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『回りくどい事をした。
しかし、今それは成就される。
ケイトゥお前の体内の7つの龍真瑰が生み出す
溢れるばかりのマナ、有効に使わせて貰う。
お前の大事な娘は返してやる。
その代わりこの星で最も濃密な
エネルギーを差し出せ。』
トレイトはネイ イザナギ イシスと
接続されたデカブツ バグフォルガの
真のシステム、マナ ドレイン フォールを
発動させた。
この慧人より吸引されたマナで
トレイトの相棒の外骨格
ガレイドフ ゴルドバの
覚醒を促す目的だったのだ。
『素晴らしい!。
ケイトゥお前のマナ保有量は
惑星の枠を超えている。
ゴルドバよ感じるか?。』
『主人(あるじ)トレイトゥ。
我は目覚める。
そして、我と共に事を成せ。
苛立たしい眠りはもう十分だ。
全域時空(セカイ)には
動の時が訪れるだろう。
今、天海大地(ヤクドウ)の時来たれり。』
『ああ、待ちわびた。
友よ我等の心は同じくあるじもの。
いざ行こう。』
トレイトとゴルドバは
同じ志により今、旅立つ。
慧人は時空をねじ曲げ
見えないパイプで接続され
強制的にマナを活性化させられ
ゴルドバの安定状態まで
マナを吸引され続ける。
これにより
龍真瑰を宿す者の負の一面が
露わになる。
それは、大量のマナの生産、消費に伴い
代償として自身の存在が
希薄になってしまうと言うもの。
その限界を超えてしまえば
慧人は消えたも同然と
なってしまう。
路傍の石ころ、
目に見えない空気。
実体が有っても
誰も慧人に気付かなくなる。
それは存在しないモノと同義。
『お兄ちゃん、私………。
束縛から解放してくれてありがとう。
私やっと本当の意味で解放されたんだね。
でも、こんな状態じゃ多分助からない。
それでもね、こうやってもう一度
お兄ちゃんの心に触れる事が
叶って………嬉しいんだ。
だから…
もう………十分…』
夏は瞼を閉じ
涙を滲ませている。
慧人のスキル
セパーション ディスメンタリングにより
精神と身体に浸食していた
異物は分解、除去出来たが
いかんせん体の胸より下40%を
喪ってしまっては
生物として生命維持も不可能だろう。
夏は自分の運命を覚り
慧人に最後の言葉を
想いを告げる。
『お兄ちゃん、大好きだよ。
神社で出逢ったあの時からずっと。
最後はお兄ちゃんの腕の中で
過ごしたいな。』
夏は慧人の腕にしっかりと
抱かれ(いだかれ)
今、至福のひと時を最後に
命を閉じようとしていた。
『夏、
やっと自由になれたんだ。
そして、こうしてまた
お前を抱きしめられた。
まだ俺たちの物語は
終わらない。』
慧人は自身の左手親指の腹を
噛み切ると血液を口空へ含む。
そして、夏へそっと口づけた。
『ん、ううんっ。
ちゅっ。』
慧人は自身の血液を
口移しで夏に与える。
『もっと早く
夏にこうしておくんだった。
遅くなってすまない。』
慧人は簡易的に
通心の魏を夏へ施したのだった。
『お兄ちゃん。
うんん、旦那様。
私、今とても幸せです。
こんな心地は初めての事。
全てのセカイを愛おしく感じます。
あなたとの出会いに感謝を。』
夏は希薄になって行く精神が
今度は燃え上がるばかりの
生命力に満ち溢れて行くのを
実感する。
『それでも、
しばらくはネイ シーティス スプレマシーに
積んである
再生カプセルに入ってもらう事に
なるが、もう命の心配はない。
しかし、俺はマナを
活性化し過ぎてしまった。
自身の存在が希薄化するのが
分かる。
おそらく、巫女である者しか
俺を捉える事は出来なくなるだろう。
そしてしばらくは
眠りに堕ちる事になる。
すまないが後の事は任せた。』
慧人の存在が完全に消えてしまう前に
ネイ達AIは
位相転換スキルを発動させる。
『マスター 、
スキル ディメンション ドロー
ジャンプ オーバー ザ ワールド
発動。
別次元、空間へ退避します。
マスターへ接続されていた
マナ吸引の解除を確認。
これで、しばらくの間、
マスターを匿う事が出来ます。
安心してお休み下さい。』
『ありかとう ネイ。
夏の事を頼む。
もう、意識が…
保てな…………。』
慧人は深い眠りに落ちた。
次の目覚めはいつになるのか。
そして、何処へ退避したのか。
セカイは優しさだけでは
出来てはいない…。
しかし、今それは成就される。
ケイトゥお前の体内の7つの龍真瑰が生み出す
溢れるばかりのマナ、有効に使わせて貰う。
お前の大事な娘は返してやる。
その代わりこの星で最も濃密な
エネルギーを差し出せ。』
トレイトはネイ イザナギ イシスと
接続されたデカブツ バグフォルガの
真のシステム、マナ ドレイン フォールを
発動させた。
この慧人より吸引されたマナで
トレイトの相棒の外骨格
ガレイドフ ゴルドバの
覚醒を促す目的だったのだ。
『素晴らしい!。
ケイトゥお前のマナ保有量は
惑星の枠を超えている。
ゴルドバよ感じるか?。』
『主人(あるじ)トレイトゥ。
我は目覚める。
そして、我と共に事を成せ。
苛立たしい眠りはもう十分だ。
全域時空(セカイ)には
動の時が訪れるだろう。
今、天海大地(ヤクドウ)の時来たれり。』
『ああ、待ちわびた。
友よ我等の心は同じくあるじもの。
いざ行こう。』
トレイトとゴルドバは
同じ志により今、旅立つ。
慧人は時空をねじ曲げ
見えないパイプで接続され
強制的にマナを活性化させられ
ゴルドバの安定状態まで
マナを吸引され続ける。
これにより
龍真瑰を宿す者の負の一面が
露わになる。
それは、大量のマナの生産、消費に伴い
代償として自身の存在が
希薄になってしまうと言うもの。
その限界を超えてしまえば
慧人は消えたも同然と
なってしまう。
路傍の石ころ、
目に見えない空気。
実体が有っても
誰も慧人に気付かなくなる。
それは存在しないモノと同義。
『お兄ちゃん、私………。
束縛から解放してくれてありがとう。
私やっと本当の意味で解放されたんだね。
でも、こんな状態じゃ多分助からない。
それでもね、こうやってもう一度
お兄ちゃんの心に触れる事が
叶って………嬉しいんだ。
だから…
もう………十分…』
夏は瞼を閉じ
涙を滲ませている。
慧人のスキル
セパーション ディスメンタリングにより
精神と身体に浸食していた
異物は分解、除去出来たが
いかんせん体の胸より下40%を
喪ってしまっては
生物として生命維持も不可能だろう。
夏は自分の運命を覚り
慧人に最後の言葉を
想いを告げる。
『お兄ちゃん、大好きだよ。
神社で出逢ったあの時からずっと。
最後はお兄ちゃんの腕の中で
過ごしたいな。』
夏は慧人の腕にしっかりと
抱かれ(いだかれ)
今、至福のひと時を最後に
命を閉じようとしていた。
『夏、
やっと自由になれたんだ。
そして、こうしてまた
お前を抱きしめられた。
まだ俺たちの物語は
終わらない。』
慧人は自身の左手親指の腹を
噛み切ると血液を口空へ含む。
そして、夏へそっと口づけた。
『ん、ううんっ。
ちゅっ。』
慧人は自身の血液を
口移しで夏に与える。
『もっと早く
夏にこうしておくんだった。
遅くなってすまない。』
慧人は簡易的に
通心の魏を夏へ施したのだった。
『お兄ちゃん。
うんん、旦那様。
私、今とても幸せです。
こんな心地は初めての事。
全てのセカイを愛おしく感じます。
あなたとの出会いに感謝を。』
夏は希薄になって行く精神が
今度は燃え上がるばかりの
生命力に満ち溢れて行くのを
実感する。
『それでも、
しばらくはネイ シーティス スプレマシーに
積んである
再生カプセルに入ってもらう事に
なるが、もう命の心配はない。
しかし、俺はマナを
活性化し過ぎてしまった。
自身の存在が希薄化するのが
分かる。
おそらく、巫女である者しか
俺を捉える事は出来なくなるだろう。
そしてしばらくは
眠りに堕ちる事になる。
すまないが後の事は任せた。』
慧人の存在が完全に消えてしまう前に
ネイ達AIは
位相転換スキルを発動させる。
『マスター 、
スキル ディメンション ドロー
ジャンプ オーバー ザ ワールド
発動。
別次元、空間へ退避します。
マスターへ接続されていた
マナ吸引の解除を確認。
これで、しばらくの間、
マスターを匿う事が出来ます。
安心してお休み下さい。』
『ありかとう ネイ。
夏の事を頼む。
もう、意識が…
保てな…………。』
慧人は深い眠りに落ちた。
次の目覚めはいつになるのか。
そして、何処へ退避したのか。
セカイは優しさだけでは
出来てはいない…。
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