25 / 30
番外編 捕まった動物達
しおりを挟む
「リュシー、今日はちょっとついてきてくれるかい?」
ウスターシュは朝食を終えるとそう言った。
いつも二人は、朝食後には厩に行ったり、王宮すぐ近くの牧場に行き牛や山羊の調子を見たり、庭園にいる動物達と戯れたりするが、今日は違うのだとリュシーは思った。
「はい。今日はどこに行くのですか?」
「昨日の話に関係する場所だよ。」
「え!まさか…?」
昨日、リュシーは初めて出来た友人のロニヤとサンナと幽霊の声について話した。ウスターシュから正体は、アルブー商会から保護されている動物だと言われたから、その子達に会いに行けるのかと思ったのだ。
「実は、ロニヤ嬢とサンナ嬢に言った言葉は半分嘘も混じっているんだ。けれど、彼女達は本当の事はやはり知らなくてもいいかと思ってね。」
「半分、嘘…?」
「今から行く場所は、アルブー商会から保護された動物達がいる場所。以前、リュシーも会いたいと言っていたからね。フロラン国王や、獣医とも何度も確認して、リュシーを会わせてみようと話になったから。
だけど、アルブー商会では狭い檻に監禁されていたようなものだから、動物達の気持ちが暗いものばかりかもしれない。大丈夫かな?
それにね、昨日俺が言った言葉は嘘だと分かるだろうから先に言っておくね。叫び声なんて聞こえる近い場所にはいないのだから。
幽霊の本当の正体は、セレスタンだと思うよ。」
「え…!」
「いや、生きているからね?セレスタンはぴんぴんしてるよ!?
以前も言っただろう?実験に付き合ってもらっていると。それって、人で試すのはセレスタンが初めてのものばかりだから雄叫びのような叫び声を上げたり、まぁいろいろとあるそうなんだ。一応、防音効果の魔術を掛けてはいても、漏れてしまったりあるみたいだね。」
「そうなの…。私は、大丈夫よ。動物達が哀しそうでも受け止めて、何をして欲しいのか聞いてみるわ。」
「うん。リュシーにしか出来ないから頼むよ。
リュシーにも嘘を付いてごめんよ。」
「いいえ、ウスターシュはちゃんと今説明してくれましたもの。セレスタンの事は極秘だと言われていましたものね。だから、ロニヤとサンナには話せなかったのでしょう?」
「あぁ。それに、彼女達にはああ言った方が安心するかと思ってね。」
「いいのです。ウスターシュは優しいですわね。ありがとう。」
「いや?リュシーが安心させてやりたいと言ったからだよ。そうでなかったら、放っておいただろうね。」
「まぁ!ふふふ、ありがとう。ウスターシュ!」
リュシーは、ウスターシュの腕に抱きつきながら、王宮の裏手へと進んで行った。
☆★
王宮の裏側をずっと進んで来て、小高くなった山のような場所の裏側まで下りて来たリュシーは、森のようになっているその場所を見て酷く驚いた。
「え!?」
「すごいだろう?規模は小さいが〝危ない森〟を再現しているんだ。」
そこは、木々が生い茂るように生えており、少し開けた花畑のような場所もあったり、小川が流れたりしていた。
けれど、それを囲うように外側に背丈ほどの檻が立ち並んでいた。
「これで、逃げたりしないの?」
「あぁ。見えないけれど、魔術で薄い膜が全体的に張られていてね、逃げられないようになっている。でも、自然に還りたいのなら還らせる準備はしているから、外側に行きたそうな動物達はバルテレミー伯爵と相談して危ない森へ放しているみたいだ。
あの膜は、王宮や街の方へ行かない為に張っているんだ。人を襲ってしまってはいけないからね。」
「すごいわ!」
「なるべく、本来あるべき姿で生活させてやりたいと陛下も行っていたし。魔術騎士達は大変だったみたいだけれどね。
さぁ、行こう。」
森の入り口近くには、小さな建物があり、ここに、森を管理する者達がいた。
「ウスターシュ、彼女が?」
「あぁ、ビリエル。よろしく頼む。リュシー=アランブールだ。」
「よろしく。僕は、魔術騎士の、研究開発培養研究所長のビリエルだ。今日はよろしく頼むよ、リュシー嬢。」
ビリエルはそう挨拶をすると、リュシーへ握手をしようと手を差し出した。
ビリエルは、ウスターシュよりも十歳程年上であるが独身である。彼も研究開発に日々勤しんでいる為に、婚期は遠のいている。
その手を軽く弾いたウスターシュは、牽制するようにビリエルへと告げる。
「ダメだ。ビリエル、リュシーは俺と結婚するんだから。」
「え?そうなのか。残念だなー。でも、本当に大丈夫?哀しい気持ちを全面に押し出してくるかもしれないよ?」
「はい、それも含めて聞いてみますね。」
「ああ。じゃあお願いするよ。それで、奴らの為に僕らが出来る事を教えてくれ。」
軽口をたたきながら、それに対して特段気にもしないビリエルは手を引っ込め、早速案内をする。
「では早速紹介しよう。
ここは、魔術で作られた疑似的な〝危ない森〟だ。と言っても、全く危なくはないから安心して欲しい。我々培養研究を得意とする奴らで造ったんだ。野生動物達にとってより良い環境を与える為にね。
アルブー商会から保護された動物達は今は二十種類ほど。当初はもっといたが、野生にすぐに還せるものは直ぐに還したからね。今はそのくらいだ。」
「多いですね…。」
「セレスタンは執着がすごかったんだろうね。
リュシー嬢には、そんな動物達に全部会ってもらえるかは分からないが、まずは進んでみようか。各自好きな所にいるから、我々も普段はどこにいるかは分からない。一応探知機能が付いた首輪をつけてあるから、探そうと思えば探せるが、どうする?」
放し飼いであるから、会えるかは分からないという。確かに入り口近くであるからか、動物達の姿は見えない。
「あ!あっち!」
体中の毛が、全身金色に覆われた鳥が少し離れた方を飛んでいた。
「ゴールドバードだな。」
そう聞いたリュシーは、そちらへ少し近づいて、ゴールドバードに話し掛けた。
「こんにちは!気持ち良さそうね!」
《え?私の事!?》
「ええ。綺麗な体の色ね。輝いているわ。」
《あぁ、これ?なんだか分からないけど、前にご飯をくれた人が、万能豆をくれたからかもしれないわ。それから、今のようにツヤツヤのピカピカになったのよね。》
「前にご飯をくれた人って、セレスタン?」
《あぁ、そんな名前だった気がするわ。そう呼ばれていたもの。
でもここでは万能豆をくれないから、このツヤツヤの毛がちょっとガサガサになってきたのよね。こまっちゃうわ!》
「万能豆って、危ない森の結構奥の方で実っていたやつよね。セレスタンはあなた達の為に、わざわざ取りに行ってたのかしら?」
《さぁねぇ…。でも、何日かに一粒くれたわよ。あ、私水浴びしてくる途中なのよ。またね!》
「ありがとうございました。」
そう話をしたリュシーは、ビリエルへと会話を振った。
「万能豆って知ってますか?」
「万能豆…?ああ、話には聞くがね。それが?」
「セレスタンは、動物達に与えていたようなのです。何日かに一度。」
「ほー!それでどの個体も衰弱もしていなかったし、状態が良かったわけだね。毛並みも、狭い檻に入れられていたわりにツヤツヤだったからね。
でもねぇ、うーん…。確か危ない森に自生しているのではなかったかな。国王陛下に進言してみるか。」
「お願いします。」
「危ない森?俺は採りに行かないからな!リュシーと離れるのは嫌だからね。」
「もう!ウスターシュ。そんな事言わないで!
あ、あれは?」
また、少し先に毛色が虹色のウサギがピョコピョコと飛び跳ねて来た。
「ウサギだね。虹色ウサギ。」
「本当だわ!見て、ウスターシュ!綺麗な色ね。」
「あぁ。初めて見る動物ばかりだ。」
「こんにちは、虹色ウサギさん。体調はいかが?」
《おや珍しい。私の声が聞こえるのね。》
「はい、お話を聞かせてもらえますか?」
《なに?いいわよ。体調はそこそこだわね。》
「そこそこ、ですか。」
《だって、万能豆がここにはないもの。私のこの虹色が、くすんできてしまうわ!》
「万能豆がここには無いみたいですね。以前住んでいた危ない森にはあるみたいですが、還らないのですか?」
《そうねぇ。ここは友達がいないから還りたいとも思うけれど、食事を捕る事を忘れていそうで怖いのよね。
野生ってね、お腹が空いたら自分で捕りに行かないといけないじゃない?でもここでは、待っていたらくれるのだもの。楽よね~!だから別に、もう少しここにいてもいいかなって思うわ。》
「な、なるほど…。」
《ねぇ。別に私達、あの男に酷い事はされていないわよ?ただ、穴があくかと思うくらいじーっと見られていてものすごく気持ち悪かったけれど、それだけ。あ、たまに撫でられる事もあったわね。
見られ過ぎてストレスで死んじゃった動物もいたけど、別に酷い悪さはされていなかったのよ?
何もしていなくても、美しい、珍しいって褒めてくれて、とーっても美味しい食事を与えてくれたんだもの。狭い場所からあまり出させてもらえなかったけど、美味しいご飯を一日二回もくれるのだもの。自堕落になるのは、仕方ないじゃない?》
「そ、そうですか。」
《ねぇ…引いてる?あなた引いてるわよね?止めてよ!私達は美しいのだもの。仕方ないでしょ?
楽してなにが悪いのよ?勝手に連れて来たのはあの男なのに、いつの間にかいなくなって、勝手にこんな所に連れてこられて。
まぁ、ここは広々としていて景色は綺麗だし楽しいけれど、これでいきなり野生に還すって言われても困るわ。最後まで面倒みなさいよね!》
「つ、伝えておきますね。」
リュシーは、思ったのとは違うなと感じながら、どのようにウスターシュとビリエルに伝えようか迷ったのだった。
ウスターシュは朝食を終えるとそう言った。
いつも二人は、朝食後には厩に行ったり、王宮すぐ近くの牧場に行き牛や山羊の調子を見たり、庭園にいる動物達と戯れたりするが、今日は違うのだとリュシーは思った。
「はい。今日はどこに行くのですか?」
「昨日の話に関係する場所だよ。」
「え!まさか…?」
昨日、リュシーは初めて出来た友人のロニヤとサンナと幽霊の声について話した。ウスターシュから正体は、アルブー商会から保護されている動物だと言われたから、その子達に会いに行けるのかと思ったのだ。
「実は、ロニヤ嬢とサンナ嬢に言った言葉は半分嘘も混じっているんだ。けれど、彼女達は本当の事はやはり知らなくてもいいかと思ってね。」
「半分、嘘…?」
「今から行く場所は、アルブー商会から保護された動物達がいる場所。以前、リュシーも会いたいと言っていたからね。フロラン国王や、獣医とも何度も確認して、リュシーを会わせてみようと話になったから。
だけど、アルブー商会では狭い檻に監禁されていたようなものだから、動物達の気持ちが暗いものばかりかもしれない。大丈夫かな?
それにね、昨日俺が言った言葉は嘘だと分かるだろうから先に言っておくね。叫び声なんて聞こえる近い場所にはいないのだから。
幽霊の本当の正体は、セレスタンだと思うよ。」
「え…!」
「いや、生きているからね?セレスタンはぴんぴんしてるよ!?
以前も言っただろう?実験に付き合ってもらっていると。それって、人で試すのはセレスタンが初めてのものばかりだから雄叫びのような叫び声を上げたり、まぁいろいろとあるそうなんだ。一応、防音効果の魔術を掛けてはいても、漏れてしまったりあるみたいだね。」
「そうなの…。私は、大丈夫よ。動物達が哀しそうでも受け止めて、何をして欲しいのか聞いてみるわ。」
「うん。リュシーにしか出来ないから頼むよ。
リュシーにも嘘を付いてごめんよ。」
「いいえ、ウスターシュはちゃんと今説明してくれましたもの。セレスタンの事は極秘だと言われていましたものね。だから、ロニヤとサンナには話せなかったのでしょう?」
「あぁ。それに、彼女達にはああ言った方が安心するかと思ってね。」
「いいのです。ウスターシュは優しいですわね。ありがとう。」
「いや?リュシーが安心させてやりたいと言ったからだよ。そうでなかったら、放っておいただろうね。」
「まぁ!ふふふ、ありがとう。ウスターシュ!」
リュシーは、ウスターシュの腕に抱きつきながら、王宮の裏手へと進んで行った。
☆★
王宮の裏側をずっと進んで来て、小高くなった山のような場所の裏側まで下りて来たリュシーは、森のようになっているその場所を見て酷く驚いた。
「え!?」
「すごいだろう?規模は小さいが〝危ない森〟を再現しているんだ。」
そこは、木々が生い茂るように生えており、少し開けた花畑のような場所もあったり、小川が流れたりしていた。
けれど、それを囲うように外側に背丈ほどの檻が立ち並んでいた。
「これで、逃げたりしないの?」
「あぁ。見えないけれど、魔術で薄い膜が全体的に張られていてね、逃げられないようになっている。でも、自然に還りたいのなら還らせる準備はしているから、外側に行きたそうな動物達はバルテレミー伯爵と相談して危ない森へ放しているみたいだ。
あの膜は、王宮や街の方へ行かない為に張っているんだ。人を襲ってしまってはいけないからね。」
「すごいわ!」
「なるべく、本来あるべき姿で生活させてやりたいと陛下も行っていたし。魔術騎士達は大変だったみたいだけれどね。
さぁ、行こう。」
森の入り口近くには、小さな建物があり、ここに、森を管理する者達がいた。
「ウスターシュ、彼女が?」
「あぁ、ビリエル。よろしく頼む。リュシー=アランブールだ。」
「よろしく。僕は、魔術騎士の、研究開発培養研究所長のビリエルだ。今日はよろしく頼むよ、リュシー嬢。」
ビリエルはそう挨拶をすると、リュシーへ握手をしようと手を差し出した。
ビリエルは、ウスターシュよりも十歳程年上であるが独身である。彼も研究開発に日々勤しんでいる為に、婚期は遠のいている。
その手を軽く弾いたウスターシュは、牽制するようにビリエルへと告げる。
「ダメだ。ビリエル、リュシーは俺と結婚するんだから。」
「え?そうなのか。残念だなー。でも、本当に大丈夫?哀しい気持ちを全面に押し出してくるかもしれないよ?」
「はい、それも含めて聞いてみますね。」
「ああ。じゃあお願いするよ。それで、奴らの為に僕らが出来る事を教えてくれ。」
軽口をたたきながら、それに対して特段気にもしないビリエルは手を引っ込め、早速案内をする。
「では早速紹介しよう。
ここは、魔術で作られた疑似的な〝危ない森〟だ。と言っても、全く危なくはないから安心して欲しい。我々培養研究を得意とする奴らで造ったんだ。野生動物達にとってより良い環境を与える為にね。
アルブー商会から保護された動物達は今は二十種類ほど。当初はもっといたが、野生にすぐに還せるものは直ぐに還したからね。今はそのくらいだ。」
「多いですね…。」
「セレスタンは執着がすごかったんだろうね。
リュシー嬢には、そんな動物達に全部会ってもらえるかは分からないが、まずは進んでみようか。各自好きな所にいるから、我々も普段はどこにいるかは分からない。一応探知機能が付いた首輪をつけてあるから、探そうと思えば探せるが、どうする?」
放し飼いであるから、会えるかは分からないという。確かに入り口近くであるからか、動物達の姿は見えない。
「あ!あっち!」
体中の毛が、全身金色に覆われた鳥が少し離れた方を飛んでいた。
「ゴールドバードだな。」
そう聞いたリュシーは、そちらへ少し近づいて、ゴールドバードに話し掛けた。
「こんにちは!気持ち良さそうね!」
《え?私の事!?》
「ええ。綺麗な体の色ね。輝いているわ。」
《あぁ、これ?なんだか分からないけど、前にご飯をくれた人が、万能豆をくれたからかもしれないわ。それから、今のようにツヤツヤのピカピカになったのよね。》
「前にご飯をくれた人って、セレスタン?」
《あぁ、そんな名前だった気がするわ。そう呼ばれていたもの。
でもここでは万能豆をくれないから、このツヤツヤの毛がちょっとガサガサになってきたのよね。こまっちゃうわ!》
「万能豆って、危ない森の結構奥の方で実っていたやつよね。セレスタンはあなた達の為に、わざわざ取りに行ってたのかしら?」
《さぁねぇ…。でも、何日かに一粒くれたわよ。あ、私水浴びしてくる途中なのよ。またね!》
「ありがとうございました。」
そう話をしたリュシーは、ビリエルへと会話を振った。
「万能豆って知ってますか?」
「万能豆…?ああ、話には聞くがね。それが?」
「セレスタンは、動物達に与えていたようなのです。何日かに一度。」
「ほー!それでどの個体も衰弱もしていなかったし、状態が良かったわけだね。毛並みも、狭い檻に入れられていたわりにツヤツヤだったからね。
でもねぇ、うーん…。確か危ない森に自生しているのではなかったかな。国王陛下に進言してみるか。」
「お願いします。」
「危ない森?俺は採りに行かないからな!リュシーと離れるのは嫌だからね。」
「もう!ウスターシュ。そんな事言わないで!
あ、あれは?」
また、少し先に毛色が虹色のウサギがピョコピョコと飛び跳ねて来た。
「ウサギだね。虹色ウサギ。」
「本当だわ!見て、ウスターシュ!綺麗な色ね。」
「あぁ。初めて見る動物ばかりだ。」
「こんにちは、虹色ウサギさん。体調はいかが?」
《おや珍しい。私の声が聞こえるのね。》
「はい、お話を聞かせてもらえますか?」
《なに?いいわよ。体調はそこそこだわね。》
「そこそこ、ですか。」
《だって、万能豆がここにはないもの。私のこの虹色が、くすんできてしまうわ!》
「万能豆がここには無いみたいですね。以前住んでいた危ない森にはあるみたいですが、還らないのですか?」
《そうねぇ。ここは友達がいないから還りたいとも思うけれど、食事を捕る事を忘れていそうで怖いのよね。
野生ってね、お腹が空いたら自分で捕りに行かないといけないじゃない?でもここでは、待っていたらくれるのだもの。楽よね~!だから別に、もう少しここにいてもいいかなって思うわ。》
「な、なるほど…。」
《ねぇ。別に私達、あの男に酷い事はされていないわよ?ただ、穴があくかと思うくらいじーっと見られていてものすごく気持ち悪かったけれど、それだけ。あ、たまに撫でられる事もあったわね。
見られ過ぎてストレスで死んじゃった動物もいたけど、別に酷い悪さはされていなかったのよ?
何もしていなくても、美しい、珍しいって褒めてくれて、とーっても美味しい食事を与えてくれたんだもの。狭い場所からあまり出させてもらえなかったけど、美味しいご飯を一日二回もくれるのだもの。自堕落になるのは、仕方ないじゃない?》
「そ、そうですか。」
《ねぇ…引いてる?あなた引いてるわよね?止めてよ!私達は美しいのだもの。仕方ないでしょ?
楽してなにが悪いのよ?勝手に連れて来たのはあの男なのに、いつの間にかいなくなって、勝手にこんな所に連れてこられて。
まぁ、ここは広々としていて景色は綺麗だし楽しいけれど、これでいきなり野生に還すって言われても困るわ。最後まで面倒みなさいよね!》
「つ、伝えておきますね。」
リュシーは、思ったのとは違うなと感じながら、どのようにウスターシュとビリエルに伝えようか迷ったのだった。
39
あなたにおすすめの小説
無能だと思われていた日陰少女は、魔法学校のS級パーティの参謀になって可愛がられる
あきゅう
ファンタジー
魔法がほとんど使えないものの、魔物を狩ることが好きでたまらないモネは、魔物ハンターの資格が取れる魔法学校に入学する。
魔法が得意ではなく、さらに人見知りなせいで友達はできないし、クラスでもなんだか浮いているモネ。
しかし、ある日、魔物に襲われていた先輩を助けたことがきっかけで、モネの隠れた才能が周りの学生や先生たちに知られていくことになる。
小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿してます。
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
普段は地味子。でも本当は凄腕の聖女さん〜地味だから、という理由で聖女ギルドを追い出されてしまいました。私がいなくても大丈夫でしょうか?〜
神伊 咲児
ファンタジー
主人公、イルエマ・ジミィーナは16歳。
聖女ギルド【女神の光輝】に属している聖女だった。
イルエマは眼鏡をかけており、黒髪の冴えない見た目。
いわゆる地味子だ。
彼女の能力も地味だった。
使える魔法といえば、聖女なら誰でも使えるものばかり。回復と素材進化と解呪魔法の3つだけ。
唯一のユニークスキルは、ペンが無くても文字を書ける光魔字。
そんな能力も地味な彼女は、ギルド内では裏方作業の雑務をしていた。
ある日、ギルドマスターのキアーラより、地味だからという理由で解雇される。
しかし、彼女は目立たない実力者だった。
素材進化の魔法は独自で改良してパワーアップしており、通常の3倍の威力。
司祭でも見落とすような小さな呪いも見つけてしまう鋭い感覚。
難しい相談でも難なくこなす知識と教養。
全てにおいてハイクオリティ。最強の聖女だったのだ。
彼女は新しいギルドに参加して順風満帆。
彼女をクビにした聖女ギルドは落ちぶれていく。
地味な聖女が大活躍! 痛快ファンタジーストーリー。
全部で5万字。
カクヨムにも投稿しておりますが、アルファポリス用にタイトルも含めて改稿いたしました。
HOTランキング女性向け1位。
日間ファンタジーランキング1位。
日間完結ランキング1位。
応援してくれた、みなさんのおかげです。
ありがとうございます。とても嬉しいです!
転生したので好きに生きよう!
ゆっけ
ファンタジー
前世では妹によって全てを奪われ続けていた少女。そんな少女はある日、事故にあい亡くなってしまう。
不思議な場所で目覚める少女は女神と出会う。その女神は全く人の話を聞かないで少女を地上へと送る。
奪われ続けた少女が異世界で周囲から愛される話。…にしようと思います。
※見切り発車感が凄い。
※マイペースに更新する予定なのでいつ次話が更新するか作者も不明。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる