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第55話
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「私は正しい事を言ったのにどうして怒るのよ!テリー謝って!」
「アリスごめん……」
「もういいわ、私もちょっと言い過ぎたから……」
アリスに詰め寄られて頭を下げろと言われたらテリーの選択は謝るしかなかった。テリーが謝罪するとアリスも思うところがあったらしく反省する言葉を口にした。
「それに子供たちが結婚できるかもわからないのに……」
「できると思うよ?だって顔がブサイクでも僕たちの子供だからお金持ちの上に王子と王女なんだよ」
アリスの悩みは尽きない。不意に涙があふれてきて言い始める。アリスは子供たちが結婚できるかどうか不安だと漏らす。テリーは何も心配はないと返してくる。血の繋がらない戸籍上のみの子供ですが、テリーは本当の父親のように大切にしている。
子供たちはブサイクでも国の王子と王女なので幸せな生活を送って、お金に何不自由なく育てられ更に高い教育を受けている。王族なので結婚相手は引く手あまたで困ることはないと言うが、アリスは何か切ないような顔でテリーを見て言い出す。
「王族で権力もあるし顔がブサイクでもそこそこは結婚を申し込んでくる貴族はいるでしょうね。ただそういう人はお金や権力目当ての性格の悪い人しかいないわ」
「そんなことないよ。ブサイクでも好きになってくれる人はいるだろう?」
「いるわけないでしょ!ブサイクと結婚したいという人は王族というステータスに惚れてるのであって本人を愛してるわけではないの。そこに真実の愛なんてない!」
アリスは神経が張り裂けそうになって恐ろしい目で睨んで鼻息を荒くしてまくし立てた。テリーは醜い顔でも愛してくれる人はいると言うがアリスはその主張を完全に否定する。
能力や風貌が劣っているブサイクと結婚したいという人間は、ブサイクが持っている社会的、経済的、職業的地位が欲しいだけでブサイク本人は全く愛していないという。アリスは心の片隅で顔の悪い子供たちにも本当に好きな人と結婚してほしいという思いがあって真実の愛を望んでいたのだ。
「そうだねアリスの言う事は正解だ。アリス愛してるよ」
「ありがとう。テリーもやっと分かってくれたのね」
先ほどまではアリスの言っていることはわかるが頭が拒絶していた。だがテリーはアリスのことを心から愛しているので、アリスの考えを素直に認め受け入れることにした。アリスは共感されて嬉しそうに笑った。本当はテリーは睨まれた時に背筋が寒くなって恐怖心からアリスの意見に同意した。
「アリスさっきまで反論したりしてごめん許してくれ」
「許す!」
「アリスありがとう。やぱりアリスは優しいなあ」
アリスはこの世界の物事の本当の内容をよく知っている。顔が悪いと子供の頃にさんざんいじめられて育つから性格が悪くなって、反対に美人はチヤホヤされて育つから性格が良くなる。
ブサイクは似合わないからお洒落も嫌うし、性格も悪いから根本的に部類が違いすぎる。アリスは醜いものを淘汰するのは仕方ないと、テリーに対して諭すような視線を送っていた。テリーもアリスに逆らったことを改めて謝罪することで決着がついた。
「アリスごめん……」
「もういいわ、私もちょっと言い過ぎたから……」
アリスに詰め寄られて頭を下げろと言われたらテリーの選択は謝るしかなかった。テリーが謝罪するとアリスも思うところがあったらしく反省する言葉を口にした。
「それに子供たちが結婚できるかもわからないのに……」
「できると思うよ?だって顔がブサイクでも僕たちの子供だからお金持ちの上に王子と王女なんだよ」
アリスの悩みは尽きない。不意に涙があふれてきて言い始める。アリスは子供たちが結婚できるかどうか不安だと漏らす。テリーは何も心配はないと返してくる。血の繋がらない戸籍上のみの子供ですが、テリーは本当の父親のように大切にしている。
子供たちはブサイクでも国の王子と王女なので幸せな生活を送って、お金に何不自由なく育てられ更に高い教育を受けている。王族なので結婚相手は引く手あまたで困ることはないと言うが、アリスは何か切ないような顔でテリーを見て言い出す。
「王族で権力もあるし顔がブサイクでもそこそこは結婚を申し込んでくる貴族はいるでしょうね。ただそういう人はお金や権力目当ての性格の悪い人しかいないわ」
「そんなことないよ。ブサイクでも好きになってくれる人はいるだろう?」
「いるわけないでしょ!ブサイクと結婚したいという人は王族というステータスに惚れてるのであって本人を愛してるわけではないの。そこに真実の愛なんてない!」
アリスは神経が張り裂けそうになって恐ろしい目で睨んで鼻息を荒くしてまくし立てた。テリーは醜い顔でも愛してくれる人はいると言うがアリスはその主張を完全に否定する。
能力や風貌が劣っているブサイクと結婚したいという人間は、ブサイクが持っている社会的、経済的、職業的地位が欲しいだけでブサイク本人は全く愛していないという。アリスは心の片隅で顔の悪い子供たちにも本当に好きな人と結婚してほしいという思いがあって真実の愛を望んでいたのだ。
「そうだねアリスの言う事は正解だ。アリス愛してるよ」
「ありがとう。テリーもやっと分かってくれたのね」
先ほどまではアリスの言っていることはわかるが頭が拒絶していた。だがテリーはアリスのことを心から愛しているので、アリスの考えを素直に認め受け入れることにした。アリスは共感されて嬉しそうに笑った。本当はテリーは睨まれた時に背筋が寒くなって恐怖心からアリスの意見に同意した。
「アリスさっきまで反論したりしてごめん許してくれ」
「許す!」
「アリスありがとう。やぱりアリスは優しいなあ」
アリスはこの世界の物事の本当の内容をよく知っている。顔が悪いと子供の頃にさんざんいじめられて育つから性格が悪くなって、反対に美人はチヤホヤされて育つから性格が良くなる。
ブサイクは似合わないからお洒落も嫌うし、性格も悪いから根本的に部類が違いすぎる。アリスは醜いものを淘汰するのは仕方ないと、テリーに対して諭すような視線を送っていた。テリーもアリスに逆らったことを改めて謝罪することで決着がついた。
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