【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる

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子供達の語らい

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「ねぇまってよ-、おねえさまー!」

「もう!早く来なさい、ウィリー!
 あなた私とお兄様の視察についてくるって自分から言ったのよ?ちゃんとついてきてくれなきゃ困るわ!」


 ウィリーと呼ばれたのは五歳になる男の子。
 少し先を歩き、プリプリと腰に手をあてて怒っているのは、アナレアといってウィリーの姉で、七歳になる活発で気の強い女の子だ。


「まぁまぁ、アナレア。仕方ないよ、まだウィリーは五歳なんだから。」


 そして、優しく諭すように言ったのは十歳になる長男のピエリノ。アナレアよりも更に少し先をバスコと共に歩いていたが、後ろを振り返った。


 三人は、クラウディオとミュリエルの子供達である。三人共、子供達の前でも仲が良い両親がとても大好きで、誇りに思っている。
 そんな両親の為に領地の見回りと称してピエリノとアナレアは良く出歩いていた。そして今日は珍しくついてくると言った弟も一緒だった。
 もちろん、お世話係としてオデットとバスコが今は子供達について来ている。


「甘やかさないでちょうだい、お兄様!そんな考えで家督が継げるの!?
 ただでさえお父様とお母様が、このロマーノをもの凄く裕福な領地にして下さったって言うじゃないの!それなのに生ぬるい考えのお兄様がロマーノを引き継いだら、どうなるのかなんて考えたくもないわ!」


 アナレアは少し気が強く、弟に優しい兄にいつもそのように苦言を呈している。
 父がこのロマーノにやって来て、母と共にこの地を豊かにする為に尽力を注いだのだと、離れに住んでいる祖父からいつも聞いていた。それ以前はここがあまり食べ物の蓄えも無く、近くに流れている川も度々氾濫していたと聞いた時には、祖父が嘘を付いているかと初めは思ったアナレア。見る影もないからだ。だからこそ、今のロマーノがまた手の付けられない領地となったら大変だと、兄へと言うのだ。


「全く、うるさいなぁアナレアは…。僕はまだ十歳なんだし、家督を継ぐのはまだ先だよ?それまでにたくさんの事を学んで、住みやすいロマーノを変わらず盛り立てていくんだから、そんなに言わないでおくれよ。
 あぁアナレア、あとでウィリーの横に並んで立ってごらん?ウィリーの足の長さじゃ、僕達についてくるって大変だと思わないかい?」


 ピエリノは苦笑しながら、柔らかい言葉で気の強い妹にも物理的に分かるようにそのように言う。ピエリノは父に似たのか、物腰は柔らかくどんなに妹がキャンキャンと騒ぎ立てても笑って交わしていた。


「だ、だったら!家で大人しく留守番していればいいんだわ!お母様だって今はゆっくり過ごした方がいいみたいだし、お父様も忙しいのだもの!私達が領地を見回った方が効率的なんですもの!」


 母のお腹には、赤ちゃんがやって来たのだと先日父から聞いたアナレア。家族も使用人達も皆、両手を挙げて喜んだ。

 クラウディオもそれからはあまり外に出掛けてはいなかった。今日も書類仕事を屋敷でやっている。ミュリエルが家に居るから、何かあったらいけないと思っているのだ。それでも、外に出ないといけない時には仕方なく出掛けるのだが、極力ミュリエルの近くにいるのだとクラウディオは使用人達にも言っていた。


「分かった分かった…ほら、じゃあちょっと座ろう。ねぇ、バスコ、オデット、ちょっと休憩するよ!いいよね?」

「承知致しました。
 ではウィリー様、バスコと少し準備しますから手を離してもよろしいですか?」


 ウィリーと手を繋いで歩いて来たオデットは、ウィリーの顔を覗き込んでそのように言った。


「うん分かった!」


 ウィリーもやっと休憩だと、今まで歩いて来て疲れた思いも吹っ飛び先に進んで行った兄と姉に向かってオデットから手を離し、駆け出した。



 溜池の傍にはまだ細くて若い木が植わっている。それは、溜池が出来てすぐの頃にクラウディオが日陰があった方がいいだろうと言ったのだ。人工的に造った溜池ではあるが、かなり広く湖のようになっている。憩いの場になるのもいいと思ったのだ。
 もうあれから十年。いまでは、小さいながらも木陰が出来ている。


 その下に、オデットはバスコが持って来た荷物を広げる。敷物を広げ、軽食の準備を始めた。
 駆け回っていた子供達も、それを見てオデットへと駆け寄り、敷物に腰を下ろした。


「ねぇ、はたけを見るのー?」

「そうよ。小麦は今年もちゃんと育っているのか確認しなくちゃいけないもの。」


 ウィリーの拙い質問に、アナレアはお姉さんっぽく答える。


「小麦は育っていると思うよ、父上が毎年いつも丹精込めて耕してくれているからね。
 でも、こまめに見に行かないと、虫にやられていたり、風や動物になぎ倒されていたら早めに対処しないと困ってしまうからね。」


 ピエリノはアナレアの言葉に、しっかりと理由を付けてウィリーへと伝える。


「ふーん、そっか!」

「まぁ、そうね。その為の確認ね!」


 アナレアも、そんな事は分かっていたと鼻を鳴らす。


「だから領地は毎日のように回った方がいいんだよ。」

「ウィリーも、だから手伝える時は手伝いなさい。その為にもう少し体力を付けた方がいいわね、あと足も長くしてはどうかしら?」

「え?あし?どうやって長くするの!?」

「さあ?それは自分で考えなさいな!」

「アナレア、意地悪言ってはいけないよ。
 ウィリー、足を長くする必要はないよ。でもついてくるなら弱音を吐かないように頑張るんだよ?無理しなくていいんだからね。」

「まぁ、そうだな。少しなら俺も背負ってやるから。」

「バスコ!そうやってウィリーを甘やかさないでちょうだい!」

「えーバスコおんぶしてくれるの!?やった-!」

「まぁまぁ。ウィリー、ちゃんと歩かないとダメだぞ。体力もつけていかないとな?そうすればもっと遠くまで一緒にウィリーと領地の見回りも出来るようになるし、僕は嬉しいんだけどな。」

「え!おにいさま、うれしいの?うーん…ぼく、がんばる!
 あーあ!おとうさまみたいに、はやくうごけたらよかったなぁ!」

「…ウィリー、父上のの話は、バスコとオデットと、それから家族以外には絶対にしてはいけないからね?今は僕らだけだからいいけれど。」


 ピエリノは優しく、けれども少しだけ険しい顔をしてそう弟へと諭す。


「え?どうして?」


 ウィリーは、思ってもいなかった事を言われ、目をパチパチと瞬かせながら疑問を口にする。


「ウィリー、父上の力って素晴らしいだろう?それは、でも誰にでも持っている力ではないのは分かるかい?」

「うん!だってさ、おとうさま、うまよりもはやくはしれるもんね!」

「…それも言わないでちょうだい!」


 それは先日、ピエリノが乗馬の練習をしていた時の事件だとここにいる他の誰もが思った。

 ピエリノが十歳になり、馬にも一人で乗れた方がいいだろうと一ヶ月ほど前から練習をしていたのだ。それを傍で見学していたアナレアが、ピエリノの後ろに乗せてと言いだした。先生として教えていたバスコは、もう少し上達してからならいいがまだやめておこうと言った。
 それなのにアナレアは、僅かな隙を見て、ピエリノの後ろに乗ろうと馬に足をかけた。馬はいきなりの事で驚き一つ嘶くと、勢いよく駆け出してしまったのだ。近くにいたバスコも慌てて助けようとしたが馬は一気に走っていってしまう。
 屋敷で仕事をしていたクラウディオがその嘶きを聞き、正に風の如く練習場に来てすぐに状況を把握し、馬を追いかけたのだ。…馬に乗らず、自ら駆け出して。
 そして、いつの間にか振り落とされないようにしがみついていたピエリノとアナレアを両腕に抱きかかえ、馬の手綱も持って何事もなかったかのように返ってきたのだ。

 ウィリーは、その時はミュリエルと一緒にいたのだが、夕食時にそんな大変な事があったのだと聞かされた。
 だから想像ではあるのだが、ウィリーは父が馬よりも早く走れるなんて本当に凄いと益々尊敬をしているのだ。


 だが、それは普通考えられる事ではないし、それをここにいる者以外に言われてしまったら困ると皆、苦笑いする。
 アナレアだけは、普段滅多に怒らない両親から怒られてしまった為、思い出したくない出来事なので、ウィリーに口にして欲しくないと怒った。


「…そうだね。父上は素晴らしいんだ。でも、素晴らしい力って、ひけらかすものではないんだ。ここぞ、と言う時に使うべきで、普段は隠しておくのが格好いいんだよ?」

「えーそうなの?」


 良く分からない、といった表情をするウィリー。

 ウィリーは自分の父はヒーローのようで、だからこそ誰にでも知って欲しいとさえ思った。自慢をしたいのだ。
 でも、それをしてしまえば、クラウディオの力を知られてしまう。それは、身近な人以外には知られない方がいいのだと、ピエリノもアナレアも、そのように口酸っぱく言われていた。
 その為、今のウィリーのように、口を開けば父の話をしてしまってはこれから大変だと、これは絶対に守ってもらわないと困るとどう言おうか考えながら口を開く。


「そうだよ、ウィリー。あんまりいろんな所で話してしまったら、父上の素晴らしい力が消えて無くなってしまうかもしれない。そうなっては父上が悲しむだろう?
だから、父上の力の話は、するなら僕らだけにするんだよ?他の人達には絶対に話してはいけないからね。」

「え!…うん。分かった!」


 ウィリーには話の内容は半分も分からない。だがピエリノが真剣に言うものだから、大好きな父を悲しませたくはないウィリーは兄の言葉に頷いた。


「そうね、それがいいわ!馬より早く走れるなんて、格好いいけれど、私達だけが知っていればそれでいいものね。お父様、恥ずかしがり屋だもの。」


 アナレアも兄の言葉に賛同する。そして、オデットが準備をしてくれた紅茶に手を伸ばし、ウィリーにも溢さないようにね、と言いながら慎重に手渡す。


 今日も喧嘩はすれど仲睦まじく、そのように子供達の時間は過ぎていくーー。










 ☆★

「ねぇ、クラウディオ。次は男の子と女の子、どちらがやって来てくれると思う?」

「え?うーん…どっちかなぁ。僕はどちらでもいいよ。だってミュリエルの子なら、どちらでも可愛いからね。」


 子供達が出掛け、久し振りに屋敷は静かさに包まれている。ミュリエルとクラウディオはソファに隣同士で座り、手を繋いで話している。


「もう!クラウディオったら!」

「でも、アナレアがあんなにお転婆だとは思わなかったなぁ…。女の子の顔や体に傷が残ってしまったらと気が気じゃなかったからね…だから男の子のがいいかなぁ。でも、ミュリエルに似て本当に可愛いし……うーん悩ましいなぁ。」


 ミュリエルの手を撫でながら、クラウディオは本当に悩ましいとでもいうように首を傾げている。


「ピエリノの後ろに、アナレアが乗ってしまった馬が走って行ってしまった時ね?私も後から聞いて肝が冷えたわ。
 でも…クラウディオが助けてくれたんだものね。私達の大切な子供達を助けてくれてありがと!クラウディオはいつでも素敵だわ!」

「ミュリエル…そう言ってくれてありがとう。ミュリエルだっていつでも…その…素敵で可愛いよ。」

「あら!ウフフ。クラウディオ、大好き!!いつまでも傍に居てね?」

「当たり前だよ。どこでもない、僕はミュリエルの傍に居たいのだからね。だから追い出したりしないでおくれよ。」

「そんな事、絶対にしないわ!!」


 どんな話をしていても、結局最後には自分達の気持ちを伝え合って抱きしめ合う二人は、今日も仲良しである。

 兄の傍を、生まれた村を離れたクラウディオは、自分の居場所を見つけて幸せとなりました。





☆★

 これで終わりです。読んで下さいまして、ありがとうございました。
 栞をつけてくれた方、お気に入り登録してくれた方、ありがとうございます。励みになりました。
 感想を下さった方も、ありがとうございました!!嬉しかったです!

 自分に自信が無くて、でも実力がある男の子を登場させたかったのです。うまく表現できたかは分かりませんが、少しでも愛着が湧いて下さったら嬉しいです。


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感想 19

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みんなの感想(19件)

ミサゴ
2024.10.11 ミサゴ
ネタバレ含む
2024.10.14 まりぃべる

ミサゴ様、感想ありがとうございます。

はい、まりぃべるの世界はたいていそんな感じの人が多いです(^^ゞ平和といえば平和、素直過ぎ、とでもいうのですかね(^_^)

読んでくださいましてありがとうございましたo(*´︶`*)o

解除
坂本 光陽
2023.09.17 坂本 光陽

とても読みやすいので、あっという間に読み終えました。読みごたえもありました。素敵な作品をありがとうございます。

2023.09.18 まりぃべる

坂本 光陽様、感想ありがとうございます!

嬉しいお言葉いただきまして、とっても励みになりますo(*´︶`*)o

最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました)^o^(

解除
TW  nabe
2023.09.16 TW nabe

面白くて、一気読みしました。兄のその後も読みたいですね。番外編があれば楽しみです。

2023.09.18 まりぃべる

TW nabe様、感想ありがとうございます!

そう言って下さいまして、嬉しいです(^^)

最後まで読んで下さいまして、ありがとうございました(*´︶`*)

解除

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