30 / 51
30. お互いの手紙 【手紙の内容】
しおりを挟む
【ナタリアへ
元気に過ごしていますか。僕は、以前も言ったけれど第二騎士団の団長をしているよ。第二騎士団は、王族の護衛が主な仕事なんだ。だから、命を懸けて毎日訓練をしたり、指示をして過ごしているよ。
騎馬の訓練もしているよ。それをする度に、ナタリアと行った西湖での出来事を思い出すんだ。僕も、ナタリアが思い掛けず上手く乗りこなせているから、安心して見ていられたし、颯爽と操っているナタリアを見てなんだかこちらまで楽しい気分になってしまったよ。そこらの騎士団員よりも上手かったなぁ。
また、ナタリアへ会いに行けたらいいんだけれど、あと二週間は休みが取れないんだ。休みになったら、会いに行ってもいいだろうか。
もしかしたら、ナタリアの返事が来る前に二週間経ってしまうかもしれないから、行き違いになってしまったらその時はごめんよ。予定があったら、気にしないでくれ。フォルヒデンへ行く事も、いい訓練になるからね。
会える日が早く来るといいなと思って今日も仕事に勤しむよ。ナタリアが元気で憂いなく過ごせる事を願って。
またね。
ウカーシュより】
【ウカーシュ様へ
いかがお過ごしですか。私はあれからも変わらず、領地を回ったり、領民と話す日々を過ごしております。
私も、ウカーシュ様と西湖へ行った日をいつも思い出します。とても楽しかったですから。
それをダミアン兄様に話すと、一緒に遠駆けをして下さいました。けれど、『最近行ってなかったからもっとゆっくり走って』と言われました。ウカーシュ様達と走った速さでは、怒られてしまいましたのよ。
それをお父様に話したら、今度はお父様が一緒に遠駆けして下さいましたのよ。でも、帰ってきたら腰が痛い足が痛いといって、二日ほどベッドから起き上がれなくなってしまいましたの。
ですので、遠駆けはしばらくお預けだそうです。いつになったら一人で遠駆けしていいと許可が出るのかしら、と思いながら過ごしております。
そうそう、お聞きになりましたか?発表が正式にあったらしいのでお話しますけれど、ピオトル兄様がアリツィア王女と婚約されたそうですの。そして二年後に結婚式だそうですわ。
王立神殿でやられるそうですの。でも、限られた貴族しか神殿広場が見渡せる観客席には入れないそうです。貴族の爵位は公爵、侯爵、の次に伯爵家ですから、優先順位は低いのですけれどお父様だけは特別に近くの席を準備して下さるらしいのです。
私は入れないですけれど、神殿の近くででも拝見出来たらと思っています。お二人が王宮から神殿へ行き来する時に、屋根が無い馬車に乗られるのですって。
ピオトル兄様が結婚なんて、本当に驚きではありますけれどね。
ではまたお会い出来る日を楽しみにしております。
ナタリアより】
元気に過ごしていますか。僕は、以前も言ったけれど第二騎士団の団長をしているよ。第二騎士団は、王族の護衛が主な仕事なんだ。だから、命を懸けて毎日訓練をしたり、指示をして過ごしているよ。
騎馬の訓練もしているよ。それをする度に、ナタリアと行った西湖での出来事を思い出すんだ。僕も、ナタリアが思い掛けず上手く乗りこなせているから、安心して見ていられたし、颯爽と操っているナタリアを見てなんだかこちらまで楽しい気分になってしまったよ。そこらの騎士団員よりも上手かったなぁ。
また、ナタリアへ会いに行けたらいいんだけれど、あと二週間は休みが取れないんだ。休みになったら、会いに行ってもいいだろうか。
もしかしたら、ナタリアの返事が来る前に二週間経ってしまうかもしれないから、行き違いになってしまったらその時はごめんよ。予定があったら、気にしないでくれ。フォルヒデンへ行く事も、いい訓練になるからね。
会える日が早く来るといいなと思って今日も仕事に勤しむよ。ナタリアが元気で憂いなく過ごせる事を願って。
またね。
ウカーシュより】
【ウカーシュ様へ
いかがお過ごしですか。私はあれからも変わらず、領地を回ったり、領民と話す日々を過ごしております。
私も、ウカーシュ様と西湖へ行った日をいつも思い出します。とても楽しかったですから。
それをダミアン兄様に話すと、一緒に遠駆けをして下さいました。けれど、『最近行ってなかったからもっとゆっくり走って』と言われました。ウカーシュ様達と走った速さでは、怒られてしまいましたのよ。
それをお父様に話したら、今度はお父様が一緒に遠駆けして下さいましたのよ。でも、帰ってきたら腰が痛い足が痛いといって、二日ほどベッドから起き上がれなくなってしまいましたの。
ですので、遠駆けはしばらくお預けだそうです。いつになったら一人で遠駆けしていいと許可が出るのかしら、と思いながら過ごしております。
そうそう、お聞きになりましたか?発表が正式にあったらしいのでお話しますけれど、ピオトル兄様がアリツィア王女と婚約されたそうですの。そして二年後に結婚式だそうですわ。
王立神殿でやられるそうですの。でも、限られた貴族しか神殿広場が見渡せる観客席には入れないそうです。貴族の爵位は公爵、侯爵、の次に伯爵家ですから、優先順位は低いのですけれどお父様だけは特別に近くの席を準備して下さるらしいのです。
私は入れないですけれど、神殿の近くででも拝見出来たらと思っています。お二人が王宮から神殿へ行き来する時に、屋根が無い馬車に乗られるのですって。
ピオトル兄様が結婚なんて、本当に驚きではありますけれどね。
ではまたお会い出来る日を楽しみにしております。
ナタリアより】
10
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
わたくしがお父様に疎まれている?いいえ、目に入れても痛くない程溺愛されております。
織り子
ファンタジー
王国貴族院の卒業記念パーティーの場で、大公家の令嬢ルクレツィア・アーヴェントは王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられる。
父であるアーヴェント大公に疎まれている――
噂を知った王太子は、彼女を公衆の面前で侮辱する。
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思うので、第二の人生を始めたい! P.S.逆ハーがついてきました。
三月べに
恋愛
聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思う。だって、高校時代まで若返っているのだもの。
帰れないだって? じゃあ、このまま第二の人生スタートしよう!
衣食住を確保してもらっている城で、魔法の勉強をしていたら、あらら?
何故、逆ハーが出来上がったの?
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
【コミカライズ決定】愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
【コミカライズ決定の情報が解禁されました】
※レーベル名、漫画家様はのちほどお知らせいたします。
※配信後は引き下げとなりますので、ご注意くださいませ。
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる