【完結】【番外編追加】お迎えに来てくれた当日にいなくなったお姉様の代わりに嫁ぎます!

まりぃべる

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1. 慌ただしい朝

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(なんだか、騒がしいわ。どうしたのかしら?)

 
 私、アリーシャ。
このヴァイロン国の第二王女。



 朝、目が覚めると、部屋の外がドタバタと騒がしく感じた。

 いくら領土が狭く小国であるヴァイロン国とはいえど、王宮内の使用人達はしっかりと教育をされている為、普段は足音を立てないように移動をしてくれているはずなのに。


 今日は、お姉様の輿入れの日。だから、こんなにバタついているのかしら?

 このヴァイロン国の第一王女であるエドナお姉様が、隣国のマクスウェル大国へ出発するのです。つい最近国王となった、ジャーヴィス様の妃になる為に。

 お姉様のお迎えの為に、マクスウェル大国が護衛を連れて到着するのは確か、予定通りお昼過ぎになると昨日先触れが来ていた。

(きっと、だから準備しているのね。こんな朝早くから。)

 そう思い、私も侍女のロッテが忙しいかもしれないと自分で着替えをする事にした。
ロッテは、私の母より少し上の年齢だ。私が幼い頃よりずっと侍女をしてくれているので、第二の母のように思っている。


コンコンコン
「おはようございます、アリーシャ様。起きていらっしゃいますか?」

 いつもはゆっくりと優しく言ってくれるのに、今日はなぜか扉を叩く音も、ロッテが言う声も少し大きく感じた。

「おはよう、ロッテ。起きているわ。どうぞ。」

 私は、普段着のワンピースに着替え、スツールに座り、腰まで真っ直ぐ伸びた水色の髪を櫛で梳かしていた。


 ドスドスと音が聞こえそうな程、いつもより足音を立ててせかせかと私の傍まで来たロッテは、なぜか汗だくだ。そして、二回程深呼吸をして呼吸を整えてから私に言った。

「アリーシャ様、お気をたしかにして、お聞き下さいませ。エドナ様が…エドナ様が姿を消されました!」

「!!!」

 ど、どういう事?お姉様が…?

「しかも、私の馬鹿息子と一緒だなんて…どうすればいいの。私の命で償うだけでは足りない話です…。」

 そう言うと、いつも気丈なロッテが、私の傍で膝から崩れ落ち、はらはらと涙を流した。


 ロッテの息子とは、レナードと言ってお姉様の護衛騎士をしていた。年齢はお姉様より一つ年下の、十七歳だ。


 そのレナードとお姉様が…?


「ロッテ。泣くのはまだ先よ。もう一度、詳しく話してもらえるかしら?」


 その話が本当だったら大変だわ!


 マクスウェル大国が午後にお迎えに来られるのよ!どうにか策を練らないとと思いながら、ロッテの手を安心させるように握った。
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