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㉑消費期限を気にする保健室。
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さぁ。
今日は暇だな、何をしよう。
2月の昼下がり、梨乃は保健室の真ん中で腰に手をあて仁王立ちをしながら周囲を見渡す。
絆創膏、アルコール、包帯、テープ類の使用期限でも確認するか。
500人規模の学校では寄付で絆創膏やマスク、アルコール等を貰うのだが・・・。
消費できる年度と消費できない年度がある。
家にある絆創膏であれば、使用期限が1・2年きれていることなんてザラであるが。
保健室ではそんなことは・・・梨乃の保健室においてはない。
他所の保健室ではたた使用期限が切れている事はあるのだが、そこは見て見ぬふり。
「勿体ないなぁ」
夏のプールの時期に使う、普通の絆創膏よりも値段の高い防水絆創膏もある。
勿論、使用期限の切れた者は子供には使わないが梨乃自身や担任には配る時もある。
―――4月
「湯川先生」
それは4年生の女の子達。
「はぁい。どうしたの?」
「佐々木先生な。包丁で手を切ってんて」
佐々木先生は4年生の担任の先生だったかしら?
4月中は頭の中が、旧担任で埋められ中々思考回路が結びつかない。
「あらまぁ」
この子達は4年生だから、調理実習の授業は今日はない。
っとなれば、担任教諭の手を切ったという話は学校外の話だろうか?
相槌を打ちながら、使用期限の切れた破棄する予定の絆創膏を手に取ると梨乃は職員室を除く。
「あぁー。それなりにざっくりですね」
「うわっ。出張保健室」
梨乃は職員室の自身の机で絆創膏を貼り替えようと苦戦している佐々木に声をかける。
「大正解。出張保健室です」
保健室を飛び出し、たびたび教室を出て子供の様子を見にいくことがあり。子供達にどうしたのー?っと聞かれれば、出張保健室と要件は言わず相槌を打っていた。
「料理男子ですか?」
「イクメン男子」
「なるほどね」
休日にお子さまの為に料理でもしていたのだろうか?
「貴方の必要なのは、この使用期限の切れた絆創膏?それとも、この使用期限の切れていない絆創膏?」
「勿論!使用期限の切れたこの防水絆創膏」
「ちょっときつめに巻きますね~」
指に少し強めに絆創膏は梨乃は張りながら、その時に傷を見るのだが。
「結構い傷ですね。これは2・3週間は血が止まらないかも?」
「そんなに」
「そんなにっすねぇ」
そんな会話をしていると、近づいてくるのは校長。
「労災?労災?労働災害?」
「お家でのホームワームを仕事というのであれば、労災ですね」
梨乃はそう答えると校長はほっと胸を撫ぜ下す。
「労働災害の書類はめんどくさいらしいですもんね」
「・・・ははははは」
学校で職員は怪我をすると、労働災害に該当をするのだが中々その書類は細かくめんどくさいのだ。
「絆創膏って使用期限あるんだ」
佐々木はそう言いながら、絆創膏の箱の使用期限の記載を見る。
「そうなんですよ。普通は見ませんよね」
「これ、使用期限切れてるとどうなるの」
「さぁ?粘着面が沸くとか?べたべたっと」
「なるほどぉ~。ねちゃねちゃっとなるのか」
そんな会話に教頭は苦笑する。
「めんどくさいなー。学校!」
「管理職の発言としてアウトー!」
梨乃はそう言うと、本日の職員室も笑いに包まれた。
今日は暇だな、何をしよう。
2月の昼下がり、梨乃は保健室の真ん中で腰に手をあて仁王立ちをしながら周囲を見渡す。
絆創膏、アルコール、包帯、テープ類の使用期限でも確認するか。
500人規模の学校では寄付で絆創膏やマスク、アルコール等を貰うのだが・・・。
消費できる年度と消費できない年度がある。
家にある絆創膏であれば、使用期限が1・2年きれていることなんてザラであるが。
保健室ではそんなことは・・・梨乃の保健室においてはない。
他所の保健室ではたた使用期限が切れている事はあるのだが、そこは見て見ぬふり。
「勿体ないなぁ」
夏のプールの時期に使う、普通の絆創膏よりも値段の高い防水絆創膏もある。
勿論、使用期限の切れた者は子供には使わないが梨乃自身や担任には配る時もある。
―――4月
「湯川先生」
それは4年生の女の子達。
「はぁい。どうしたの?」
「佐々木先生な。包丁で手を切ってんて」
佐々木先生は4年生の担任の先生だったかしら?
4月中は頭の中が、旧担任で埋められ中々思考回路が結びつかない。
「あらまぁ」
この子達は4年生だから、調理実習の授業は今日はない。
っとなれば、担任教諭の手を切ったという話は学校外の話だろうか?
相槌を打ちながら、使用期限の切れた破棄する予定の絆創膏を手に取ると梨乃は職員室を除く。
「あぁー。それなりにざっくりですね」
「うわっ。出張保健室」
梨乃は職員室の自身の机で絆創膏を貼り替えようと苦戦している佐々木に声をかける。
「大正解。出張保健室です」
保健室を飛び出し、たびたび教室を出て子供の様子を見にいくことがあり。子供達にどうしたのー?っと聞かれれば、出張保健室と要件は言わず相槌を打っていた。
「料理男子ですか?」
「イクメン男子」
「なるほどね」
休日にお子さまの為に料理でもしていたのだろうか?
「貴方の必要なのは、この使用期限の切れた絆創膏?それとも、この使用期限の切れていない絆創膏?」
「勿論!使用期限の切れたこの防水絆創膏」
「ちょっときつめに巻きますね~」
指に少し強めに絆創膏は梨乃は張りながら、その時に傷を見るのだが。
「結構い傷ですね。これは2・3週間は血が止まらないかも?」
「そんなに」
「そんなにっすねぇ」
そんな会話をしていると、近づいてくるのは校長。
「労災?労災?労働災害?」
「お家でのホームワームを仕事というのであれば、労災ですね」
梨乃はそう答えると校長はほっと胸を撫ぜ下す。
「労働災害の書類はめんどくさいらしいですもんね」
「・・・ははははは」
学校で職員は怪我をすると、労働災害に該当をするのだが中々その書類は細かくめんどくさいのだ。
「絆創膏って使用期限あるんだ」
佐々木はそう言いながら、絆創膏の箱の使用期限の記載を見る。
「そうなんですよ。普通は見ませんよね」
「これ、使用期限切れてるとどうなるの」
「さぁ?粘着面が沸くとか?べたべたっと」
「なるほどぉ~。ねちゃねちゃっとなるのか」
そんな会話に教頭は苦笑する。
「めんどくさいなー。学校!」
「管理職の発言としてアウトー!」
梨乃はそう言うと、本日の職員室も笑いに包まれた。
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