらイリスは、兄にそうしてほしかったらしく満足していた。自分の気持ちを察してもらえて、救われたような喜びを感じて晴れ晴れとした声で言う。
「私はいつでもイリスと同じ気持ちだよ」
「私の気持ちは何でも分かるのですね」
「さっきの話はイリスがどんな反応するのか試してみただけさ」
「お兄様は常にクールで素敵です。先ほどの動きも素晴らしかった」
先ほどシモンは妹がいなくなったら、伯爵領の全てにおいて建物や草木に人も動物も何もかも無い取り払われた土地にするとかなり本気で言った。
でも妹に気に入られたくて嫌われたくなくて試したと格好いいことをとっさの判断で言ってしまう。二人は抱き合い再びキスを開始した。
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!周りにいるメイドたちから爆発的な拍手が沸き起こる。
「奥様ーーーーっ!」
「マダムーーーーーーーーー」
「麗しいマーム!」
「イリス様ーーーーーーー!!」
「デイム素晴らしい」
「ジェントルウーマン!!!」
「輝かしいレディー!」
メイドたちは一斉にアクセル全開で手を叩き歓声を上げた。感動の嵐が巻き起こり過熱するメイドたちの黄色い声援が飛び交う。
心を打たれずにはいられなくてポケットからハンカチを取り出し、誰もがみんな涙が止まらなくなり息つく間もなく感動にハンカチを濡らしていく。
雰囲気が落ち着いてくるとメイドたちは胸に手を当てて、尊い最高の女性であるイリス夫人の幸せな顔を眺めながら幸福に浸っていた。
474
あなたにおすすめの小説
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
侯爵夫人のハズですが、完全に無視されています
猫枕
恋愛
伯爵令嬢のシンディーは学園を卒業と同時にキャッシュ侯爵家に嫁がされた。
しかし婚姻から4年、旦那様に会ったのは一度きり、大きなお屋敷の端っこにある離れに住むように言われ、勝手な外出も禁じられている。
本宅にはシンディーの偽物が奥様と呼ばれて暮らしているらしい。
盛大な結婚式が行われたというがシンディーは出席していないし、今年3才になる息子がいるというが、もちろん産んだ覚えもない。
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
貴方が側妃を望んだのです
cyaru
恋愛
「君はそれでいいのか」王太子ハロルドは言った。
「えぇ。勿論ですわ」婚約者の公爵令嬢フランセアは答えた。
誠の愛に気がついたと言われたフランセアは微笑んで答えた。
※2022年6月12日。一部書き足しました。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
史実などに基づいたものではない事をご理解ください。
※話の都合上、残酷な描写がありますがそれがざまぁなのかは受け取り方は人それぞれです。
表現的にどうかと思う回は冒頭に注意喚起を書き込むようにしますが有無は作者の判断です。
※更新していくうえでタグは幾つか増えます。
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
【完結】愛で結ばれたはずの夫に捨てられました
ユユ
恋愛
「出て行け」
愛を囁き合い、祝福されずとも全てを捨て
結ばれたはずだった。
「金輪際姿を表すな」
義父から嫁だと認めてもらえなくても
義母からの仕打ちにもメイド達の嫌がらせにも
耐えてきた。
「もうおまえを愛していない」
結婚4年、やっと待望の第一子を産んだ。
義務でもあった男児を産んだ。
なのに
「不義の子と去るがいい」
「あなたの子よ!」
「私の子はエリザベスだけだ」
夫は私を裏切っていた。
* 作り話です
* 3万文字前後です
* 完結保証付きです
* 暇つぶしにどうぞ
【完結】もう辛い片想いは卒業して結婚相手を探そうと思います
ユユ
恋愛
大家族で大富豪の伯爵家に産まれた令嬢には
好きな人がいた。
彼からすれば誰にでも向ける微笑みだったが
令嬢はそれで恋に落ちてしまった。
だけど彼は私を利用するだけで
振り向いてはくれない。
ある日、薬の過剰摂取をして
彼から離れようとした令嬢の話。
* 完結保証付き
* 3万文字未満
* 暇つぶしにご利用下さい
好きでした、さようなら
豆狸
恋愛
「……すまない」
初夜の床で、彼は言いました。
「君ではない。私が欲しかった辺境伯令嬢のアンリエット殿は君ではなかったんだ」
悲しげに俯く姿を見て、私の心は二度目の死を迎えたのです。
なろう様でも公開中です。
誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる