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エッチするまでの話⑦
しおりを挟む「では、何かあればそちらでご連絡下さい。ただし盗聴されている前提での会話をお願いします」
「このビルは大丈夫なのか」
「アーウィン・フォードは暗い噂の絶えない男ですが黒崎を捕まえることに関しては信用して大丈夫かと。…理由は控えておきますが、まあお察し下さい」
では、と部屋から出て行く白鶴を見届け渡された通信機器を見た。正直使い方は分からないが…使うことはないだろう。ペコペコと意味もなくボタンを押せば『シラツル』『ヒダカ』『アカマツ』と名前と番号が出てきた。これを押せば彼らに繋がるのだろうと予測はできたが、アカマツと知らない名前に首を傾げる。
手のひらに収まるそれをテーブルに置き、次は壁際に置かれたキャリーケースを見た。
エルより先にこのビルにやって来たそれは、事前に白鶴が運んでくれたものだ。日高に言われるがままやったのでこちらも使い方はよく分からない。横面についたダイヤルのようなものをカリカリと回していけば数字が回転した。開けようにもロックがかかっている。
「…ふむ」
無理やりこじ開けても良かったがそれでは帰りが困るだろう。
三桁のランダム数字。
他者にバレにくい、日高とエルふたりが共通して知っている数字。カリカリと回していけば見事にカチリと鍵が開く。何故知っていると思いながらも、まあ知っているだろうなと納得の気持ちもあった。
バタンとケースを床で広げれば中から弾けるような黒。それらはわさわさと溢れ、部屋の隅々へと一斉に散って行く。
――内通者を探って欲しいのです。どうにもこちらの手の内がバレ過ぎている。地元警察、ICPO、我々公安、対象は全員です。
排気口、外壁、窓のサッシ、あらゆる人目につかない道を縫って、次々とバレないように衣服に侵入していくのを八つの目から眺めた。
糸屑みたいな小さな蜘蛛だとしても目敏い人間には見付かる可能性があることを日高で学んだ。彼らは警察の中でも知能が高く、気配に敏感な人間たちだ。バレないように隙を見て、糸を飛ばし張り付いて行く。
新大陸に半分、日本にその半分、フジにそのまた半分を付けている。ここに連れて来たのは全体の数%たち。全員を監視することは可能だが、それ以上となると数が足りない。
(内通者と敵のアジトも見付けてさっさと終わらせたかったが…)
白鶴に渡されたこの国の地図を思い出す。
あの広大な森林を残りの蜘蛛で探索するとなると…現実的ではない。一番の近道は内通者を見付け、敵との接触の際に教祖の居場所を知ることだろう。
不快なのだ。
彼を知らない人間共が魔だの何だのと蔑んでいる現状が。
早めに叩き潰して終わらせる。
今のエルの頭にはそれしかなかった。
◇
重めのドアがきちんと閉まったことを確認して、フジは前方へと視線を向けた。
周辺を覆っていた黄色と黒の網を取っ払い、大木と大木の間を繋ぐチェーンだけとなった0番入り口は随分と人工的な装いを無くしていた。
入り口のそばにはファイの母と義父が運んだのだろう、槇尾からの荷が置かれているが今日はこれを取りに来たわけではない。これはまた後日機関の誰かが回収に来るだろう。
フジはチェーンを跨ぐとゴクリと喉を鳴らした。
「ここから危険区域になります。大丈夫ですか…?」
同じくチェーンを跨いだ天馬の表情からは不安や恐怖は読み取れないが、眉間に寄った皺からわずかな緊張のようなものが感じ取れる気がした。
「問題ない、と言いたいところだが」
目だけでぐるりと周囲を確認した後、その鋭い瞳をフジに向けた。
「君に頼ることも多いだろう。すまないが協力してくれ」
「勿論です。むしろ私の方が頼ってばかりだと思いますが…」
ここに来るまでも運転は勿論のこと、野生動物の対処や食事面まで天馬に頼りっぱなしなのだ。これではいつかのエルとの初対面と全く同じじゃないか。新大陸横断はフジの方が経験があると言うのに、どうしてこうも自分は情けないのだと自己嫌悪していたところで天馬のこのセリフだ。
気を遣われているのか、それとも本心なのか判断は付かなかったが、それでもこれから先は少なからずともフジの知識が必要となるのは確かだった。
「ここには確か人の記憶を読み取る虫が出るという話だったか」
「はい。そいつ自体は弱いのですが、記憶を読み取られる時の頭痛と、その後の変化した姿に動揺している隙を狙って人間を頭から食べると聞きました」
二人がそんな話をしている間にも微かな足音が聞こえて来た。こいつらは弱いが故に気配に敏感で、車のエンジン音が聞こえるとすぐにやって来てはこうやってトタトタと歩き回り獲物の様子を伺うのだ。
トタトタ、トタトタ…
四方から聞こえる音にフジはどこにいるか分からずキョロキョロするだけだったが、天馬は見えているのか追うように視線が動いている。
いつもならエルがフジを抱えてそいつの追い付けないスピードでこの森を駆け抜けるのだが、天馬にそれは難しい。
ならばどちらかが囮になるしかない。
「あの、天馬さん」
「隠れてろ」
「でも」
「ひとりで対処できる」
一歩前へと出た天馬が下がれと目で告げる。
フジは躊躇いながらも言われた通りにチェーン近くで様子を伺っていれば、頭を抱え苦しみ出した天馬と、その目の前に現れた木屑が小さな竜巻を作り人型へと形成されていく。
そこまで高くないヒールからすらりと伸びた白い脚。オレンジ色のノースリーブワンピースを着た小柄なその人は、宇月の研究所で何度か見かけたことがある天馬亜希によく似ていた。
女はウェーブがかった短めの髪を耳にかけると「あなた」と愛おしげに天馬に声をかける。
「…そっくりだな」
背後に控えるフジからは天馬の顔は見えなかったがきっと優しい顔をしているのだろう。声が亜希を思って話していたあの時と同じだった。
「あなた、私よ」
「懐かしいな」
「あなた」
この場所にそぐわないヒールが前へ歩み出る。
天馬も一歩、また一歩と、頬を赤らめ溶けるような笑みを浮かべる彼女へと近付いて行くので、フジはハラハラとした。死別した愛おしい人との再会にアレが虫だとすっかり忘れてしまっているのではないか。
フジだって初めてこいつと遭遇した時、父じゃないと頭のどこかで分かっていながらも懐かしいあの頃の父の姿に縋り付いて泣いてしまった。呼び方で違いで本物でないと気付いても、目の前でエルに殺される父を見て激昂してしまったくらい親しい人の死に顔はショックだった。
「天馬さん…!」
止めなければとフジは足を踏み踏み込もうとした。
「だが偽物だ」
しかし予想に反し機敏に動いた天馬が目の前の細首を掻っ切る。ビュッと閃光のように飛ぶ青い血にギョッとして立ち尽くしていれば、首を掻き毟りながら地べたに伏せた細身の女性は見る見るうちに萎み、枯れ木のような虫へと変わっていく。
フジはそこから動けなかった。
偽者だと分かっていても最愛の人の首を切ることなんて所業は自分には出来ない。そこに躊躇いはなかったのだろうか。
「行こうか」
「は、はい…」
振り返った天馬は事もなさげに先に進む。フジは動揺しながらも頷いて、青い血を流し息絶えたそれを踏まないように気を付けながら天馬の背を追った。
ザクザクと森を進む二人分の足音を聞きながらフジは何度か口を開いて、また閉じてを繰り返していた。先ほどの光景が頭から離れない。
愛する人の形をしたものを殺す気持ち。
いま、天馬は何を考えているのだろうか。
「あと半日はこの森の中か」
「え、ああ、そうですね。このペースで行けば夕方には抜けるかと」
「体力は持ちそうか?」
「はい、大丈夫です。天馬さんは?」
「大丈夫だ。二日くらいなら君を担いでも歩き続けられる」
「それは…頼りになりますね」
常識から外れた身体の持ち主だと聞いていたが一緒に居れば嫌でもそれが事実だと理解出来た。その言葉も嘘ではないのだろう。天馬の軽口に少し笑って、柔らかくなった空気を感じてフジは気になっていることを尋ねた。
「あの…先ほどの女性は奥様ですか?」
「ああ。あそこまでソックリに体を変えられるとは思わなかった。恐ろしい生き物だな」
「……こんなことを聞いては失礼かもしれないんですが、偽物とはいえ奥様を殺すことに恐れはなかったんですか?」
チラリと見上げれば天馬もこちらを見ていたようで目が合い、ドキリと胸が跳ねた。
「どうだろな。確かに妻の死に顔などそう何度も見たくはない。だがそれ以上に愛する人の姿を模した生き物への不快感が上回った…感じだろうか。すまない、君とは考え方が違うようだ」
「いえ!謝るようなことでは…ただ、私は例え殺されそうになっても相手が親しい人の姿をしていたなら殺せるかどうか」
それこそ、もしそれがエルの姿をしていたなら。
そんな状況でも殺生を躊躇う自分に弱いなと自嘲すれば天馬は首を振った。
「それは君の中に殺すという選択肢がないからだ。逃げる、抵抗する、殴る、蹴る…色々あるだろうが、君は殺すという行為を選ぶことがないんだろう。それが例え自分が死ぬことになっても」
フジと彼の父との確執を聞いて天馬が思ったことは、彼は優しすぎるということだ。
父親が精神を病み介護せざるを得ない状況になれば誰だって苦悩し、そして怒りが湧くだろう。祖父母も死に、母も死に、父と子ふたりだけの生活でまだ子どもの自分を置いていかれる孤独と絶望。
だが彼はそんな自分を汚いと卑下した。
「少し、妻との話を聞いてもらえないだろうか」
話の転換に、だが何かフジに伝えたいことがあるのだろうと頷けば天馬は話し出す。
「妻は生まれつき持病を持っていたんだ。薬を飲み続けなければ十もしないうちに死ぬと医者に言われていた。たが妻の両親は治療を受けさせなかった」
「どうして…」
「薬が買えなかったんだ」
その言葉にフジは思わず眉を顰めた。
「もうその頃には医薬品は高額だったからな。両親は二人とも働いていて、子どもを養うだけの金はあったが医薬品を買えるほどの余裕はなかった」
薬を買うことの大変さは身を持って知っている。フジは自分のことのように悲しげな顔をしたが、ふと先ほど見た天馬の妻の姿を思い出す。
「でも亜希さんを産んでますよね?」
「ああ。奇跡としか言いようがないと言われたらしいが、妻は二十まで生きた。だが十八の時から体調を崩す日が増えて死期を悟っていたらしい。そんな時に俺と出会ったんだ」
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「子どもを……産みたいと言われた」
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天馬の働く間、仕事を辞めた義母が亜希の面倒を見てくれた。しかしそうなれば義父の稼ぎだけで二人は生きていくことになる。流石にそれを見捨てておけなくて、天馬の働いた金もわずかながら義両親に渡したがそれは受け取れないと断られてしまった。
しかし世界は壊れる一方で、体の弱った老人から死んでいくのは必然だった。義父が死に、義母と娘と自分が生活していく金を天馬ひとりで稼ぐことになった。幸運なことに天馬の仕事は一般的な職より金を稼げるので、なんとか生活はできた。亜希も自分に似たのか、体が丈夫で、病気ひとつしない元気な子だったことも恵まれていたと思う。
そんな折に言い渡された新大陸渡航の任務。
任期は一ヶ月。探索隊に選ばれるだけで前金が支払われ、無事に帰国すれば追加報酬も貰えると聞いて天馬はすぐに立候補した。
自分の体の強さは自覚していたし、軍医も探索に秀でた専門家もいた。
一ヶ月後、無事に帰り大金を手に入れ娘に綺麗な服や美味しいものを食べさせることが楽しみだった。天馬はファッションに詳しくはないが、あの子にはあんな色褪せた服じゃなくてもっと明るい色が似合うだろう。ボロボロになったスニーカーじゃなくて、妻がよく履いていたような少し高さのある靴も似合うだろう。甘いものを食べさせてやりたい。――もう、お父さんこんなにたくさん!
困ったように笑う娘の姿が目に浮かぶ。
懐にしまった娘の写真を胸に天馬は新大陸へと上陸した。
「娘は何も言わなかったが義母は俺が意識不明の状態で帰って来たのを見て逃げたらしい。日高さんに調べて貰って、新大陸渡航の報酬金も義母が持って行ったのだと知った時は怒りを通り越して笑ったさ」
「そんな………」
言葉が出なかった。同情なのか、怒りなのか、呆れなのか自分でも分からない感情がグルグルと巡る。それから、ただ漠然とした悲しみが体全体に広がって、フジは気分がひどく落ち込んでしまい思わず足を止めた。
「そんな…だって、大切な娘さんが遺した」
「ああ、俺もそう思うよ」
振り返った天馬の哀し気な顔にまた胸が締め付けられる。悲しい。もう起きたことを変えられることは出来ない。だけど、どうしようもなく悲しい。どうにかしてその過去は変えられなかったのかとすら考えてしまう。
「人は君が思っている以上に弱くて残酷だ。だから父のことを許せない自分を恥じることも、責めることも、人を傷付けられないことを弱いと思うこともない。君は立派だ」
そんなことないと心が否定しながらも、弱いと汚いと蓋をしていた本当の自分が報われていくような気持ちだった。
フジの父に対する鬱憤も、天馬の妻と娘の話も、お互いが似た境遇で、近過ぎず遠過ぎない関係だからこそ打ち明けられたのかもしれない。
名前を付けられない感情に苛まれ、ぼんやりと足元を見ていたフジの視界に押し寄せる波のように黒が現れた。
驚いて周りを見渡せば、フジの上で頭が三つある蛇のような生き物が糸に引っかかり蠢いていた。
立ち止まっている間に襲われかけていたらしい。こいつは猛毒を持っているので少しでも噛まれていたら即死するところだった。
「それに世界中どこにいても守ってくれる恋人がいるんだ。こんなに心強いこともないだろう」
「そう…ですね」
カサカサと黒い波に飲み込まれた蛇はあっという間に消えて跡形もなくなってしまう。この大陸は弱肉強食だ。人の世もそれが是だと思えたならばどれほど楽に生きられただろうか。
「だからあの子には苦労しない男と結ばれて欲しかったんだが…」
ぼやくような天馬の言葉に思い浮かんだのは槇尾の弟、宇月の研究所で働く槇尾弘信。
新大陸から帰国して兄の生存報告した時に話したくらいであまり接点はない。そもそもフジが研究所に赴くこと自体が少ないのだ。
兄が生きていると知って、唇を噛み締め涙を堪えていた彼の姿を思い出す。だがその後へらりと笑って「しぶとい兄貴っすね」と明るく振る舞っていた。
「弘信さんに何か問題が?」
稼ぎも良く、金には困らないだろう。それに優しそうな青年に見えたが。
「いや、ヒロに…問題は無いと思いたいが…」
煮え切らない言い方をする天馬だったが、フジを見て大丈夫だと判断したのだろう「歩きながら話そう」とまた二人は足を進めた。
「九条化学株式会社は知ってるか」
「ええ、九条の名なら勿論」
戦前より前から続く三大財閥のひとつだ。化学と名のつくところからそっち系の分野のメーカーだろうと予想出来るが、その会社がなんだと言うのだろうか。
「ヒロの父親は九条化学の社長なんだ」
「え!つまりお兄さんである槇尾さんもってことですよね!?」
「ああ」
九条グループの社長子息だなんて上流階級の中でもトップクラスに入るに決まっている。あの槇尾が…?と信じられない顔をするフジに天馬は少し笑った。
「九条化学社長の槇尾大信は黒い噂が耐えない。数十年前から工場排水による近隣住民への健康被害の件で賠償を求めた裁判を続けているが、いまだに決着がついていないんだ。バックに九条が付いているから…と言うよりは、恐らく『オーラス』との繋がりが大きい」
「オーラスって…あの?」
「終焉の会の後継団体オーラスだ」
ドキリと嫌な記憶が蘇る。
真っ白なローブを身に纏い、高らかに死を訴えるあの声は今でもよく街で見かけた。
「終焉の会が解体され、後を継いだオーラスの資金源は九条化学だ。槇尾大信が終焉の会の信徒だった可能性が高い。あのカルト集団は信徒を利用した富裕層向けの売春や人身売買を行っていたからな。日高さんが国のトップに立ち世界の方針は復興へと変わったが、それはオーラスの教えである『死は救済』と相反する。国内の反政府組織もそこに目を付けているはずだ」
そこまで言い切ると天馬は黙ったが言いたいことはなんとなく伝わった。
「弘信がなんの意図があって研究所に入ったか分からない。親の跡を継がないのか、離縁したのか、それともスパイとしてなのか」
「まさか、そんなことが?」
「ない話ではない。現に新大陸資源の情報が諸外国に漏れ出ているって噂もあるだろ」
「それは…確かに」
その話はフジも聞いたことがあった。万病を癒す薬草、薬物性のある蜜、体液を吸い取る水、そしてクレスや雌蜂、エルのような高い知能を有する新大陸特有の生物たち。どこまで漏れているのかまでは分からないが、確かに万病薬の噂は国内でもまことしやかに囁かれていた。
そんなものが存在するなら早く全ての国民を治療しろ!と声高に叫び、世間への混乱を誘う反政府組織の目論見の対策として、宇月の作った新薬を誰かが万病薬と呼び出したのだと嘘の噂を流すことにより国内での混乱を一時的に避けている。だが本当に研究所内にスパイが存在するとして、薬草を持ち出されでもしたら…あの時、フジが初めて湖であの植物を手にした時の恐ろしさが蘇った。
「日高さんが俺を国内から出したのにも理由があるんじゃないかと思ってる」
弘信がもし仮にオーラスひいては反政府組織と繋がりがあって、亜希を利用していたとしたら天馬は弘信を殺すだろう。これ以上娘を悲しませる存在を許すことは絶対に出来ない。
エルの海外任務、宗教団体と反政府組織。
世界で何かが動き出す予感がした。
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