結婚した彼女の悩み~彼の子供を妊娠したから別れて!彼を溺愛する幼馴染が絶対に気持ち悪い。

佐藤 美奈

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「ノア寂しいよ」

翌朝、アメリアは目覚めが悪く寝起きがスッキリしない。彼の今回の仕事はほとんど建物の外だと聞いていました。日が暮れると続行不可能らしいので夕方には切り上げるみたい。

宿に帰って皆で食事に出たとして夜の9時には自室に戻っているはず。彼は睡眠不足が影響すると頭の回転が鈍くなるところがあって、そうなれば仕事に差し支えがあるでしょう。

以外にデリケートな乾燥肌で寝ていないと荒れる体質です。なので彼は安らかにぐっすり眠ることを大事にしています。


「アメリアとの婚約が決まったと聞いてイザベラは何度も手紙を送ってきたんだ。『私じゃダメなの?』って。そのうちイザベラは声を潤ませながら書いてたそうだよ」
「僕が体調不良を起こした時、イザベラに身体を拭いてもらった」

先日聞いた彼の言葉が脳裏にかすめる。今、彼はイザベラの部屋にいるのかも?いや、すでに幼馴染の部屋のベッドで抱き合い獣のように快楽をむさぼり続けているのでは?

幼馴染と二人で小馬鹿にする顔になり楽しみ、妻である自分のことをニヤニヤして笑いものにしている気がする。

彼と幼馴染のいやらしい想像は果てしなく、アメリアは神経をすり減らしながらもイメージを膨らませる。この日は夕暮れまでベッドの上にいてエンドレスで尽きることがなかった。
 

「お腹が減ったわ」

絶え間なく妄想をしていたアメリアは空腹なことに気がつく。それもそのはず、朝ご飯も昼ご飯も食べていない。

昼前に心配したメイドから声をかけられましたが、その時は何でもないと答え疲れてるからもう少し休むと告げる。

「相変わらず無邪気な顔の子達ね」

夕食に向かうために部屋を出て少し歩くと正面からメイドが三人見える。この時間なのでメイドはいい加減にアメリアの様子をうかがうことにした。

まだ幼いながらもこの家に仕えて何かとアメリアの世話を焼き、話し相手になってくれるアメリアの気に入っている純粋で可愛らしいメイド。

彼女達の労をねぎらって今度甘いお菓子でも差し入れしようかしらね。アメリアは優しい微笑みを浮かべて小間使いを気遣って大事にするようなことを思う。
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