測量士と人外護衛

胃頭

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エッチするまでの話⑨

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 翌日、迎えに来た白鶴に同行すると告げれば彼は少し驚いた顔をした後「大変だぞ」とにやりと笑った。
 その言葉通り白鶴は朝から晩までこの街の至る所に呼び出されては通訳と仲裁、それとなぜか地元民のトラブルにも巻き込まれ、食事もろくに取れない一日を過ごしていた。
 蜘蛛を通して見ているだけでは分かり得ない現場の空気や、住民の事件への温度感。地元警察と公安、インターポールとの確執。様々なことを肌で感じエルは人間への理解を深めていく。
 殺された少年少女はこの国が栄え始めた、つまり世界の破壊が急速に進み出した二十数年前に移住して来たアジア人の親族や、その間に生まれたアジア系にあたる。移住民は富裕層が多いことから、接点が薄く、かつ日本人によってこの国の繁栄が終わったと信じている一般市民はこの虐殺事件に対してあまり関心がない。むしろ然るべき報いだと手を叩く輩すらいるのが現状だった。
 その逆に、怒りを露わにしているのは殺された被害者の遺族や友人、昔のような平和で豊かな国を望む愛国者だ。後者が地元警察のゼロという男になる。彼の祖父はこの町の前市長を務め、発展にいたく尽力したらしい。そんな祖父が愛したこの国とこの街を守る為にと地元警察に加入した彼は、しかしその短気な性格からトラブルが絶えない。
『今日ここは俺らの担当だろうが!』
『それがどうも昼をこのレストランで取りたかったようで…』
『昼だろうが夜だろうが決められた時間までは一歩も入んじゃねぇよ!』
『でもここのランチは最高ですし、彼らもまた食べたくなったみたいなんです』
『たりめぇだろ!この店は俺のダチの店だ!』
『それは良かった!アイツら金ならあるんです。むしろ金しか持ってないような鳥頭で…仲間には店で一番高いものを食えと言っておきますから』
『…ケッ。チップもいつもの倍払えって言っとけ!』
 苛立ちが治らない様子ながらも去っていく制服姿に胸を撫で下ろした白鶴の背を大きな手が叩き、その勢いで彼はよろけるとジロリと背後を睨んだ。
「わりぃな白鶴!助かったわ!」
「喧嘩になるって分かってただろ!次やったら殺すからな!」
「こえー!」
 笑いながら店内へと消えて行く男たちにため息を吐く背中をエルはジッと見た。
「…呑気なものだと呆れたか?」
 振り返って自嘲するよう白鶴にエルは首を振る。
「棍詰めても良いことなんてひとつもないからさ。アイツらなりの息抜きなんだろ、あれでも」
「ならば貴方はどこで息を抜くのだ」
「どこだろ。…酒?」
 酒と聞いて思い出すのは昨晩の出来事。
「新しい飲み相手もできたしな」
 それは暗に自分のことだろうか。エルは思ったが深掘りするのも躊躇われ聞くことができず、白鶴もなにも言わなかった。
 
 それから三日、エルはひたすら白鶴に着いて回った。彼等の捜査は亡くなった被害者の身元調査と行方不明になった日の足取りだ。
 殺された少年少女たちの遺体は損傷が激しく身元の特定が難航していた。経済が回り物資の豊かなこの国だが、個人識別の為のDNAや指紋といったデータを地元警察は所持していない。そのため遺体の写真を元に行方不明者と照らし合わせていくか、損傷のない身体部位の中でも特徴のある箇所で識別していくか、なんにせよ原始的かつ効率の悪い作業だった。
 遺体の身元が分かれば被害者遺族と関係者、よく利用する店などでその日の足取りを確認。いつどこで誘拐されたのか、最後に会ったのは誰かどこかを調べる。そこから車なりバイクなりの移動手段とその経路を追えば、広大な熱帯雨林の中でもアジトの場所がぐっと絞れた。地道な捜査だが闇雲に森の中を探すよりずっと早く、安全だ。
 エルがこの国に来て五日が経った。
 大きな進展はなく、ただ教団が使用していたと見られる小さな拠点が数ヶ所見つかった。それでもよくある使い捨てのような小屋で、母体が見つからない苛立ちとまた黒崎に飛ばれるかも知れないという焦りで捜査本部の空気は常にピリついていた。
 誰もが誰かにお前のせいだと押し付けたい気持ちを堪えている中、やはり最初に爆発したのは地元警察副リーダー、ゼロだった。
『コイツなんの意味があんだよ!スパイだとか胸糞悪ぃ疑いされて、調べるったってなんもしてねぇだろ!』
 ビルの一室。箸にも棒にもかからない現状を打破する為にと再び召集させられたメンツだったが、話し合いの途中エルへと怒りの矛先を向けたゼロが叫ぶ。だがなにも反応しないフルフェイスが余計に頭に来たらしい。詰め寄りかかるゼロを白鶴は止めようとして、イーサンに行く手を阻まれる。
 白鶴は眉を顰めた。
『ゼロに同意する』
 イーサンの賛同にさらに気を強くしたらしい。ゼロはズカズカとエルに近付くと胸ぐらを掴み嘲る。
『IUCNだかなんだか知らねぇが、お前は地べた這いつくばって土掘りしてるのがお似合いってワケ。諜報だの、偵察だのは頭の良い連中に任せてとっとと国に帰ってママのおっぱいでも吸ってな』
 安っぽい挑発だな。エルがそんな言葉で激怒するとは思えなかったが、あまりにも失礼な態度に白鶴はイーサンを押し退けふたりの間に入るとゼロを睨んだ。
『んだよ、その顔は。そいつはテメェの上が連れて来たんだろ。んな使えねぇよそ者がこの国にいるってだけでオレはムカつくんだよ!』
『どうしてそうすぐ感情的になるんです。ここでそんなこと言い出しても仕方ないでしょう。我々の目的は黒崎を捕まえること、貴方の目的はこの街を脅かすカルト教団を捕まえること、利害が一致しているならあまり事を荒立てないでください』
『うるせぇ!元はと言えばその教祖も日本人じゃねぇか!オメェらみてぇなどんくせぇ集団がそん時捕まえなかったせいでうちがこんな目に遭ってんだろ!』
『だからどうしろって言うんですか。謝れば貴方は満足なんです?子供じゃないんだから物事がうまく進まないからってすぐ癇癪起こされても迷惑なんですよ』
『ああ!?クソ日本人が!』
 いつもなら仲裁役の白鶴が今日ばかりはヒートアップして止まらない。
 事件の進展のなさに鬱憤が溜まっていたのだろう。そこにICPOのふたりと、イーサンまで加わり初回の顔合わせ同様、否それ以上の乱闘騒ぎ。殴り殴られ、デスクと椅子があちらこちらへ飛ばされる。止める者がいない中、エルは立ち上がると拳を高く振り上げテーブルを叩き割った。
 流石の物音に全員が動きを止めて、ギョッとする。
 木材とはいえ合板、薄くスライスしたベニヤを重ね合わせた木材材料である。
 それを、素手で、叩き割るなどと。
『…7月25日、午前7時半起床。朝食はパンとゆで卵。恋人に見送られ出勤、そのまま担当区画にて昼まで捜査。12時半昼食は「ニ・ペガ」にて豆と肉を炒めた料理を食べる』
 静かになった部屋で淡々と話し出したエルの言葉にピクリと反応したのは、白鶴に殴られ頬を真っ赤に染めたゼロだった。
『13時15分その後も再び担当区画にて捜査。熱帯雨林で発見された少女の写真を元に調査を行い、17時48分左腕のタトゥーから身元を割り出す。遺族はジュア通り2-4に住む4人家族、行方不明になったのは妹のニナ、歳は15。スクールで素行の悪い友人と付き合いだしてから反抗的になり、不登校家出軽犯罪を繰り返していた。行方不明になった日も連絡もなく日付けを越えても帰宅して来なかったがいつものことなので放っておいたところ3日経っても帰って来ず不安になった姉が地元警察に相談。行方不明リストに追加されるも進展はなく、親族や知人に頼み込んで探し回ったが見つからず本日に至る。生前の写真にも遺体と同様のタトゥーを確認。ニナであると断定される。19時5分夕食を駅前のキッチンカーで小麦粉を練った生地に豚バラブロックと野菜を包んだものを食べる。20時過ぎニナにタトゥーを彫ったトークゥ通り第3ビル地下「P.P」で彫り師を訪ね、ニナの友人関係を調べそれぞれ話を聞きに行くも皆同様に行方不明になっていることが判明。恐らく殺されているだろうと見て生前の写真と、身体に特徴がないか聞き部下に安置所にて確認させる。5人中2人は身元が判明。どちらも少女で、残り3人の少年は分からず。22時退勤、帰宅後恋人の作った料理を食べ風呂に入り性行為…23時就寝…?7月26日、5時起床ランニングからの街をふらつく未成年者に声掛け、最近消えた友人知人など情報収集。6時半帰宅、朝食はパン。7時17分出勤。昼は「フルファ・ク・ワコ」で魚と豆を煮たスープを食べる。13時、班を方針をニナの足取り捜索へ。3チームに分けスクール、遊び場、森林付近へそれぞれ調査へ。自身は遊び場であるクラブに向かう。14時11分トークゥ通り1-18-1クラブ「キャメロット」の支配人を訪ね顧客情報の提示と監視カメラを回収。タトゥースタジオの顧客と被りが多く、ニナとその友人たちも常連客だとわかる。監視カメラから失踪当日の夜もクラブに遊びに来ており滞在時間は2時間ほど。年上、20代後半から30代くらいの男女二人組に話しかけられ、ニナを含む6人は外へ。通りの監視カメラは市が管理しているので提出を求めたが上に確認すると回答があっただけで今も返事はない。16時半、再び役所に殴り込みに行くもイーサンに止められそのまま警察本部にて待機。溜まっていた書類の処理と雑務をこなし20時過ぎには帰宅。恋人の手料理を食べるも、やはり苛立ちが収まらずクラブキャメロットで3時間ほど酒を飲むが監視カメラで見た二人組は見つからず、客に聞いてみても見覚えがないと手掛かりが掴めず日付が変わる前に帰宅。就寝。7月27日、8時起床。遅刻をイーサンに叱られ、担当区画にて捜査。役所からの返事はなく部下に当たり散らす。昼を友人の店で食べようとして公安と鉢合わせ喧嘩になる。たまたま通りかかった白鶴により仲裁、今日の打ち合わせを知らされる。13時半、他チームの捜査報告を受けるも雨林で発見された遺体の二割程度しか身元が判明していないこと、また新たにアジア系の少年が遺体となって発見されたこと、それが恋人がよく利用するパン屋の息子であったことを知り虫唾が走り、思わず事務所内のロッカーを破壊。16時現在、白鶴に左頬を殴られ、私をいま、貴方は見上げている』
 無機質なフルフェイスに血の気の引いた男の顔が反射する。
 パキリ、と叩き割られたテーブルの破片を踏み付ける音がしてエルが部屋から出て行くのをその場も誰も止められなかった。
 彼が何を言っていたかなんて聞かなくても分かる。全員が呆然とする中で、ただひとり青褪めた顔のゼロは「気持ち悪りぃ」と呟いた。

 ◇

「悪手だな」
 並べられた食事と酒を眺めていれば、横から責めるような声色で告げられる。
 カチリと音がして小さな熱気、一気に充満する紫炎とタバコの匂いはもう五日も嗅ぎ続ければ流石に慣れた。
 あの後、夜になってもホテルの部屋に篭って出てこないエルを引き摺って、いつものバーにやって来た白鶴はソファーにどかりと座ると眉間に皺を寄せた。殴られた時に切れた唇と、床に叩き付けられた背中がまだ痛い。赤松にも散々叱られ、自分でも反省した。中立になるべき自身がこの有様で黒崎を捕まえるなど笑える。
 胸中のモヤモヤと共に煙を全て吐き出すと、無造作に火を押し消した。
「情報が正確すぎる。別にそれ自体はいい、手段も問わない。だけどあの中に内通者がいた場合もう尻尾は掴めないぞ」
 ゼロの行動をなぞらえたあの発言は、まるで彼を後ろからずっと見ていたのかと思うような正確さだった。まさかあの精度の監視を対象者全員にしている訳ではないとは思うが、あれ程まで事細かく見られているのを知ったなら内通者はもう動かないだろう。
 不穏な表情を浮かべる白鶴をよそにエルは目の前に置かれたカクテルを持ち上げる。薄い緑がかった白。柑橘系の爽やかな匂いはやはりあの日の苦い出来事を思い出すが、今はそれすら恋しかった。
「あんなチープな煽りに怒るとは思えないんだけど」
「そうか」
「なにイラついてんの」
「なんの話だ」
「朝から焦ってるよ、アンタ」
 ストローを吸えば爽やかな酸味と香りの中にピリッと切れ味のよい風味。以前飲んだものよりも度数が高いのかアルコールの匂いが強かった。酩酊はしない。酩酊状態のようになったのはやはりあの日、雌蜂に支配されていた時。それと、愛おしくて仕方ない彼の匂いをめいっぱい嗅いだ時くらいだろう。
「お兄さんに相談してみろよ」
「……なに?」
 聞き慣れない単語に一瞬反応が遅れてしまう。
 頬杖付いた白鶴は下から覗き込むようにエルを見て笑った。
「俺の方が年上なんだから。これでも人生経験積んでる方だと思うけど」
「恋人がいたことが?」
「なに恋人の心配?見て分かんないかなぁ、このモテそうな感じ。俺なんてもう男も女も年上も年下も経験済みよ」
「それは…凄いな」
「尊敬しちゃっただろ。ほら、言ってみな」
 促されてエルは少し迷いながらも口を開いた。
「恋人の居場所が分からなくなった」
「行方不明ってこと?」
「いや違う。どこに居るかは分かってはいるが正確な位置が分からないんだ」
「んん?GPSみたいなのを付けてた感じ?」
「ああ」
「あー…んー…外されたとかではないんだよな」
「外せる外せないというものではないし、恋人も私がそういったことをしているのは把握している」
「うーん…じゃあ、単純に離れ過ぎてるからじゃないの。昔ほど基地局もないし、衛星だって個人使用は禁止されてる。電波で動くものか知らないけど、物理的な距離はネックになるだろ?」
「距離…白鶴、この国の地図はあるか」
 地図?エルの質問の意図が分からなかったが、白鶴は携帯を取り出すと地図を開き指を差した。
「ここが現在地」
「ああ」
「んで、ここが日本。中央区はここ」
「沿岸線までは45キロ前後だ」
「海?まあ、そうだけど」
 地図をまたこの国の首都まで戻すと、縮小し海までの距離を測ってみれば大体25キロメートルほど。日本とこの国、距離はさほど変わらない。むしろこの国の方が海には近い。ならばなぜ新大陸にいるフジの居場所が分からず声も聴こえないのか。
「この国は元々内陸国だよ」
 悩むエルを手助けするように白鶴は言う。
「海までの距離を気にしてるみたいだからさ。日本は海洋国家で国土が沈む前から四方を海に囲まれてた。だから内陸っても沿岸線から遠くても115キロほどしか離れてない。でもこの国は水没前の地理だとここから海までの距離は1800キロメートルだ」
「…なるほど」
 海との距離は日本と比べると40倍も離れている。蜘蛛とのリンクの限界点を探したことはないが、新大陸と日本でも使えるのは聴覚のみ。ここまで離れてしまえば蜘蛛たちの居場所を感じ取れないのも納得がいった。
 深く考え込み始めたエルを見て、白鶴はまたライターでタバコに火をつけた。随分とベビースモーカーになったものだ。日本にいた頃は喫煙は違法で、現物なんて押収物でしかし見たことがなかったのに今じゃ暇さえあれば吸ってしまう。
 最初に自分にこれを教えたのは誰だったかな、と考えて思い出すのは懐かしい顔。真面目そうな癖に意外とやんちゃなあの人にどれだけ振り回されたことやら。だがしかし喉元を過ぎればなんとやら、今はもうあの頃がいちばん楽しかったとさえ思う。
「内通者が動くなら明日だ」
 しばらく動かないだろうと放っておいた隣人が突然話し出し、気を抜いていた白鶴は思わず背筋を正してしまった。サボっていたところを赤松に見つかってはよくこうやって誤魔化していたものだ。
 しかし今はそんなことを考えている場合ではない。エルの言葉に驚いて思わず咥えていたタバコを落とし、拾う気にもなれなくてそのまま踵で火を消した。
「…まさか午前中って言うんじゃないだろうな」
「そうだ」
 エルはゼロの足取りを事細かに話していたが、三日間のうち朝七時から十二時前までの時間帯を省略していた。どうやってゼロを監視していたのか白鶴には想像もつかないが、その時間だけは対象を追えない理由があるんじゃないか。エル自身、白鶴と行動する時も決まってその時間だけはどこかへ消えてしまう。数時間だが人間にとって大切な時間。例えばそう、睡眠とか。
「内通者も貴方ほど察しが良ければ助かるのだが」
「アンタ…いつ寝てんの」
「3日くらい寝なくても生きてはいける」
「そうだけどさぁ」
「もとより長々とこの国に滞在する気はない。さっさと内通者とやらを捕まえて教団のアジトを見付けるぞ」
 差し出されたグラスにぱちくりと瞬いて、それから白鶴は愉しげに笑う。
 カチンとガラスの鳴る音がした。
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