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小話
悠暉の祖父として ギン爺視点
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娘の喜美子が結婚相手を連れてきた時の衝撃は今でも忘れられない。
喜美子の体が弱く生まれたのには、理由があった。
妻の律江は儂と結婚してから、後妻を狙う者どもに微量の毒を毎日与えられていたのだ。その毒が、胎児の喜美子の方にも行ってしまっていた。体が弱く生まれた喜美子の検査中にそのことが発覚した。
分かるかのう。毒で内臓の機能が弱くなっていて、長くて二十歳までしか生きられないと聞かされた時の儂の憤慨と深い絶望が。
人は、どもまでも残酷になれるのだなと、あの時の自分の姿を思い出して今でも思う。
妻、律江との出会いは、内緒じゃ。ただ、儂にとっては盲亀の浮木じゃった。
そして、律江も検査させた。喜美子ができた事さえ奇跡というほど、生殖機能は毒で低下させられていた。
奥様に次の子は望めません。後妻をと言われた儂は、医師たちもぐるだと知る。
定期的な検査では問題ありませんとほざいとったからのぅ。嘘つきよって。
妻に毒を盛った家系やその手助けをした医者の家系は全て潰した。あの時ほど、権力があってよかったと思ったことはない。潰せる力があってよかったと思ったことはない。鬼と言われようが悪魔と言われようが構わない。誰の愛する女にそして子に手を出したのか、頭の中、脳の髄の髄まで刻み込み、解らせる必要があった。
儂は律江しか愛さん。そう言い切り。後継者は、喜美子が愛した者とし、もし、無理なら、儂が一族以外から探すと言い決めた。
喜美子に、力の使い方から、全てを教え込む。体は弱く熱発することが多くあったが、あの子はめげることなく自分のモノにしていった。
そして、喜美子は泰明君を連れてきた。泰明君は儂のお眼鏡にかなう程、優秀な男じゃった。何より、あの子が愛した者、反対などするはずもなかった。
しかし、あの子は三通の手紙を残して、駆け落ちした。
一通は使用人たちに向けての感謝だった。使用人たちは、皆大泣きした後、どこかに向かい、いくつかの家を滅ぼして帰ってきていた。娘と泰明君に手を出そうとしていた家だった。出鼻をくじかれてしまった。
帰ってきた使用人達は、お嬢様お幸せにパーティーを始め、泣きながら、笑い、皆、あの子の幸せを願いながら、飲み食いしていた。
あの子は使用人にも好かれとったからのぅ。
二通目は律江への手紙だった
【お母さんへ、お母さんとお父さんには、本当に感謝している。生んで育ててくれてありがとう。ウエディングドレス姿見せられなくてごめんね。私は、やさしい奏君をこの世界に引き込みたくない。でも、手放したくない。だから、後継者は別で探してほしい。勝手言ってごめんね。これ以上、此処に居て、奏君に何かあったら、私、一族もろとも、全てを滅ぼしてしまうから。駆け落ちします。では、後継が見つかることを祈っています。 喜美子】
三通目は儂への手紙だった。
【お父さんへ、今まで、ありがとう。私、駆け落ちするから後は任せた 喜美子】
なんとも簡潔、流石、儂らの子そう思ったが頭を抱えた。
あの子はわかっていただろう。後継を狙うものが必ず、泰明君を殺そうと狙うことを。
何人かの家が泰明君にハニートラップを仕掛けようとしていたが、泰明君は喜美子一筋で、能力もあって、回避していた。しかし彼の家に圧力をかける者がいた。儂が動く前にそいつを潰したあの子は、手紙だけ残して、痕跡を残すことなく消え去った。
「そうね、あの子達にとったらそれが一番ね」
律江もさみしそうだったが、納得していた。
しかし、儂への手紙、短すぎないだろうか?
喜美子の体が弱く生まれたのには、理由があった。
妻の律江は儂と結婚してから、後妻を狙う者どもに微量の毒を毎日与えられていたのだ。その毒が、胎児の喜美子の方にも行ってしまっていた。体が弱く生まれた喜美子の検査中にそのことが発覚した。
分かるかのう。毒で内臓の機能が弱くなっていて、長くて二十歳までしか生きられないと聞かされた時の儂の憤慨と深い絶望が。
人は、どもまでも残酷になれるのだなと、あの時の自分の姿を思い出して今でも思う。
妻、律江との出会いは、内緒じゃ。ただ、儂にとっては盲亀の浮木じゃった。
そして、律江も検査させた。喜美子ができた事さえ奇跡というほど、生殖機能は毒で低下させられていた。
奥様に次の子は望めません。後妻をと言われた儂は、医師たちもぐるだと知る。
定期的な検査では問題ありませんとほざいとったからのぅ。嘘つきよって。
妻に毒を盛った家系やその手助けをした医者の家系は全て潰した。あの時ほど、権力があってよかったと思ったことはない。潰せる力があってよかったと思ったことはない。鬼と言われようが悪魔と言われようが構わない。誰の愛する女にそして子に手を出したのか、頭の中、脳の髄の髄まで刻み込み、解らせる必要があった。
儂は律江しか愛さん。そう言い切り。後継者は、喜美子が愛した者とし、もし、無理なら、儂が一族以外から探すと言い決めた。
喜美子に、力の使い方から、全てを教え込む。体は弱く熱発することが多くあったが、あの子はめげることなく自分のモノにしていった。
そして、喜美子は泰明君を連れてきた。泰明君は儂のお眼鏡にかなう程、優秀な男じゃった。何より、あの子が愛した者、反対などするはずもなかった。
しかし、あの子は三通の手紙を残して、駆け落ちした。
一通は使用人たちに向けての感謝だった。使用人たちは、皆大泣きした後、どこかに向かい、いくつかの家を滅ぼして帰ってきていた。娘と泰明君に手を出そうとしていた家だった。出鼻をくじかれてしまった。
帰ってきた使用人達は、お嬢様お幸せにパーティーを始め、泣きながら、笑い、皆、あの子の幸せを願いながら、飲み食いしていた。
あの子は使用人にも好かれとったからのぅ。
二通目は律江への手紙だった
【お母さんへ、お母さんとお父さんには、本当に感謝している。生んで育ててくれてありがとう。ウエディングドレス姿見せられなくてごめんね。私は、やさしい奏君をこの世界に引き込みたくない。でも、手放したくない。だから、後継者は別で探してほしい。勝手言ってごめんね。これ以上、此処に居て、奏君に何かあったら、私、一族もろとも、全てを滅ぼしてしまうから。駆け落ちします。では、後継が見つかることを祈っています。 喜美子】
三通目は儂への手紙だった。
【お父さんへ、今まで、ありがとう。私、駆け落ちするから後は任せた 喜美子】
なんとも簡潔、流石、儂らの子そう思ったが頭を抱えた。
あの子はわかっていただろう。後継を狙うものが必ず、泰明君を殺そうと狙うことを。
何人かの家が泰明君にハニートラップを仕掛けようとしていたが、泰明君は喜美子一筋で、能力もあって、回避していた。しかし彼の家に圧力をかける者がいた。儂が動く前にそいつを潰したあの子は、手紙だけ残して、痕跡を残すことなく消え去った。
「そうね、あの子達にとったらそれが一番ね」
律江もさみしそうだったが、納得していた。
しかし、儂への手紙、短すぎないだろうか?
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