僕に双子の義兄が出来まして

サク

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部屋に戻ろうと、階段を見た僕は無理だと悟った。

「階段、上れる気がしない」
「「くっははははは、じゃあ、もう起きてしまおう」」
「うん。」

「今日はというか、筋肉痛や青あざが落ち着くまで、俺達が家事とか引き受けるから、悠暉は大人しくしいてね」
「今は落ち着いているが、また熱が上がるかもしれないからな、いつもより、もっと、俺達に甘えていいぞ、悠暉の特権だ」
「本当?僕ただでさえ、毎日甘えまくっているのに、いいの?」
「「ああ」」

「やったぁ。これぞまさに怪我の功名というものだね。ふふっ、いっ、痛た、小躍りしたい気分だけど、動いたら、撃沈しちゃいそう」
「「ふふっははは」」

その言葉に二人は笑いだした。
僕は二人に連れられ、ソファーに座る。千秋君が僕の着替えと携帯を持って来てくれるそうだ。千春君は朝御飯を作っている。
服を着替えて、3人で朝御飯を食べて、休憩する。

「昨日、紀藤から連絡が入っていた」
「そういえば、昨日、あの後すぐに寝たから、携帯確認していなかったね」
「千冬君と、久森君大丈夫かな。幸平君も大喜君も千夏君も病院に連れてった方がよかったかなぁ」

お互いに情報交換をしている二人、入れ替わりしても、分かるようにかな?
僕も連絡先を交換した、久森君と千冬君、二人のメッセージレインを開く、二人から連絡が入っていた。どうやら二人は熱が出ることなく夜を迎えたみたいだ。結構遅くまで、起きているのだね。今、もしかして寝ているかもだけど、送るだけ送っとく。

「【千冬君と久森君の熱が上がらなくて良かったよ。僕は残念ながら、熱発しちゃったよ。そして、筋肉痛さ。
朗報、僕にも筋肉があったことが筋肉痛で証明された。ムキムキv( ̄Д ̄)v イエイ】と、良し。送れた」

前を向くと千秋君と千春君が横を向いて笑っていた。やはり、この二人は笑い上戸だよ。
その、メッセージを読んだ二人が腹を抱え爆笑し、久森君は弟に心配され、千冬君は千夏君に心配され、同じくメッセージを見たその二人に笑いが移ってしまっていたことを僕は一緒に住んでないからわからなかった。

後日、久森君の小5の弟に会った時、「ムキムキv( ̄Д ̄)v イエイの人」と、呼ばれ、
「v( ̄Д ̄)v イエイ」とその子と同じく、顔の横で、両手できょきを作って言う以外、僕に何が出来ようか久森君や、笑ってないで答えたまえとなる、未来が来ることをこの時の僕は気づいていない。

「悠暉、今日、石田達が悠暉に会いたいと言っているがどうする?石田達も悠暉の怪我に気づいていたから、心配しているけど、三人でのんびりしたいし、断っておくかな」

「あいつら、千夏に、此処の場所聞いたみたいだ。断っても、行くからって来ている。起きているのか、今から寝るのか知らないが、くるんだったら、使いでも頼んでやろうか」

「僕は平気だけど。でもどうしよう、この身体じゃ、あまりおもてなし、できないよ。あ、千冬君から、こっちにきていい?ってきた、もしかして、起こしてしまったかな」

「いや、6時過ぎているから起きているのだろう。おもてなしはしなくてもいい、断っても来るって言っている奴らだ、気にしなくていい」
「石田の弟も来るみたいだね」
「よし、ノリノリ君に千冬君と千夏君を会せよう」

「紀藤の従兄弟が、悠暉に会わせてくれって言っているらしい」
「ああ、昨日のバスケを見ていたのか」
「「悠暉」」

千秋君はと千春君に呼ばれて、携帯から顔を上げる。

「きしたゆうきって知っているか?」

ほんのりと過った、暗黒の記憶に僕は右手の爪を触った。


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