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マーニ大陸にて
作戦を練ろう!
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レーベン王国の王城前で、リヒトと大臣たちがうろうろしていた。
「王子が行ってしまった」
「気分を害していないだろうか」
互いに不安を口にすると、ため息が止まらなくなった。
王子を国を捨てた悪魔と罵る国民がいた。一方で、王子の生存を心の支えとしていた国民もいた。
リヒトは王子を悪魔だと思っていたが、『鋼鉄の猟犬』イアンと戦った姿を見て、考えを変えた。
「あの方は儂らの希望じゃ。しかし、国を守るつもりがないのは仕方ないのかもしれない。レーベン王国で暮らす時間が短すぎた」
リヒトが足を止めると、大臣たちも足を止めた。
「我らが守ろうとした王家の歴史は途絶えるのですかね」
リヒトは答えられなかった。
身を震わせて、目元を拭う。
大臣の中には号泣するものもいた。
「せっかく優秀な王子に恵まれたと思いましたのに……」
「あんまりです! 国王と王妃があまりにも気の毒です」
大臣たちを遠巻きに見ていた国民たちも、もらい泣きした。
その中には、弓兵の少年もいた。
「ごめんなさい! 僕は矢を放ちました。王子を追い詰めたかもしれません」
「なんという事を!」
「国家反逆罪だ」
少年の正直な告白を聞いて、大臣たちは青い顔をした。
震える指を向けるものもいる。
「即刻極刑を……!」
「気にするな。かすり傷もない」
感情の読めない淡々とした声が聞こえた。
少年のすぐ後ろに、黒い礼装のオネットがいた。
少年は驚いてヒッと悲鳴をあげた。
リヒトと大臣たちは呆然とした。
「……戻られたのですか?」
「戻る戻らないの問題ではない」
「ああ、王子! 頬に跡が。かすり傷もないとおっしゃっていたのに」
オネットは左頬をなでた。ジャックががむしゃらに腕をぶん回したら、たまたま当たってしまったのだった。
「気にするな」
「いいえ、これは王子への暴行であり国家への侮辱です。即刻極刑とするべきです!」
大臣の一人が辺りをくまなく見渡す。
「名乗り出よ!」
「ひぃいいすみませんでしたああぁああ!」
ジャックが土下座した。
オネットはため息を吐いた。
「気にしていない。それより、話し合うべき事がある」
「なりませぬ! まずはご自分の身を守る事を覚えていただきませんと」
「俺の決定に従えないのか?」
オネットの雰囲気が一変した。眉をひそめて、口元を引きつらせている。怒っているように見える。
「俺が極刑を望まないのは分かるだろう。勝手に話を進めるな」
「も、申し訳ありません!」
大臣は何度も頭を下げていた。
マリアが大臣のもとに歩み寄り、声を掛ける。
「王子を守りたい気持ちは伝わったわ。でも、やりすぎないようにね」
「えと……グローリア語をお話になっていますが……どなたでしょうか?」
「私はマリア。グローリア王国の王女よ」
笑顔で答えていた。今は村娘の服装をしているが、気品がある。時々六芒星が浮かぶペンダントを身に着けている。
大臣たちは驚愕した。
「それはレーベン王家に伝わる秘術!」
「あなたが”ゼロ”の使い手でしたか……」
マリアはペンダントを手にとった。
「私に使いこなせるかは分からないけど……」
「一刻の猶予もない。おまえたちの考えを教えてほしい」
オネットが口を開いた。
「俺を引き止めた理由があるのだろう?」
「え? 友達だからよ。マルドゥクの元に帰るなんて嫌だったわ!」
「……ちょっと待て」
オネットがジト目になる。
「無策に俺を引き止めたのか?」
「ヒャッハー! 無策とは違うぜ。俺様たちは友情に生きたんだ」
ジャックが豪快に両拳を空に向ける。
先程まで土下座をしていた人物とは思えないほど、はっちゃけていた。
スターがため息を吐く。
「マリア王女に作戦を求めるなど、まだまだじゃのぅ」
「……聞くが、マルドゥクに対抗する策は誰が練っている?」
オネットの問いに、その場にいる全員が固まった。
ミカエルはオネットを指差した。
「すべてはおまえに掛かっている」
「俺のようなか弱い子供に過度な期待をするな、騎士団長」
オネットは呆れ顔になっていた。
「あなたがか弱いなら、儂らは何になるのですかね」
リヒトの呟きは、風と共に消えていった。
大臣たちはオネットを取り囲んだ。
「マルドゥクに対抗する作戦を練るのですね」
「お任せください! とっておきの品々がございます。さぁこちらへ」
大臣たちに案内されるがままに、オネットは王城に入っていった。
「マリア王女たちも、さぁ。せっかくの機会ですのでレーベン王国をもっと知ってください」
「ありがとう、見学するわ!」
マリアは意気揚々と大臣たちについていった。
「マリア王女は相変わらず素直だな」
「可愛いのぅ」
「ヒャッハー! 暇だし行くぜぇ」
他の三人もマリアの後を歩くのだった。
リヒトの案内を受けて、マリアたちはレーベン王国の王城に足を踏み入れる。
城門をくぐると、長い階段が続いている。一歩足を進めるごとに、カツンと甲高い音がした。
その階段を囲い込むように円形に廊下が展開されている。侵入者が階段を上っている間に、一斉に迎撃するためだ。
階段と廊下をつなぐように柵が設置してあった。簡単には落ちる事はないし、簡単には降りれない仕掛けだ。
天井にはいくつものロウソクを灯したシャンデリアが飾られている。侵入者が来た時にこのシャンデリアを落として進路を妨害するという。
軽々しく見学できるのが信じられないくらい、厳かな場所であった。
「戦闘に特化した城だな」
ミカエルが呟くと、リヒトは深々と頷いた。
「相手がスキル持ちでなければ敗北はありえませんでした。今はエウリッヒ王子がいます。やすやすと国を奪われる事はないでしょう」
「あてにしない方がいい。マルドゥクはおまえたちが思う以上に凶悪だ。勝つためなら何でもする男だ」
大臣たちと共に前を歩くオネットが口を開いた。
「それと、俺の事はオネットと呼んでほしい」
「ご命令ですか?」
「そうしておく」
「承知しました、オネット様」
リヒトは頭をさげた。一度両目を拭ったが、それ以上に感情を乱す事はなかった。
階段を上り切ると、放射状にいくつもの廊下が広がっていた。どの廊下も奥に何があるのか分からない。
「何も知らずに歩くと戻れなくなります。お気をつけください」
「いろいろな場所を見て回ろうと思ったのに」
大臣の言葉に、マリアは不満そうに唇を尖らせた。
ジャックは震えていた。
「鳥肌が立つぜ。うかつにトイレにも行けないのかよ」
「我慢できなくなったら、そこらで用を足せばよいじゃろう」
スターはかっかっかっと豪快に笑っていた。
一つの部屋に案内される。
いくつもの鎧、剣や槍などの武器、ドレスや礼装など、様々な物が所狭しと並べられている。倉庫のようだ。
「マルドゥクに対抗しうる秘宝があります」
大臣たちは手分けして倉庫をあさる。簡単には見つからないようにしているらしい。
「ありました、こちらです!」
大臣の一人が高々と片手をあげた。
見に行くと、灰色の石をつなげたブレスレットがある。
「無源石でできています。あらゆるスキルを封じる事ができます。しかも、自力では外せなくなります! 外すために手を貸した人間のスキルも封じられます!」
「どうやって使う?」
オネットの問いに、大臣は得意げに答える。
「マルドゥクの手首にはめれば良いのです!」
「誰がどうやって?」
「それは……オネット様が頑張ってくだされば可能かと」
大臣の両目はキラキラ光っていた。
オネットはため息を吐いた。
「みんなが俺の能力を過信している。一回はマルドゥクの元に帰って時間を稼ぐべきだったか」
「一人で背負いこむのはやめて!」
「……マリア王女。気持ちはありがたいが、言わせてもらう。無策に俺を引き止めたのは失策だった」
オネットは物言いたげなマリアを制するように、淡々と語り始める。
「真っ先に標的にされるのは俺だが、それだけではすまないだろう。イアンを追い払ったからな。ミカエルはもちろん、その関係者や支援者にも被害が及ぶ。レーベン王国はもちろん、グローリア王国も殲滅の対象にされるはずだ」
「マルドゥクを止める作戦を練る必要はあるわね」
「作戦を練るのはもちろん、準備が必要だ。時間がほしかったが、そうも言っていられない」
「マーニ大陸の覇者というくらいだから、簡単には動かない人だと思っていたのだけど」
「動く時には信じられないくらいに迅速だ。もう俺を殺すための策を実行している頃だ」
オネットは窓から外を見る。
レーベン王国が一望できる。ところどころ壊れているが、レンガ造りが素敵な風景であった。
「……たぶん、城下町は全滅だ。急いで避難を呼びかけてほしい」
「王子が行ってしまった」
「気分を害していないだろうか」
互いに不安を口にすると、ため息が止まらなくなった。
王子を国を捨てた悪魔と罵る国民がいた。一方で、王子の生存を心の支えとしていた国民もいた。
リヒトは王子を悪魔だと思っていたが、『鋼鉄の猟犬』イアンと戦った姿を見て、考えを変えた。
「あの方は儂らの希望じゃ。しかし、国を守るつもりがないのは仕方ないのかもしれない。レーベン王国で暮らす時間が短すぎた」
リヒトが足を止めると、大臣たちも足を止めた。
「我らが守ろうとした王家の歴史は途絶えるのですかね」
リヒトは答えられなかった。
身を震わせて、目元を拭う。
大臣の中には号泣するものもいた。
「せっかく優秀な王子に恵まれたと思いましたのに……」
「あんまりです! 国王と王妃があまりにも気の毒です」
大臣たちを遠巻きに見ていた国民たちも、もらい泣きした。
その中には、弓兵の少年もいた。
「ごめんなさい! 僕は矢を放ちました。王子を追い詰めたかもしれません」
「なんという事を!」
「国家反逆罪だ」
少年の正直な告白を聞いて、大臣たちは青い顔をした。
震える指を向けるものもいる。
「即刻極刑を……!」
「気にするな。かすり傷もない」
感情の読めない淡々とした声が聞こえた。
少年のすぐ後ろに、黒い礼装のオネットがいた。
少年は驚いてヒッと悲鳴をあげた。
リヒトと大臣たちは呆然とした。
「……戻られたのですか?」
「戻る戻らないの問題ではない」
「ああ、王子! 頬に跡が。かすり傷もないとおっしゃっていたのに」
オネットは左頬をなでた。ジャックががむしゃらに腕をぶん回したら、たまたま当たってしまったのだった。
「気にするな」
「いいえ、これは王子への暴行であり国家への侮辱です。即刻極刑とするべきです!」
大臣の一人が辺りをくまなく見渡す。
「名乗り出よ!」
「ひぃいいすみませんでしたああぁああ!」
ジャックが土下座した。
オネットはため息を吐いた。
「気にしていない。それより、話し合うべき事がある」
「なりませぬ! まずはご自分の身を守る事を覚えていただきませんと」
「俺の決定に従えないのか?」
オネットの雰囲気が一変した。眉をひそめて、口元を引きつらせている。怒っているように見える。
「俺が極刑を望まないのは分かるだろう。勝手に話を進めるな」
「も、申し訳ありません!」
大臣は何度も頭を下げていた。
マリアが大臣のもとに歩み寄り、声を掛ける。
「王子を守りたい気持ちは伝わったわ。でも、やりすぎないようにね」
「えと……グローリア語をお話になっていますが……どなたでしょうか?」
「私はマリア。グローリア王国の王女よ」
笑顔で答えていた。今は村娘の服装をしているが、気品がある。時々六芒星が浮かぶペンダントを身に着けている。
大臣たちは驚愕した。
「それはレーベン王家に伝わる秘術!」
「あなたが”ゼロ”の使い手でしたか……」
マリアはペンダントを手にとった。
「私に使いこなせるかは分からないけど……」
「一刻の猶予もない。おまえたちの考えを教えてほしい」
オネットが口を開いた。
「俺を引き止めた理由があるのだろう?」
「え? 友達だからよ。マルドゥクの元に帰るなんて嫌だったわ!」
「……ちょっと待て」
オネットがジト目になる。
「無策に俺を引き止めたのか?」
「ヒャッハー! 無策とは違うぜ。俺様たちは友情に生きたんだ」
ジャックが豪快に両拳を空に向ける。
先程まで土下座をしていた人物とは思えないほど、はっちゃけていた。
スターがため息を吐く。
「マリア王女に作戦を求めるなど、まだまだじゃのぅ」
「……聞くが、マルドゥクに対抗する策は誰が練っている?」
オネットの問いに、その場にいる全員が固まった。
ミカエルはオネットを指差した。
「すべてはおまえに掛かっている」
「俺のようなか弱い子供に過度な期待をするな、騎士団長」
オネットは呆れ顔になっていた。
「あなたがか弱いなら、儂らは何になるのですかね」
リヒトの呟きは、風と共に消えていった。
大臣たちはオネットを取り囲んだ。
「マルドゥクに対抗する作戦を練るのですね」
「お任せください! とっておきの品々がございます。さぁこちらへ」
大臣たちに案内されるがままに、オネットは王城に入っていった。
「マリア王女たちも、さぁ。せっかくの機会ですのでレーベン王国をもっと知ってください」
「ありがとう、見学するわ!」
マリアは意気揚々と大臣たちについていった。
「マリア王女は相変わらず素直だな」
「可愛いのぅ」
「ヒャッハー! 暇だし行くぜぇ」
他の三人もマリアの後を歩くのだった。
リヒトの案内を受けて、マリアたちはレーベン王国の王城に足を踏み入れる。
城門をくぐると、長い階段が続いている。一歩足を進めるごとに、カツンと甲高い音がした。
その階段を囲い込むように円形に廊下が展開されている。侵入者が階段を上っている間に、一斉に迎撃するためだ。
階段と廊下をつなぐように柵が設置してあった。簡単には落ちる事はないし、簡単には降りれない仕掛けだ。
天井にはいくつものロウソクを灯したシャンデリアが飾られている。侵入者が来た時にこのシャンデリアを落として進路を妨害するという。
軽々しく見学できるのが信じられないくらい、厳かな場所であった。
「戦闘に特化した城だな」
ミカエルが呟くと、リヒトは深々と頷いた。
「相手がスキル持ちでなければ敗北はありえませんでした。今はエウリッヒ王子がいます。やすやすと国を奪われる事はないでしょう」
「あてにしない方がいい。マルドゥクはおまえたちが思う以上に凶悪だ。勝つためなら何でもする男だ」
大臣たちと共に前を歩くオネットが口を開いた。
「それと、俺の事はオネットと呼んでほしい」
「ご命令ですか?」
「そうしておく」
「承知しました、オネット様」
リヒトは頭をさげた。一度両目を拭ったが、それ以上に感情を乱す事はなかった。
階段を上り切ると、放射状にいくつもの廊下が広がっていた。どの廊下も奥に何があるのか分からない。
「何も知らずに歩くと戻れなくなります。お気をつけください」
「いろいろな場所を見て回ろうと思ったのに」
大臣の言葉に、マリアは不満そうに唇を尖らせた。
ジャックは震えていた。
「鳥肌が立つぜ。うかつにトイレにも行けないのかよ」
「我慢できなくなったら、そこらで用を足せばよいじゃろう」
スターはかっかっかっと豪快に笑っていた。
一つの部屋に案内される。
いくつもの鎧、剣や槍などの武器、ドレスや礼装など、様々な物が所狭しと並べられている。倉庫のようだ。
「マルドゥクに対抗しうる秘宝があります」
大臣たちは手分けして倉庫をあさる。簡単には見つからないようにしているらしい。
「ありました、こちらです!」
大臣の一人が高々と片手をあげた。
見に行くと、灰色の石をつなげたブレスレットがある。
「無源石でできています。あらゆるスキルを封じる事ができます。しかも、自力では外せなくなります! 外すために手を貸した人間のスキルも封じられます!」
「どうやって使う?」
オネットの問いに、大臣は得意げに答える。
「マルドゥクの手首にはめれば良いのです!」
「誰がどうやって?」
「それは……オネット様が頑張ってくだされば可能かと」
大臣の両目はキラキラ光っていた。
オネットはため息を吐いた。
「みんなが俺の能力を過信している。一回はマルドゥクの元に帰って時間を稼ぐべきだったか」
「一人で背負いこむのはやめて!」
「……マリア王女。気持ちはありがたいが、言わせてもらう。無策に俺を引き止めたのは失策だった」
オネットは物言いたげなマリアを制するように、淡々と語り始める。
「真っ先に標的にされるのは俺だが、それだけではすまないだろう。イアンを追い払ったからな。ミカエルはもちろん、その関係者や支援者にも被害が及ぶ。レーベン王国はもちろん、グローリア王国も殲滅の対象にされるはずだ」
「マルドゥクを止める作戦を練る必要はあるわね」
「作戦を練るのはもちろん、準備が必要だ。時間がほしかったが、そうも言っていられない」
「マーニ大陸の覇者というくらいだから、簡単には動かない人だと思っていたのだけど」
「動く時には信じられないくらいに迅速だ。もう俺を殺すための策を実行している頃だ」
オネットは窓から外を見る。
レーベン王国が一望できる。ところどころ壊れているが、レンガ造りが素敵な風景であった。
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