【完結】私には何の力もないけれど、祈るわ。〜兄様のお力のおかけです〜

まりぃべる

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46. 里帰り

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 二年が経ち、ピオトル兄様の結婚式が明日に迫り、私達はフォルヒデン領に里帰りしてきておりました。


「ナタリア。良かったね、ウカーシュが一緒に来てくれて。」

「そうだね。私は特別に用意された席へと座るから、一緒にいられないからなぁ。」

「ええ!ウカーシュ様も、遠くからですがピオトル兄様を見てみたいのですって。…ダミアン兄様もお父様も、元気そうで本当に良かったわ!」

「おや、ナタリア。私達が元気でいられるように毎日祈ってくれているんじゃなかったのかい?」

「それはしているわよ!でも、私はピオトル兄様のような力なんて持ち合わせてはいないもの。祈っていたとしても、それが効いているかなんて…。」

「あぁ、そうだね。ごめんごめん。幸いにも、ナタリアが祈ってくれているからかはけれど、元気でいるよ。ありがとう。私も、ナタリアが幸せでいられるように毎日祈っているよ。」

 お父様がそう言ってくれるので、お父様も私を想って祈ってくれているんだと聞き、離れていてもお互いを想っているなんてなんだか嬉しく思いました。


「それよりもダミアン。俺は、そちらの女性を紹介して欲しいのだが。」

 そう、ウカーシュ様が言われました。ダミアン兄様のお隣で、にっこりと微笑んでいらっしゃる薄黄色の髪の女性がいたからです。

「あぁそうだね。紹介するよ。僕の妻になる予定の、ウツィアだよ。公爵家のお嬢様さ。」

 え!?こ、公爵家のお嬢様…?

「い、いつの間にですの?ダミアン兄様…。」

「私、ウツィアと申します。ナタリア様、ダミアンよりお話は伺っておりました。義理の姉妹となれます事大変喜ばしく思います。どうぞウツィアとお呼び下さいませ。仲良くして下さると嬉しいですわ。」

 そう言って、手を伸ばしてきたウツィア様。私も手を差し出し握手を交わしました。
私よりも背が低く、髪もクルクルと巻いておられてとても可愛らしいです。

「はい!こちらこそ、よろしくお願い致します。ウツィア様、でよろしいのですか?お義姉様と呼ばなくても?」

「ええ。名前で呼んで下さった方が親しみを感じ易いのですもの。私もナタリア、と呼んでも?」

「はい、もちろんです!」

「ありがとう!」

 そう言って微笑んだウツィア様は本当にお人形のように整った、素敵な笑顔を見せて下さいました。

「ナタリアがウカーシュの元へ嫁いで、ピオトルとアリツィア女王が訪ねてきてな。アリツィア女王が、俺に似た奴がいてきっとお似合いだと紹介して下さったんだ。…まぁ、実際に会うとは思わなかったがな。」

「まぁ!ダミアンだって彼女にそう言われて私の事、どんな人物なのか気になりましたでしょう?でなければ、お互い結婚出来なかった同士ですわよ。こればかりは、アリツィアに感謝ですわね!」

 そう言ってダミアン兄様の腕に自身の腕を絡めたウツィア様。ダミアン兄様も振り解いたりはしていないから相思相愛なのね。

 それにしても…アリツィア女王が?ピオトル兄様と訪ねて来たのですって?
私も会いたかったですわ…残念。
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