僕に双子の義兄が出来まして

サク

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千秋視点2

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「「「「ズッゲー、うまそう」」」」

並んでいく、悠暉の料理に、紀藤、美濃前、大山、千夏が声を上げる。

「だろう」
「「でしょう」」

泰明さん、母さん、香菜さんが自慢げに答えていた。

「悠暉君の料理、この前も美味しかったし、今回も楽しみですね」
「兄さん、ずっと、食べたがっていたよね」
「本当、美味しそうですね。夏休みの過ごした日々が懐かしいです。」


そうして、始まった俺たちの誕生日パーティー


「「「「「「「「「「「「Happy Birthday」」」」」」」」」」」」

<パン><パン>

紀藤達が隠し持っていたらしいクラッカーを鳴らした。
ホールケーキが一つずつ俺と千春の前に置かれて、ケーキには蠟燭が大きいのが一本、小さいのが8本刺さっていた。悠暉の手作りケーキにはそれぞれのケーキにクッキーのプレート載せられ、そこに、

〔千秋君お誕生日おめでとう〕
〔千春君お誕生日おめでとう〕

書かれていた。

こんな風に祝ってもらったのは、初めてで、戸惑うも、なんだか、こそばゆい。
誕生日の歌を歌われて、蠟燭の灯を消し、プレゼントをみんなから受け取り、お礼を言う。

そして、悠暉が人数分に、ケーキを分けた。誕生日の特権として、四分の一もらったケーキは俺好みの甘さで、

「「うまい」」

そう、零した声は千春と重なった。悠暉が嬉しそうにほほ笑んだ。どの料理もおいしく、全てが満たされる。
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