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それぞれの帰路
遥か未来を見据えて
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マリアたちは道中に盗賊に襲われた事もあり、グローリア王国に帰るのは遅くなった。
夜になっていた。
星と月の浮かぶ暗い空を見つめながら、マリアは呟く。
「いい空気」
肺がいっぱいになるまで吸い込む。短い旅であったが、祖国に帰るのは感慨深い。
「みんな寝ちゃったかしら」
「寝ていたら叩き起こしましょう。せっかくのマリア王女のご帰還です」
マリアはミカエルをなだめる。
「叩くのはダメよ」
「言葉の綾です。とにかくスターを呼びましょう」
通りを抜けて王城に辿り着く。
「開門! マリア王女のご帰還だ!」
ミカエルが朗々とした声で号令を掛けると、城門は厳かな音と共に開いた。
マリアを先頭に、近衛兵たち、そしてミカエルと侍従たちが入城する。
明かりが灯されると同時に、いくつもの足音が聞こえた。
王城に残っていた侍従たちが集まってきたのだ。
「マリア王女、お帰りなさいませ!」
声をそろえて出迎えていた。
マリアは微笑みで応える。
「夜遅くにありがとう。もう寝ても大丈夫よ」
「いえいえ、マリア王女の疲れを癒やさなくてはなりません!」
「疲れを取る前に、お話したい事があるの。スターはいるかしら?」
奥から慌ただしい足音が聞こえる。
「はいはい、何でしょう? 先ほどまで惰眠をむさぼっていたわけではありませんぞ」
「そう、寝ていたのね」
マリアは穏やかに受け流した。
スターはふんぞる。
「寝る子は育つ!」
「いい歳こいたじじいのくせに」
「ミカエル、元騎士団長になんと汚い言葉を使うのじゃ!」
「元騎士団長らしい振る舞いをするなら、じじいなんて呼ばない」
ミカエルは溜め息を吐いた。
「少しは自覚を持ったらどうだ?」
「ぐぬぬ、たまにはもっともな事を言いおって。ところでオネットは?」
「たまにはとは何だ!」
ミカエルの憤慨を無視して、スターは顎髭をいじっていた。
マリアは両目を伏せる。
「……マーニ大陸へ連れて行かれたわ」
「マーニ大陸に!?」
スターは両目を見開いた。
「いったい誰に!?」
「ルドよ。オネットは、マルドゥクに仕えると言っていたわ」
「そんな……」
スターは呆然としていた。
マリアは何も言えなかった。
ペンダントが揺れる。六芒星が浮かび上がった時に、スターは両目を丸くした。
「マリア王女、その文様はどうやって手に入れたのかのぅ!?」
スターは鼻息を荒くしている。興奮しているようだ。
マリアはペンダントを外す。
「オネットよ。なんとなく災いを封じるそうよ。見る?」
「は、はい」
スターは両手を震わせながら受け取った。
何度も角度を変えながら、いつになく真剣な眼差しでペンダントを見ていた。
やがて、両膝を床につく。
「そうか……あの方は……」
スターの声は震えていた。
床に雫がこぼれる。スターの頬は涙に濡れていた。
「スター、大丈夫!?」
マリアが声を掛けると、スターは涙をぬぐってペンダントを返した。
「年寄りは涙もろくていかんのぅ」
「文様を知っているのね。教えて」
「……いずれ話すべきだとは思っておった」
スターはゆっくりと立ち上がる。
「あの子の故郷は滅んでおる」
「え?」
マリアは両目を丸くした。
「どうして、そんな事が分かるの?」
「あの子の故郷は、あの子が滅ぼしたのじゃ。儂はそれを見ていた」
「どういうこと!?」
マリアは驚愕した。
スターはうつむき、声を低くする。その表情は暗かった。
「情けない騎士団であった。国を守れず、王子をさらわれ、救えず、利用され、身を滅ぼしたのだからのぅ」
「……詳しく聞かせろ」
ミカエルが割って入る。
「おまえとオネットはどんな関係だ?」
スターは深いため息を吐いた。
「儂はレーベン王国のスターン将軍。オネットの本名はエウリッヒ。レーベン王国の王子であった」
沈黙が走る。
あまりにも唐突に告げられた真実に、誰も脳内の処理が追いつかなかった。
「王子様だったのか」
真っ先に口を開いたのは、いつのまにか来ていたジャックだった。
悲鳴がこだまする。
ようやく、情報を処理できたのだ。しかし、その場にいるほとんどの人間が驚くべき真実を受け入れきれなかった。
ジャックが両手を愉快そうに叩く。
「あいつ、面白すぎるだろ! そういえば、スターはやたらマリア王女とくっつけたがっていたが、ほんもんの王子だったからか?」
「それもある。しかし、それだけではない。面白い組み合わせだと思ったからじゃ」
「面白いかどうかでマリア王女の婚約相手を勝手に決めるな!」
ミカエルは激高した。
「貴様らはマリア王女をなんだと思っている!?」
「グローリア王国の高貴なる王女じゃ」
「スーパーアイドルだぜ」
「ちょっと待って。もっといろいろ聞かせて」
ようやくの事でマリアの頭が回りだした。
「オネットが王子なのは驚いたわ。スターはそれを知っていたから、オネットを暗殺者として処分するのに反対していたのね。でも、どうして自分の国を滅ぼしたの?」
「物心つくまえに、マルドゥクの思想に染められたからじゃ。ゆえに『マルドゥクの殺戮人形』呼ばわりじゃった。王子という大切な立場をかえりみず、自分の考えを持たない人形。マルドゥクに忠誠を尽くしてひどい事をしてしまったのぅ」
スターは顔をあげた。遠い目をしていた。
「彼は王家に伝わる能力の他に、”マリオネット”という別の能力を編み出しておった。その才覚に目をつけられてしまったのじゃろう。彼が二歳の時じゃった。レーベン王国はマルドゥクの手下に攻め込まれてのぅ。国王と王妃は殺され、王子はさらわれてしまった。二年後に戻ってきたと思ったら、騎士団を始め、国を支える有力な人物をほとんど殺してしまった。今でも覚えておる。エウリッヒと呼んでもまったく覚えてなさそうじゃった」
スターは一呼吸置いて、絞りだすように言葉をつむいだ。
「マルドゥクに考え方を支配されていたようじゃったのぅ」
「そんな……ひどいわ……!」
マリアは言葉を失った。
スターは自嘲気味に笑った。
「儂らは敗者じゃ。マルドゥクに勝つ事は愚か、王子を取り戻す事もできぬ。レーベン王国の騎士団の心は折れてしまったのぅ」
「とでもない事になったな。一刻の猶予もない!」
ミカエルは壁を殴った。
スターは落ち着いていた。
「ミカエル、騎士団長たるもの冷静さは不可欠だぞ」
「僕はいたって冷静だ! オネットがマルドゥクの手下に戻れば、間違いなくソール大陸も侵略される。マルドゥクたちはそれだけの脅威のはずだ。マルドゥクに攻め込まれた時に対抗する手勢としてオネットがいるといいと言ったのは、他でもないスターだったはずだ」
スターはほうぅっと感嘆の声を発した。
「よく覚えておるのぅ」
「だてに騎士団長はやっていない」
「残念ながらオネットは手勢にならない。どうしたものかのぅ」
「近隣諸国で連携を取るしかない。一国で相手はできない」
ミカエルは毅然とした態度で言い放った。
「ソール大陸の底力を見せる時がきた。善は急げ。明日から行動を開始する!」
ミカエルの眼差しは、遥か未来を見据えているようだった。
スターには神々しく見えていた。
「若者はずるいのぅ。いつのまにか成長しおる」
そう言って一筋の涙をぬぐっていた。
夜になっていた。
星と月の浮かぶ暗い空を見つめながら、マリアは呟く。
「いい空気」
肺がいっぱいになるまで吸い込む。短い旅であったが、祖国に帰るのは感慨深い。
「みんな寝ちゃったかしら」
「寝ていたら叩き起こしましょう。せっかくのマリア王女のご帰還です」
マリアはミカエルをなだめる。
「叩くのはダメよ」
「言葉の綾です。とにかくスターを呼びましょう」
通りを抜けて王城に辿り着く。
「開門! マリア王女のご帰還だ!」
ミカエルが朗々とした声で号令を掛けると、城門は厳かな音と共に開いた。
マリアを先頭に、近衛兵たち、そしてミカエルと侍従たちが入城する。
明かりが灯されると同時に、いくつもの足音が聞こえた。
王城に残っていた侍従たちが集まってきたのだ。
「マリア王女、お帰りなさいませ!」
声をそろえて出迎えていた。
マリアは微笑みで応える。
「夜遅くにありがとう。もう寝ても大丈夫よ」
「いえいえ、マリア王女の疲れを癒やさなくてはなりません!」
「疲れを取る前に、お話したい事があるの。スターはいるかしら?」
奥から慌ただしい足音が聞こえる。
「はいはい、何でしょう? 先ほどまで惰眠をむさぼっていたわけではありませんぞ」
「そう、寝ていたのね」
マリアは穏やかに受け流した。
スターはふんぞる。
「寝る子は育つ!」
「いい歳こいたじじいのくせに」
「ミカエル、元騎士団長になんと汚い言葉を使うのじゃ!」
「元騎士団長らしい振る舞いをするなら、じじいなんて呼ばない」
ミカエルは溜め息を吐いた。
「少しは自覚を持ったらどうだ?」
「ぐぬぬ、たまにはもっともな事を言いおって。ところでオネットは?」
「たまにはとは何だ!」
ミカエルの憤慨を無視して、スターは顎髭をいじっていた。
マリアは両目を伏せる。
「……マーニ大陸へ連れて行かれたわ」
「マーニ大陸に!?」
スターは両目を見開いた。
「いったい誰に!?」
「ルドよ。オネットは、マルドゥクに仕えると言っていたわ」
「そんな……」
スターは呆然としていた。
マリアは何も言えなかった。
ペンダントが揺れる。六芒星が浮かび上がった時に、スターは両目を丸くした。
「マリア王女、その文様はどうやって手に入れたのかのぅ!?」
スターは鼻息を荒くしている。興奮しているようだ。
マリアはペンダントを外す。
「オネットよ。なんとなく災いを封じるそうよ。見る?」
「は、はい」
スターは両手を震わせながら受け取った。
何度も角度を変えながら、いつになく真剣な眼差しでペンダントを見ていた。
やがて、両膝を床につく。
「そうか……あの方は……」
スターの声は震えていた。
床に雫がこぼれる。スターの頬は涙に濡れていた。
「スター、大丈夫!?」
マリアが声を掛けると、スターは涙をぬぐってペンダントを返した。
「年寄りは涙もろくていかんのぅ」
「文様を知っているのね。教えて」
「……いずれ話すべきだとは思っておった」
スターはゆっくりと立ち上がる。
「あの子の故郷は滅んでおる」
「え?」
マリアは両目を丸くした。
「どうして、そんな事が分かるの?」
「あの子の故郷は、あの子が滅ぼしたのじゃ。儂はそれを見ていた」
「どういうこと!?」
マリアは驚愕した。
スターはうつむき、声を低くする。その表情は暗かった。
「情けない騎士団であった。国を守れず、王子をさらわれ、救えず、利用され、身を滅ぼしたのだからのぅ」
「……詳しく聞かせろ」
ミカエルが割って入る。
「おまえとオネットはどんな関係だ?」
スターは深いため息を吐いた。
「儂はレーベン王国のスターン将軍。オネットの本名はエウリッヒ。レーベン王国の王子であった」
沈黙が走る。
あまりにも唐突に告げられた真実に、誰も脳内の処理が追いつかなかった。
「王子様だったのか」
真っ先に口を開いたのは、いつのまにか来ていたジャックだった。
悲鳴がこだまする。
ようやく、情報を処理できたのだ。しかし、その場にいるほとんどの人間が驚くべき真実を受け入れきれなかった。
ジャックが両手を愉快そうに叩く。
「あいつ、面白すぎるだろ! そういえば、スターはやたらマリア王女とくっつけたがっていたが、ほんもんの王子だったからか?」
「それもある。しかし、それだけではない。面白い組み合わせだと思ったからじゃ」
「面白いかどうかでマリア王女の婚約相手を勝手に決めるな!」
ミカエルは激高した。
「貴様らはマリア王女をなんだと思っている!?」
「グローリア王国の高貴なる王女じゃ」
「スーパーアイドルだぜ」
「ちょっと待って。もっといろいろ聞かせて」
ようやくの事でマリアの頭が回りだした。
「オネットが王子なのは驚いたわ。スターはそれを知っていたから、オネットを暗殺者として処分するのに反対していたのね。でも、どうして自分の国を滅ぼしたの?」
「物心つくまえに、マルドゥクの思想に染められたからじゃ。ゆえに『マルドゥクの殺戮人形』呼ばわりじゃった。王子という大切な立場をかえりみず、自分の考えを持たない人形。マルドゥクに忠誠を尽くしてひどい事をしてしまったのぅ」
スターは顔をあげた。遠い目をしていた。
「彼は王家に伝わる能力の他に、”マリオネット”という別の能力を編み出しておった。その才覚に目をつけられてしまったのじゃろう。彼が二歳の時じゃった。レーベン王国はマルドゥクの手下に攻め込まれてのぅ。国王と王妃は殺され、王子はさらわれてしまった。二年後に戻ってきたと思ったら、騎士団を始め、国を支える有力な人物をほとんど殺してしまった。今でも覚えておる。エウリッヒと呼んでもまったく覚えてなさそうじゃった」
スターは一呼吸置いて、絞りだすように言葉をつむいだ。
「マルドゥクに考え方を支配されていたようじゃったのぅ」
「そんな……ひどいわ……!」
マリアは言葉を失った。
スターは自嘲気味に笑った。
「儂らは敗者じゃ。マルドゥクに勝つ事は愚か、王子を取り戻す事もできぬ。レーベン王国の騎士団の心は折れてしまったのぅ」
「とでもない事になったな。一刻の猶予もない!」
ミカエルは壁を殴った。
スターは落ち着いていた。
「ミカエル、騎士団長たるもの冷静さは不可欠だぞ」
「僕はいたって冷静だ! オネットがマルドゥクの手下に戻れば、間違いなくソール大陸も侵略される。マルドゥクたちはそれだけの脅威のはずだ。マルドゥクに攻め込まれた時に対抗する手勢としてオネットがいるといいと言ったのは、他でもないスターだったはずだ」
スターはほうぅっと感嘆の声を発した。
「よく覚えておるのぅ」
「だてに騎士団長はやっていない」
「残念ながらオネットは手勢にならない。どうしたものかのぅ」
「近隣諸国で連携を取るしかない。一国で相手はできない」
ミカエルは毅然とした態度で言い放った。
「ソール大陸の底力を見せる時がきた。善は急げ。明日から行動を開始する!」
ミカエルの眼差しは、遥か未来を見据えているようだった。
スターには神々しく見えていた。
「若者はずるいのぅ。いつのまにか成長しおる」
そう言って一筋の涙をぬぐっていた。
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