失敗だらけの大学生活

you-utsu

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アルバイトの悲劇

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地方から上京した大学一年生、リョウは、誰もが思い描く「キラキラした大学生活」を夢見ていた。クラブ活動、友達、バイト、そして…ほんの少しの恋愛。ところが、現実はそんなに甘くない。まずは生活費を稼ぐため、アルバイトに挑戦しようと意気込んだリョウ。何の前情報もなく飛び込んだのは、大学近くのコンビニだった。

「いらっしゃいませ~!」

制服に身を包み、レジカウンターの裏で元気よく挨拶するリョウ。しかし、気合いと裏腹に、彼の表情にはすでに不安の色が浮かんでいた。何せ、コンビニバイトは初めての経験だったからだ。マニュアルをもらって一通り読んではみたものの、実際の流れは全く頭に入ってこない。

最初の挫折は、パンの値段を打ち間違えたときだった。お昼時、サラリーマン風の男性がレジにやってきて、おにぎりと菓子パンを差し出した。リョウは慣れない手つきでバーコードをスキャンする。

「…えっと、菓子パンが、えーと…」

焦りからか、普段よりもテンポが悪い。ついに彼は、バーコードの数字を見て手入力を始めてしまった。

「お会計、1594円です!」

「えっ?そんなにする?」

客の男性が驚いた顔をしていることに、リョウはやっと気づいた。自分のミスに気付き、慌てて打ち直しをするが、周りの客も彼の様子をじっと見つめている。汗が止まらない。

やっとのことで一息ついた頃、リョウは冷蔵庫の補充作業を頼まれることになった。初めての作業で緊張しながらも、店長に教えてもらいながら、飲み物のペットボトルを並べる。しかし、手元が滑って、コーラのペットボトルを落としてしまった。しかも、ふたが緩んでいたのか、フロア一面に茶色い液体が広がる。

「あああああ!す、すみません!」

リョウの叫び声に、他のスタッフたちが振り向き、店内の空気が一瞬固まる。しかし、店長は困った顔をしつつも、笑いながら「最初は誰でも失敗するもんだよ」と声をかけてくれた。

この日、リョウは何度も失敗を重ね、ついにバイトを終えたときにはクタクタだった。やっと外に出て、夜風に当たりながら深呼吸する。

「…こんなんで、俺の大学生活、大丈夫か?」

夜空を見上げ、ため息をつくリョウ。しかし、心のどこかで、「今日も何とかやりきった」という小さな満足感があった。失敗ばかりでも、次の日もまた挑戦しようと思えるのが、不思議な大学生活の始まりだった。
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