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2. 提案
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エーファは、物心ついた頃より活発な性格であった。二人の兄と、一人の姉に囲まれて賑やかな毎日を送っていたからかもしれない。
いつも庭先や領地を駆け回り、遊んでいた。
しかし、エーファが七歳になった時。
すでに礼儀作法を身につけた二歳上の姉のドーリスは他家の貴族と交流をするようになっていく。
その前から、絵本に描かれた着飾った服を見てはエーファを傍に呼んでどの色がいいか、どの種類のドレスがいいかと意見を求めてはいたが、それだけでは物足りなくなったのだろう。
ドーリスはその時九歳。ドレスを着て、母デリアの庭を借りて近い年頃の子を招待してガーデンパーティーを開いたり、王宮や他家の娘の家に行ってはドレスや装飾品などの話をするのが楽しくなっていったのだ。
エーファも、ドーリスが家にいる時にはお茶会の練習をさせられたり、ドレスなどの話を教えてもらってはいたが、姉の熱量は年々凄まじく増していき、ついていけなくなっていったのだった。
この国は、貴族社会において跡目を継ぐのは男子だと決められている。女子しか居ない家は、親族から養子に迎えるか、他の貴族の嫡男以外に婿養子に入ってもらうしかなかった。
そのような背景からか、学院という学び場が王宮のある都市王都にあるが十三歳から十五歳までの男子しか通う事が出来なかった。
その為、たいてい女子は、家で刺繍や縫い物を母親や使用人から教わり嗜んでいた。
それでも、ドーリスは自ら動き、知り合いや友人を増やし交友関係を広げていった。
エーファが八歳の時、長男ディーターは学院に通う事となり、その敷地内にある寮で生活する事になった為、話す機会もぐんと減ってしまった。しかし、長期休暇などで屋敷に帰ってきた時にはもちろん話すし、寮で流行っているカードゲームやボードゲームを家族に教え皆で嗜んだりしていた。
ディーターは寮に、ドーリスは友人との交流に忙しくしていたため、次兄ケヴィンが寮に通うまではエーファはたいていケヴィンのあとをついて回っていた。
「危ないから下がってろよ。」
「いやよ、私も一緒にやるわ!」
大抵、そんなやり取りが繰り広げられていた。
だからエーファは、そこらの令嬢よりも体力があるといえる。
一般的な貴族は移動といえば馬車で、畑を駆け回たりはしないが、ケヴィンの後を追いかける内、エーファは足腰が鍛えられていったのだ。
ケヴィンも一人でするよりも相手がいるのは楽しいと、エーファにねだられたから仕方ないと言い訳をしながら落ちている長めの枝を剣に見立てて戦いごっこをしたのも幾度となくあった。
だがある時、エーファがケヴィンに仕掛けた時にケヴィンが避け、勢い余ったエーファは体制を崩し転んで膝を擦りむき血を流した事があった。少し涙を流したかもしれないが、そこまで酷い怪我にはならずすぐに傷跡は消えた。けれどもそれ以来、戦いごっこは何度頼んでも絶対にやってくれなくなってしまい、エーファは残念に思ったものだ。
ケヴィンが学院に通い始める頃、つまりエーファが十歳になってからは、エーファは専ら屋敷内の書庫で本を読んだり、そこにある簡単な本を見本に自分で別の用紙に写して書いて文字の勉強をしたり、領内の景色の良い場所で食べやすい昼ご飯を持って出掛けたりしていた。読み書きはすでに家の使用人より教わっていたため、少しずつ簡単な本から読んでいった。侯爵家の書庫には様々な専門的な資料もあり、エーファが読める本は少なかったがそれでも図鑑のようなものや、大衆小説もありそのような物を手にとって日々を過ごしていた。
☆★
誕生日の翌日、エーファは朝食が終わったあと、窓際のロッキングチェアに座って考えを巡らしていた。
朝食は、時間が合えばその時家にいる家族で摂っているが、たいていはロータルとディーターは執務があるため早起きで、デリアとドーリスは出掛ける予定の無い時はかなりゆっくりで昼食よりの朝食となる。
エーファは、ロータルとディーターよりは遅いが一時間ほどしか変わらず、今日も一人で摂ったのだった。
「自分で相手を見つけるって言っても…どうすればいいのかしら。」
屋敷から外出はしているが、領内のピクニックのようなもので、会うとすれば畑の世話をしている領民だ。
「貴族の方と会うって…やっぱり新年会とか建国祭?でも、挨拶くらいしかしないわ。」
領地から出ないエーファにも、それなりに話せる貴族の友人は居る。だがそういう所で会った時は友人と近況報告をするくらいで、新たに男性と知り合う事が出来るのか疑問だった。だからといって誰かに紹介をお願いする気にもならない。
「ガーデンパーティーを開くのも何か違うわよね。」
エーファはうーん、と首を捻って考えていたが、部屋に誰かが訪れたようで傍にいた侍女のヘラが扉へと向かう。
「エーファ様、ケヴィン様がいらしてます。」
「え?お通しして。」
何だろうとエーファは振り向くと、早速ケヴィンが笑いながら問い掛けられた。
「ハハハ!やっぱり悩んでたね!
エーファが迷ってる時っていつもその椅子に座ってるなぁ。」
「だって…」
ケヴィンは、今日は午前中まで休みだが午後から仕事となっている。そのためデリアとドーリスが起きるより先に寮へ向かうと昨日言っていた。
そんなケヴィンもすでに朝食は終えているのだろう、私服ではあるがカッチリとした真っ白のシャツに、黒のスラックスをはいている。ゆったりとした部屋着ではない事をみると、出掛ける前に顔を見に来たのかとエーファは思った。
ケヴィンにはお見通しなのだとエーファが唇を尖らすと、心配だなぁと声を上げる。
「なんだか心配だなぁ、これから仕事なのに。
エーファ、そうすぐに見つけなくてもいいんだから、悩み過ぎないように!」
「…」
悩むなと言われても、今まで領内で過ごす事しかして来なかったエーファが相手を見つけるなんて難しいのだ。
「ま、それならとりあえず出掛けてみたら?人が多い王都とかさ。」
「…ありがとう、ケヴィン兄さま。考えてみるわ。」
出掛けたからって、そうそう貴族の令息と知り合えるのか甚だ疑問だとは思いながらも、考えてくれたケヴィンに一応の礼は言いつつ、聞いてみた。
「ねぇ、ケヴィン兄さま。兄さまは結婚したいと思う人はいるの?」
「はっ!?
僕が?いないなぁ。職場は男ばっかりの騎士隊だし?出会いなんて全く無いんだ。」
「そう…」
「まぁ、焦らなくていいんじゃないか?誕生日迎えたばっかりだ。
結婚、って言葉を意識しただけでも一歩前進だと思うけどなぁ。」
ケヴィンは貴族だけではなく一般庶民も所属する騎士隊に所属している。そのため、口調は学院を卒業してすぐに入隊した頃から多少荒っぽくなってしまっているが、妹を思う気持ちは今も昔も変わらない。
「うん、ありがとう。」
「じゃ、そろそろいくよ。皆によろしくなー!」
「はい。
ケヴィン兄さま、いってらっしゃいませ!」
エーファがそう言うと、ヒラヒラと手のひらをこちらに向けながらケヴィンは部屋から出て行った。
「いいわね、ケヴィン兄さまは私よりも年上なのに、あまり結婚の事考えてないみたいだわ。」
その呟きに、侍女のヘラが口を開く。ヘラは、エーファの幼い頃よりついていた侍女で十五歳上である。その為、姉のような母のような存在で、使用人ではあるが部屋にいる時は必要があれば会話をしてほしいとエーファから小さな頃に言われ今もそうしている。
「ケヴィン様は騎士隊という素晴らしい職業にお就きですから。
男性ばかりという事もありますし、まだ考えが及ばないのでしょう。」
「…そうね。男性ばっかり、かぁ。」
「どうされます?ケヴィン様が言われたように、外出でもなさいますか?王都の…図書館とかはいかがですか。」
「…ええ。いってみるわ。」
何にせよ、動いてみようとエーファは頷いたのだった。
いつも庭先や領地を駆け回り、遊んでいた。
しかし、エーファが七歳になった時。
すでに礼儀作法を身につけた二歳上の姉のドーリスは他家の貴族と交流をするようになっていく。
その前から、絵本に描かれた着飾った服を見てはエーファを傍に呼んでどの色がいいか、どの種類のドレスがいいかと意見を求めてはいたが、それだけでは物足りなくなったのだろう。
ドーリスはその時九歳。ドレスを着て、母デリアの庭を借りて近い年頃の子を招待してガーデンパーティーを開いたり、王宮や他家の娘の家に行ってはドレスや装飾品などの話をするのが楽しくなっていったのだ。
エーファも、ドーリスが家にいる時にはお茶会の練習をさせられたり、ドレスなどの話を教えてもらってはいたが、姉の熱量は年々凄まじく増していき、ついていけなくなっていったのだった。
この国は、貴族社会において跡目を継ぐのは男子だと決められている。女子しか居ない家は、親族から養子に迎えるか、他の貴族の嫡男以外に婿養子に入ってもらうしかなかった。
そのような背景からか、学院という学び場が王宮のある都市王都にあるが十三歳から十五歳までの男子しか通う事が出来なかった。
その為、たいてい女子は、家で刺繍や縫い物を母親や使用人から教わり嗜んでいた。
それでも、ドーリスは自ら動き、知り合いや友人を増やし交友関係を広げていった。
エーファが八歳の時、長男ディーターは学院に通う事となり、その敷地内にある寮で生活する事になった為、話す機会もぐんと減ってしまった。しかし、長期休暇などで屋敷に帰ってきた時にはもちろん話すし、寮で流行っているカードゲームやボードゲームを家族に教え皆で嗜んだりしていた。
ディーターは寮に、ドーリスは友人との交流に忙しくしていたため、次兄ケヴィンが寮に通うまではエーファはたいていケヴィンのあとをついて回っていた。
「危ないから下がってろよ。」
「いやよ、私も一緒にやるわ!」
大抵、そんなやり取りが繰り広げられていた。
だからエーファは、そこらの令嬢よりも体力があるといえる。
一般的な貴族は移動といえば馬車で、畑を駆け回たりはしないが、ケヴィンの後を追いかける内、エーファは足腰が鍛えられていったのだ。
ケヴィンも一人でするよりも相手がいるのは楽しいと、エーファにねだられたから仕方ないと言い訳をしながら落ちている長めの枝を剣に見立てて戦いごっこをしたのも幾度となくあった。
だがある時、エーファがケヴィンに仕掛けた時にケヴィンが避け、勢い余ったエーファは体制を崩し転んで膝を擦りむき血を流した事があった。少し涙を流したかもしれないが、そこまで酷い怪我にはならずすぐに傷跡は消えた。けれどもそれ以来、戦いごっこは何度頼んでも絶対にやってくれなくなってしまい、エーファは残念に思ったものだ。
ケヴィンが学院に通い始める頃、つまりエーファが十歳になってからは、エーファは専ら屋敷内の書庫で本を読んだり、そこにある簡単な本を見本に自分で別の用紙に写して書いて文字の勉強をしたり、領内の景色の良い場所で食べやすい昼ご飯を持って出掛けたりしていた。読み書きはすでに家の使用人より教わっていたため、少しずつ簡単な本から読んでいった。侯爵家の書庫には様々な専門的な資料もあり、エーファが読める本は少なかったがそれでも図鑑のようなものや、大衆小説もありそのような物を手にとって日々を過ごしていた。
☆★
誕生日の翌日、エーファは朝食が終わったあと、窓際のロッキングチェアに座って考えを巡らしていた。
朝食は、時間が合えばその時家にいる家族で摂っているが、たいていはロータルとディーターは執務があるため早起きで、デリアとドーリスは出掛ける予定の無い時はかなりゆっくりで昼食よりの朝食となる。
エーファは、ロータルとディーターよりは遅いが一時間ほどしか変わらず、今日も一人で摂ったのだった。
「自分で相手を見つけるって言っても…どうすればいいのかしら。」
屋敷から外出はしているが、領内のピクニックのようなもので、会うとすれば畑の世話をしている領民だ。
「貴族の方と会うって…やっぱり新年会とか建国祭?でも、挨拶くらいしかしないわ。」
領地から出ないエーファにも、それなりに話せる貴族の友人は居る。だがそういう所で会った時は友人と近況報告をするくらいで、新たに男性と知り合う事が出来るのか疑問だった。だからといって誰かに紹介をお願いする気にもならない。
「ガーデンパーティーを開くのも何か違うわよね。」
エーファはうーん、と首を捻って考えていたが、部屋に誰かが訪れたようで傍にいた侍女のヘラが扉へと向かう。
「エーファ様、ケヴィン様がいらしてます。」
「え?お通しして。」
何だろうとエーファは振り向くと、早速ケヴィンが笑いながら問い掛けられた。
「ハハハ!やっぱり悩んでたね!
エーファが迷ってる時っていつもその椅子に座ってるなぁ。」
「だって…」
ケヴィンは、今日は午前中まで休みだが午後から仕事となっている。そのためデリアとドーリスが起きるより先に寮へ向かうと昨日言っていた。
そんなケヴィンもすでに朝食は終えているのだろう、私服ではあるがカッチリとした真っ白のシャツに、黒のスラックスをはいている。ゆったりとした部屋着ではない事をみると、出掛ける前に顔を見に来たのかとエーファは思った。
ケヴィンにはお見通しなのだとエーファが唇を尖らすと、心配だなぁと声を上げる。
「なんだか心配だなぁ、これから仕事なのに。
エーファ、そうすぐに見つけなくてもいいんだから、悩み過ぎないように!」
「…」
悩むなと言われても、今まで領内で過ごす事しかして来なかったエーファが相手を見つけるなんて難しいのだ。
「ま、それならとりあえず出掛けてみたら?人が多い王都とかさ。」
「…ありがとう、ケヴィン兄さま。考えてみるわ。」
出掛けたからって、そうそう貴族の令息と知り合えるのか甚だ疑問だとは思いながらも、考えてくれたケヴィンに一応の礼は言いつつ、聞いてみた。
「ねぇ、ケヴィン兄さま。兄さまは結婚したいと思う人はいるの?」
「はっ!?
僕が?いないなぁ。職場は男ばっかりの騎士隊だし?出会いなんて全く無いんだ。」
「そう…」
「まぁ、焦らなくていいんじゃないか?誕生日迎えたばっかりだ。
結婚、って言葉を意識しただけでも一歩前進だと思うけどなぁ。」
ケヴィンは貴族だけではなく一般庶民も所属する騎士隊に所属している。そのため、口調は学院を卒業してすぐに入隊した頃から多少荒っぽくなってしまっているが、妹を思う気持ちは今も昔も変わらない。
「うん、ありがとう。」
「じゃ、そろそろいくよ。皆によろしくなー!」
「はい。
ケヴィン兄さま、いってらっしゃいませ!」
エーファがそう言うと、ヒラヒラと手のひらをこちらに向けながらケヴィンは部屋から出て行った。
「いいわね、ケヴィン兄さまは私よりも年上なのに、あまり結婚の事考えてないみたいだわ。」
その呟きに、侍女のヘラが口を開く。ヘラは、エーファの幼い頃よりついていた侍女で十五歳上である。その為、姉のような母のような存在で、使用人ではあるが部屋にいる時は必要があれば会話をしてほしいとエーファから小さな頃に言われ今もそうしている。
「ケヴィン様は騎士隊という素晴らしい職業にお就きですから。
男性ばかりという事もありますし、まだ考えが及ばないのでしょう。」
「…そうね。男性ばっかり、かぁ。」
「どうされます?ケヴィン様が言われたように、外出でもなさいますか?王都の…図書館とかはいかがですか。」
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