僕に双子の義兄が出来まして

サク

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千秋視点3

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俺達の部屋を、千夏達と香菜さんが泊まれるように明け渡した。千春と共に、悠暉の部屋に行き、三人で勉強会。悠暉はいつの間にか、机に突っ伏して寝てしまっていた。悠暉を抱き上げ、ベッドの真ん中に寝かせ、頬をなでる。千春が寝かせ易いよう持っていた掛布団を悠暉に被せた。

こんなに楽しい誕生日は今までなかった。

だが、本当は今日からこの連休すべて、悠暉と愛し合いたかったと言ったら、怒られるだろうか?

悠暉の頬をなでる千春を見ながら、そんなことを思う。


11日に日付が変わったすぐ、スマホが小さく鳴った。

この音は族関連のメール音に設定してあったはず。
族関連はメッセージレインではなく、メールで連絡を取り合うようにしていた。



件名〔喜報〕

〔昨日、奴らを見つけたと連絡が入った〕


紀藤から届いたその内容に、笑みが浮かぶ。

「どうした?」

そう聞いてきた千春にも、そのメール見せる。千春も笑った。

「「漸く、見つけた」」

悠暉を傷つけてきた奴らを。


返してもらおう。俺たちに、悠暉の爪を

悠暉が味わっただろう痛みと共に


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