リュウのケイトウ

きでひら弓

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リュウのケイトウ レガシィ8あたしレヴィア

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『今、なんてぇ?。』

慧人の心の声が漏れてしまっている。
少しマヌケさを含む旋律。

『がうぅがうがうぅっ。!』

聞くも一向に理解に苦しむ。
ニッコリ笑顔だけは
他の誰にも負けない
澱まぬ表情を表している少女。

『がうぅぅがうがうがっ。』

その表情とは裏腹に
その少女の意思は
周りの誰にも通ずる事はなかった。

と、思われ辺りが首を傾げる中
銀髪の元気な少女だけは
その意を介した様に
大きくうなずきながら
がうがう音を発する異邦?へと
近付き顔を寄せて来た。

獣耳の可愛いミャウだ。

『うんうん、
そーなのか うん、ふんふん ほーぅ。』

『ミャウ、この娘の言ってる事が
解るのか?。』

慧人がミャウへ驚きの表情で
尋ねる。

『わかんない。』

周囲2メートル半径の者が
ズッコケた瞬間だった。

『あ、でも
    この子の心がなんとなく分かる。』

そっちの方がスゲェーっ!。と
慧人のみならず
聞いた誰もが思ったのだ。

『で、なんて言ってるんだ?。』

『言ってる事はわかんない。』

少しイラッとするも
それを表情に出さぬよう
もう一度ミャウへ聞き直す慧人。
面倒臭さこの上ない思いを封印するように。

『この子がなんて思ってるか
分かるか?ミャウ。』

『あのね、
やっと見つけたわたしの
       バタル。』

『バタル…。』
(英雄…か。
俺はそんな出来た存在じゃない。
まぁ言葉が、まんまの意味を表してるとも
限らんし、ましてやミャウが
この子の心を完全に読んでるとも
分からないしな。

好意的な事は理解出来るか。)

『で、この子はどうしたいんだと思う。』

慧人が少しぶっきら棒に
ミャウに問う。

ミャウはしかめっ面で慧人の顔を覗き込み
頭を傾げ、ため息混じりで
答えた。

『もう、分んないの?!。
こんなとこまでサレフと一瞬!?。』

もう一度、鼻からため息を吐き
『一緒に居たいに決まってんじゃん。
バカなの?!。』

ぐうの音も出ないミャウの答えに
眉根を寄せマヌケ面で
フリーズする慧人だった。

こんな風に
慧人とミャウが言い争い?!を
してた時も
がうがう少女は嬉しそうに

『がうぅ、がうがうがうぅ~っ。』

と、慧人の腹へ頬を擦り付けていた。

『そうだ。
ミャウ、この子の名前 分からないか。』

『名前?。
    えーーとーー……。』

ミャウが真剣な表情に変わる。
そして、がうがう少女の目を見つめた。

『がうぅぅ?。』

『うにゃっ!うにゃ~にゃっ?。』

相手の心が何となく分かる領域から
謎言語による会話まで発展していた。

二人を見つめる慧人は
驚きからじわじわと
何時もの仏頂面へと戻りつつあった。
おそらくケモノコントでも
始めたのだと解釈したのかもしれない。

そんな中一所懸命、意思を伝えようとする
がうがう少女とミャウ。

『がうっ!。
          ……レヴィア…。』

『にゃぅっ!。
          …レヴィア!!。
あたし、ミャウ  よろしくね。』

喋れるんかいっ!と
慧人のみならず周りの者が心の突っ込みを
入れた瞬間、
ケモノ娘二人はニコニコと手を取り合い
心の奥でも通じ合う何かを
感じ取っていたのだった。
     
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