僕に双子の義兄が出来まして

サク

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千冬君と、草原を走り回っていた千夏君は、もう限界が来ていて歩けなさそうだった。

仕方がないので、今日は休みだと言っていたお父さんに電話を掛けた。
お父さんは僕の荷物量を見ていて、元々、迎えに行く予定でいたみたいで、近くに来ているようだった。

リン爺とみっちゃんは、迎えの人が来ていて、千夏君と、千冬君、千春君、千秋君に驚いていた。
その後、何故か、感激しながら僕に握手を求めてきた。
僕は、またアワアワしながら、握手をする事しか出来なかった。僕は何もしてないよ。本当だよ。

お父さんが来た時、ギン爺とりっちゃんを見て、目を見開いて驚いていた。その後、お互いに頭を深く深く下げ合って、にこやかに手を上げてギン爺とりっちゃんは去って行った。


(もしかして、ギン爺とりっちゃんはお父さんの知り合いだったりするの?)

そう聞きたかった言葉は、ほんのり涙ぐんでいた父の顔を見て出てこなかった。首を傾げる僕の頭を父さんは撫でるだけだった。


「さっきの方達とは?」

お父さんにそうと聞かれたので出会った時を思い出しながら答える。

「リン爺達と釣りしていた時に、引き上げ用の網を海に落としてしまったことがあってね。どうしようかと困っていたところに声を掛けてくれて、助けてくれたんだ。その後、僕や爺友たちと意気投合して、仲間に加わった人でね。毎回、遊びに付き合ってくれて、美味しいものをくれるんだよ。ほら、冬の時も、イチゴを貰ってきていたでしょ。あれ、くれたのりっちゃんなんだよ」

「そうか、そうか」

父さんはそう言って、嬉しそうに微笑んでいた。


お父さんとお母さんは駆け落ちして、結婚したと聞いていたけど。
まさか、ギン爺とりっちゃんが、亡くなったお母さんの両親で、僕のお祖父ちゃん、お祖母ちゃんに当たる人だと知らなかった。

ギン爺とりっちゃんは、遊びに行くときは、毎回参加してくれて、予定が合わないということが無かった。リン爺とみっちゃんもだけど。僕に合わせてくれていたのかなそう思う。
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