9 / 20
第9話 パイズリ温泉へようこそ⑨(間宮綾乃の場合)
しおりを挟む
「体調悪いですか?」
「いえ、少し湯あたりしてしまったみたいです。ご心配おかけしてすみません」
「俺のほうこそすみません。綾乃さん、パイズリしてくれてる間ずっと湯船に浸かってましたもんね」
佐藤様が心配そうに見つめる。
しまった……。
お客様に気を遣わせるなんて、仲居失格だ。
パイズリの余韻に浸って集中力が切れていた。
仕事に集中しないと。
「佐藤様、昼食はいかがされますか? 当旅館には、半年前にオープンしたビュッフェレストランがございます。軽食でよろしければ、カフェもございますよ」
「えっ、宿泊しなくても利用できるんですか?」
「はい、レストランとカフェは利用可能です。メニューにパイズリはありませんが」
「ははは! 分かってますよ。じゃ、カフェでお昼いただきます」
佐藤様が声を出して笑った。
私は旅館の本館内にあるカフェに佐藤様を案内した。
「へぇー、和風なんですね。雰囲気あるなぁ」
「はい、歴史ある本館の景観に合わせて和風の内装になっております。メニューは一般的な軽食も取り揃えておりますよ」
佐藤様は窓際の席に座って少し景色を眺めるとメニューを開き、ミックスサンドとクリームあんみつを注文した。
「やっぱりメニューにパイズリはありませんね」
「ふふ。ホントにパイズリがお好きなんですね。次回はぜひ、宿泊の予約をしていらっしゃってくださいね」
「綾乃さん、お仕事はいいんですか? 綾乃さんについていてもらえて俺は嬉しいんですけど」
「はい。担当したお客様がお帰りになるまでが私共の役目ですので。当旅館施設の紹介や宿泊プランの説明をさせていただき、お客様にご予約をしていただけるようPRするのも仕事になっております」
「へぇー。仲居さんが営業もするんですね。すごいな」
佐藤様が感心した様子で私を見る。
「現在予約は1年先まで埋まっております。無制限パイズリプランの宿泊費は一泊4万円、通常パイズリプランの宿泊費は一泊2万5000円になります。」
「2つの宿泊プランの違いはなんですか?」
佐藤様が興味津々に尋ねる。
「通常プランはお客様に担当の仲居が1名つきます。パイズリサービスは担当の仲居のみ、発射回数は1日3回までとなっております。無制限プランにも担当の仲居がつきますが、他の仲居から自由にパイズリサービスを受けることが可能です。発射回数の制限もございません」
「おぉぉぉ! どちらも夢みたいな話ですね。ちなみになんですけど、綾乃さんを指名できたりします?」
「わ、わたくしですか……」
佐藤様の質問に、口ごもってしまった。
私を指名したいという佐藤様の気持ちが素直に嬉しかった。
プランの説明をしながら、佐藤様に宿泊していただき、おちんちんを胸に挟んで1日中ズリズリしたいと妄想を膨らませていた。そんな私の心を見透かすかのような質問をされ、つい慌てふためいてしまった。
「さすがに迷惑ですよね? すみません」
「いえ、そうじゃないんです。私のパイズリを気に入っていただき、光栄です。ただ、私の本業は学生でして、長期休暇の時期しか宿泊担当業務ができないのです」
「えぇぇぇ! 綾乃さん、学生なんですか!?」
心底驚いた様子で佐藤様が大声を上げる。
「佐藤様、他のお客様もいらっしゃるのでどうぞお静かに」
「あ、すみません」
「わたしは今、大学3年で夏季休暇中です」
「俺、大学1年です。そっかぁ、綾乃さんも大学生なんですね。落ち着いていてすごく大人っぽいから、社会人かと思ってました。この旅館のバイトはいつから始められたんですか?」
う~ん、実家の稼業だからバイトとはちょっと違うんだけどなぁ。
でも、お給料もらってるし、バイトってことにしておこう。
「いえ、少し湯あたりしてしまったみたいです。ご心配おかけしてすみません」
「俺のほうこそすみません。綾乃さん、パイズリしてくれてる間ずっと湯船に浸かってましたもんね」
佐藤様が心配そうに見つめる。
しまった……。
お客様に気を遣わせるなんて、仲居失格だ。
パイズリの余韻に浸って集中力が切れていた。
仕事に集中しないと。
「佐藤様、昼食はいかがされますか? 当旅館には、半年前にオープンしたビュッフェレストランがございます。軽食でよろしければ、カフェもございますよ」
「えっ、宿泊しなくても利用できるんですか?」
「はい、レストランとカフェは利用可能です。メニューにパイズリはありませんが」
「ははは! 分かってますよ。じゃ、カフェでお昼いただきます」
佐藤様が声を出して笑った。
私は旅館の本館内にあるカフェに佐藤様を案内した。
「へぇー、和風なんですね。雰囲気あるなぁ」
「はい、歴史ある本館の景観に合わせて和風の内装になっております。メニューは一般的な軽食も取り揃えておりますよ」
佐藤様は窓際の席に座って少し景色を眺めるとメニューを開き、ミックスサンドとクリームあんみつを注文した。
「やっぱりメニューにパイズリはありませんね」
「ふふ。ホントにパイズリがお好きなんですね。次回はぜひ、宿泊の予約をしていらっしゃってくださいね」
「綾乃さん、お仕事はいいんですか? 綾乃さんについていてもらえて俺は嬉しいんですけど」
「はい。担当したお客様がお帰りになるまでが私共の役目ですので。当旅館施設の紹介や宿泊プランの説明をさせていただき、お客様にご予約をしていただけるようPRするのも仕事になっております」
「へぇー。仲居さんが営業もするんですね。すごいな」
佐藤様が感心した様子で私を見る。
「現在予約は1年先まで埋まっております。無制限パイズリプランの宿泊費は一泊4万円、通常パイズリプランの宿泊費は一泊2万5000円になります。」
「2つの宿泊プランの違いはなんですか?」
佐藤様が興味津々に尋ねる。
「通常プランはお客様に担当の仲居が1名つきます。パイズリサービスは担当の仲居のみ、発射回数は1日3回までとなっております。無制限プランにも担当の仲居がつきますが、他の仲居から自由にパイズリサービスを受けることが可能です。発射回数の制限もございません」
「おぉぉぉ! どちらも夢みたいな話ですね。ちなみになんですけど、綾乃さんを指名できたりします?」
「わ、わたくしですか……」
佐藤様の質問に、口ごもってしまった。
私を指名したいという佐藤様の気持ちが素直に嬉しかった。
プランの説明をしながら、佐藤様に宿泊していただき、おちんちんを胸に挟んで1日中ズリズリしたいと妄想を膨らませていた。そんな私の心を見透かすかのような質問をされ、つい慌てふためいてしまった。
「さすがに迷惑ですよね? すみません」
「いえ、そうじゃないんです。私のパイズリを気に入っていただき、光栄です。ただ、私の本業は学生でして、長期休暇の時期しか宿泊担当業務ができないのです」
「えぇぇぇ! 綾乃さん、学生なんですか!?」
心底驚いた様子で佐藤様が大声を上げる。
「佐藤様、他のお客様もいらっしゃるのでどうぞお静かに」
「あ、すみません」
「わたしは今、大学3年で夏季休暇中です」
「俺、大学1年です。そっかぁ、綾乃さんも大学生なんですね。落ち着いていてすごく大人っぽいから、社会人かと思ってました。この旅館のバイトはいつから始められたんですか?」
う~ん、実家の稼業だからバイトとはちょっと違うんだけどなぁ。
でも、お給料もらってるし、バイトってことにしておこう。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる