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第1章 『動き出す世界』
第7話 驚き
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軋む音を上げながら開く扉。
ソランは唾を飲み喉を鳴らす。
其処に居たのは、右側の椅子に座る2人の男女、中心には誰も座っていない豪勢な黄金の椅子が1つ。
その椅子は、誰が見ても国王の座る椅子だ。
だが、誰も座っていない。
「えっ?」
ソランは思わず、呆けた声を出した。
国王に呼ばれたのに、当の本人が居ない。そんな状況を理解できずにソランは忙しなく辺りを見回す。
どういう事か聞こうとアトラのほうを見た刹那、
「よくぞ来てくれた!」
突如後方より聞こえた大きな声に、
「うわぁぁぁああ!!」
ソランは大きく叫んだ。
「はっはっは!引っ掛かった引っ掛かった。
これで10人抜きじゃ!」
「父上......」
腰に手を当て仁王立ちし、高らかに笑う金髪の男、その隣では頭に手を当てて溜息を吐くアトラ。
対照的な動きをしているが、雰囲気の似ている2人だ。
アトラの呟きから、このが盛大に笑う中年がアトラのお父さんだろう。
流れるような金髪を後ろに撫で付ている。、左目に一房垂れている前髪は銀色。
切れ長の瞳は宝石の様に深い碧、その顔は男気に溢れていて、王の威厳が垣間見れる。
その緩く癖のついた銀髪と深い碧の瞳からは、気のせいかミリアの面影が感じられた。
大きく盛大な赤いマントの内には鉄の胸当てをしていて、装備の傷等から戦闘は熟練であることが伺える。
「改めてだ。よくぞ来てくれた。アトラと・・・その少年は?」
「あぁ、彼はソランだ。姓は無い。先のグラム王国との戦で死者奴隷スレイデッドとして戦場に棄てられていた所を私が連れて来た」
その話を聞いた国王は、しゃがんでソランの目線の高さに合わせると、碧い双眸でソランの薄暗い赤の瞳を覗き込んだ。
少しでも気を抜いたら吸い込まれそうな程深い碧の瞳と目を合わせること数秒、ソランには永遠にも感じられた。
ふむ、と何かを決めた様に頷くと勢い良く立ち上がる。先程の子供のような笑みを浮かべた顔は何処へやら、精悍な男気溢れる顔になっている。
「俺の名前はアルグレット=ルール=アルステラ。アルステラ王国の国王を務めている。
時々城を抜け出して冒険者の依頼を受けている事は、此処では内緒だぞ」
男気溢れる顔になったと思ったら、直ぐにその表情を崩した。
......いい人なのだろうけど、掴みづらいな。
掴みどころのないアルグレットにソランは顔を引きつらせる。
「父上。挨拶ぐらい真面目にと母上からも言われているではないですか!
ソランも引いている......」
アルグレットの挨拶を見て頭を抱えるアトラ。
それに対しアルグレットは、はっはっは、と大きく笑うと、
「アトラティーナもそうやけになるな。人は第一印象が大事だと言うだろう。
それはそれとして、少年、ソランと言ったな。最初に問おう。そなたは何故此処へ来た?」
その第一印象が───と再度頭を抱えるアトラを軽く受け流し、威圧を放ち此処へ来た理由を問うアルグレットの王たるその威圧に、ソランは一歩後ずさる。
如何して此処に?それはアトラに連れてこられたから...違うな。
それはこの国王の望んでいる答えではないだろう。目を見れば分かる。
正しい答えを見つけ出そうと、アルグレットの顔を見るソラン。すると、
「父上、少しばかりお遊びが過ぎるのでは?」
「...父上、子供苛めちゃ、駄目」
よく通る声と、何処か眠たそうな声がアルグレットの背後から聞こえてきた。
一人は、透き通る銀色の前髪を二つに分けている秀麗な顔立ちの青年。
貴族らしい服装と、アトラ、アルグレットと同じ碧い瞳から、彼が二人と血が繋がっているということがよくわかる。
もう一人は、瞳が半分ほど閉じられている銀髪の女性。
黒を基調として白いフリルのついたワンピースのような服を着ていて、左手に分厚い本を持っている。
その半眼は、眠そうにも、機嫌が悪いようにも見える。
「アスクレート、レゼリア、そこまで言わなくてもいいじゃないか」
振り返り、悪びれる様子もなく答えるアルグレットに、
「...駄目、放っておいたら、父上、直ぐ、調子乗る」
「そこまで言わなくてもい───」
「それに、私たちの紹介、されて、ない」
レゼリア特有の半眼が、よりジトッとしたものに変わった。
その無言の圧力に負けたのか、アルグレットは肩を竦めると、
「じょ、冗談だ。気にするな...」
アルグレットは二人の男女のほうを向く。
そして、左手を広げて二人を指す。
「紹介しよう、彼が───」
「果たすんだ」
突然の事に、その場の全員がソランの方を見る。
「約束した、誓ったんだ。ミリアとこの世界を変えるって。それが無理でも、戦い続ける。
そのために、俺は此処に来た」
謁見室に静寂が立ち込める。
この部屋にいる5人の間に、冷たい緊張が走る。
その沈黙を破ったのは、アルグレット。
アルグレットは一度目を閉じるとわずかな沈黙の後、その表情を引き締めて言った。
「そうか」
今此処で会話をしていたアルグレットとは思えない位低い声で答えた。
その碧い瞳は、鋭く、真剣そのもの。
その姿には、確かに王の気迫があった。
「それが少年の、ソランの答えか」
あまりの気迫に、ソランは声を出すことが出来ず、頷く事しかできない。
「ならば・・・・・・よくぞ来た。
この城へ。アルステラ城へ。アルステラ王国国王、アルグレット=ルール=アルステラとその一族が、ソランを歓迎しよう」
アルグレットが、アトラが、正面の二人が、微笑んだ。
その瞬間、冷たい空気が張り詰めていた謁見室に、笑顔が戻る。
「改めて紹介しよう。君の横に立つ少女がアトラ、アルステラ王国第三王女アトラティーナ。
俺の後ろに立つ男が第一王子アスクレート。もう一人が第二王女レゼリアだ」
正面に座るアスクレートが、やあ、とにこやかに手を振った。
その左に座るレゼリアも、よろしく、と呟いた。
次から次へと変わる謁見室の空気に、目を白黒させていると、
「これからも宜しく、ソラン」
アトラがソランの肩を、力強く叩いた。
騎士である彼女なりの挨拶なのだろう。
「此処には居ないが、第一王女のティゼリア。もう一人居るが、この4人が俺の子供だ。
そして・・・・・・」
「あら、もう始めていたのかしら」
アルグレットの言葉を遮り、謁見室の奥の扉から一人の女性が入ってきた。
その女性は、膝まである癖のついた長い銀髪の右側は、三つ編みで束ねられている。
白いドレスを着たその姿は、どれだけ低く言っても『絶世の美女』としか言いようが無かった。
「・・・・・・彼女がこの国の女王、エルゼリアだ。俺の自慢の妻でもある」
アルグレットは、胸を張ってエルゼリアを紹介した。
エルゼリアは口元に手を当て、ふふ、と笑う。
「かわいい子ね。名はなんというの?」
「そ、ソラン・・・・・・」
「いい名前じゃない。大切にしなさい。
アルグ、この子をしっかりと見るのよ。私は新しいドレスを縫いたいからもう行くわね。
顔を出しただけでごめんなさい」
エルゼリアはアルグレットの横まで来て立ち止まった。
何故だかは分からないが、その口調、雰囲気には、何時か感じたミリアの温かさがあった。
この一族は、ミリアに関係が在ったりするのだろうか?
...いや、ミリアを見たアトラは彼女を気にしていなかったしな。
ミリア自身、王族だとは言っていなかった。気のせいだろう。
「何を言う。言われなくてもそのつもりだ、エルゼ」
エルゼリアはもう一度、ふふ、と笑うと、手を振りながら謁見室を後にした。
「父上、ソランはこれからリーダ先生の授業がある。先に行かせてもいいだろうか?」
アルグレットは、再度表情を引き締めると、
「うむ、ソランよ、後はアトラに任せると良い。国王に会うという緊張の中、よく来てくれた。
これからも、よろしく頼む」
「宜しく」
ソランは身体を180度回転させ、謁見室を後にした。
ソランは唾を飲み喉を鳴らす。
其処に居たのは、右側の椅子に座る2人の男女、中心には誰も座っていない豪勢な黄金の椅子が1つ。
その椅子は、誰が見ても国王の座る椅子だ。
だが、誰も座っていない。
「えっ?」
ソランは思わず、呆けた声を出した。
国王に呼ばれたのに、当の本人が居ない。そんな状況を理解できずにソランは忙しなく辺りを見回す。
どういう事か聞こうとアトラのほうを見た刹那、
「よくぞ来てくれた!」
突如後方より聞こえた大きな声に、
「うわぁぁぁああ!!」
ソランは大きく叫んだ。
「はっはっは!引っ掛かった引っ掛かった。
これで10人抜きじゃ!」
「父上......」
腰に手を当て仁王立ちし、高らかに笑う金髪の男、その隣では頭に手を当てて溜息を吐くアトラ。
対照的な動きをしているが、雰囲気の似ている2人だ。
アトラの呟きから、このが盛大に笑う中年がアトラのお父さんだろう。
流れるような金髪を後ろに撫で付ている。、左目に一房垂れている前髪は銀色。
切れ長の瞳は宝石の様に深い碧、その顔は男気に溢れていて、王の威厳が垣間見れる。
その緩く癖のついた銀髪と深い碧の瞳からは、気のせいかミリアの面影が感じられた。
大きく盛大な赤いマントの内には鉄の胸当てをしていて、装備の傷等から戦闘は熟練であることが伺える。
「改めてだ。よくぞ来てくれた。アトラと・・・その少年は?」
「あぁ、彼はソランだ。姓は無い。先のグラム王国との戦で死者奴隷スレイデッドとして戦場に棄てられていた所を私が連れて来た」
その話を聞いた国王は、しゃがんでソランの目線の高さに合わせると、碧い双眸でソランの薄暗い赤の瞳を覗き込んだ。
少しでも気を抜いたら吸い込まれそうな程深い碧の瞳と目を合わせること数秒、ソランには永遠にも感じられた。
ふむ、と何かを決めた様に頷くと勢い良く立ち上がる。先程の子供のような笑みを浮かべた顔は何処へやら、精悍な男気溢れる顔になっている。
「俺の名前はアルグレット=ルール=アルステラ。アルステラ王国の国王を務めている。
時々城を抜け出して冒険者の依頼を受けている事は、此処では内緒だぞ」
男気溢れる顔になったと思ったら、直ぐにその表情を崩した。
......いい人なのだろうけど、掴みづらいな。
掴みどころのないアルグレットにソランは顔を引きつらせる。
「父上。挨拶ぐらい真面目にと母上からも言われているではないですか!
ソランも引いている......」
アルグレットの挨拶を見て頭を抱えるアトラ。
それに対しアルグレットは、はっはっは、と大きく笑うと、
「アトラティーナもそうやけになるな。人は第一印象が大事だと言うだろう。
それはそれとして、少年、ソランと言ったな。最初に問おう。そなたは何故此処へ来た?」
その第一印象が───と再度頭を抱えるアトラを軽く受け流し、威圧を放ち此処へ来た理由を問うアルグレットの王たるその威圧に、ソランは一歩後ずさる。
如何して此処に?それはアトラに連れてこられたから...違うな。
それはこの国王の望んでいる答えではないだろう。目を見れば分かる。
正しい答えを見つけ出そうと、アルグレットの顔を見るソラン。すると、
「父上、少しばかりお遊びが過ぎるのでは?」
「...父上、子供苛めちゃ、駄目」
よく通る声と、何処か眠たそうな声がアルグレットの背後から聞こえてきた。
一人は、透き通る銀色の前髪を二つに分けている秀麗な顔立ちの青年。
貴族らしい服装と、アトラ、アルグレットと同じ碧い瞳から、彼が二人と血が繋がっているということがよくわかる。
もう一人は、瞳が半分ほど閉じられている銀髪の女性。
黒を基調として白いフリルのついたワンピースのような服を着ていて、左手に分厚い本を持っている。
その半眼は、眠そうにも、機嫌が悪いようにも見える。
「アスクレート、レゼリア、そこまで言わなくてもいいじゃないか」
振り返り、悪びれる様子もなく答えるアルグレットに、
「...駄目、放っておいたら、父上、直ぐ、調子乗る」
「そこまで言わなくてもい───」
「それに、私たちの紹介、されて、ない」
レゼリア特有の半眼が、よりジトッとしたものに変わった。
その無言の圧力に負けたのか、アルグレットは肩を竦めると、
「じょ、冗談だ。気にするな...」
アルグレットは二人の男女のほうを向く。
そして、左手を広げて二人を指す。
「紹介しよう、彼が───」
「果たすんだ」
突然の事に、その場の全員がソランの方を見る。
「約束した、誓ったんだ。ミリアとこの世界を変えるって。それが無理でも、戦い続ける。
そのために、俺は此処に来た」
謁見室に静寂が立ち込める。
この部屋にいる5人の間に、冷たい緊張が走る。
その沈黙を破ったのは、アルグレット。
アルグレットは一度目を閉じるとわずかな沈黙の後、その表情を引き締めて言った。
「そうか」
今此処で会話をしていたアルグレットとは思えない位低い声で答えた。
その碧い瞳は、鋭く、真剣そのもの。
その姿には、確かに王の気迫があった。
「それが少年の、ソランの答えか」
あまりの気迫に、ソランは声を出すことが出来ず、頷く事しかできない。
「ならば・・・・・・よくぞ来た。
この城へ。アルステラ城へ。アルステラ王国国王、アルグレット=ルール=アルステラとその一族が、ソランを歓迎しよう」
アルグレットが、アトラが、正面の二人が、微笑んだ。
その瞬間、冷たい空気が張り詰めていた謁見室に、笑顔が戻る。
「改めて紹介しよう。君の横に立つ少女がアトラ、アルステラ王国第三王女アトラティーナ。
俺の後ろに立つ男が第一王子アスクレート。もう一人が第二王女レゼリアだ」
正面に座るアスクレートが、やあ、とにこやかに手を振った。
その左に座るレゼリアも、よろしく、と呟いた。
次から次へと変わる謁見室の空気に、目を白黒させていると、
「これからも宜しく、ソラン」
アトラがソランの肩を、力強く叩いた。
騎士である彼女なりの挨拶なのだろう。
「此処には居ないが、第一王女のティゼリア。もう一人居るが、この4人が俺の子供だ。
そして・・・・・・」
「あら、もう始めていたのかしら」
アルグレットの言葉を遮り、謁見室の奥の扉から一人の女性が入ってきた。
その女性は、膝まである癖のついた長い銀髪の右側は、三つ編みで束ねられている。
白いドレスを着たその姿は、どれだけ低く言っても『絶世の美女』としか言いようが無かった。
「・・・・・・彼女がこの国の女王、エルゼリアだ。俺の自慢の妻でもある」
アルグレットは、胸を張ってエルゼリアを紹介した。
エルゼリアは口元に手を当て、ふふ、と笑う。
「かわいい子ね。名はなんというの?」
「そ、ソラン・・・・・・」
「いい名前じゃない。大切にしなさい。
アルグ、この子をしっかりと見るのよ。私は新しいドレスを縫いたいからもう行くわね。
顔を出しただけでごめんなさい」
エルゼリアはアルグレットの横まで来て立ち止まった。
何故だかは分からないが、その口調、雰囲気には、何時か感じたミリアの温かさがあった。
この一族は、ミリアに関係が在ったりするのだろうか?
...いや、ミリアを見たアトラは彼女を気にしていなかったしな。
ミリア自身、王族だとは言っていなかった。気のせいだろう。
「何を言う。言われなくてもそのつもりだ、エルゼ」
エルゼリアはもう一度、ふふ、と笑うと、手を振りながら謁見室を後にした。
「父上、ソランはこれからリーダ先生の授業がある。先に行かせてもいいだろうか?」
アルグレットは、再度表情を引き締めると、
「うむ、ソランよ、後はアトラに任せると良い。国王に会うという緊張の中、よく来てくれた。
これからも、よろしく頼む」
「宜しく」
ソランは身体を180度回転させ、謁見室を後にした。
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