【完結】『私に譲って?』と言っていたら、幸せになりましたわ。{『私に譲って?』…の姉が主人公です。}

まりぃべる

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6. いろんな愛の形 ー次期侯爵視点ー

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 僕は、アドルフ=スタンリー。

 まぁいろいろあって、このとてつもなく面倒な、病弱と言ってなんでもやり過ごしてきた一歳年下の娘を妻にむかえた。
名前は、ダリア。

 結婚したからには、さすがに名前で呼ばないとな。

 なぜ好きでもない奴と結婚したかって?所詮貴族だからな。

 ………っていうのは建前。
僕はこじらせ男子なんだ。
初恋の相手が忘れられない。その女性にはもう、相手がいる。本当は貫こうかと思ったんだ。だけど、彼女は僕より大人だったのさ。
父親が望むように、直ぐにでもって感じでちょうど良い相手と婚約を結んだ。

 仕方ないんだ。
だからせめて、彼女の望むように…。

 彼女には、妹のように気にかけていた女性がいた。それが、シンシア。

 シンシアは、姉のダリアから事ある毎に持ち物を強請られていた。

 彼女が望むなら、シンシアの心配を取り除いてやろう。その思いだけでシンシアの姉と結婚を決めた。
僕なら、高位貴族である侯爵家だから、最悪な妻だと直接文句言ってくる奴もいないだろう。
いたとしても、僕が完膚なきまでに潰してやればいい、そう思っていた。

 母に話したら『これだから男は!いいですか?いつか立派な侯爵夫人にしてみせます!』と鼻息荒く言っていた。暇つぶしか?無理だよあんな面倒な奴…勝手にしてくれ。

 夜は夜で、後継者も必要だからとたまに部屋を訪れた。
仕事が忙しいと理由を付け、寝室を別にしたんだ。
でも僕だって健全な身体。ムラムラする時だってある。まぁ、確かにダリアは体は出る所は出ている男にしてみれば嬉しい体付き。抱き心地はそれなりに良かった。僕が望む事をしてくれるしね。でも、ダリアがして欲しい事はする気にはなれなかったね。

☆★

 だんだんと、母と家庭教師のカレン先生に感化されたダリアは淑女になっていった。
転がすのが上手いな。

 ダリアは文句も言わず学んでいる。学院の時は補習もまともに受けてなかったらしいのに。
僕もそこそこ上手く転がしていると思っていたのに、負けてらんないね。


☆★

 やばい…。これが情をうつすというものか。
ダリアは、僕のいうことは嬉しそうに聞くし、それなりに体の相性もいい。顔もそれなりに整っている。
服装もきちんと時と場合に合わせて着られるようになってからはなぜが可愛く見えてきた。

 義務で夜、ダリアの部屋を訪れていたのがだんだんと、楽しみになってきている僕は頭がおかしくなってきているのだろうか…。

 母にそれとなくそんな話をしたら『性格がアレだっただけで、元は素直な子なのよ。子どもってね、植物と一緒。丁寧に水をあげれば育つし、水をあげなければ枯れる。きちんとした常識を教えあげればその通りに学ぶのよ。ダリアには、そうやって教えなければならないはずの母親が義務を怠ったのね。良かったわね。初めは政略結婚でも、愛し愛される結婚になれたじゃない。ダリアはあなたにゾッコンよ。私は、愛し愛される結婚とはいかなかったけれどね。』と言われた。

 確かに、父は屋敷にいても食事は別。別の敷地に愛人を住まわせたりしているし。母もそれなりに苦労していたんだな…。


☆★

 ダリアの母が来るらしい。まぁ、良い機会だろ。改心しているのかまだ毒なままなのか…。


 い、勢いあまって告白してしまったじゃないか!!
まぁ、いいか。ダリアが顔を真っ赤にしている。可愛いやつめ。今夜はたっぷり僕のしたい事を…いかんいかん!!


 ダリアの母はどうなるだろうな。涙も見られたし、もう少し泳がせてみるか。
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