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16. 王宮の内部
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「大きいわ…!」
私達はとうとう王宮に辿り着いた。
その王宮は、さすが大国のだけあってとても規模が大きかった。
高い山の地形に沿って建てられている為、正門のある場所は麓であるが、階層が幾重にも両側に広がっていて、さながら砦のよう。
(これから、私はここで生涯過ごすのね…。)
自分の家であった、ヴァイロン国の王宮とは比べ物にならないほど縦にも横にも広い。迷子にならないように気をつけないといけないわね。
「ではこちらでしばらくお待ち下さい。」
騎士団の人達と別れ、私とロッテと護衛のキャスリンは、正面の門から入ったすぐ近くの一つの部屋へ通された。ここで少し待ち、国王様とお会いするのだとか。
私達は、紅茶の準備をしてもらったので、初めは遠慮したロッテも強引に誘って一緒に飲んだ。
キャスリンにも誘ったが、さすがに自分の仕える城であるからと遠慮された。
「すごい部屋ね。」
私は紅茶を飲みながら言った。
「そうですね。天井も高く、絵も描かれています。柱も装飾されていますし、ヴァイロン国とは違いますね。」
と、横に座っているロッテもそう言った。
私達の国は、天井に絵なんて描かれていないし、柱も切った形そのままを使っている。
対してマクスウェル大国は、天井や壁に風景の絵がそのまま描かれていた。
柱も、切った形を削ったり曲げたりして装飾されている。これは見ていても素晴らしいわね。
「はい、ここは応接室ですから。他国からの使者も来ますので一層丁寧に作られています。」
キャスリンが説明をしてくれた。
時間がありそうなので、大まかに王宮の内部の説明をしてもらって過ごす事にした。
「本棟一階は図書館、騎士団第一近衛分団詰め所、総務部、応接室があります。図書館は受付さえすれば誰でも利用出来ます。総務部は、言わば何でも屋ですね。困り事をそこに訴えに来る国民もいます。それを解決するかどうかは、国王の判断ですけれど。応接室は、国王に会いに来た人達の待合室です。この部屋以外にも十部屋ほどあります。足りなければ、二階にも小部屋があります。」
「回廊を右に行くと、使用人棟です。寝泊まり出来る棟がありますね。ロッテは、そちらではなく、アリーシャ様の部屋の小部屋で、寝泊まりする事になると思いますので、あちらに行く事はないと思います。けれど、ジャーヴィス様がどうされるのかは分かりかねますので、言われた事に従って下さい。」
「回廊を左に行くと、騎士団統括本部や、後宮があります。アリーシャ様はこちらも特に用事はないでしょう。それから…」
「え?私、後宮に入るのではないの?」
「あの後宮は、元後宮といいますか…前国王でいらしたミハイル様が作られた後宮です。ジャーヴィス様は、妃はおられませんので、アリーシャ様は本棟奥の、奥棟でのお住まいになると思われます。」
「そ、そうだったの!?私、知らなかったわ…。マクスウェル大国の国王様は、妃がたくさんおられると…」
だから、のほほんと後宮で暮らせばいいかと思っていたのに、まさか、ジャーヴィス様は妃がいらっしゃらないなんて…!
「妃様がたくさんいらしたのは、前国王のミハイル様です。ジャーヴィス様のお父様ですね。何人いらっしゃるのか…正確には私も分かりかねます。主に、ここ十年で増えた側妃様方です。基本的に、そこでお生まれになったお子様は王位継承権は無いと言われていますから、継承権争いはありませんからご安心下さい。」
いや、安心してって言われても…。どうしましょう!?
「私、正妃になるの?ちょっと、ロッテも知ってた?」
「も、申し訳ありません…!私も、国王様と言えば、側妃様がたくさんいらっしゃると…。もしかしたら、私共の国まで情報が届くのが遅いのかもしれません。」
「アリーシャ様…。ジャーヴィス様がどのように言われるかは分かりかねますが、恐らくは正妃になられるのかと。」
ええー!?私、たくさんいる側妃の一人かと思っていたのに、大丈夫かしら!?
私達はとうとう王宮に辿り着いた。
その王宮は、さすが大国のだけあってとても規模が大きかった。
高い山の地形に沿って建てられている為、正門のある場所は麓であるが、階層が幾重にも両側に広がっていて、さながら砦のよう。
(これから、私はここで生涯過ごすのね…。)
自分の家であった、ヴァイロン国の王宮とは比べ物にならないほど縦にも横にも広い。迷子にならないように気をつけないといけないわね。
「ではこちらでしばらくお待ち下さい。」
騎士団の人達と別れ、私とロッテと護衛のキャスリンは、正面の門から入ったすぐ近くの一つの部屋へ通された。ここで少し待ち、国王様とお会いするのだとか。
私達は、紅茶の準備をしてもらったので、初めは遠慮したロッテも強引に誘って一緒に飲んだ。
キャスリンにも誘ったが、さすがに自分の仕える城であるからと遠慮された。
「すごい部屋ね。」
私は紅茶を飲みながら言った。
「そうですね。天井も高く、絵も描かれています。柱も装飾されていますし、ヴァイロン国とは違いますね。」
と、横に座っているロッテもそう言った。
私達の国は、天井に絵なんて描かれていないし、柱も切った形そのままを使っている。
対してマクスウェル大国は、天井や壁に風景の絵がそのまま描かれていた。
柱も、切った形を削ったり曲げたりして装飾されている。これは見ていても素晴らしいわね。
「はい、ここは応接室ですから。他国からの使者も来ますので一層丁寧に作られています。」
キャスリンが説明をしてくれた。
時間がありそうなので、大まかに王宮の内部の説明をしてもらって過ごす事にした。
「本棟一階は図書館、騎士団第一近衛分団詰め所、総務部、応接室があります。図書館は受付さえすれば誰でも利用出来ます。総務部は、言わば何でも屋ですね。困り事をそこに訴えに来る国民もいます。それを解決するかどうかは、国王の判断ですけれど。応接室は、国王に会いに来た人達の待合室です。この部屋以外にも十部屋ほどあります。足りなければ、二階にも小部屋があります。」
「回廊を右に行くと、使用人棟です。寝泊まり出来る棟がありますね。ロッテは、そちらではなく、アリーシャ様の部屋の小部屋で、寝泊まりする事になると思いますので、あちらに行く事はないと思います。けれど、ジャーヴィス様がどうされるのかは分かりかねますので、言われた事に従って下さい。」
「回廊を左に行くと、騎士団統括本部や、後宮があります。アリーシャ様はこちらも特に用事はないでしょう。それから…」
「え?私、後宮に入るのではないの?」
「あの後宮は、元後宮といいますか…前国王でいらしたミハイル様が作られた後宮です。ジャーヴィス様は、妃はおられませんので、アリーシャ様は本棟奥の、奥棟でのお住まいになると思われます。」
「そ、そうだったの!?私、知らなかったわ…。マクスウェル大国の国王様は、妃がたくさんおられると…」
だから、のほほんと後宮で暮らせばいいかと思っていたのに、まさか、ジャーヴィス様は妃がいらっしゃらないなんて…!
「妃様がたくさんいらしたのは、前国王のミハイル様です。ジャーヴィス様のお父様ですね。何人いらっしゃるのか…正確には私も分かりかねます。主に、ここ十年で増えた側妃様方です。基本的に、そこでお生まれになったお子様は王位継承権は無いと言われていますから、継承権争いはありませんからご安心下さい。」
いや、安心してって言われても…。どうしましょう!?
「私、正妃になるの?ちょっと、ロッテも知ってた?」
「も、申し訳ありません…!私も、国王様と言えば、側妃様がたくさんいらっしゃると…。もしかしたら、私共の国まで情報が届くのが遅いのかもしれません。」
「アリーシャ様…。ジャーヴィス様がどのように言われるかは分かりかねますが、恐らくは正妃になられるのかと。」
ええー!?私、たくさんいる側妃の一人かと思っていたのに、大丈夫かしら!?
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