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51大会へ向け10千陽からの誘い
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C組の面々が
大会へ向け
練習に明け暮れる
毎日を過ごし、
Aチームは万全
Bチームに関しても
なかなかの仕上がりに
到達しつつある。
そんなある日の昼下がり
千陽が慧人に
相談事が有る旨を伝え
未使用教室へ
呼び出していた。
『すまない。
少し遅くなったか。』
『大丈夫よ。
時間ぴったりだわ。
私も今来たばかりだし。
メンテナンスについて
康太君に細かい所
質問されてたんでしょ?。』
『ああ。
あまりに熱心
だったものだから
こちらとしても
なるべく丁寧に
教えていたら、
夢中になってしまって。
待ち合わせに遅れなくて
良かった。
それで?
千陽、俺に
何か相談事か?。』
『ええ。
少し付き合って欲しい
事が有って。』
『そうか。
今じゃ無くて
いいのか?。』
『今はその約束を
したかったのよ。』
『此処じゃ出来無い
話なのか?。』
『そう。
此処へ呼んだのは
モテモテの慧人君に
気を使っての事よ。』
千陽は
少し薄ら笑いを浮かべ
ある人物の顔を
思い出していた。
『いやそんな事は
無いが。
千陽の方が
俺なんかと一緒に
居る所を他人に見られたく無い
んじゃないのか?。』
少し別の意味も含ませて
慧人が不敵な微笑で
逆に千陽に問い返す。
『やめてよ。
私はそんなに
誰かに気に入られる様な
人間じゃ無いわ。
………。』
千陽は自分の性格に
対してか
はたまた別の意味なのか
謙遜以外の何かを
含ませて
吐き棄てるよう
答える。
千陽の容姿は
決して悪くは無い。
赤みを帯びる
短い癖のある髪。
少し釣り気味の
アーモンド型の眼。
街を歩けば
すれ違う何人かの
男子は振り向かずには
いられない
チャーミングさを
持っている。
そんな千陽から
誘われれば、
慧人以外の男子なら
きっと舞い上がって
しまっただろう。
『今度の日曜日、
私に少し付き合って
欲しいの。
その時、
その……
相談したい事があるの。』
千陽は節操感の滲む
言葉使いで
慧人に相談事が
ある旨を伝える。
『日曜か。
何時からだ?。』
『14時からで。
駅のロータリーの
喫茶店の前で
待ち合わせ。
大丈夫かな?。』
『ああ。
14時からなら
問題無い。』
『そう。
それじゃあ
約束ね。』
デートの誘いとも
取れる
約束を取り付けた
割に
少しも楽しそうじゃ無い
重い表情のまま
千陽は用件を済ませると
直ぐ様その場を
後にするのだった。
慧人は
千陽が出て行った
教室のドアを少し
見つめていたが、
視線を窓の外に移し
日曜、千陽が
伝えたい事を
思案して
一呼吸。
そんな思いに
耽る慧人の心など
察する事も無く
真っ青な空には
雲一つ無く
乾いた
清々しい風が
カーテンを
ただ、
揺らしているのだった。
大会へ向け
練習に明け暮れる
毎日を過ごし、
Aチームは万全
Bチームに関しても
なかなかの仕上がりに
到達しつつある。
そんなある日の昼下がり
千陽が慧人に
相談事が有る旨を伝え
未使用教室へ
呼び出していた。
『すまない。
少し遅くなったか。』
『大丈夫よ。
時間ぴったりだわ。
私も今来たばかりだし。
メンテナンスについて
康太君に細かい所
質問されてたんでしょ?。』
『ああ。
あまりに熱心
だったものだから
こちらとしても
なるべく丁寧に
教えていたら、
夢中になってしまって。
待ち合わせに遅れなくて
良かった。
それで?
千陽、俺に
何か相談事か?。』
『ええ。
少し付き合って欲しい
事が有って。』
『そうか。
今じゃ無くて
いいのか?。』
『今はその約束を
したかったのよ。』
『此処じゃ出来無い
話なのか?。』
『そう。
此処へ呼んだのは
モテモテの慧人君に
気を使っての事よ。』
千陽は
少し薄ら笑いを浮かべ
ある人物の顔を
思い出していた。
『いやそんな事は
無いが。
千陽の方が
俺なんかと一緒に
居る所を他人に見られたく無い
んじゃないのか?。』
少し別の意味も含ませて
慧人が不敵な微笑で
逆に千陽に問い返す。
『やめてよ。
私はそんなに
誰かに気に入られる様な
人間じゃ無いわ。
………。』
千陽は自分の性格に
対してか
はたまた別の意味なのか
謙遜以外の何かを
含ませて
吐き棄てるよう
答える。
千陽の容姿は
決して悪くは無い。
赤みを帯びる
短い癖のある髪。
少し釣り気味の
アーモンド型の眼。
街を歩けば
すれ違う何人かの
男子は振り向かずには
いられない
チャーミングさを
持っている。
そんな千陽から
誘われれば、
慧人以外の男子なら
きっと舞い上がって
しまっただろう。
『今度の日曜日、
私に少し付き合って
欲しいの。
その時、
その……
相談したい事があるの。』
千陽は節操感の滲む
言葉使いで
慧人に相談事が
ある旨を伝える。
『日曜か。
何時からだ?。』
『14時からで。
駅のロータリーの
喫茶店の前で
待ち合わせ。
大丈夫かな?。』
『ああ。
14時からなら
問題無い。』
『そう。
それじゃあ
約束ね。』
デートの誘いとも
取れる
約束を取り付けた
割に
少しも楽しそうじゃ無い
重い表情のまま
千陽は用件を済ませると
直ぐ様その場を
後にするのだった。
慧人は
千陽が出て行った
教室のドアを少し
見つめていたが、
視線を窓の外に移し
日曜、千陽が
伝えたい事を
思案して
一呼吸。
そんな思いに
耽る慧人の心など
察する事も無く
真っ青な空には
雲一つ無く
乾いた
清々しい風が
カーテンを
ただ、
揺らしているのだった。
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