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魔王の娘 マキナ
襲撃
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ミリアが来てから俺たちは家庭菜園を作ったりミリアに料理を教わったりとのんびりした日々を送っていた。ミリアは俺の家のすぐ隣に新たに建てた部屋に住んでもらったが、少しずつ悪夢を見る回数も減っていった。これもミリアの純粋な性格のおかげだろう。
そしてその間、王国との国境沿いに賢者の石から発された魔力が展開したのが分かった。魔力は目に見えるものではないが、賢者の石の力が膨大すぎて俺やミリアのような魔術師であるが、何となく感じ取ることが出来る。国境の外にいても分かるのだから中にいればもっとすごい魔力を感じ取れたのかもしれない。
自分が発明した賢者の石を他人が使っているのを見ると嫌な気持ちになるが、ここに来たばかりの時のような魔族の襲撃を見てしまうと、人々が守られるのであれば誰が扱っていてもいいのではないかという気持ちにもなる。俺はそんな複雑な気持ちで王国を見守っていた。
が、そんなある日のことである。俺はいつものようにミリアと朝食を食べていると異変に気付いた。
「賢者の石の魔力、何か変じゃないか?」
「そうですね。何というか、まるで点滅しているような不安定さを感じます」
ミリアも眉をひそめる。正直賢者の石については完成させたはいいもののその後の動作確認などをする前に追い出されたので、俺もよく分かっていない部分がある。もちろん石を間近で観察しながらであれば原因を突き止める自信はあるが、さすがに国外からではどうにもならない。
「これは良くないな」
「とはいえ多少不安定でもないよりはましなのでは?」
「それはそうだが、もし俺たちが王国を攻めようとする魔族だったとして、一度賢者の石の魔力により魔族への防御がなされたとする。そこで不具合が起こったらどうする?」
「それが修復する前に一大攻勢に出る……あ」
ミリアも事態のまずさに気づいたようだった。何だかんだあれからラザルは時々砦で余った物品や物資を持ってきてくれており、見回りに来た他の兵士たちとも時折出会うことがある。この近辺から魔族が襲ってくればまず犠牲になるのはザンド砦の兵士たちだろう。それは俺としても心が痛む。それに自分が発明した賢者の石が、クルトのせいでその真価を発揮できないというのも残念だ。
「でしたら、どうにか魔族の様子を探ってみましょうか」
「そんなことが出来るのか?」
「はい、本来精霊は魔族を嫌うのですが……背に腹は代えられません。ちょっと頼んでみます」
「頼む」
相変わらずミリアの精霊使役力は図抜けている。こうして俺たちののんびりとした暮らしに再び緊張感が戻って来た。
それからさらに二日が経過した。賢者の石の魔力はある時は安定するが、またしばらくすると不安定になる、という循環を繰り返しつつも次第に不安定さを増していった。やはりクルトの手にはあまるものだったらしい。俺はそれを見ながらどんどん不安な気持ちになっていった。
「大変です!」
そこへ血相を変えたミリアが家に飛び込んでくる。
「どうした?」
「ついに魔族軍の本隊が動き出したようです! 今回はこれまでのように配下の魔族によるばらばらの襲撃ではなく、魔王の四天王クラスが直々に指揮をとっての出陣とのことらしいです!」
「そんなに詳しいことがよく分かるな」
俺は感心しつつも唸ってしまう。
ちなみに四天王と言われるのは魔王の直属の部下であり、魔族軍では魔王に次ぐ威勢や力があるという。
「しかしそれだけの軍勢が攻めて来れば間違いなく被害が大きくなるだろう。もちろんそれまでに賢者の石の効果が復旧すればいいのだが……」
そもそも賢者の石の魔力とて、魔力である以上魔王クラスの魔族が出てこれば力ずくで破られる可能性もある。もちろんそうすれば膨大な魔力を消費することにはなるだろうが、魔族側が一か八かの勝負を仕掛けてくる可能性もある。そうなれば仮に撃退したとしてもこちらの被害も大きくなるだろう。
「どうしましょう。私は魔法で誰かと戦ったことはありませんが、あんなことがあったとはいえこの国の王女として魔族の侵攻は止めたいです。それに、砦の皆さんが魔族に傷つけられていくのを座して眺めるのは嫌です」
ミリアは悲痛な声で言った。
ちなみにミリアのことはラザルたちには事情があって家出してきた豪商の娘、とだけ説明している。ラザルたちもミリアから只者でない雰囲気を感じたが、まさか王族が国外でメイド服を着て家庭菜園を作っているとは思わなかったのだろう、彼女の気品は育ちが良いからだと納得したようだった。
追放されて山奥にいる俺たちが戦わなくても誰も文句は言わないだろうし、たった二人で魔族軍と戦うのは自殺行為だ。相手の数にもよるが、魔力が切れて負ける可能性が高い。
しかし俺もミリアも自然と戦おうという気持ちになってしまっていた。
「よし、それならどうにか敵の大将を見つけ出して襲おう。頭さえ倒してしまえば残りは王国軍でどうにかしてくれるだろう」
仮に賢者の石の効果がきれても王国は王国である程度の兵力をこの地に派遣するだろう。強大な力を持つ魔族さえ倒してしまえば残りは何とかしてもらうしかない。
「魔族の索敵は任せていいか? 俺は強大な魔族を倒すために武器を作るのに専念しようと思う」
「分かりました、お任せください!」
ミリアが去っていくと俺はため息をついた。
王宮を追放されて一月近く経つが、まさかまた本気で錬金術をする時が来るとは。王都の時と違って高価な素材も設備が整った工房もない。だが、ラザルがくれた古くなった鍋や調理器具を使えば金属はあるし、多少爆発が起きても大丈夫な広いスペースもある。
どうにかしてラザルたちを守りたい。俺は気合を入れて錬金を開始した。
そしてその間、王国との国境沿いに賢者の石から発された魔力が展開したのが分かった。魔力は目に見えるものではないが、賢者の石の力が膨大すぎて俺やミリアのような魔術師であるが、何となく感じ取ることが出来る。国境の外にいても分かるのだから中にいればもっとすごい魔力を感じ取れたのかもしれない。
自分が発明した賢者の石を他人が使っているのを見ると嫌な気持ちになるが、ここに来たばかりの時のような魔族の襲撃を見てしまうと、人々が守られるのであれば誰が扱っていてもいいのではないかという気持ちにもなる。俺はそんな複雑な気持ちで王国を見守っていた。
が、そんなある日のことである。俺はいつものようにミリアと朝食を食べていると異変に気付いた。
「賢者の石の魔力、何か変じゃないか?」
「そうですね。何というか、まるで点滅しているような不安定さを感じます」
ミリアも眉をひそめる。正直賢者の石については完成させたはいいもののその後の動作確認などをする前に追い出されたので、俺もよく分かっていない部分がある。もちろん石を間近で観察しながらであれば原因を突き止める自信はあるが、さすがに国外からではどうにもならない。
「これは良くないな」
「とはいえ多少不安定でもないよりはましなのでは?」
「それはそうだが、もし俺たちが王国を攻めようとする魔族だったとして、一度賢者の石の魔力により魔族への防御がなされたとする。そこで不具合が起こったらどうする?」
「それが修復する前に一大攻勢に出る……あ」
ミリアも事態のまずさに気づいたようだった。何だかんだあれからラザルは時々砦で余った物品や物資を持ってきてくれており、見回りに来た他の兵士たちとも時折出会うことがある。この近辺から魔族が襲ってくればまず犠牲になるのはザンド砦の兵士たちだろう。それは俺としても心が痛む。それに自分が発明した賢者の石が、クルトのせいでその真価を発揮できないというのも残念だ。
「でしたら、どうにか魔族の様子を探ってみましょうか」
「そんなことが出来るのか?」
「はい、本来精霊は魔族を嫌うのですが……背に腹は代えられません。ちょっと頼んでみます」
「頼む」
相変わらずミリアの精霊使役力は図抜けている。こうして俺たちののんびりとした暮らしに再び緊張感が戻って来た。
それからさらに二日が経過した。賢者の石の魔力はある時は安定するが、またしばらくすると不安定になる、という循環を繰り返しつつも次第に不安定さを増していった。やはりクルトの手にはあまるものだったらしい。俺はそれを見ながらどんどん不安な気持ちになっていった。
「大変です!」
そこへ血相を変えたミリアが家に飛び込んでくる。
「どうした?」
「ついに魔族軍の本隊が動き出したようです! 今回はこれまでのように配下の魔族によるばらばらの襲撃ではなく、魔王の四天王クラスが直々に指揮をとっての出陣とのことらしいです!」
「そんなに詳しいことがよく分かるな」
俺は感心しつつも唸ってしまう。
ちなみに四天王と言われるのは魔王の直属の部下であり、魔族軍では魔王に次ぐ威勢や力があるという。
「しかしそれだけの軍勢が攻めて来れば間違いなく被害が大きくなるだろう。もちろんそれまでに賢者の石の効果が復旧すればいいのだが……」
そもそも賢者の石の魔力とて、魔力である以上魔王クラスの魔族が出てこれば力ずくで破られる可能性もある。もちろんそうすれば膨大な魔力を消費することにはなるだろうが、魔族側が一か八かの勝負を仕掛けてくる可能性もある。そうなれば仮に撃退したとしてもこちらの被害も大きくなるだろう。
「どうしましょう。私は魔法で誰かと戦ったことはありませんが、あんなことがあったとはいえこの国の王女として魔族の侵攻は止めたいです。それに、砦の皆さんが魔族に傷つけられていくのを座して眺めるのは嫌です」
ミリアは悲痛な声で言った。
ちなみにミリアのことはラザルたちには事情があって家出してきた豪商の娘、とだけ説明している。ラザルたちもミリアから只者でない雰囲気を感じたが、まさか王族が国外でメイド服を着て家庭菜園を作っているとは思わなかったのだろう、彼女の気品は育ちが良いからだと納得したようだった。
追放されて山奥にいる俺たちが戦わなくても誰も文句は言わないだろうし、たった二人で魔族軍と戦うのは自殺行為だ。相手の数にもよるが、魔力が切れて負ける可能性が高い。
しかし俺もミリアも自然と戦おうという気持ちになってしまっていた。
「よし、それならどうにか敵の大将を見つけ出して襲おう。頭さえ倒してしまえば残りは王国軍でどうにかしてくれるだろう」
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「魔族の索敵は任せていいか? 俺は強大な魔族を倒すために武器を作るのに専念しようと思う」
「分かりました、お任せください!」
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