139 / 188
3レガシィ リュウの伝承7
しおりを挟む
その晩、竜撃退を祝して
ちょっとした宴が催された。
『皆、ご苦労だった。
今回も村は護られた
竜撃退を祝してカンパーイっ!。』
サレヒュトが乾杯の音頭をとる。
其れに皆も続く。
『『カンパーイっ!。』』
『さあ、皆、じゃんじゃんやってくれ。
遠慮は要らねーぞ。』
ティエナとネイが腕を振るった料理が
テーブルの上に所狭しと並べられて
美味しそうな湯気をたたている。
ミャウとハピ、レピも
まるで酒場のウエイトレスのように
配膳などキビキビお手伝いしている。
村の長であり
竜斬隊の隊長を務めるサレヒュトの
家の中で一番の広さを誇るガレージを
宴の席として解放している。
この宴には隊の者だけでなく
ほぼ村の住人が参加していた。
『隊長~
いつの間に甲冑改造したんです?。
まさか空まで飛べるようになってるとはよ。
驚きを通り越しちゃったぜ。』
サレヒュトの右腕を担う
スニフが手にしたジョッキの中身を
一気に煽るとサレヒュトにずぃっと
身を寄せ少し不満気に口を開いた。
『其れになんだい、あの攻撃。
飛んでもねぇ新兵器だな。
どーなんてんだよ 全く。』
『コイツ等の言う通りだ。
有り難えやらおったまげるやら。』
サレヒュトを取り囲む
隊の者からは同じような質問が
口々から吐き出され
同じ疑問を解消する為
隊長の口が開かれるのを期待の
眼差しで待ち焦がれていた。
『あれか。
ぜーんぶココに居る慧人のおかげだ。
コイツは飛んでもねぇマイスターなのさ。
俺の甲冑を見るやあっと言う間に
弄り倒して自分の甲冑と同じ性能を
施しちまったんだから。
なんでも俺の甲冑と慧人の甲冑は
兄弟機だったみたいでな。』
サレヒュトは一瞬慧人に
振り向き様に小さくウィンクして
話を合わせる様 合図を送る。
『たまたまデータが揃っていた物でしたので。
でなけれここまで上手くやれませんでした。』
慧人はとりあえず
場が騒がしくならないよう
謙遜も交え簡単な説明をする。
『なあ慧人さん、
俺の甲冑ももっと強く改造出来ねぇかな?。』
『ああ、俺のも見てもらいたいぜ。』
『慧人、
良かったらコイツ等の甲冑も
一度見てやってくれねぇかな。
上手く行けばかなりの戦力増になるし。』
『そうですね。
自分で良ければ一度拝見させて頂きます。』
『そうか!。
有り難えや。きっと見に来てくれよ。』
『よろしく頼むぜ、若旦那!。』
甲冑の話がひと段落すると
サレヒュトが慧人の隣へ
二度見する様目を見開き問い掛けた。
『おい、慧人。
それより腰にまとわりつくそのガキ
誰なんだ?。』
サレヒュトの見覚えの無い
小さな女の子が慧人の腰に
腕を回し可愛らしい笑顔で
懐いている。
『いえ、自分は知らないです。
村の子供では無いのですか?。』
『いや、俺も見覚えがねぇな。
このガキ、何処家のか
知ってるヤツいねぇか?。』
サレヒュトの声で隊の者も
それ以外の村の者も
心当たりが無いその娘の顔に
何度か目を向ける。
どうやら村に住む娘では無いようだ。
短い紅髪のやんちゃな笑顔に
慧人は優しい声を掛けた。
『君は誰なんだい?。』
無愛想な慧人にしては珍しい
柔らかい笑顔で少女の目を
見つめる。
『がうっ。がうがうぅ。』
少女はもう一度
ニッコリ慧人に笑い掛けると
人の言葉とは思えぬ声を発するのであった。
ちょっとした宴が催された。
『皆、ご苦労だった。
今回も村は護られた
竜撃退を祝してカンパーイっ!。』
サレヒュトが乾杯の音頭をとる。
其れに皆も続く。
『『カンパーイっ!。』』
『さあ、皆、じゃんじゃんやってくれ。
遠慮は要らねーぞ。』
ティエナとネイが腕を振るった料理が
テーブルの上に所狭しと並べられて
美味しそうな湯気をたたている。
ミャウとハピ、レピも
まるで酒場のウエイトレスのように
配膳などキビキビお手伝いしている。
村の長であり
竜斬隊の隊長を務めるサレヒュトの
家の中で一番の広さを誇るガレージを
宴の席として解放している。
この宴には隊の者だけでなく
ほぼ村の住人が参加していた。
『隊長~
いつの間に甲冑改造したんです?。
まさか空まで飛べるようになってるとはよ。
驚きを通り越しちゃったぜ。』
サレヒュトの右腕を担う
スニフが手にしたジョッキの中身を
一気に煽るとサレヒュトにずぃっと
身を寄せ少し不満気に口を開いた。
『其れになんだい、あの攻撃。
飛んでもねぇ新兵器だな。
どーなんてんだよ 全く。』
『コイツ等の言う通りだ。
有り難えやらおったまげるやら。』
サレヒュトを取り囲む
隊の者からは同じような質問が
口々から吐き出され
同じ疑問を解消する為
隊長の口が開かれるのを期待の
眼差しで待ち焦がれていた。
『あれか。
ぜーんぶココに居る慧人のおかげだ。
コイツは飛んでもねぇマイスターなのさ。
俺の甲冑を見るやあっと言う間に
弄り倒して自分の甲冑と同じ性能を
施しちまったんだから。
なんでも俺の甲冑と慧人の甲冑は
兄弟機だったみたいでな。』
サレヒュトは一瞬慧人に
振り向き様に小さくウィンクして
話を合わせる様 合図を送る。
『たまたまデータが揃っていた物でしたので。
でなけれここまで上手くやれませんでした。』
慧人はとりあえず
場が騒がしくならないよう
謙遜も交え簡単な説明をする。
『なあ慧人さん、
俺の甲冑ももっと強く改造出来ねぇかな?。』
『ああ、俺のも見てもらいたいぜ。』
『慧人、
良かったらコイツ等の甲冑も
一度見てやってくれねぇかな。
上手く行けばかなりの戦力増になるし。』
『そうですね。
自分で良ければ一度拝見させて頂きます。』
『そうか!。
有り難えや。きっと見に来てくれよ。』
『よろしく頼むぜ、若旦那!。』
甲冑の話がひと段落すると
サレヒュトが慧人の隣へ
二度見する様目を見開き問い掛けた。
『おい、慧人。
それより腰にまとわりつくそのガキ
誰なんだ?。』
サレヒュトの見覚えの無い
小さな女の子が慧人の腰に
腕を回し可愛らしい笑顔で
懐いている。
『いえ、自分は知らないです。
村の子供では無いのですか?。』
『いや、俺も見覚えがねぇな。
このガキ、何処家のか
知ってるヤツいねぇか?。』
サレヒュトの声で隊の者も
それ以外の村の者も
心当たりが無いその娘の顔に
何度か目を向ける。
どうやら村に住む娘では無いようだ。
短い紅髪のやんちゃな笑顔に
慧人は優しい声を掛けた。
『君は誰なんだい?。』
無愛想な慧人にしては珍しい
柔らかい笑顔で少女の目を
見つめる。
『がうっ。がうがうぅ。』
少女はもう一度
ニッコリ慧人に笑い掛けると
人の言葉とは思えぬ声を発するのであった。
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】英雄様、婚約破棄なさるなら我々もこれにて失礼いたします。
紺
ファンタジー
「婚約者であるニーナと誓いの破棄を望みます。あの女は何もせずのうのうと暮らしていた役立たずだ」
実力主義者のホリックは魔王討伐戦を終結させた褒美として国王に直談判する。どうやら戦争中も優雅に暮らしていたニーナを嫌っており、しかも戦地で出会った聖女との結婚を望んでいた。英雄となった自分に酔いしれる彼の元に、それまで苦楽を共にした仲間たちが寄ってきて……
「「「ならば我々も失礼させてもらいましょう」」」
信頼していた部下たちは唐突にホリックの元を去っていった。
微ざまぁあり。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
