【完結】私には何の力もないけれど、祈るわ。〜兄様のお力のおかけです〜

まりぃべる

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30. お互いの手紙 【手紙の内容】

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【ナタリアへ

元気に過ごしていますか。僕は、以前も言ったけれど第二騎士団の団長をしているよ。第二騎士団は、王族の護衛が主な仕事なんだ。だから、命を懸けて毎日訓練をしたり、指示をして過ごしているよ。

騎馬の訓練もしているよ。それをする度に、ナタリアと行った西湖での出来事を思い出すんだ。僕も、ナタリアが思い掛けず上手く乗りこなせているから、安心して見ていられたし、颯爽と操っているナタリアを見てなんだかこちらまで楽しい気分になってしまったよ。そこらの騎士団員よりも上手かったなぁ。
また、ナタリアへ会いに行けたらいいんだけれど、あと二週間は休みが取れないんだ。休みになったら、会いに行ってもいいだろうか。
もしかしたら、ナタリアの返事が来る前に二週間経ってしまうかもしれないから、行き違いになってしまったらその時はごめんよ。予定があったら、気にしないでくれ。フォルヒデンへ行く事も、いい訓練になるからね。

会える日が早く来るといいなと思って今日も仕事に勤しむよ。ナタリアが元気で憂いなく過ごせる事を願って。
またね。

ウカーシュより】






【ウカーシュ様へ

いかがお過ごしですか。私はあれからも変わらず、領地を回ったり、領民と話す日々を過ごしております。

私も、ウカーシュ様と西湖へ行った日をいつも思い出します。とても楽しかったですから。
それをダミアン兄様に話すと、一緒に遠駆けをして下さいました。けれど、『最近行ってなかったからもっとゆっくり走って』と言われました。ウカーシュ様達と走った速さでは、怒られてしまいましたのよ。
それをお父様に話したら、今度はお父様が一緒に遠駆けして下さいましたのよ。でも、帰ってきたら腰が痛い足が痛いといって、二日ほどベッドから起き上がれなくなってしまいましたの。

ですので、遠駆けはしばらくお預けだそうです。いつになったら一人で遠駆けしていいと許可が出るのかしら、と思いながら過ごしております。

そうそう、お聞きになりましたか?発表が正式にあったらしいのでお話しますけれど、ピオトル兄様がアリツィア王女と婚約されたそうですの。そして二年後に結婚式だそうですわ。
王立神殿でやられるそうですの。でも、限られた貴族しか神殿広場が見渡せる観客席には入れないそうです。貴族の爵位は公爵、侯爵、の次に伯爵家ですから、優先順位は低いのですけれどお父様だけは特別に近くの席を準備して下さるらしいのです。
私は入れないですけれど、神殿の近くででも拝見出来たらと思っています。お二人が王宮から神殿へ行き来する時に、屋根が無い馬車に乗られるのですって。

ピオトル兄様が結婚なんて、本当に驚きではありますけれどね。

ではまたお会い出来る日を楽しみにしております。

ナタリアより】
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