22 / 120
悠暉と球技大会 千秋視点
しおりを挟む
悠暉と共に朝の登校、朝から可愛いこと言ってくる悠暉に千春と共に悶える。悠暉の良いことに俺達と昼ご飯が食べられることが入っていることに嬉しさが湧き、溢れ出す。
ただ、4月の初め、友人の紀藤が言っていたことが気にかかる。
それは同じクラスになった、俺の友人、紀藤と美濃前、そして、千春と、千春の友人、大山、石田と、昼食を共にしていた時のことだ。紀藤が唐突に質問してきた。
「なあ、きしたゆうきって知っているか?」
全員に首を振られ、紀藤は溜息をついた。
「だよな。じゃあさ、小鬼もしくは怒鬼ってきいたことは?」
皆が首を横に振る中で千春の友人の大山が思い当たるらしく声を上げた。
「合っているかは知らないけど、俺が前に住んでいた所の隣の地区にそう言われている奴がいるって聞いたことがある。鬼のように目つきが悪いガキで怒らすと美しくなるって、それに小学生なのにめちゃくちゃ喧嘩が強くて、小鬼やら怒鬼やら言われているって地区が違うから、噂程度で本当かどうかわかんないし、見たことないけど」
「その人物がどうしたんだ、紀藤」
「それがさ、俺の従兄弟がこの学園に今年、高等部から入学してきたんだけど、そいつがこの学校にいるから、一緒に探してってうるさくてさ。そんな目立つ奴いたら、噂になるし、すぐにわかるって、でも、聞いたことないからいないって言っても、絶対この学校にいるって、聞かないんだよ。小学校の時、この学校を受けたって先生から聞いたってさ。多分、眼鏡かけていたり、前髪で目を隠しているかもってそんなこと言われても、俺も困っちまうよ。こちとら受験生だというのに。早めに解決したくて、なんか知らないかなと思ってさ」
「小鬼、若しくは怒鬼とそう呼ばれていたのが、きしたゆうきっていう子なのですか?」
「そう、そうなんだよな。因みに一つ下の学年だぜ。接点なさすぎ、誰か知ってそうな子いる?」
「では、生徒会の子に聞いてみます」
「じゃあ、俺は部活の後輩にきいてみる」
「紀藤、そういえばチームの奴らには聞いたのか?」
「あ、美濃前、盲点だったわ、それ」
仲間たちの会話を聞きつつ、考え、千春を見た。こっちを見た千春が頷く。
まさか悠暉のことだろうか、この学校にきしたゆうきはいない。
千春の振りをしている時、生徒会の仕事で全生徒の名簿を見たことがあるが、その記憶の中にきしたゆうきは、どの学年にもいなかった。
千春もきっと記憶を思い返していたのだろう。苗字が変わっているのなら、ゆうきと言われている人物は、一学年下に悠暉を含めて二十七人いる。
でも、悠暉だと思い当たったのは悠暉の秘密その1の説明の時、目つきが悪くて、睨んでないのに怒られたり、喧嘩吹っ掛けられたりするため悠暉は眠たそうに顔を作っていると言っていたからだ。
「その子は何のために、きしたゆうきを探しているのかな?」
そう千春が問いかけた。
「それが、助けられたことがあるらしくて、お礼が言いたいのだと、見惚れている内に居なくなってしまって、やっと名前を知った時にはもう引っ越してしまっていたらしくてさ。きっと、あの熱量は、御礼が言いたいじゃなく、もう、惚れているね」
「「へぇ~そうなんだ」」
思わず出た、声は低く千春と重なった。その発言に固まる四人。
「俺達も、従兄弟に聞いとく。」
そう言った俺の言葉に四人は動き出した。
「こわっ、いま、一瞬、気温さがらなかったか?」
「こわっ、ああ、下がった」
「冬に逆戻りしたかと、その方の話はやめましょう」
「寒い、ああ、この話は永久封印だな」
「聞こえているよ」
「聞こえているぞ」
こそこそと、身を寄せて話をしている美濃前達に、千春と共に突っ込みを入れる。
きしたゆうきの事をことを、千冬と千夏に聞いたが二人は知らなかった。
悠暉にはあえて聞かなかった。
紀藤の従兄弟は俺達と同じサッカーらしい。
石田の弟が卓球らしく、決勝戦まで勝ち上がって行ったなら、石田は応援に行く予定らしい。
俺達も悠暉の応援に行きたかったからちょうどいい。
「悠暉、春にぃ、秋にぃ、おはよう」
「悠暉君、春兄様、秋兄様、おはようございます」
どうやら、考え事しているうちに千夏たちとの合流場所に着いたみたいだ。悠暉が二人に挨拶をしていた。
ただ、4月の初め、友人の紀藤が言っていたことが気にかかる。
それは同じクラスになった、俺の友人、紀藤と美濃前、そして、千春と、千春の友人、大山、石田と、昼食を共にしていた時のことだ。紀藤が唐突に質問してきた。
「なあ、きしたゆうきって知っているか?」
全員に首を振られ、紀藤は溜息をついた。
「だよな。じゃあさ、小鬼もしくは怒鬼ってきいたことは?」
皆が首を横に振る中で千春の友人の大山が思い当たるらしく声を上げた。
「合っているかは知らないけど、俺が前に住んでいた所の隣の地区にそう言われている奴がいるって聞いたことがある。鬼のように目つきが悪いガキで怒らすと美しくなるって、それに小学生なのにめちゃくちゃ喧嘩が強くて、小鬼やら怒鬼やら言われているって地区が違うから、噂程度で本当かどうかわかんないし、見たことないけど」
「その人物がどうしたんだ、紀藤」
「それがさ、俺の従兄弟がこの学園に今年、高等部から入学してきたんだけど、そいつがこの学校にいるから、一緒に探してってうるさくてさ。そんな目立つ奴いたら、噂になるし、すぐにわかるって、でも、聞いたことないからいないって言っても、絶対この学校にいるって、聞かないんだよ。小学校の時、この学校を受けたって先生から聞いたってさ。多分、眼鏡かけていたり、前髪で目を隠しているかもってそんなこと言われても、俺も困っちまうよ。こちとら受験生だというのに。早めに解決したくて、なんか知らないかなと思ってさ」
「小鬼、若しくは怒鬼とそう呼ばれていたのが、きしたゆうきっていう子なのですか?」
「そう、そうなんだよな。因みに一つ下の学年だぜ。接点なさすぎ、誰か知ってそうな子いる?」
「では、生徒会の子に聞いてみます」
「じゃあ、俺は部活の後輩にきいてみる」
「紀藤、そういえばチームの奴らには聞いたのか?」
「あ、美濃前、盲点だったわ、それ」
仲間たちの会話を聞きつつ、考え、千春を見た。こっちを見た千春が頷く。
まさか悠暉のことだろうか、この学校にきしたゆうきはいない。
千春の振りをしている時、生徒会の仕事で全生徒の名簿を見たことがあるが、その記憶の中にきしたゆうきは、どの学年にもいなかった。
千春もきっと記憶を思い返していたのだろう。苗字が変わっているのなら、ゆうきと言われている人物は、一学年下に悠暉を含めて二十七人いる。
でも、悠暉だと思い当たったのは悠暉の秘密その1の説明の時、目つきが悪くて、睨んでないのに怒られたり、喧嘩吹っ掛けられたりするため悠暉は眠たそうに顔を作っていると言っていたからだ。
「その子は何のために、きしたゆうきを探しているのかな?」
そう千春が問いかけた。
「それが、助けられたことがあるらしくて、お礼が言いたいのだと、見惚れている内に居なくなってしまって、やっと名前を知った時にはもう引っ越してしまっていたらしくてさ。きっと、あの熱量は、御礼が言いたいじゃなく、もう、惚れているね」
「「へぇ~そうなんだ」」
思わず出た、声は低く千春と重なった。その発言に固まる四人。
「俺達も、従兄弟に聞いとく。」
そう言った俺の言葉に四人は動き出した。
「こわっ、いま、一瞬、気温さがらなかったか?」
「こわっ、ああ、下がった」
「冬に逆戻りしたかと、その方の話はやめましょう」
「寒い、ああ、この話は永久封印だな」
「聞こえているよ」
「聞こえているぞ」
こそこそと、身を寄せて話をしている美濃前達に、千春と共に突っ込みを入れる。
きしたゆうきの事をことを、千冬と千夏に聞いたが二人は知らなかった。
悠暉にはあえて聞かなかった。
紀藤の従兄弟は俺達と同じサッカーらしい。
石田の弟が卓球らしく、決勝戦まで勝ち上がって行ったなら、石田は応援に行く予定らしい。
俺達も悠暉の応援に行きたかったからちょうどいい。
「悠暉、春にぃ、秋にぃ、おはよう」
「悠暉君、春兄様、秋兄様、おはようございます」
どうやら、考え事しているうちに千夏たちとの合流場所に着いたみたいだ。悠暉が二人に挨拶をしていた。
151
あなたにおすすめの小説
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
辺境の酒場で育った少年が、美貌の伯爵にとろけるほど愛されるまで
月ノ江リオ
BL
◆ウィリアム邸でのひだまり家族な子育て編 始動。不器用な父と、懐いた子どもと愛される十五歳の青年と……な第二部追加◆断章は残酷描写があるので、ご注意ください◆
辺境の酒場で育った十三歳の少年ノアは、八歳年上の若き伯爵ユリウスに見初められ肌を重ねる。
けれど、それは一時の戯れに過ぎなかった。
孤独を抱えた伯爵は女性関係において奔放でありながら、幼い息子を育てる父でもあった。
年齢差、身分差、そして心の距離。
不安定だった二人の関係は年月を経て、やがて蜜月へと移り変わり、交差していく想いは複雑な運命の糸をも巻き込んでいく。
最愛の番になる話
屑籠
BL
坂牧というアルファの名家に生まれたベータの咲也。
色々あって、坂牧の家から逃げ出そうとしたら、運命の番に捕まった話。
誤字脱字とうとう、あるとは思いますが脳内補完でお願いします。
久しぶりに書いてます。長い。
完結させるぞって意気込んで、書いた所まで。
俺の人生をめちゃくちゃにする人外サイコパス美形の魔性に、執着されています
フルーツ仙人
BL
上位存在×人間。人外サイコパス美形に、知らん間にド級のやばい執着をされ、懐かれ?苦労させられる苦学生のホラーラブコメです。初期は割と双方向塩対応ぎみ→じれじれ→もだもだ→相互尊重両想い&人外からの執着病みぎみです
現代地球によく似た異世界。里親を転々としてきた苦学生のダリオ・ロータスは、怪異を見ることができるが、関わってろくなことがない人生だった。現在彼は、大学生。時給2000リングにつられて、メイド喫茶のような会員制クラブで働いている。体格の良いダリオは自分でも違和感満載だが、一に金、二に金、とにかく金は大事だという思いから、どうなんだ? と思う自分をあっさり亡き者にしているドライな青年だ。彼は、客のカーター氏から『異次元の門』というマジックアイテム(後に判明)をプレゼントされたことで、異次元から『支配者』と呼ばれる恐ろしい存在と邂逅する。『支配者』は夜のように美しい青年テオドール。ダリオを『花』と呼ぶが……
エブリスタ、フジョッシーにも投稿していましたが、削除してこちらの投稿に変更しました。ムーンにも投稿しています。タイトル迷走中です
※合意のない性行為について、随所に否定的な話となっています。男女ともに性被害事件の取り扱いがあります。
※大型人外形態の性描写有。攻めが様々な形態になります。
※♡時々あります
【UI変更のためムーンライトでの更新を停止し、アルファポリスでのみ更新予定です】
アイドルのマネージャーになったら
はぴたん
BL
大人気5人組アイドル"Noise"
ひょんな事からそのマネージャーとして働く事になった冴島咲夜(さえじまさくや)。
Noiseのメンバー達がみんなで住む寮に一緒に住むことになり、一日中メンバーの誰かと共にする毎日。
必死にマネージャー業に専念し徐々にメンバーとの仲も深まってきたけど、、仲深まりすぎたかも!?
メンバー5人、だけではなく様々な人を虜にしちゃう総愛され物語。
腐男子♥異世界転生
よしの こひな
BL
ある日、腐男子で新卒サラリーマン・伊丹トキヤの自室にトラックが突っ込む。
目覚めたトキヤがそこで目にしたのは、彼が長年追い続けていたBL小説の世界――。しかも、なんとトキヤは彼が最推しするスパダリ攻め『黒の騎士』ことアルチュール・ド・シルエットの文武のライバルであり、恋のライバルでもあるサブキャラの「当て馬」セレスタン・ギレヌ・コルベールに転生してしまっていた。
トキヤは、「すぐそばで推しの2人を愛でられる!」と思っていたのに、次々と原作とは異なる展開が……。 ※なろうさん、Caitaさん、PIXIVさんでも掲載しています。
親友のお願いを聞いたら異世界から来た騎士様に求婚されました
藤吉めぐみ
BL
いつも通りに家に帰っていた大学生の心都(こと)。そんな心都を家の前で待っていたのは3ヶ月前から行方不明になっていた親友・悠隆と、銀の鎧を着た背の高い見知らぬ男。
動揺する心都に悠隆は、「ちょっと異世界に行っててさー。で、向こうの騎士様が付いてきちゃって、心都のところで預かってくれない?」とお願いしてくる。隣の騎士も「あなたに会いたくてここまで来てしまいました」と言い出して……!?
1DKの部屋から始まる、イケメン騎士とお人好し大学生の世界を越えた同居ラブ。
俺の異世界先は激重魔導騎士の懐の中
油淋丼
BL
少女漫画のような人生を送っていたクラスメイトがある日突然命を落とした。
背景の一部のようなモブは、卒業式の前日に事故に遭った。
魔王候補の一人として無能力のまま召喚され、魔物達に混じりこっそりと元の世界に戻る方法を探す。
魔物の脅威である魔導騎士は、不思議と初対面のようには感じなかった。
少女漫画のようなヒーローが本当に好きだったのは、モブ君だった。
異世界に転生したヒーローは、前世も含めて長年片思いをして愛が激重に変化した。
今度こそ必ず捕らえて囲って愛す事を誓います。
激重愛魔導最強転生騎士×魔王候補無能力転移モブ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる