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本編
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「ロイ!ロイを呼べ!付いてこい!」
王宮の門に入るなり、ルーク様は声を張り上げる。そして、私の手を掴み、奥へとズンズン進んで行く。ルーク様、早い…。
「ちょっと!ルークどうしたの?マリアちゃん疲れちゃってるよ!」
「あ!悪い…」
「い…いえ…」
ルーク様は大股で歩いていたので、手を掴まれた私は肩で息をするほど呼吸が乱れていた。
「ロイは分かるか?マリアが、黒い雲が王宮に掛かっていると言うのだ。」
「えっと…正確には、黒い雲なのか靄なのかよく分からないんですけど。でも、全体じゃなくて、小さいです。あっちの建物の方。」
ようやく呼吸が整ってから、私はロイさんに言う。
「そう…。残念ながら僕にも黒い雲は分からない。でもマリアちゃんがそう言うならそうかもしれないから、そこへ行こう。そう言いたいんだよね?ルーク。」
「ああ。そしてあっちは、王族の私室の方だ。」
「ここか?」
「ここの建物の上ではありましたけど…。」
「ここはどこか分かる?」
「いいえ。王族の私室が集まっているとはタリアから聞きましたが、誰がいるとかそこまでは…。」
王族の住むエリアだから、呼ばれてないのに近づいたら捕まります、と笑顔で言われたので覚えてはいたが、何階に誰がいるとかまでは聞いてなかった。
「そういうのは、考えなくていい。先入観が無い方がいいだろう。とりあえず、違和感があれば言って欲しい。分からなければ分からないでいい。そういえば、ロイ。今日の父上は?」
「さあ。朝の時点ではなにも聞いてないよ。突撃してもいいんじゃない?ルークは父親なんだから。僕は無理だろうけど。」
なんだか、何気なく天気の会話したつもりだったのが大げさになっちゃった…。
「どうなさいました?」
と、最上階に着くなり、廊下に居た侍女に聞かれた。
「父上はどうだ?見に来た。」
「い、今ですか?ちょっと今は…」
「何か不都合があるのか?」
「いいえ…部屋の掃除をしています。」
「そうか。大丈夫だ。いつも通りでいい。」
「マリアちゃん、大丈夫?何か顔色が…」
なんだか、建物全体的に澱んでいる?カビ臭いっていうか…何だろ。でも王族の部屋があるなら、1番綺麗にしているはずの所でしょうに…。それに、上の階へ行く毎に視界が暗くなっていったのだ。
「ゴホッゴホッ」
「マリアちゃん?止めておく?」
「いいえ、ここまで来たなら気になります!ゴホッ。私だけ?ゴホッゴホッ。」
なんだか咳も止まらない…。
ルーク様が背中をさすってくれる。少し呼吸がし易くなった。
私の咳が落ち着いた頃合いを見て、ルーク様は、扉をノックする。
コンコンコン、ガチャ。
「返事も待たずに…まさに突撃だ。」
ロイさんの笑いながらのつぶやきも、そこそこに私は視界がもっと暗くなってしまう。
「窓、開いてます?」
「閉まってるよ。開ける?」
「お願いします。」
「父上。ご無沙汰してます。」
「おお…。息災か?いろいろと悪いな、ルークよ。」
窓を開けてくれ、少し視界が明るくなる。
すると、大きめの矢印が地面に見えた。こっち、と呼んでいるみたい。目で追うと、花瓶を指している。
「父上。紹介します。異世界からの姫です。マリアです。」
「そなたが異世界からの姫か。私がこんなですまない。我が息子に力を与えてやってくれ。」
「国王様、お初にお目に掛かります。マリア・サガワと申します。ええと、あの花瓶は、どなたが生けてますか?」
「綺麗であろう。ナリアーヌの好きだった庭の花を持ってこいと、言ってやってもらっとるんだ。」
『もう!違うのに!!』
え?あ!占い師さんの声!
『この花は、あの庭の花じゃないわ。さっき花瓶を触ってた、あの扉の左側に立っている、短い髪の侍女がやってるのよ。』
「恐れながら…その花は、その庭の花ではないですよね。」
「なんじゃと!?第三の庭から持ってこいと言っておるからそこのやつだろう。」
第三の庭…って、以前お茶会したあの庭園だよね?
『そうよ。あそこは私がとっても好きだったから。青いローズも、お願いして造ってもらったのよ。でもそれは、あの庭には咲いてない花があるわ。』
「えっと…その、真っ赤な小さい花。それは、あの庭には咲いておりません。出来れば、第三の庭から、新しい花を持ってきてもいいですか?思い出すと思います。」
「なんと…?まあよい。好きにせい。さっきまで息苦しかったが、窓を開けてくれたからか、呼吸がし易いわい。」
「お聞き下さりありがとうございます。あと、花瓶もいただいていきますね。」
「父上。すぐ来ます。顔色が良くなってきたようでなによりです。」
「花瓶、貸せ。これがどうした?マリア、お前の顔色が真っ青だぞ。今日はもう帰ろう。父上と話したのは久しぶりだ。ありがとう。」
「いいえ。ダメです。ロイさん。あの、さっき扉のところにいた、髪の短い侍女さん、怪しいです。調べて下さい。お願いします。あと、この花瓶から、黒い靄が出てます。花なのかも。ちょっと…気持ち悪い…はぁ。」
「毒気にやられたか!あ、おいそこのお前。この花を持って、俺の執務室まで届けろ。」
そう言って、ルーク様は花に手を当てるとカバーが掛かったように見えた。まるで、透明の袋に入れたみたいに。
「マリア。大丈夫か。」
「ん…。」
私が四つん這いになった所で、ルーク様が膝を付き、私を自分の方に引っ張った。私はルーク様の胸にすっぽり収まってしまった。そして、また背中を撫でてくれる。と、だんだん気持ち悪いのが薄れてきた。少し、深呼吸してみる。
「だいぶ落ち着いてきたか。」
「すみません…。」
「無理をしないでくれ。マリアがどうかなってしまわないか心配だ。もう少しこのままでもいいか。」
「雰囲気がいいとこごめんね。僕も、マリアちゃんが心配だったけど、もう大丈夫そうだね。早速調べてくるね。二人も一度外に出よう。」
「…!」
は、恥ずかしい…。
「チッ…ロイめ。そうだな。外に出るか。」
そう言って、ルーク様は私をお姫さま抱っこをして歩き出す。
「ちょ、ちょっとルーク様!歩きます!!」
「無理をするなと言った!暴れるなよ。首に手をやってくれ。」
「はい…。」
王宮の門に入るなり、ルーク様は声を張り上げる。そして、私の手を掴み、奥へとズンズン進んで行く。ルーク様、早い…。
「ちょっと!ルークどうしたの?マリアちゃん疲れちゃってるよ!」
「あ!悪い…」
「い…いえ…」
ルーク様は大股で歩いていたので、手を掴まれた私は肩で息をするほど呼吸が乱れていた。
「ロイは分かるか?マリアが、黒い雲が王宮に掛かっていると言うのだ。」
「えっと…正確には、黒い雲なのか靄なのかよく分からないんですけど。でも、全体じゃなくて、小さいです。あっちの建物の方。」
ようやく呼吸が整ってから、私はロイさんに言う。
「そう…。残念ながら僕にも黒い雲は分からない。でもマリアちゃんがそう言うならそうかもしれないから、そこへ行こう。そう言いたいんだよね?ルーク。」
「ああ。そしてあっちは、王族の私室の方だ。」
「ここか?」
「ここの建物の上ではありましたけど…。」
「ここはどこか分かる?」
「いいえ。王族の私室が集まっているとはタリアから聞きましたが、誰がいるとかそこまでは…。」
王族の住むエリアだから、呼ばれてないのに近づいたら捕まります、と笑顔で言われたので覚えてはいたが、何階に誰がいるとかまでは聞いてなかった。
「そういうのは、考えなくていい。先入観が無い方がいいだろう。とりあえず、違和感があれば言って欲しい。分からなければ分からないでいい。そういえば、ロイ。今日の父上は?」
「さあ。朝の時点ではなにも聞いてないよ。突撃してもいいんじゃない?ルークは父親なんだから。僕は無理だろうけど。」
なんだか、何気なく天気の会話したつもりだったのが大げさになっちゃった…。
「どうなさいました?」
と、最上階に着くなり、廊下に居た侍女に聞かれた。
「父上はどうだ?見に来た。」
「い、今ですか?ちょっと今は…」
「何か不都合があるのか?」
「いいえ…部屋の掃除をしています。」
「そうか。大丈夫だ。いつも通りでいい。」
「マリアちゃん、大丈夫?何か顔色が…」
なんだか、建物全体的に澱んでいる?カビ臭いっていうか…何だろ。でも王族の部屋があるなら、1番綺麗にしているはずの所でしょうに…。それに、上の階へ行く毎に視界が暗くなっていったのだ。
「ゴホッゴホッ」
「マリアちゃん?止めておく?」
「いいえ、ここまで来たなら気になります!ゴホッ。私だけ?ゴホッゴホッ。」
なんだか咳も止まらない…。
ルーク様が背中をさすってくれる。少し呼吸がし易くなった。
私の咳が落ち着いた頃合いを見て、ルーク様は、扉をノックする。
コンコンコン、ガチャ。
「返事も待たずに…まさに突撃だ。」
ロイさんの笑いながらのつぶやきも、そこそこに私は視界がもっと暗くなってしまう。
「窓、開いてます?」
「閉まってるよ。開ける?」
「お願いします。」
「父上。ご無沙汰してます。」
「おお…。息災か?いろいろと悪いな、ルークよ。」
窓を開けてくれ、少し視界が明るくなる。
すると、大きめの矢印が地面に見えた。こっち、と呼んでいるみたい。目で追うと、花瓶を指している。
「父上。紹介します。異世界からの姫です。マリアです。」
「そなたが異世界からの姫か。私がこんなですまない。我が息子に力を与えてやってくれ。」
「国王様、お初にお目に掛かります。マリア・サガワと申します。ええと、あの花瓶は、どなたが生けてますか?」
「綺麗であろう。ナリアーヌの好きだった庭の花を持ってこいと、言ってやってもらっとるんだ。」
『もう!違うのに!!』
え?あ!占い師さんの声!
『この花は、あの庭の花じゃないわ。さっき花瓶を触ってた、あの扉の左側に立っている、短い髪の侍女がやってるのよ。』
「恐れながら…その花は、その庭の花ではないですよね。」
「なんじゃと!?第三の庭から持ってこいと言っておるからそこのやつだろう。」
第三の庭…って、以前お茶会したあの庭園だよね?
『そうよ。あそこは私がとっても好きだったから。青いローズも、お願いして造ってもらったのよ。でもそれは、あの庭には咲いてない花があるわ。』
「えっと…その、真っ赤な小さい花。それは、あの庭には咲いておりません。出来れば、第三の庭から、新しい花を持ってきてもいいですか?思い出すと思います。」
「なんと…?まあよい。好きにせい。さっきまで息苦しかったが、窓を開けてくれたからか、呼吸がし易いわい。」
「お聞き下さりありがとうございます。あと、花瓶もいただいていきますね。」
「父上。すぐ来ます。顔色が良くなってきたようでなによりです。」
「花瓶、貸せ。これがどうした?マリア、お前の顔色が真っ青だぞ。今日はもう帰ろう。父上と話したのは久しぶりだ。ありがとう。」
「いいえ。ダメです。ロイさん。あの、さっき扉のところにいた、髪の短い侍女さん、怪しいです。調べて下さい。お願いします。あと、この花瓶から、黒い靄が出てます。花なのかも。ちょっと…気持ち悪い…はぁ。」
「毒気にやられたか!あ、おいそこのお前。この花を持って、俺の執務室まで届けろ。」
そう言って、ルーク様は花に手を当てるとカバーが掛かったように見えた。まるで、透明の袋に入れたみたいに。
「マリア。大丈夫か。」
「ん…。」
私が四つん這いになった所で、ルーク様が膝を付き、私を自分の方に引っ張った。私はルーク様の胸にすっぽり収まってしまった。そして、また背中を撫でてくれる。と、だんだん気持ち悪いのが薄れてきた。少し、深呼吸してみる。
「だいぶ落ち着いてきたか。」
「すみません…。」
「無理をしないでくれ。マリアがどうかなってしまわないか心配だ。もう少しこのままでもいいか。」
「雰囲気がいいとこごめんね。僕も、マリアちゃんが心配だったけど、もう大丈夫そうだね。早速調べてくるね。二人も一度外に出よう。」
「…!」
は、恥ずかしい…。
「チッ…ロイめ。そうだな。外に出るか。」
そう言って、ルーク様は私をお姫さま抱っこをして歩き出す。
「ちょ、ちょっとルーク様!歩きます!!」
「無理をするなと言った!暴れるなよ。首に手をやってくれ。」
「はい…。」
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