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渋滞状態の道を通り抜け、馬車が城の前にたどり着いたのは予備知識などの振り返りをした時から数十分後。
とにかく混むのもあって、皆馬車が着いたら婚約者をはじめとしたエスコート役が素早く馬車を降りてエスコートし、城内の待機場所に入っていく。
そうしてするする馬車が次から次へと発着できるようにしているので、こまめに前進できるので、数十分は話していればあっという間。
グウェンドリンとシュヴァルドも他の馬車から降りる紳士や貴婦人、令息令嬢と同じようにするりとエスコートをして、素早く優雅に馬車を降りて次の馬車が入れるように御者に指示を出して動かさせる。
そうしてシュヴァルドのエスコートのまま、待機場所のうちの一つの部屋へと案内される。
城内のその部屋の中には、すでに懐かしの姿がいくつか揃っていた。
「グウェンドリン!お久しぶり!」
ぱあっと明るい顔をして今にも駆けだしそうな雰囲気を出しながらも、歩いていそいそと近づいてくる令嬢はヒルドだ。
美しい薄青の絹のドレスを着て、茶色の髪を綺麗に結いあげている。
「お久しぶりです、ヒルド。相変わらず元気そうでなによりです」
シュヴァルドもさすがに女の友情に水を差すのは控えようとしているのか、グウェンドリンの組んでいる腕は離しはしないが、当人も知り合いの令息を見つけて声をかけ、腕を組んだままのその状態で話を始める。
令息もグウェンドリンとシュヴァルドに挨拶をし、そしてシュヴァルドと話を始めたので、お互いに近寄ってきた令息令嬢に一緒に挨拶を交わしつつそれぞれが話をするというちょっと不思議な光景になっているが、それでもこの部屋の中にいる人間はそれほど気にしない。
なんせ、初めての夜会でシュヴァルドが一目惚れし、婚約者候補にまでのし上り、そしてとうとう婚約者の座を手に入れた、その道のりをこの部屋の誰もが知っているも同然だ。
なので、「相変わらずべったりだなあ」「さすがの執着。グウェンドリン嬢は受け止められるのがすごいよなぁ」といったような視線で終わりである。
「そういえばヒルドは今日、婚約者の方にエスコートされたのですか?」
「ええ、そうなの」
実はヒルドも婚約者が決まっていた。
彼女の婚約者は両親の知り合いの代々騎士や軍人を輩出する家系の次男坊で、同い年の令息らしい。
グウェンドリンは会ったことが無いので、ヒルドからの手紙や話でしか聞かないが、婚約者の制定としては真っ当なところだなと思ったものだ。
ヒルドの家は名馬の産地なので、馬を手に入れるための伝手が欲しい家がこぞって婚約を持ち掛ける。
その伝手を最も欲するのが、軍人や騎士を輩出する家系や軍における重鎮の座を手にしている家系だったりする。
そして同時に、かなり金銭的に裕福な商人も同じように馬を手に入れるための伝手を欲して、金銭的な援助などを持ち掛けるとともに婚約によって馬を手に入れるための伝手も手に入れようする。
グウェンドリンの方はかなり早い段階で、というより婚約の打診がシュヴァルドの時点で締め切られたためそれほど大変ではなかったのだが、ヒルドの場合はかなり申し込みが殺到したことで大変だったという。
とにかく混むのもあって、皆馬車が着いたら婚約者をはじめとしたエスコート役が素早く馬車を降りてエスコートし、城内の待機場所に入っていく。
そうしてするする馬車が次から次へと発着できるようにしているので、こまめに前進できるので、数十分は話していればあっという間。
グウェンドリンとシュヴァルドも他の馬車から降りる紳士や貴婦人、令息令嬢と同じようにするりとエスコートをして、素早く優雅に馬車を降りて次の馬車が入れるように御者に指示を出して動かさせる。
そうしてシュヴァルドのエスコートのまま、待機場所のうちの一つの部屋へと案内される。
城内のその部屋の中には、すでに懐かしの姿がいくつか揃っていた。
「グウェンドリン!お久しぶり!」
ぱあっと明るい顔をして今にも駆けだしそうな雰囲気を出しながらも、歩いていそいそと近づいてくる令嬢はヒルドだ。
美しい薄青の絹のドレスを着て、茶色の髪を綺麗に結いあげている。
「お久しぶりです、ヒルド。相変わらず元気そうでなによりです」
シュヴァルドもさすがに女の友情に水を差すのは控えようとしているのか、グウェンドリンの組んでいる腕は離しはしないが、当人も知り合いの令息を見つけて声をかけ、腕を組んだままのその状態で話を始める。
令息もグウェンドリンとシュヴァルドに挨拶をし、そしてシュヴァルドと話を始めたので、お互いに近寄ってきた令息令嬢に一緒に挨拶を交わしつつそれぞれが話をするというちょっと不思議な光景になっているが、それでもこの部屋の中にいる人間はそれほど気にしない。
なんせ、初めての夜会でシュヴァルドが一目惚れし、婚約者候補にまでのし上り、そしてとうとう婚約者の座を手に入れた、その道のりをこの部屋の誰もが知っているも同然だ。
なので、「相変わらずべったりだなあ」「さすがの執着。グウェンドリン嬢は受け止められるのがすごいよなぁ」といったような視線で終わりである。
「そういえばヒルドは今日、婚約者の方にエスコートされたのですか?」
「ええ、そうなの」
実はヒルドも婚約者が決まっていた。
彼女の婚約者は両親の知り合いの代々騎士や軍人を輩出する家系の次男坊で、同い年の令息らしい。
グウェンドリンは会ったことが無いので、ヒルドからの手紙や話でしか聞かないが、婚約者の制定としては真っ当なところだなと思ったものだ。
ヒルドの家は名馬の産地なので、馬を手に入れるための伝手が欲しい家がこぞって婚約を持ち掛ける。
その伝手を最も欲するのが、軍人や騎士を輩出する家系や軍における重鎮の座を手にしている家系だったりする。
そして同時に、かなり金銭的に裕福な商人も同じように馬を手に入れるための伝手を欲して、金銭的な援助などを持ち掛けるとともに婚約によって馬を手に入れるための伝手も手に入れようする。
グウェンドリンの方はかなり早い段階で、というより婚約の打診がシュヴァルドの時点で締め切られたためそれほど大変ではなかったのだが、ヒルドの場合はかなり申し込みが殺到したことで大変だったという。
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