誕生日パーティーで婚約破棄を発表された「幼馴染が妊娠したから結婚する!」王子が体を壊して地獄の苦しみを経験する。

佐藤 美奈

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第63話

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「久しいなアリーナ令嬢」
「国王お久しぶりですね」
「息子は大丈夫でしょうか?あの子が執事なんて何かとご迷惑をかけていると思いますが……」
「レオナルドはよくやっていますよ。それに元気で暮らしていますからご安心ください」

アリーナは宮殿内の庭園にいた。小さなテーブルを囲んでいる三人はアリーナと国王と王妃。挨拶を済ませると、ご両親様はアリーナの家の辺境伯邸で執事をしているレオナルドの様子を聞いたりした。

出来の悪い息子でも親からしたら可愛いもので放っておけない気持ちはわかる。心配そうな顔をしていましたが終始笑顔で愉快な会話を交換した。

国王との面会と言えば普通は謁見えっけんの間で堅苦しいものと受け取られているが、アリーナの場合はそんな息が詰まるような空気で会話をする付き合いではないので、大げさに礼儀作法を重じるような事もなく誰も尊大に構える必要のないオープンな感じに包まれている。

「アリーナ令嬢すまぬな」
「次は私もお願いね」

アリーナは国王の上半身を確認するように手で触っていた。これは健康診断で一年に一度は身体に問題はありませんか?とアリーナは悩み相談なども行っている。

アリーナの奇跡的な能力で昔に国王の不治の病を治療したが、日々の生活でも身体に負担がかかっている。毎日の食事でも積み重ねれば大変な量の汚れが身体の中に溜まっていくし、ありとあらゆる人々は生まれてから年齢を重ねて死に向かっていく。

だが神と言われるアリーナはその問題をしてくれる。長期間にわたって身体に溜まった汚れを完全に取り除くことができる。これにより国王夫妻の身体の中は、生まれたての赤ん坊のように澄み切った状態になった。

「アリーナ令嬢ありがとう」
「生まれ変わったように身体が軽いわ」

国王夫妻の寿命を延ばしたアリーナはを与える存在として人々から信仰されている。だがいくら身体の中身だけを綺麗にして長生きしても老人の姿では悲しい。

外側の肌が傷ついていたり肌の張り具合がなかったら恋も出来ない。そんなわけでアリーナの能力で皮膚ひふのたるみがなくなり、透き通るように美しい肌に変わる。

「お二人はこの国にも大事な方ですから、もっと長生きしてみんなが幸せに過ごせる平和なより良い国にしてください。それと私の能力をご存じだと思いますが……」
「わかっておる。私たちがアリーナ令嬢を裏切るわけがないだろう」
「そうですわ。元に戻ってシワだらけの肌になるなんてとても耐えられません!」

身体の検査が終わると国王夫妻は深い感謝の念を覚えていた。アリーナの冗談のような言葉に驚きながらも国民のために最善の努力を尽くす事を約束した。
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