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「第二章:残るは四人」
「目指すは一点」
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~~~フルカワ・ヒロ~~~
ジャカ、パヴァリアの2名を洞窟教会の罠にかけて討ち取った俺たちは、一路西を目指していた。
「いやあー……なんかまだ体の中に残ってる気がするわあー……」
「まあーだ言ってるの? 男のくせにしつこいなあーっ」
ふっとぼやきを漏らすと、馬の手綱を操っているレインがうるさそうに振り返ってきた。
「もう治ったんでしょ? ならいいじゃん」
「おまえは胸の真ん中刺されたことないからそんなこと言うんだって。肉をかき分けてくる刃物の異物感とか、最初は冷やっとして、その後急激に燃えるようになる温度感とかさ。引き抜かれた時の肉が引きつれるような感じも、これは絶対刺された人間にしかわからないことで……」
「ああーっ、はいはいはいっ。悪かったですねーっ。上手く刺してあげられなくてごめんよーっ。はいっ、これでいいっ?」
自分の手際の悪さを指摘されたと思ったのだろう、レインは頬を膨らませながらおざなりな謝罪の言葉を投げてきた。
「いやそんなこと言ってねえだろっ? 俺はただ単に現象としての……」
「ごめんなさーいっ、ごめんなさーいっ」
あーあー聞こえなーい、のAAみたいな格好をして、レインは俺の話を聞こうとしない。
どうすりゃいいんだと思っていると……。
「ほれ、いちゃいちゃするのはその辺にしておけ。今日はここまでにして、もう休むぞ」
先頭を走っていたアールが、速度を緩めながら言った。
「だ、誰が──」
「やめてよっ! ボクらそんな関係じゃないからっ! ただ命令に従って守ってやってるだけだから!」
俺が否定するのに被せるように、すごい剣幕でレインが叫んだ。
いやー……気がないのはわかっていても、そこまでハッキリ言われるとさすがにへこむなおい……。
俺の心の悲鳴はさておき、野営の場所は街道から少し離れた森の中に決まった。
水場のほど近い、大きく枝を広げた木の下だ。
「んー……今日はこれで終わりなのかー……」
俺はそわそわしながらアールに聞いた。
「なあ、もう夕暮れとはいえ、まだ走れるんじゃないか? もうひとっ走りして、少しでも距離を稼いでおいたほうがいいんじゃ……」
後ろから追って来ているだろう七星の姿を想像すると、こうして止まっているのがとてつもなく恐ろしい。
「そんなに気張っても変わりはせぬよ。薄暗い中で馬に無理をさせて脚でも折ってしまったら、その方が問題であろう?」
アールは薄く笑うと、石を組み上げて即席のかまどを作り、魔法の力で火を起こした。
小さな鍋を火にかけ、どうやら豆のスープを作るようだが……。
「なあ、火とか起こして大丈夫? 灯りを目印に見つけられちゃうんじゃ……」
「焦るな焦るな、まだ追いつかれはせぬよ。最初のパンチが効いておるはずだ」
最初のパンチ、とはジャカとパヴァリアのことだろう。
「情報収集能力と機動力を兼ね備えた、追跡者としてはこれ以上無い組み合わせで送り出したふたりを呆気なく討ち取られた。しかも場所が勇者信仰者の洞窟教会ときては、向こうも色々と考えねばならぬだろう。少なくともすぐには追ってこれぬよ」
「……そっか、だから痕跡を消さずに来たんだ?」
洞窟を後にする時に、余りにもそのままで出て来たもんだから気になってはいたんだ。
死体を燃やすとか、洞窟の入口を隠すとかしないのかなって。
「なるほどなあー。相手に考えさせることで、逆に足を止めると」
「でも、カーラ相手じゃわかんないよ」
馬に餌をやっていたレインが戻って来ると、俺の隣に座った。
「何せ即決の人だから。こうしてる間にも全力で追って来てるかもね」
「……怖いこと言うね、おまえ」
「だって事実だもん」
レインは事も無げに言うと、どこから取り出したのか干し肉を齧り出した。
うらやましげな俺の目線に気づくと、「ん」と顎をしゃくるようにしながら分けてくれた。
「ま、それならそれで構わんさ」
豆のスープをお玉でかき回しながらさらりとアール。
「構わんっておまえ……」
「4人全員で来るなら、勝ち目は無いな。だが、それは出来んはずだ。東へ行くと見せかけて西へ行った。ならばその逆もあるかもしれん、そう考えるのが普通だろう」
アールは木の枝で地面に図を書き始めた。
ゴルドーを中心にして、東へ行けば王国中心部、西へ行けば西方辺境域へ向かうことになる。
王国中心部は七星たちの庭、西方辺境域は魔物や異形の騎馬民族が跋扈する危険な土地だ。
「王国中心部へ逃走するというのは考えにくい。ならば西方辺境域となるかもしれぬが、それはあくまで我がいるからであろ? 真っ当な人間なら向かいはせぬよ。ならば可能性としては五分」
「……二手に分かれてくれるかもしれないってことか」
「というより、そうするしかないだろうな。事が事だけに、不確かな賭けには出られぬはずだ。騎士を二手に分け、手近な都市へ魔法で伝令を送る。各都市から追手を出させ、包囲するような形で追い込む。それがおそらくは最善手」
……なるほど。
勇者喰いのことは伏せ、あくまでレインと俺の逃亡を追跡するという形にすれば、余計な説明はしなくていい。
無理なく兵を動員出来、包囲も出来ると。
「それにな。カーラが即断の人だとして、他の騎士や兵士たちにも同じことが出来るとはかぎるまい? 敵の規模と備え、思考に余計なものが混じれば追い足は鈍くなる道理だ。ならば包囲を食い破ること自体は難しくないだろう。ひとたび構えを崩せば、直接戦闘になったとしても十分に勝機はあるはずだ」
「……むしろ戦いたい、と言ってるように聞こえるけど?」
目を鋭くしながらのレインの疑問に、アールは「んふ」と可愛らしい笑みを浮かべた。
「この先、西へ4日の距離にあるロンヴァー砦。我らが目指すのはここだ」
レインの疑問を流しつつアールが指し示したのは、西方辺境域への玄関口であるロンヴァー砦だ。
「ここさえ抜けてしまえば我らの勝ち。とりあえずはそう考えて間違いなかろう」
ジャカ、パヴァリアの2名を洞窟教会の罠にかけて討ち取った俺たちは、一路西を目指していた。
「いやあー……なんかまだ体の中に残ってる気がするわあー……」
「まあーだ言ってるの? 男のくせにしつこいなあーっ」
ふっとぼやきを漏らすと、馬の手綱を操っているレインがうるさそうに振り返ってきた。
「もう治ったんでしょ? ならいいじゃん」
「おまえは胸の真ん中刺されたことないからそんなこと言うんだって。肉をかき分けてくる刃物の異物感とか、最初は冷やっとして、その後急激に燃えるようになる温度感とかさ。引き抜かれた時の肉が引きつれるような感じも、これは絶対刺された人間にしかわからないことで……」
「ああーっ、はいはいはいっ。悪かったですねーっ。上手く刺してあげられなくてごめんよーっ。はいっ、これでいいっ?」
自分の手際の悪さを指摘されたと思ったのだろう、レインは頬を膨らませながらおざなりな謝罪の言葉を投げてきた。
「いやそんなこと言ってねえだろっ? 俺はただ単に現象としての……」
「ごめんなさーいっ、ごめんなさーいっ」
あーあー聞こえなーい、のAAみたいな格好をして、レインは俺の話を聞こうとしない。
どうすりゃいいんだと思っていると……。
「ほれ、いちゃいちゃするのはその辺にしておけ。今日はここまでにして、もう休むぞ」
先頭を走っていたアールが、速度を緩めながら言った。
「だ、誰が──」
「やめてよっ! ボクらそんな関係じゃないからっ! ただ命令に従って守ってやってるだけだから!」
俺が否定するのに被せるように、すごい剣幕でレインが叫んだ。
いやー……気がないのはわかっていても、そこまでハッキリ言われるとさすがにへこむなおい……。
俺の心の悲鳴はさておき、野営の場所は街道から少し離れた森の中に決まった。
水場のほど近い、大きく枝を広げた木の下だ。
「んー……今日はこれで終わりなのかー……」
俺はそわそわしながらアールに聞いた。
「なあ、もう夕暮れとはいえ、まだ走れるんじゃないか? もうひとっ走りして、少しでも距離を稼いでおいたほうがいいんじゃ……」
後ろから追って来ているだろう七星の姿を想像すると、こうして止まっているのがとてつもなく恐ろしい。
「そんなに気張っても変わりはせぬよ。薄暗い中で馬に無理をさせて脚でも折ってしまったら、その方が問題であろう?」
アールは薄く笑うと、石を組み上げて即席のかまどを作り、魔法の力で火を起こした。
小さな鍋を火にかけ、どうやら豆のスープを作るようだが……。
「なあ、火とか起こして大丈夫? 灯りを目印に見つけられちゃうんじゃ……」
「焦るな焦るな、まだ追いつかれはせぬよ。最初のパンチが効いておるはずだ」
最初のパンチ、とはジャカとパヴァリアのことだろう。
「情報収集能力と機動力を兼ね備えた、追跡者としてはこれ以上無い組み合わせで送り出したふたりを呆気なく討ち取られた。しかも場所が勇者信仰者の洞窟教会ときては、向こうも色々と考えねばならぬだろう。少なくともすぐには追ってこれぬよ」
「……そっか、だから痕跡を消さずに来たんだ?」
洞窟を後にする時に、余りにもそのままで出て来たもんだから気になってはいたんだ。
死体を燃やすとか、洞窟の入口を隠すとかしないのかなって。
「なるほどなあー。相手に考えさせることで、逆に足を止めると」
「でも、カーラ相手じゃわかんないよ」
馬に餌をやっていたレインが戻って来ると、俺の隣に座った。
「何せ即決の人だから。こうしてる間にも全力で追って来てるかもね」
「……怖いこと言うね、おまえ」
「だって事実だもん」
レインは事も無げに言うと、どこから取り出したのか干し肉を齧り出した。
うらやましげな俺の目線に気づくと、「ん」と顎をしゃくるようにしながら分けてくれた。
「ま、それならそれで構わんさ」
豆のスープをお玉でかき回しながらさらりとアール。
「構わんっておまえ……」
「4人全員で来るなら、勝ち目は無いな。だが、それは出来んはずだ。東へ行くと見せかけて西へ行った。ならばその逆もあるかもしれん、そう考えるのが普通だろう」
アールは木の枝で地面に図を書き始めた。
ゴルドーを中心にして、東へ行けば王国中心部、西へ行けば西方辺境域へ向かうことになる。
王国中心部は七星たちの庭、西方辺境域は魔物や異形の騎馬民族が跋扈する危険な土地だ。
「王国中心部へ逃走するというのは考えにくい。ならば西方辺境域となるかもしれぬが、それはあくまで我がいるからであろ? 真っ当な人間なら向かいはせぬよ。ならば可能性としては五分」
「……二手に分かれてくれるかもしれないってことか」
「というより、そうするしかないだろうな。事が事だけに、不確かな賭けには出られぬはずだ。騎士を二手に分け、手近な都市へ魔法で伝令を送る。各都市から追手を出させ、包囲するような形で追い込む。それがおそらくは最善手」
……なるほど。
勇者喰いのことは伏せ、あくまでレインと俺の逃亡を追跡するという形にすれば、余計な説明はしなくていい。
無理なく兵を動員出来、包囲も出来ると。
「それにな。カーラが即断の人だとして、他の騎士や兵士たちにも同じことが出来るとはかぎるまい? 敵の規模と備え、思考に余計なものが混じれば追い足は鈍くなる道理だ。ならば包囲を食い破ること自体は難しくないだろう。ひとたび構えを崩せば、直接戦闘になったとしても十分に勝機はあるはずだ」
「……むしろ戦いたい、と言ってるように聞こえるけど?」
目を鋭くしながらのレインの疑問に、アールは「んふ」と可愛らしい笑みを浮かべた。
「この先、西へ4日の距離にあるロンヴァー砦。我らが目指すのはここだ」
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