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第四章 過度に許しはしないけど、過度に仕返しもしません。
⑤
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「奥様。どうなさいましたか?」
恵麻は屋根裏部屋の出窓に上半身をだらりとしながら、外を眺めつつ、考え事をしていた。
今、龍迫は会議に出席するために家を留守にしていし、彼のがっしりして重みがあるにも必ず、軽やかな龍迫の足音は分かりやすく声をかけられる前に気がつく。
「岬さん、私がここにいるって良く分かったわね」
なのでだらしのない格好のままで恵麻は振り返る。
「最近は奥様の事を私も少しは分かってまいりました。書斎も自室にもいらっしゃらなかったので、昔ならば東屋だの食糧庫など色んな所を探したでしょうがここかなと。この屋根裏部屋は過ごしやすいですし」
「そうね。シャンデリアは1千万、絨毯は670万、窓ガラスもUVカットの上等品。・・・こないだ帳簿を見ていたら、私がこの家に来た頃、多額の出費があって、何に使ったのか確認して驚いたわ」
「ご主人様は奥様の翌日の振舞で、噂が真っ赤な嘘だと分かり指示をされたのです。何かお悩みですか?」
「旦那様は、何に自信ないのかしら?」
「飯田から聞きました。ルーテ様が奥様にご主人様に自信をつけさせてあげろと仰っていたそうですね」
「旦那様は仕事も恋愛も自信満々だと思うんだけど?」
「そうですね。ご主人様に直接、何か自身のない事はあるか聞いてみればいかがでしょう?」
・・・直接か。
本人が分かっていることであれば、彼はとっくにどうにかしているだろう。
***
「只今。俺の愛しの恵麻」
「おかえりなさい。睡魔に負けて玄関にお出迎えに行かなくて、ごめんなさい」
恵麻は書斎でうたた寝をしていた。
「眠っていてくれて構わない。最近、仕事が忙しいからな。何かできることがあれば、言ってほしい。それに俺はもし、恵麻に眠っていても話したいことや用事があればキスで起こそう。古今東西、万国共通。お姫様を起こす方法はお姫様を愛する者のキスだと聞いている。俺は恵麻を現存する人類の中で一番愛してる」
大切そうに恵麻を龍迫は抱きしめるが、苦しくない絶妙な力加減。
「何“が”あったんですか?」
龍迫の顔は少し険しかった。
能津関係は今、落ち着いているのでこの顔の原因は今やっている国土中に高速道路をいきわたらせる巨大プロジェクトの件だと察しがつく。
「さすが俺の恵麻。何”か”あったんですか?と普通の女性なら聞くところなのに。何”が”あったんですかと聞いてくれるんだね。そういうところも好きだ。なんて、察しのいい妻なのだろう?可愛いだけじゃないんだね」
前置きが長い。眠いわ。本題に入ってくれないかしら?
前置きが長ければ、長いほど、さほど深刻さがないレベルの問題だと安心はできること以外はメリットがない。
「高速道路の資材が発注国の近隣国で起こった内戦で不足している」
恵麻は龍迫に抱き着かれたまま、龍迫がベッドに投げ出した鞄を漁り書類を取り出しとさっと目を通す。
「このパネルでしたら、斎凛国が低価格で譲ってくれるはずです。ルーテ様にお願いされていた王宮のリフォームの際の図面の確認も終わったので。明後日にでもヘリコプターで交渉に行ってまいります」
「一人で奴の所に行くのか?」
「旦那様は明後日は大切な会議がありますし。私は時間の都合がつきます」
恵麻はそこで言葉を切ると心配そうな顔をする龍迫に思考回路を巡らせる。
やはり、龍迫は私に愛されている自信がないのだろうか?
「私は旦那様一筋でございます。何の心配もいりませんよ?」
”旦那様一筋でございます”
龍迫はそんな恵麻にふわりと微笑んだ。
「可愛い事を言ってくれるね。明日は仕事をきりの良い所で終わらして、散歩にでも出かけよう。俺が一番、リラックスして癒されていると感じるのはこうして恵麻を抱いている時なんだけれど。恵麻はお散歩をしたり、甘いものを食べに行くのが気分転換だろう?」
「よろしいのですか?」
「社会人たるもの。余暇時間は作るものだ。じゃないと、何のために働いているか分からない。俺は愛しの恵麻との時間が仕事で作れないのであれば仕事なんてやめてしまう。ここの暮らしだって、どうでもいい。六畳一間で、ひもじい思いをしても恵麻と一緒にいられるのなら構わない」
「六畳一間は嫌です」
「そうか。六畳は広すぎたね。ごめんよ。四畳半の部屋で抱き合って生活をしよう」
20LDK。別館ありのこの有栖川公爵邸がいいです。
恵麻はそう思いつつも、そんなに密着しておきたいのかと喜ぶ龍迫に言葉を発することはなかった。
***
「君が一人で来るなんて思わなかった」
恵麻は斎凛王国のルーテの部屋を訪れていた。
「ごきげんよう。ルーテ様。頼まれていた王宮のリニューアルの図案のお渡し、我が国の巨大プロジェクトの資材提供のお願いに参りました」
「呼んでくれたら取りに行ったのに。ありがとう」
ルーテはそういうと、図案と資材のリストを受け取る。
「君が欲しがっている資材は、王宮から少し離れた倉庫に置いてあるよ。さっそく見に行ってみるかい?同じパネル、鉄筋といえど資材にはランクもあるし」
「はい」
「君は本当に面白いね。女性で、しかも公爵夫人なのに働いていて、資材のランクも分かるんだ。・・・僕も着替えたら一緒に行くから、先に車に向かっておいてくれるかな?くれぐれも走らないように」
「はい」
恵麻はルーテの言いつけを守り、のんびり車に向かっている時だった。
「有栖川公爵夫人」
聞き覚えのある声に恵麻は振り返る。
そこには、メイド服を着た琴美が立っていた。なるほどね。ゆっくり歩けと言ったのは私の体の事を思ってではなく琴美と会わせる為か。
やっぱり、掴めない人ね。
「ごきげんよう」
琴美は深々と頭を下げる。
すると、岬は一歩恵麻の前に出て女主人を守るように身構え、三木は帯刀している剣に手をかけた。
琴美が恵麻にとっていい存在ではないことは、有栖川家の使用人ならば誰もが知っていた。
岬と三木のその反応に琴美は恵麻に近寄るのを止め、その場で立ち止まり再び頭を下げた。
「大変申し訳ございませんでした」
”たいへんもうしわけございませんでした”
文字にして18字。
時間にして2,3秒の謝罪で孤独な日々を作った琴美を許す気にはなれないが。
琴美からは兄弟や継母のように実害を被ったわけではない。
「元気そうね」
許す、許さないは答えず、見たままを言葉にする。
「能津伯爵家の分家で生活している時よりも、元気になりました」
「そう。それは、良かったわね」
私の分からない所で、この子も何かあったのかしら?
能津家にいるときよりも、本当に表情が良いわ。
堂々と言いきる琴美は別人のようで恵麻の表情は少し緩む。
「聞いていらっしゃると思いますが、一人暮らしをしながら、ここで働かせていただき、学校に通っています。仕事、学校、家事の両立は大変ですが。私よりもっと小さい時から、夫人は小さい時からされていましたよね。尊敬してます」
「恨んでいるの間違いではなく?尊敬?」
「はい。能津伯爵家が廃位となり、今の状況になり始めは戸惑いましたが・・・。今は感謝しております」
琴美はしっかり頷くと、時計を見る。
「では、仕事の続きがありますので失礼いたします」
琴美は再度深々とお辞儀をすると背を向け歩き出した。
「岬さん」
「はい。奥様」
「琴美の事を調べてくれる?旦那様に調べていることを知られても構わないし、旦那様の力を借りなければ、調べられないのであれば私から旦那様にお願いするわ」
「かしこまりました」
岬は返事をするとすぐに携帯電話で家の使用人に連絡を行う。
勿論、恵麻は琴美について知りたがっているという情報はすぐに龍迫にも伝えられる。
「良くない事実が出たとしても、恵麻にそのまま伝えろ」
飯田は指示をだす龍迫をまじまじと見る。
「良いのですか?何か下心があり、奥様にお謝りになったというような事実だったとしても」
飯田は確認をするが。
「あぁ」
“残酷な事を見聞きしても、旦那様から離れるようなこともしなければ。精神崩壊をおこすようなひ弱な人間ではない“
恵麻はそう宣言していたし。
下手に隠そうとしたら、何がなんでも暴きたがるだろう。
恵麻は屋根裏部屋の出窓に上半身をだらりとしながら、外を眺めつつ、考え事をしていた。
今、龍迫は会議に出席するために家を留守にしていし、彼のがっしりして重みがあるにも必ず、軽やかな龍迫の足音は分かりやすく声をかけられる前に気がつく。
「岬さん、私がここにいるって良く分かったわね」
なのでだらしのない格好のままで恵麻は振り返る。
「最近は奥様の事を私も少しは分かってまいりました。書斎も自室にもいらっしゃらなかったので、昔ならば東屋だの食糧庫など色んな所を探したでしょうがここかなと。この屋根裏部屋は過ごしやすいですし」
「そうね。シャンデリアは1千万、絨毯は670万、窓ガラスもUVカットの上等品。・・・こないだ帳簿を見ていたら、私がこの家に来た頃、多額の出費があって、何に使ったのか確認して驚いたわ」
「ご主人様は奥様の翌日の振舞で、噂が真っ赤な嘘だと分かり指示をされたのです。何かお悩みですか?」
「旦那様は、何に自信ないのかしら?」
「飯田から聞きました。ルーテ様が奥様にご主人様に自信をつけさせてあげろと仰っていたそうですね」
「旦那様は仕事も恋愛も自信満々だと思うんだけど?」
「そうですね。ご主人様に直接、何か自身のない事はあるか聞いてみればいかがでしょう?」
・・・直接か。
本人が分かっていることであれば、彼はとっくにどうにかしているだろう。
***
「只今。俺の愛しの恵麻」
「おかえりなさい。睡魔に負けて玄関にお出迎えに行かなくて、ごめんなさい」
恵麻は書斎でうたた寝をしていた。
「眠っていてくれて構わない。最近、仕事が忙しいからな。何かできることがあれば、言ってほしい。それに俺はもし、恵麻に眠っていても話したいことや用事があればキスで起こそう。古今東西、万国共通。お姫様を起こす方法はお姫様を愛する者のキスだと聞いている。俺は恵麻を現存する人類の中で一番愛してる」
大切そうに恵麻を龍迫は抱きしめるが、苦しくない絶妙な力加減。
「何“が”あったんですか?」
龍迫の顔は少し険しかった。
能津関係は今、落ち着いているのでこの顔の原因は今やっている国土中に高速道路をいきわたらせる巨大プロジェクトの件だと察しがつく。
「さすが俺の恵麻。何”か”あったんですか?と普通の女性なら聞くところなのに。何”が”あったんですかと聞いてくれるんだね。そういうところも好きだ。なんて、察しのいい妻なのだろう?可愛いだけじゃないんだね」
前置きが長い。眠いわ。本題に入ってくれないかしら?
前置きが長ければ、長いほど、さほど深刻さがないレベルの問題だと安心はできること以外はメリットがない。
「高速道路の資材が発注国の近隣国で起こった内戦で不足している」
恵麻は龍迫に抱き着かれたまま、龍迫がベッドに投げ出した鞄を漁り書類を取り出しとさっと目を通す。
「このパネルでしたら、斎凛国が低価格で譲ってくれるはずです。ルーテ様にお願いされていた王宮のリフォームの際の図面の確認も終わったので。明後日にでもヘリコプターで交渉に行ってまいります」
「一人で奴の所に行くのか?」
「旦那様は明後日は大切な会議がありますし。私は時間の都合がつきます」
恵麻はそこで言葉を切ると心配そうな顔をする龍迫に思考回路を巡らせる。
やはり、龍迫は私に愛されている自信がないのだろうか?
「私は旦那様一筋でございます。何の心配もいりませんよ?」
”旦那様一筋でございます”
龍迫はそんな恵麻にふわりと微笑んだ。
「可愛い事を言ってくれるね。明日は仕事をきりの良い所で終わらして、散歩にでも出かけよう。俺が一番、リラックスして癒されていると感じるのはこうして恵麻を抱いている時なんだけれど。恵麻はお散歩をしたり、甘いものを食べに行くのが気分転換だろう?」
「よろしいのですか?」
「社会人たるもの。余暇時間は作るものだ。じゃないと、何のために働いているか分からない。俺は愛しの恵麻との時間が仕事で作れないのであれば仕事なんてやめてしまう。ここの暮らしだって、どうでもいい。六畳一間で、ひもじい思いをしても恵麻と一緒にいられるのなら構わない」
「六畳一間は嫌です」
「そうか。六畳は広すぎたね。ごめんよ。四畳半の部屋で抱き合って生活をしよう」
20LDK。別館ありのこの有栖川公爵邸がいいです。
恵麻はそう思いつつも、そんなに密着しておきたいのかと喜ぶ龍迫に言葉を発することはなかった。
***
「君が一人で来るなんて思わなかった」
恵麻は斎凛王国のルーテの部屋を訪れていた。
「ごきげんよう。ルーテ様。頼まれていた王宮のリニューアルの図案のお渡し、我が国の巨大プロジェクトの資材提供のお願いに参りました」
「呼んでくれたら取りに行ったのに。ありがとう」
ルーテはそういうと、図案と資材のリストを受け取る。
「君が欲しがっている資材は、王宮から少し離れた倉庫に置いてあるよ。さっそく見に行ってみるかい?同じパネル、鉄筋といえど資材にはランクもあるし」
「はい」
「君は本当に面白いね。女性で、しかも公爵夫人なのに働いていて、資材のランクも分かるんだ。・・・僕も着替えたら一緒に行くから、先に車に向かっておいてくれるかな?くれぐれも走らないように」
「はい」
恵麻はルーテの言いつけを守り、のんびり車に向かっている時だった。
「有栖川公爵夫人」
聞き覚えのある声に恵麻は振り返る。
そこには、メイド服を着た琴美が立っていた。なるほどね。ゆっくり歩けと言ったのは私の体の事を思ってではなく琴美と会わせる為か。
やっぱり、掴めない人ね。
「ごきげんよう」
琴美は深々と頭を下げる。
すると、岬は一歩恵麻の前に出て女主人を守るように身構え、三木は帯刀している剣に手をかけた。
琴美が恵麻にとっていい存在ではないことは、有栖川家の使用人ならば誰もが知っていた。
岬と三木のその反応に琴美は恵麻に近寄るのを止め、その場で立ち止まり再び頭を下げた。
「大変申し訳ございませんでした」
”たいへんもうしわけございませんでした”
文字にして18字。
時間にして2,3秒の謝罪で孤独な日々を作った琴美を許す気にはなれないが。
琴美からは兄弟や継母のように実害を被ったわけではない。
「元気そうね」
許す、許さないは答えず、見たままを言葉にする。
「能津伯爵家の分家で生活している時よりも、元気になりました」
「そう。それは、良かったわね」
私の分からない所で、この子も何かあったのかしら?
能津家にいるときよりも、本当に表情が良いわ。
堂々と言いきる琴美は別人のようで恵麻の表情は少し緩む。
「聞いていらっしゃると思いますが、一人暮らしをしながら、ここで働かせていただき、学校に通っています。仕事、学校、家事の両立は大変ですが。私よりもっと小さい時から、夫人は小さい時からされていましたよね。尊敬してます」
「恨んでいるの間違いではなく?尊敬?」
「はい。能津伯爵家が廃位となり、今の状況になり始めは戸惑いましたが・・・。今は感謝しております」
琴美はしっかり頷くと、時計を見る。
「では、仕事の続きがありますので失礼いたします」
琴美は再度深々とお辞儀をすると背を向け歩き出した。
「岬さん」
「はい。奥様」
「琴美の事を調べてくれる?旦那様に調べていることを知られても構わないし、旦那様の力を借りなければ、調べられないのであれば私から旦那様にお願いするわ」
「かしこまりました」
岬は返事をするとすぐに携帯電話で家の使用人に連絡を行う。
勿論、恵麻は琴美について知りたがっているという情報はすぐに龍迫にも伝えられる。
「良くない事実が出たとしても、恵麻にそのまま伝えろ」
飯田は指示をだす龍迫をまじまじと見る。
「良いのですか?何か下心があり、奥様にお謝りになったというような事実だったとしても」
飯田は確認をするが。
「あぁ」
“残酷な事を見聞きしても、旦那様から離れるようなこともしなければ。精神崩壊をおこすようなひ弱な人間ではない“
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