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友人の千春の義弟の悠暉君 大山大輔視点
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楽しそうな、千春たちの声に楽しそうに笑う悠暉君。この3人が揃うと空気が暖かく感じるから不思議だ。
「うっまー」
どの料理もおいしく、ケーキは本当に美味しかった。
一人、千秋の伯父さんが来ていないらしく、余ったケーキをじゃんけんで勝ち取って、もらうことができた。
「うまー」
そう、口に出る。そして、悠暉君の方を見た。悠暉君は口に人差し指を持ってくるとしーとして、微笑んだ。
この子は千春たちのことをよく知っているんだなと思った。
俺が最初に食べたのは、千春のケーキ、その次に食べたのは千秋のケーキだった。二つとも美味しいが、甘さが違った。千秋のケーキの方が甘く。少し笑ってしまった。
すごいな悠暉君はそう思った。
悠暉君は、覚えているかわからないけど。俺は、昔、悠暉君に助けられたことがある。
って気づいたのは、先ほど、悠暉君のお父さんを見てからだけど。
8歳の時、探検と称して、隣町まで歩いたことがあった。その帰り道、途中で道に迷い、慌てているところに野良犬と出くわし、半泣きしながら、逃げ、もっと、道が分からなくなってしまった。足も疲れて、もうダメだという所、現れたのは、雨も降っていないのに、黄色のカッパをかぶっている子供だった。フードを深くかぶっていて、顔は見えなかったが、その子は手を広げて俺の前に立つと、野良犬と向き合った。吠える犬にその子は大きく吸い込むと
「めっていってるでしょ」
叫んだ。木霊するような大きさだった。犬はその声の大きさに、驚いて逃げていった。
こちらを向いた小さい子は
「大丈夫?」
と聞いてきた。いっぱい、いっぱいだった俺は頷くことしかできなかったけど。
その後、誰かが走ってくる音が聞こえた。
「まさかと思ったが、やっぱり、悠暉だったか」
「あ、お父さん。ワンちゃんがこの子に攻撃しようとしていたからめっしてたんだよ」
「そうか、二人とも怪我はないかい」
「僕はないけど」
「俺も大丈夫」
その後、その子とその子のお父さんに連れられ、家の近くまで、送ってもらった。
雨も降っていないのに、カッパをつけそのフードを深くかぶっていたのはきっと、顔を見て、怖がられることが多かったと言っていた悠暉君の俺に対する配慮だったのだろう。
俺を怖がらせないように。幼い悠暉君が考えた、じんわりと込み上げてくるものがある。
「何だ、涙ぐむほど、美味しいのか」
そう美濃前に聞かれ
「ああ、とってもな。それが二個も当たるんだ、じんわりとくる」
そう、誤魔化した。
「大山は涙もろいからね」
「だって、うまいだろう。千春だって、大きくもらっているのにペロリだろ」
「悠暉の料理や、ケーキは俺好みで美味しいからね」
「だろ」
その千春の言葉に俺は笑う。悠暉君がそれぞれの口に合うように作っているんだから。
千春と千秋は悠暉君に会えてよかったと思う。前より、幾分と優しい雰囲気を纏う様になった彼らは、楽しそうだ。
彼らのそんな幸せを、俺は守りたいと思った。
ケーキを食べ終わった後は、ゲームやトランプして遊び、帰るものと、泊まっていくものに分かれた。俺と石田達、そして紀藤と美濃前はかえることにし、千秋たちの従兄弟は泊まっていくらしい。
「うっまー」
どの料理もおいしく、ケーキは本当に美味しかった。
一人、千秋の伯父さんが来ていないらしく、余ったケーキをじゃんけんで勝ち取って、もらうことができた。
「うまー」
そう、口に出る。そして、悠暉君の方を見た。悠暉君は口に人差し指を持ってくるとしーとして、微笑んだ。
この子は千春たちのことをよく知っているんだなと思った。
俺が最初に食べたのは、千春のケーキ、その次に食べたのは千秋のケーキだった。二つとも美味しいが、甘さが違った。千秋のケーキの方が甘く。少し笑ってしまった。
すごいな悠暉君はそう思った。
悠暉君は、覚えているかわからないけど。俺は、昔、悠暉君に助けられたことがある。
って気づいたのは、先ほど、悠暉君のお父さんを見てからだけど。
8歳の時、探検と称して、隣町まで歩いたことがあった。その帰り道、途中で道に迷い、慌てているところに野良犬と出くわし、半泣きしながら、逃げ、もっと、道が分からなくなってしまった。足も疲れて、もうダメだという所、現れたのは、雨も降っていないのに、黄色のカッパをかぶっている子供だった。フードを深くかぶっていて、顔は見えなかったが、その子は手を広げて俺の前に立つと、野良犬と向き合った。吠える犬にその子は大きく吸い込むと
「めっていってるでしょ」
叫んだ。木霊するような大きさだった。犬はその声の大きさに、驚いて逃げていった。
こちらを向いた小さい子は
「大丈夫?」
と聞いてきた。いっぱい、いっぱいだった俺は頷くことしかできなかったけど。
その後、誰かが走ってくる音が聞こえた。
「まさかと思ったが、やっぱり、悠暉だったか」
「あ、お父さん。ワンちゃんがこの子に攻撃しようとしていたからめっしてたんだよ」
「そうか、二人とも怪我はないかい」
「僕はないけど」
「俺も大丈夫」
その後、その子とその子のお父さんに連れられ、家の近くまで、送ってもらった。
雨も降っていないのに、カッパをつけそのフードを深くかぶっていたのはきっと、顔を見て、怖がられることが多かったと言っていた悠暉君の俺に対する配慮だったのだろう。
俺を怖がらせないように。幼い悠暉君が考えた、じんわりと込み上げてくるものがある。
「何だ、涙ぐむほど、美味しいのか」
そう美濃前に聞かれ
「ああ、とってもな。それが二個も当たるんだ、じんわりとくる」
そう、誤魔化した。
「大山は涙もろいからね」
「だって、うまいだろう。千春だって、大きくもらっているのにペロリだろ」
「悠暉の料理や、ケーキは俺好みで美味しいからね」
「だろ」
その千春の言葉に俺は笑う。悠暉君がそれぞれの口に合うように作っているんだから。
千春と千秋は悠暉君に会えてよかったと思う。前より、幾分と優しい雰囲気を纏う様になった彼らは、楽しそうだ。
彼らのそんな幸せを、俺は守りたいと思った。
ケーキを食べ終わった後は、ゲームやトランプして遊び、帰るものと、泊まっていくものに分かれた。俺と石田達、そして紀藤と美濃前はかえることにし、千秋たちの従兄弟は泊まっていくらしい。
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