僕に双子の義兄が出来まして

サク

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「俺達の性格、行動、能力、全て、同じで、幼い頃、良く、お互いに間違えられていてな。間違えたくせに、文句を言う奴もいて。そういう、煩わしいさもあって、千秋と相談してキャラを作って、分けたんだ」

「だが、演じることにストレスを感じてね。それで、千春と、キャラを交換し始めた。俺達はすべて同じで、支障がなかったからね。悠暉にバレた時は吃驚したよ。千春の振りをして、自分の名前を呼ばれたことなんて初めてだったからね。」

「そうなのですか、悠暉君は凄いですね。しかし、全然気づかなかったです。」
「俺は全然分からなかった」
「俺も」
「俺も、今だって、千秋の格好しているのが千春で、千春の格好しているのが千秋、お互いに名前呼び合っていると、自分の名前呼んでいるように聞こえるしな」

「従兄弟のお前ら、千冬と千夏だっけ。お前らもか?」
「俺ら、どちらかというと、俺が、運動が得意で、千冬の方が、頭がいいし、背も千冬の方が少し高い」
「そうですね。千夏の方が身体能力は、上です。僕は頭脳派なので」

「うっそだぁ」

リビングに入って思わず、ツッコんじゃった。

「悠暉、嘘じゃない、俺の方が」

「違う。ごめん。千夏君と千冬君のことじゃないよ。気づいてないってのは、本当なの?
だって、千秋君が千春君の振りしている時、石田さんと大山さんの千春君に対する接し方や距離感違うし、千秋君の振りをしている千春君への美濃前さんと紀藤さんの接し方と距離感も違うよ。もしや、本能なの?それとも、直感?」

千春君も、石田さんと大山さんには心を許しているし、千秋君も美濃前さんと紀藤さんには心を許していると思う。

千春君の友人と言えば石田さんと大山さん、千秋君の友人と言えば美濃前さんと紀藤さん、それが菅野家、家族の中で共通認識となっている。

あれ?じゃぁ、千秋君と千春君も無意識かな?
石田さんや大山さんの話をするときは千春君。紀藤さん美濃前さんの話をするときは千秋君なのは。

たまに、千秋君が石田さんや大山さんの話をするときがあるけど、その時は千春の友人のと名前の前に付くし、千春君もそう、美濃前さんと紀藤さんの話をするとき千秋の友人のと付く。お互いの友人と認識している。

だから、千春君は、美濃前さんと紀藤さんも大事に思っているし、千秋君も石田さんと大山さんを大事に思っている。

ん?黙っているのに、僕の質問に答えが返ってこないぞ。

「いやいや、ずっと、喋っているから」

美濃前さんに突っ込まれ、僕は慌てて、手で口を押えた。また、思案していたことが口から出ていたようだ。

「ふふっ、もの凄く、嬉しいことを聞いてしまいました。正直にいいますと、ほんの少し、モヤッとしていたのです。千春のことを友人だと思っていたのは僕だけなのかな、なんて、でも、悠暉君の言葉で飛んで行ってしまいました」
「俺も、どういえばいいのかわからない感情が飛んでいった。俺を友人だと思っていてくれたことに嬉しく思う」

「ハハッ悠暉君は凄いな。俺もだ。千秋は俺の友人それでいいや。これからもよろしく。」
「本当な。モヤモヤなくなったわ。俺、気づいた、俺と美濃前に優しい方が千春だな」
「僕も、気づきました。僕と、大山に優しい方が千秋ですね」
「俺も思った」
「類は友を呼ぶってか、俺もわかった」

「それは、当たり前、千春の友人だからね」
「それは、当たり前だ、千秋の友人だからな」

「友人の本人が辛辣なのにな」
「友人の本人は辛辣なのにです」
「「本当、それな」」

笑い合っている6人に笑みが浮かぶ。ふにゃとなった頬に息を飲む音が聞こえた気がした。だらしない頬ですみません。ゆるゆるなの。

千秋君と千春君が嬉しそうなので、僕も嬉しさ感染中です。


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