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19.帰宅
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騎士隊の詰め所から、馬車が進み出すとエーファは小窓を見つめ息を漏らした。
(ふぅ…)
「やはり痛みますか?」
「え?」
ヘラに声を掛けられ、エーファは右横に座っていたヘラに視線を向けると、もう一度問われる。
「横になりますか?その方が良ければ。」
と言って、ヘラは立ち上がり座席を対面へと移動する。
「あ、いいのよヘラ。」
「いえ、とてもお疲れに見えます。
…それとも、先ほどの出来事が原因ですか?」
「ん…」
先ほど…エーファの見送りのためとコリンナ達がわざわざ集まってくれたのには嬉しかった。その中には、兄のケヴィンだけでなく、コリンナとコリンナの兄カール、司令官であるフォルクハルトも来てくれた。
彼らは仕事や予定があるだろうに、わざわざエーファにと合わせてくれたのだ。それがとても申し訳ないと同時に心嬉しくもあった。
だが。
カサンドラの登場で、途端に胸がザワザワとしたのだ。先日の図書館で見掛けた時もあまりいい気持ちにはならなかったが、フォルクハルトに甘ったるい声で話し、腕を絡めて連れて行ってと言った時には胸をギュッと鷲づかみにされた感覚がして、見たくもないと目を逸らしてしまった。
「エーファ様…図書館での事もそうですが王女殿下は少々、いえかなり辛辣な性格の方でございますね。」
「!」
「コリンナ様への怒りを誘発させるような発言もそうですが、男性なら誰でもいいような媚びた発言は、目を覆いたくなるようでございました。」
「ヘラ…ここだけの話にしてね。でないと、不敬罪と言われてしまいかねないわ。」
ヘラのあまりの憤慨振りに、エーファ苦笑して少し冷静になると、そのように声を掛ける。
「分かっておりますとも!
…そうですね、私の口が過ぎました。少し、黙っております。」
そう言ったヘラに、エーファは慌てて首を左右に振って答える。
「ううん、ごめんなさいヘラ。あなたは私の代弁をしてくれたのよね?
なんていうか…ちょっと…嫌だったの。」
そう言って俯くエーファに、ヘラはエーファの手を優しく包み込むように触れる。
「エーファ様。私も同じです。
でも、毅然とした態度でお断りされてましたし、大丈夫です!!」
「…え?」
「司令官様の事です!あの方も、心底嫌がっておられましたから、お気になされませんように。」
「!
そ、そんなんじゃ…」
「まぁ!ヘラに嘘をつくのですか?ヘラは淋しいですぅ。」
「う、嘘なんて…!」
「うふふふ。よろしいのですよ。
ヘラは、結果良かったと思っております。
そりゃあ、初めエーファ様が頭を打って倒れられたと聞いた時は、私が気を失いかけましたよ?
けれども、思ったよりもエーファ様は元気であられましたし、何よりも〝出会い〟があったようですので、良かったのかと思っております。」
「ヘラ…」
「ですから、お屋敷に帰るのは淋しいかもしれませんが、エーファ様のお加減が良くなりましたら、また見学にでも参りましょう!今度は嫌がられましてもヘラはついて参りますけれどね!」
「うん…ありがとうヘラ。」
「ですが!
お屋敷に帰ってからのが大変かもしれませんよ?
ロータル様もディーター様も心底心配されてましたし、デリア様もドーリス様も心配だと、ご自分が騎士隊へ行くと言われたほどですから。」
「そうね、怒られちゃうわよね。」
「どうでしょう。それは分かりかねますが、きっと心配し過ぎて寝不足になられてるかもしれませんね。」
「…受け止めるわ。」
エーファはそういえば過去に怪我した時も家族にとてつもなく心配されたのだったと思い出し、目に浮かぶようだと苦笑した。
馬車がバルヒェット家へと着いた。玄関ホールへと体を庇いながら歩くエーファとそれを気遣うヘラがゆっくりと入って行くと、馬の足音が聞こえたのだろうちょうど階段から下りてきたデリアとドーリスに大きな声で迎えられた。
「エーファ!!」
「エーファ、大丈夫なの!?」
「ご心配おかけしました。」
そのまま、突進されるのではないかと勘違いするほどデリアとドーリスは駆けてきて足を止め、エーファを抱き締めた。
「もう!驚いたじゃないの!」
「本当よ!動いて大丈夫なの?」
「はい、いろいろと痛いですが。」
その声に、苦笑いしながら答えるエーファ。
「そう…良かった。」
「良かった!もう、本当にびっくりしたんだからね!」
抱き締めていた腕を放すデリアとドーリスは目に涙を浮かべながら、エーファの顔を見つめる。
「お母さま、ドーリスお姉さまごめんなさい」
「まぁまぁ。驚いたのはきっとエーファも同じだろう。」
「そうですね。
でもみんなとっても心配したんだよ。」
そこへ、階段から下りてくるロータルとディーターが声を掛けた。
「お父さま、ディーターお兄さまもご心配おかけしました」
ゆっくりと頭を少しだけ下げたエーファに、ロータルがさらに優しい声で言った。
「ここじゃ何だから、とりあえず談話室にでも行こう。
エーファ、手を貸そうか?」
「ありがとうございます。ヘラとゆっくり歩けば、大丈夫だと思います。」
そう言い、家族で談話室へと向かった。
それぞれが布張りのソファに座ると、それに合わせて紅茶が出された。
「さてと。エーファ、心配したんだよ。」
そう言って口火を切ったロータルに、改めて頭を下げるエーファ。
「はい、申し訳ありませんでした。」
「そうよぉ、心配したんだから!」
デリアのその声に、エーファは顔を上げて見つめると、再度頭を下げる。
「まぁまぁ。別にエーファが悪いわけじゃないんだし、思ったよりも無事で本当に良かったよ。ねぇ?」
「そうね。聞いた時は驚いたし腸が煮えくりかえるかと思ったけれど、姿を見て安心したわ。」
ディーターの言葉に、ドーリスが頷きながら声を上げた。
「ご心配をお掛けしました。」
エーファは四人の顔を交互に見ながら頭を下げた。
「いいんだよ、エーファが元気ならそれで。あとの処理はこちらで考えよう、なぁディーター?」
「まぁそうですね。騎士隊やそれを管轄下に置く王太子殿下には昨日聞いてすぐに苦情を入れておきましたから、あちらも動いてくれるとは思いますが。」
「え!?」
「あぁ、エーファは気にしなくていいんだ。無事に帰ってきてくれて本当に良かった。
さぁ、我々は仕事があるしそろそろ行こう。
デリアもドーリスも、エーファを休ませてあげるんだよ。」
そう言って、ロータルは立ち上がりディーターと共に部屋を出て行った。
今の時期は小麦の収穫で忙しいのだ。
「もう!私たちだってエーファの体調の事くらい考えているわよねぇ?ドーリス。」
「そうよね、お母様!エーファが本当に元気なのか心配だっただけだもの。
でもエーファの体調も心配だものね。体が痛いのに馬車の移動は大変だったかしら?部屋で過ごした方がいいわよね。」
そう言って、ドーリスはエーファを見遣り、立ち上がる。
「私も、エーファについててあげたいけれど予定があるの。ごめんなさいね。そろそろ出掛けないと。
でも元気そうで本当に良かったわ。」
「ドーリスお姉さま、そのお気持ちだけで充分です。ありがとうございます。
お母様も、ご心配おかけさしました。」
と再度言ってエーファも立ち上がると、ドーリスは名残惜しそうではあるがいそいそと部屋を出て行った。
「いいのよ、元気ならそれで。
じゃあ部屋まで送るわ。」
そう言ったデリアも立ち上がり、エーファの元へ来て、手を貸してゆっくりと歩き出した。
(ふぅ…)
「やはり痛みますか?」
「え?」
ヘラに声を掛けられ、エーファは右横に座っていたヘラに視線を向けると、もう一度問われる。
「横になりますか?その方が良ければ。」
と言って、ヘラは立ち上がり座席を対面へと移動する。
「あ、いいのよヘラ。」
「いえ、とてもお疲れに見えます。
…それとも、先ほどの出来事が原因ですか?」
「ん…」
先ほど…エーファの見送りのためとコリンナ達がわざわざ集まってくれたのには嬉しかった。その中には、兄のケヴィンだけでなく、コリンナとコリンナの兄カール、司令官であるフォルクハルトも来てくれた。
彼らは仕事や予定があるだろうに、わざわざエーファにと合わせてくれたのだ。それがとても申し訳ないと同時に心嬉しくもあった。
だが。
カサンドラの登場で、途端に胸がザワザワとしたのだ。先日の図書館で見掛けた時もあまりいい気持ちにはならなかったが、フォルクハルトに甘ったるい声で話し、腕を絡めて連れて行ってと言った時には胸をギュッと鷲づかみにされた感覚がして、見たくもないと目を逸らしてしまった。
「エーファ様…図書館での事もそうですが王女殿下は少々、いえかなり辛辣な性格の方でございますね。」
「!」
「コリンナ様への怒りを誘発させるような発言もそうですが、男性なら誰でもいいような媚びた発言は、目を覆いたくなるようでございました。」
「ヘラ…ここだけの話にしてね。でないと、不敬罪と言われてしまいかねないわ。」
ヘラのあまりの憤慨振りに、エーファ苦笑して少し冷静になると、そのように声を掛ける。
「分かっておりますとも!
…そうですね、私の口が過ぎました。少し、黙っております。」
そう言ったヘラに、エーファは慌てて首を左右に振って答える。
「ううん、ごめんなさいヘラ。あなたは私の代弁をしてくれたのよね?
なんていうか…ちょっと…嫌だったの。」
そう言って俯くエーファに、ヘラはエーファの手を優しく包み込むように触れる。
「エーファ様。私も同じです。
でも、毅然とした態度でお断りされてましたし、大丈夫です!!」
「…え?」
「司令官様の事です!あの方も、心底嫌がっておられましたから、お気になされませんように。」
「!
そ、そんなんじゃ…」
「まぁ!ヘラに嘘をつくのですか?ヘラは淋しいですぅ。」
「う、嘘なんて…!」
「うふふふ。よろしいのですよ。
ヘラは、結果良かったと思っております。
そりゃあ、初めエーファ様が頭を打って倒れられたと聞いた時は、私が気を失いかけましたよ?
けれども、思ったよりもエーファ様は元気であられましたし、何よりも〝出会い〟があったようですので、良かったのかと思っております。」
「ヘラ…」
「ですから、お屋敷に帰るのは淋しいかもしれませんが、エーファ様のお加減が良くなりましたら、また見学にでも参りましょう!今度は嫌がられましてもヘラはついて参りますけれどね!」
「うん…ありがとうヘラ。」
「ですが!
お屋敷に帰ってからのが大変かもしれませんよ?
ロータル様もディーター様も心底心配されてましたし、デリア様もドーリス様も心配だと、ご自分が騎士隊へ行くと言われたほどですから。」
「そうね、怒られちゃうわよね。」
「どうでしょう。それは分かりかねますが、きっと心配し過ぎて寝不足になられてるかもしれませんね。」
「…受け止めるわ。」
エーファはそういえば過去に怪我した時も家族にとてつもなく心配されたのだったと思い出し、目に浮かぶようだと苦笑した。
馬車がバルヒェット家へと着いた。玄関ホールへと体を庇いながら歩くエーファとそれを気遣うヘラがゆっくりと入って行くと、馬の足音が聞こえたのだろうちょうど階段から下りてきたデリアとドーリスに大きな声で迎えられた。
「エーファ!!」
「エーファ、大丈夫なの!?」
「ご心配おかけしました。」
そのまま、突進されるのではないかと勘違いするほどデリアとドーリスは駆けてきて足を止め、エーファを抱き締めた。
「もう!驚いたじゃないの!」
「本当よ!動いて大丈夫なの?」
「はい、いろいろと痛いですが。」
その声に、苦笑いしながら答えるエーファ。
「そう…良かった。」
「良かった!もう、本当にびっくりしたんだからね!」
抱き締めていた腕を放すデリアとドーリスは目に涙を浮かべながら、エーファの顔を見つめる。
「お母さま、ドーリスお姉さまごめんなさい」
「まぁまぁ。驚いたのはきっとエーファも同じだろう。」
「そうですね。
でもみんなとっても心配したんだよ。」
そこへ、階段から下りてくるロータルとディーターが声を掛けた。
「お父さま、ディーターお兄さまもご心配おかけしました」
ゆっくりと頭を少しだけ下げたエーファに、ロータルがさらに優しい声で言った。
「ここじゃ何だから、とりあえず談話室にでも行こう。
エーファ、手を貸そうか?」
「ありがとうございます。ヘラとゆっくり歩けば、大丈夫だと思います。」
そう言い、家族で談話室へと向かった。
それぞれが布張りのソファに座ると、それに合わせて紅茶が出された。
「さてと。エーファ、心配したんだよ。」
そう言って口火を切ったロータルに、改めて頭を下げるエーファ。
「はい、申し訳ありませんでした。」
「そうよぉ、心配したんだから!」
デリアのその声に、エーファは顔を上げて見つめると、再度頭を下げる。
「まぁまぁ。別にエーファが悪いわけじゃないんだし、思ったよりも無事で本当に良かったよ。ねぇ?」
「そうね。聞いた時は驚いたし腸が煮えくりかえるかと思ったけれど、姿を見て安心したわ。」
ディーターの言葉に、ドーリスが頷きながら声を上げた。
「ご心配をお掛けしました。」
エーファは四人の顔を交互に見ながら頭を下げた。
「いいんだよ、エーファが元気ならそれで。あとの処理はこちらで考えよう、なぁディーター?」
「まぁそうですね。騎士隊やそれを管轄下に置く王太子殿下には昨日聞いてすぐに苦情を入れておきましたから、あちらも動いてくれるとは思いますが。」
「え!?」
「あぁ、エーファは気にしなくていいんだ。無事に帰ってきてくれて本当に良かった。
さぁ、我々は仕事があるしそろそろ行こう。
デリアもドーリスも、エーファを休ませてあげるんだよ。」
そう言って、ロータルは立ち上がりディーターと共に部屋を出て行った。
今の時期は小麦の収穫で忙しいのだ。
「もう!私たちだってエーファの体調の事くらい考えているわよねぇ?ドーリス。」
「そうよね、お母様!エーファが本当に元気なのか心配だっただけだもの。
でもエーファの体調も心配だものね。体が痛いのに馬車の移動は大変だったかしら?部屋で過ごした方がいいわよね。」
そう言って、ドーリスはエーファを見遣り、立ち上がる。
「私も、エーファについててあげたいけれど予定があるの。ごめんなさいね。そろそろ出掛けないと。
でも元気そうで本当に良かったわ。」
「ドーリスお姉さま、そのお気持ちだけで充分です。ありがとうございます。
お母様も、ご心配おかけさしました。」
と再度言ってエーファも立ち上がると、ドーリスは名残惜しそうではあるがいそいそと部屋を出て行った。
「いいのよ、元気ならそれで。
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