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17 ミルクアイスのバニラソース掛け※
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もつれ込むように二人は近くの宿に入った。キスだけでは足りないと思ったのはミランだけではないようで、恥ずかしさもありつつほっとする。
そこらじゅうの壁にぶつかりながらもキスを止められず、たどり着いた脱衣所で服を脱ぐ。首にしがみつくミランの服を、アデルは器用に脱がしていった。
「寒くない?」
「今は熱いです……」
アデルは湿度の高い視線をミランに向けながら、騎士服を放り出した。
熱いシャワーが肌を打つ。身を寄せたら、腹に固いものが当たってぎょっとした。
そこでやっとミランは我に返った。当然ながら自分もアデルも裸である。しかもアデルの股間は自分の倍の太さはあろう分身が滾っていた。もう兆しているのだ。
「……」
ミランが動きを止めてしまったことにアデルはすぐ気が付いた。にやにや笑って顎をくすぐる。
「さっきは恰好よかったのに、今は可愛いね」
「か、顔がいやらしいですよ!」
「これからもっといやらしいことするのに。口を開けて」
「んっ」
下唇をアデルの親指がくっと押した。わずかに開いた口のなか、舌が滑り込んでくる。
シャワーの水音にまじって鮮明な音が浴室に響く。頭がクラクラした。
「アデルさん、いま恥ずかしくないですか?」
「恥ずかしがってるミランが可愛いから俺は別に」
「理由になってません……ひえっ」
急に熱い手がミランの性器を握った。そのまま上下にしごかれ、腰がびくびくと震える。
小さな喘ぎが零れるのを、アデルはキスで飲み込む。興奮と羞恥とで酸欠になりそうだ。
「ミラン、俺のも触って」
胸に縋っていた手を、恐る恐る下げていく。ごつごつした、けれど確かな弾力のある腹筋を経由し、薄い色の茂みを超えたその下。
そそり立つそれはあまりにも逞しい。触ったら熱そうだとすら思う。
ミランはさっきアデルを引き留めた時よりも多くの勇気でもって、それを握りこんだ。
「おっきい……どくどくしてますね……?」
「……さすがに実況されるのは照れるな」
そうは言っても、呟いたアデルの声は笑っていた。根本のほうになると完全に指がまわらないからまぎれもない本心なのに。
思わずアデルを恨めしそうに見つめたミランを、アデルは今度は声を立てて笑い飛ばした。
色っぽかった雰囲気が霧散する勢いだ。こんなに笑う彼は見たことがなくて、ミランは息を呑んだ。
「……くく、ああ、ごめん。……はあ、やっとミランらしくなった。さっきのミランも頼もしくて素敵だったけど、凄く気を張ってるなって思ってたんだ」
歯が浮くとはこういうことを言うのだろう。アデルこそ、久しぶりに見たいつもの穏やかな笑みを浮かべている。少し気障なことをさらりと言うところが彼らしい。
「でも俺がわがままって言ったのは本心ですよ。あと頑固」
「大丈夫、俺もものすごい頑固だから」
一体何が大丈夫なのかはわからないけれど、アデルが楽しそうにしているから良いとしよう。
少し落ち着いた二人はやっとシャワーを浴びた。とはいえ体を拭いてやっとベッドに上るころには、アデルがまた濃密な気配を出していて、いっそ感心するくらいだったけれど。
――彼の目は不思議だ。海が深くなる直前の青色みたいな綺麗な瞳が、キラキラと光を反射している。見ていて吸い込まれそうになるとはこういうことを言うのだろう。
みっしり生えたまつ毛が、目を伏せると目の下に影を作る。そのアンニュイな雰囲気は、彼の男としての魅力を数段階上げているみたいだった。
あぐらをかいたアデルは、膝立ちになったミランの腰のあたりに手を添わせていた。ややくびれた腰のラインと他よりふくらんだ尻を、温かい手のひらが往復するのを感じながら、ミランは彼のまぶたに口づける。
目を閉じるという無防備な姿を見せてくれるのが嬉しかった。眠っている子どもにするような愛おしさに、うすい皮膚に何度も口づけていたが、アデルは急にミランの腰をすくって、あぐらの上に横抱きにしてしまった。
「ミランに優しくされると興奮してくる。どうしてだろうね」
「そんな倒錯的な……」
「ミランは俺にどうされると興奮する? 教えてごらん」
「……」
少しだけ首を傾けるその姿は、自分の魅力をわかっているようだ。アデルがミランの素足、太ももの内側あたりのくすぐったいところをすっとなぞる。
ぴく、と肩を揺らしたのに気を良くしたのか、アデルはそこを執拗に撫でた。
「んっ……ちょっと、アデルさん」
「いいから教えて。俺にどうされたい?」
なんだか先程と質問の意図が変わっているように思う。ただ、答えないという選択肢はなさそうだった。アデルの目が何よりも雄弁に、逃がさないと語っているから。
「……マルティンさんを見てて思うんですけど」
「ここで他の男の名前を出すの?」
「あっ……」
ふいに太ももの肉をきゅっと掴まれた。痛みはないが、思わず上げてしまった声が色を含んでいて自分でもぎょっとする。
アデルは急に、舌なめずりでもしそうににんまりと笑った。
「いじわるされたい?」
「……いや、あの、なんか、いつも物腰柔らかいアデルさんの乱暴なしぐさはちょっとこう……どきっとするっていうか……っ!」
脚の付け根のあたりをアデルの指が沿う。先程触られた場所がゆっくりと頭をもたげていくのが見えて、ミランはふるふると頭を振った。
「見ないで……くださいっ……」
「駄目。よく見て。俺に触られて興奮してるんだってわかって」
「ううっ……」
少し身じろぎすれば、また大きくなった彼の性器が尻に触れる。すっかり固まったミランを、アデルは今度はちょうど向かい合う体勢に座らせた。ミランが膝を立てると、ひし形にした彼の脚にすっぽりと収まる形だ。
赤く充血した性器が隠せない。アデルは二人分のそれをまとめてしごき上げた。
「あっ、そんなっ……ん、んっ……」
直接的な刺激はミランの腰に重い快感を断続的に送ってくる。太く浮いたアデルの血管が、ミランのものの裏筋をごりごり擦る。
吐息と喘ぎ声とが混ざり合った。手を上下するのにしたがって、先端が口を開けたり閉じたりしているのが見えてしまって、その生々しさにさらに声が漏れてしまう。
「こんな、いやらしいことを、世のカップルはしてるんですかっ……」
「まだまだ序の口だよ。最終的には俺のをミランに入れるんだから」
「お、俺の尻にはそんな巨大なもの入りませんよ……!?」
「大丈夫、少しずつ進めていこう」
やめるとは言わないあたり、彼はちゃっかりしていた。
やがてお互いの零れた蜜が滑りを良くして、その場所からは卑猥な水音がするようになってしまった。それに興奮して、ミランはどんどん高みに上っていく。
ベッドが軋む音がせわしなく聞こえている。荒い息遣いが混ざって、そのまま溶けていくようだ。
いつも一人で処理としてするのと違う快楽は、ミランをかつてない場所に打ち上げ、あるいは叩き落そうとしているようだった。
「アデルさんっ……気持ち、いいですっ……」
「俺もいいよ……ミランのは熱いね……?」
「アデルさんのこそっ……あっ……熱いです……」
「二人とももうぐちゃぐちゃだ……」
身を寄せたアデルの頭が、ミランのすぐそばにうなだれる。長い髪が顔にかかる掠めるような刺激さえ、今のミランは敏感に感じ取った。
その声に気を良くしたアデルは、手を両手にかえてさらにミランを苛んだ。
刺激を逃がすために自然と足が閉じるのを視線で制され、より開くように求められた。腰が浮いてしまった今、こんなに開いたらみっともないとわかっているのに、彼の手が気持ちよさ過ぎて従ってしまう。
「可愛いよ、ミラン。俺だけに見せてくれるんだね」
「はいっ……アデル様だけです……あんっ……」
「お尻の穴まで丸見えだよ? いいの?」
「……っ、いじわるっ……」
思わず涙目になっても、ミランはかくかくと腰を振ってそのまま足を開き続けた。
アデルはもう隠さずに舌なめずりをすると、そのままミランを追い立てた。
「はっ、はっ、あっ、だめです、もうっ……」
「イキそう? いいよ、出してごらん」
「アデル様、アデル様ぁっ……」
もはや彼の名前を呼ぶのは、快楽の呼び水のようだった。いつもはこんなに擦ったりしないから、真実、アデルの色に染まっていく。
「イキます、出ますっ……あっ!」
アデルは飛び出た白濁を片方の手で覆うように受け止めた。余韻でぴくぴく震えていたミランだったが、ふとアデルがまた手を動かしてくるのでぎょっとする。
「い、今、イキましたっ」
「知ってる。でも俺がまだなんだ。お願い、もう少しだけ付き合って」
「えっ……あっ、あっ、それ、だめぇ!」
ミランの吐き出したものでより摩擦をなくしたアデルは、片方の手では上下にしごき、もう片方の手のひらでは先端を撫でるようにした。
出したばかりで敏感なそこを丹念に刺激されると体が先程の比じゃないくらいに震える。
くちが自然にあいてしまう。思わず逃げを打つ身体は許されず、ミランは喘ぐことしかできなくなった。
「はっ、むり、むりです、だめ、だめですっ」
「もう少し、もう少しだから」
「あんっ、なんかっ、むずむず、するんです!」
「それは気持ちいいってことだよ」
「違うっ、なんか、なんかぁっ……はーっ、はーっ……」
アデルの指が力強く、ミランの性器を追い詰める。そんなアデルももう限界のようで、ミランの頭に顔を埋めると、「出そう」と呟いた。
ミランは何か妖しい気配が迫っていたから、必死に叫んだ。
「早く出してくださいっ」
「うん……ミラン、ミランっ……」
「やっ、俺、なんか、またぁっ……」
アデルが白濁を吐いたのに対して、ミランの先端からはさらさらしたものが流れていた。粗相をしたかとかっと顔に火が付いたようになったけれど、アデルが違うと教えてくれた。
「漏らしてないよ。これは潮だよ」
「なんですか、それ……」
「ミランが敏感なんだって証拠」
「そんなので騙されるわけないでし、っ、アデル様っ!」
まだ荒い息をするミランのことをアデルは容赦なく引き倒した。あれよあれよという間に、あかちゃんがおしめを替える時のように尻を上げさせられてしまった。
「さっきからちらちら見えて、気になってたんだ……」
ぴと、と貼りついた濡れた感覚は舌だろう。ミランは慌てて足を閉じようとしたのに、アデルにまた内ももをきゅうと掴まれた。つねるまではいかない、けれど叱る動作はミランの何かを確実にだめにしてくる。彼専用の被虐心とでも言うべきか、なにか、踏み込んではいけない世界の扉を開いてしまいそうだ。
他の誰にされても耐えられないのに、アデルにされることなら許せてしまう。本当に、自分はアデル馬鹿なのだと思った。
とんでもなく恥ずかしい行為でも、彼が楽しそうにしていたから、ミランは諦めて体の力を抜いた。
「ミランのここ、小さいよね」
「誰のそこも小さいんじゃないんでしょうか……」
「そういうことじゃなくてね……」
苦笑いしつつ、内部にねじ込むように舌が入る。妙な感覚だった。少なくとも気持ちいいとかそういう次元の話ではない。
「俺だと指も太いから舌のほうがいいと思ったんだけど……ねえミラン、尻にも感じる場所があるんだって聞いたことない?」
「誰とそんな話になるっていうんですか! ありませんよ!」
「あ、いつものミランになってきた……仕方ないか」
ふいにアデルは身を起して、ミランの上に覆いかぶさった。体重を逃がしているからか重たくはないけれど、彼の気配がぐっと近くなって体から自然と力が抜けていくようだ。
汗ばんだ体はひとりと貼りつき、どこかくすぐったい。笑い出しそうになったミランの性器に、アデルがまた触れたから。ミランは迷いなく悲鳴を上げた。
「もう出ません!」
「まあまあまあ」
「ちょっ……んひっ!」
ふいに舌よりも固いものが後孔を探った。それは少しずつ体内に押し入ってくる。
指だ。先程よりも異物感が凄くて、ミランは思わず身体を固くした。
そうすると、わざわざアデルが目を合わせてミランに笑いかけた。
「痛い?」
「痛くはないです……」
「それならよかった。中で少し動かすよ」
「はいっ……んっ」
折り曲げた指が狭い体内の壁をなぞり上げる。当然、今までそこを入口にしたことはないから狭いはずだ。これのどこに感じる場所があるのか、ミランはアデルが嘘でもついているんじゃないかと疑っていた。
しかしふいに、ある一点に圧がかかった直後、体がビクンと跳ねた。
「あっ!」
「……ここ?」
「あっ……なんですか、それ、ぇんっ!」
「前立腺って言うんだ。尿道も貫通しててね……」
わくわくと人体の説明をするアデルは、実は筋肉について詳しいんじゃなくて人体マニアだったのかもしれない。
今までと質の違う快楽から逃げるために、ミランの頭はそんな風に逃避先を探す。
性器に与えられる直接的な刺激とは違う、脳に直接響くような刺激は、ミランをあっという間におかしくした。
「あっ……あーっ……アデル様、だめですそこっ……」
「よっぽど気持ちいいんだね、中がうねってきたよ。指増やすね」
「えっ……んっ、あーっ!」
ずいぶんと柔軟になったミランの尻は、二本目の指もしっかり受け入れたようだ。アデルは前立腺を二本の指で挟むようにして小刻みに押し上げた。
「あっあっあっあっあっ」
鳴らすのがこんな卑猥な音なんてとんでもないけれど、自分がまるで、楽器になってしまった気分だった。自然と揺らめく腰を止められない。
心臓を握られているというのだろうか。彼から与えられるすべてに支配されてしまう。はくはくと熱い吐息を吐いて、逞しい体にしがみついた。
「だめです、だめ、だめですっ」
「気持ちいい、だろう? いいって言ってごらん、ミラン」
「やっ、そしたら、もっと触るじゃないですかぁっ」
「……おねだりされたら仕方ないね。ほら、とんとん」
「やーっ! なんでっ、ですかぁっ!」
ここで子どもっぽさを発揮するのはいっそ残酷だ。ミランは思わずアデルの二の腕あたりをぱしぱし叩いて、すぐにそれを後悔した。指の動きが早くなったからだ。
「たくさんイッていいんだよ」
「はっ、はっ、あっ、あー……!」
一度体内で絶頂を迎えてしまえば、二度目は早かった。揃えた指を出し入れされるだけで軽くイキそうになった。指先に濡れた肉がまとわりついて、それが刺激になってしまうのだ。
体内の指は三本、四本と確実に増えていく。
ややもすると、アデルは怒張を尻にひとりと押し当てた。
熱の塊がすっかりうるんだ場所に沿う。アデルの声はどことなく余裕がなく、いつもよりくぐもった声で端的に告げた。
「入れるよ」
「待っ――……ひぃん!」
絶頂のたびに体力を失っていくせいで、そのころにはもうヘロヘロだったが、アデルはまるで容赦がない。
初めてには楽な姿勢ということで、アデルは四つん這いで腰を突き出すみたいにしていたが、挿入された瞬間手が萎えてシーツに頭を押し付けることになった。
ろくに動いていないのにすでに気持ちいい。後孔すべてが迎え入れた性器を離すまいと、しがみついているようだ。
何もそんなところまで心と似ていなくても、と、ミランは体につっこみを入れたい気分だった。
ただし、さすがに彼のものは長大で、根元までは入っていないらしい。
「……ミラン、いつか全部飲み込んでね」
「俺じゃなくて俺の尻に言ってください……」
「そういうことでもなくてね……? あと、さすがにお尻に話しかける趣味はないかな……ああ、でもミランのお尻ならいいかも」
アデルは割合しっかりとミランの馬鹿話に付き合ってくれる。それが嬉しくてくつくつ笑うと、尻の肉をわしりと摘ままれた。
それだけで中の感覚が変わるようだ。寒気よりもよほど温度が高いものを腰に感じながら、ミランは小さく喘ぐ。
「何笑ってるの?」
「いえ……アデル様が好きだなあって……思ったんですよ」
「……顔が見えないと強気じゃない? ていうか今の状況わかってる? 俺、動かないように我慢してるんだけど」
ミランは初心者なのだ、少しくらいムードがなくても、自分勝手でも許してほしい。
それでも彼が耐えてくれているのはわかったので、少しずつなじんできていたことを認めて腰を引いてみると、アデルが「んっ」とうめき声を上げた。
「……なにしてるの」
「ゆ、誘惑してます」
「……疲れてるくせに、煽るような真似するなんて……悪い子だね」
アデルは今度はがっしりとミランの腰を掴むと、緩やかな動作で腰を押し付けた。
そのスライドのぶんだけアデルの性器が押し込まれる。拍子に前立腺に触れたらしく、ミランのくちからは堪えられない息が零れた。
指と違い、掠めるようではあったけれど、質量が違うからか重たい快感を脳に送り込んでくる。ゆさゆさとゆすぶられながら、ミランはシーツに向かって熱い吐息を吐いた。
「……あっ、あっ、あっ、あっ……あっ!?」
ふいにアデルの指先がミランの胸元を摘まむ。意識していなかったがそこは固くしこり、弾力を持って指先を押した。
きゅんとむず痒いような痺れるような快感は、今まで味わったことがない。やっぱり彼といると学ぶことばかりだと、改めて思う。
ひねるように指は尖りを捏ねた。その間にも打ち付けられる腰は止まらず、神経を直接撫でられるような、苛烈な熱が身体を襲う。
また口が自然と開いて、舌が行き場を求めて外気に触れた。今の自分は相当みっともない顔をしているだろう。
「アデル、さま」
「……ん?」
「俺の身体、気持ちいい、ですか?」
「……最高に愛しいよ。このまま頭から食べてしまいたいくらい」
「それっ……返事に、なってます、かっ……?」
揺すぶられるまま、ミランは彼にすべてを委ねた。
ずっと冷えていた胸に火が灯る。諦めないから一緒に居られる、その幸せをかみしめる。
「ミラン。……ありがとう」
背中にふってきた祈りみたいな口づけを感じながら、ミランはひたすらに喘ぐのだった。
そこらじゅうの壁にぶつかりながらもキスを止められず、たどり着いた脱衣所で服を脱ぐ。首にしがみつくミランの服を、アデルは器用に脱がしていった。
「寒くない?」
「今は熱いです……」
アデルは湿度の高い視線をミランに向けながら、騎士服を放り出した。
熱いシャワーが肌を打つ。身を寄せたら、腹に固いものが当たってぎょっとした。
そこでやっとミランは我に返った。当然ながら自分もアデルも裸である。しかもアデルの股間は自分の倍の太さはあろう分身が滾っていた。もう兆しているのだ。
「……」
ミランが動きを止めてしまったことにアデルはすぐ気が付いた。にやにや笑って顎をくすぐる。
「さっきは恰好よかったのに、今は可愛いね」
「か、顔がいやらしいですよ!」
「これからもっといやらしいことするのに。口を開けて」
「んっ」
下唇をアデルの親指がくっと押した。わずかに開いた口のなか、舌が滑り込んでくる。
シャワーの水音にまじって鮮明な音が浴室に響く。頭がクラクラした。
「アデルさん、いま恥ずかしくないですか?」
「恥ずかしがってるミランが可愛いから俺は別に」
「理由になってません……ひえっ」
急に熱い手がミランの性器を握った。そのまま上下にしごかれ、腰がびくびくと震える。
小さな喘ぎが零れるのを、アデルはキスで飲み込む。興奮と羞恥とで酸欠になりそうだ。
「ミラン、俺のも触って」
胸に縋っていた手を、恐る恐る下げていく。ごつごつした、けれど確かな弾力のある腹筋を経由し、薄い色の茂みを超えたその下。
そそり立つそれはあまりにも逞しい。触ったら熱そうだとすら思う。
ミランはさっきアデルを引き留めた時よりも多くの勇気でもって、それを握りこんだ。
「おっきい……どくどくしてますね……?」
「……さすがに実況されるのは照れるな」
そうは言っても、呟いたアデルの声は笑っていた。根本のほうになると完全に指がまわらないからまぎれもない本心なのに。
思わずアデルを恨めしそうに見つめたミランを、アデルは今度は声を立てて笑い飛ばした。
色っぽかった雰囲気が霧散する勢いだ。こんなに笑う彼は見たことがなくて、ミランは息を呑んだ。
「……くく、ああ、ごめん。……はあ、やっとミランらしくなった。さっきのミランも頼もしくて素敵だったけど、凄く気を張ってるなって思ってたんだ」
歯が浮くとはこういうことを言うのだろう。アデルこそ、久しぶりに見たいつもの穏やかな笑みを浮かべている。少し気障なことをさらりと言うところが彼らしい。
「でも俺がわがままって言ったのは本心ですよ。あと頑固」
「大丈夫、俺もものすごい頑固だから」
一体何が大丈夫なのかはわからないけれど、アデルが楽しそうにしているから良いとしよう。
少し落ち着いた二人はやっとシャワーを浴びた。とはいえ体を拭いてやっとベッドに上るころには、アデルがまた濃密な気配を出していて、いっそ感心するくらいだったけれど。
――彼の目は不思議だ。海が深くなる直前の青色みたいな綺麗な瞳が、キラキラと光を反射している。見ていて吸い込まれそうになるとはこういうことを言うのだろう。
みっしり生えたまつ毛が、目を伏せると目の下に影を作る。そのアンニュイな雰囲気は、彼の男としての魅力を数段階上げているみたいだった。
あぐらをかいたアデルは、膝立ちになったミランの腰のあたりに手を添わせていた。ややくびれた腰のラインと他よりふくらんだ尻を、温かい手のひらが往復するのを感じながら、ミランは彼のまぶたに口づける。
目を閉じるという無防備な姿を見せてくれるのが嬉しかった。眠っている子どもにするような愛おしさに、うすい皮膚に何度も口づけていたが、アデルは急にミランの腰をすくって、あぐらの上に横抱きにしてしまった。
「ミランに優しくされると興奮してくる。どうしてだろうね」
「そんな倒錯的な……」
「ミランは俺にどうされると興奮する? 教えてごらん」
「……」
少しだけ首を傾けるその姿は、自分の魅力をわかっているようだ。アデルがミランの素足、太ももの内側あたりのくすぐったいところをすっとなぞる。
ぴく、と肩を揺らしたのに気を良くしたのか、アデルはそこを執拗に撫でた。
「んっ……ちょっと、アデルさん」
「いいから教えて。俺にどうされたい?」
なんだか先程と質問の意図が変わっているように思う。ただ、答えないという選択肢はなさそうだった。アデルの目が何よりも雄弁に、逃がさないと語っているから。
「……マルティンさんを見てて思うんですけど」
「ここで他の男の名前を出すの?」
「あっ……」
ふいに太ももの肉をきゅっと掴まれた。痛みはないが、思わず上げてしまった声が色を含んでいて自分でもぎょっとする。
アデルは急に、舌なめずりでもしそうににんまりと笑った。
「いじわるされたい?」
「……いや、あの、なんか、いつも物腰柔らかいアデルさんの乱暴なしぐさはちょっとこう……どきっとするっていうか……っ!」
脚の付け根のあたりをアデルの指が沿う。先程触られた場所がゆっくりと頭をもたげていくのが見えて、ミランはふるふると頭を振った。
「見ないで……くださいっ……」
「駄目。よく見て。俺に触られて興奮してるんだってわかって」
「ううっ……」
少し身じろぎすれば、また大きくなった彼の性器が尻に触れる。すっかり固まったミランを、アデルは今度はちょうど向かい合う体勢に座らせた。ミランが膝を立てると、ひし形にした彼の脚にすっぽりと収まる形だ。
赤く充血した性器が隠せない。アデルは二人分のそれをまとめてしごき上げた。
「あっ、そんなっ……ん、んっ……」
直接的な刺激はミランの腰に重い快感を断続的に送ってくる。太く浮いたアデルの血管が、ミランのものの裏筋をごりごり擦る。
吐息と喘ぎ声とが混ざり合った。手を上下するのにしたがって、先端が口を開けたり閉じたりしているのが見えてしまって、その生々しさにさらに声が漏れてしまう。
「こんな、いやらしいことを、世のカップルはしてるんですかっ……」
「まだまだ序の口だよ。最終的には俺のをミランに入れるんだから」
「お、俺の尻にはそんな巨大なもの入りませんよ……!?」
「大丈夫、少しずつ進めていこう」
やめるとは言わないあたり、彼はちゃっかりしていた。
やがてお互いの零れた蜜が滑りを良くして、その場所からは卑猥な水音がするようになってしまった。それに興奮して、ミランはどんどん高みに上っていく。
ベッドが軋む音がせわしなく聞こえている。荒い息遣いが混ざって、そのまま溶けていくようだ。
いつも一人で処理としてするのと違う快楽は、ミランをかつてない場所に打ち上げ、あるいは叩き落そうとしているようだった。
「アデルさんっ……気持ち、いいですっ……」
「俺もいいよ……ミランのは熱いね……?」
「アデルさんのこそっ……あっ……熱いです……」
「二人とももうぐちゃぐちゃだ……」
身を寄せたアデルの頭が、ミランのすぐそばにうなだれる。長い髪が顔にかかる掠めるような刺激さえ、今のミランは敏感に感じ取った。
その声に気を良くしたアデルは、手を両手にかえてさらにミランを苛んだ。
刺激を逃がすために自然と足が閉じるのを視線で制され、より開くように求められた。腰が浮いてしまった今、こんなに開いたらみっともないとわかっているのに、彼の手が気持ちよさ過ぎて従ってしまう。
「可愛いよ、ミラン。俺だけに見せてくれるんだね」
「はいっ……アデル様だけです……あんっ……」
「お尻の穴まで丸見えだよ? いいの?」
「……っ、いじわるっ……」
思わず涙目になっても、ミランはかくかくと腰を振ってそのまま足を開き続けた。
アデルはもう隠さずに舌なめずりをすると、そのままミランを追い立てた。
「はっ、はっ、あっ、だめです、もうっ……」
「イキそう? いいよ、出してごらん」
「アデル様、アデル様ぁっ……」
もはや彼の名前を呼ぶのは、快楽の呼び水のようだった。いつもはこんなに擦ったりしないから、真実、アデルの色に染まっていく。
「イキます、出ますっ……あっ!」
アデルは飛び出た白濁を片方の手で覆うように受け止めた。余韻でぴくぴく震えていたミランだったが、ふとアデルがまた手を動かしてくるのでぎょっとする。
「い、今、イキましたっ」
「知ってる。でも俺がまだなんだ。お願い、もう少しだけ付き合って」
「えっ……あっ、あっ、それ、だめぇ!」
ミランの吐き出したものでより摩擦をなくしたアデルは、片方の手では上下にしごき、もう片方の手のひらでは先端を撫でるようにした。
出したばかりで敏感なそこを丹念に刺激されると体が先程の比じゃないくらいに震える。
くちが自然にあいてしまう。思わず逃げを打つ身体は許されず、ミランは喘ぐことしかできなくなった。
「はっ、むり、むりです、だめ、だめですっ」
「もう少し、もう少しだから」
「あんっ、なんかっ、むずむず、するんです!」
「それは気持ちいいってことだよ」
「違うっ、なんか、なんかぁっ……はーっ、はーっ……」
アデルの指が力強く、ミランの性器を追い詰める。そんなアデルももう限界のようで、ミランの頭に顔を埋めると、「出そう」と呟いた。
ミランは何か妖しい気配が迫っていたから、必死に叫んだ。
「早く出してくださいっ」
「うん……ミラン、ミランっ……」
「やっ、俺、なんか、またぁっ……」
アデルが白濁を吐いたのに対して、ミランの先端からはさらさらしたものが流れていた。粗相をしたかとかっと顔に火が付いたようになったけれど、アデルが違うと教えてくれた。
「漏らしてないよ。これは潮だよ」
「なんですか、それ……」
「ミランが敏感なんだって証拠」
「そんなので騙されるわけないでし、っ、アデル様っ!」
まだ荒い息をするミランのことをアデルは容赦なく引き倒した。あれよあれよという間に、あかちゃんがおしめを替える時のように尻を上げさせられてしまった。
「さっきからちらちら見えて、気になってたんだ……」
ぴと、と貼りついた濡れた感覚は舌だろう。ミランは慌てて足を閉じようとしたのに、アデルにまた内ももをきゅうと掴まれた。つねるまではいかない、けれど叱る動作はミランの何かを確実にだめにしてくる。彼専用の被虐心とでも言うべきか、なにか、踏み込んではいけない世界の扉を開いてしまいそうだ。
他の誰にされても耐えられないのに、アデルにされることなら許せてしまう。本当に、自分はアデル馬鹿なのだと思った。
とんでもなく恥ずかしい行為でも、彼が楽しそうにしていたから、ミランは諦めて体の力を抜いた。
「ミランのここ、小さいよね」
「誰のそこも小さいんじゃないんでしょうか……」
「そういうことじゃなくてね……」
苦笑いしつつ、内部にねじ込むように舌が入る。妙な感覚だった。少なくとも気持ちいいとかそういう次元の話ではない。
「俺だと指も太いから舌のほうがいいと思ったんだけど……ねえミラン、尻にも感じる場所があるんだって聞いたことない?」
「誰とそんな話になるっていうんですか! ありませんよ!」
「あ、いつものミランになってきた……仕方ないか」
ふいにアデルは身を起して、ミランの上に覆いかぶさった。体重を逃がしているからか重たくはないけれど、彼の気配がぐっと近くなって体から自然と力が抜けていくようだ。
汗ばんだ体はひとりと貼りつき、どこかくすぐったい。笑い出しそうになったミランの性器に、アデルがまた触れたから。ミランは迷いなく悲鳴を上げた。
「もう出ません!」
「まあまあまあ」
「ちょっ……んひっ!」
ふいに舌よりも固いものが後孔を探った。それは少しずつ体内に押し入ってくる。
指だ。先程よりも異物感が凄くて、ミランは思わず身体を固くした。
そうすると、わざわざアデルが目を合わせてミランに笑いかけた。
「痛い?」
「痛くはないです……」
「それならよかった。中で少し動かすよ」
「はいっ……んっ」
折り曲げた指が狭い体内の壁をなぞり上げる。当然、今までそこを入口にしたことはないから狭いはずだ。これのどこに感じる場所があるのか、ミランはアデルが嘘でもついているんじゃないかと疑っていた。
しかしふいに、ある一点に圧がかかった直後、体がビクンと跳ねた。
「あっ!」
「……ここ?」
「あっ……なんですか、それ、ぇんっ!」
「前立腺って言うんだ。尿道も貫通しててね……」
わくわくと人体の説明をするアデルは、実は筋肉について詳しいんじゃなくて人体マニアだったのかもしれない。
今までと質の違う快楽から逃げるために、ミランの頭はそんな風に逃避先を探す。
性器に与えられる直接的な刺激とは違う、脳に直接響くような刺激は、ミランをあっという間におかしくした。
「あっ……あーっ……アデル様、だめですそこっ……」
「よっぽど気持ちいいんだね、中がうねってきたよ。指増やすね」
「えっ……んっ、あーっ!」
ずいぶんと柔軟になったミランの尻は、二本目の指もしっかり受け入れたようだ。アデルは前立腺を二本の指で挟むようにして小刻みに押し上げた。
「あっあっあっあっあっ」
鳴らすのがこんな卑猥な音なんてとんでもないけれど、自分がまるで、楽器になってしまった気分だった。自然と揺らめく腰を止められない。
心臓を握られているというのだろうか。彼から与えられるすべてに支配されてしまう。はくはくと熱い吐息を吐いて、逞しい体にしがみついた。
「だめです、だめ、だめですっ」
「気持ちいい、だろう? いいって言ってごらん、ミラン」
「やっ、そしたら、もっと触るじゃないですかぁっ」
「……おねだりされたら仕方ないね。ほら、とんとん」
「やーっ! なんでっ、ですかぁっ!」
ここで子どもっぽさを発揮するのはいっそ残酷だ。ミランは思わずアデルの二の腕あたりをぱしぱし叩いて、すぐにそれを後悔した。指の動きが早くなったからだ。
「たくさんイッていいんだよ」
「はっ、はっ、あっ、あー……!」
一度体内で絶頂を迎えてしまえば、二度目は早かった。揃えた指を出し入れされるだけで軽くイキそうになった。指先に濡れた肉がまとわりついて、それが刺激になってしまうのだ。
体内の指は三本、四本と確実に増えていく。
ややもすると、アデルは怒張を尻にひとりと押し当てた。
熱の塊がすっかりうるんだ場所に沿う。アデルの声はどことなく余裕がなく、いつもよりくぐもった声で端的に告げた。
「入れるよ」
「待っ――……ひぃん!」
絶頂のたびに体力を失っていくせいで、そのころにはもうヘロヘロだったが、アデルはまるで容赦がない。
初めてには楽な姿勢ということで、アデルは四つん這いで腰を突き出すみたいにしていたが、挿入された瞬間手が萎えてシーツに頭を押し付けることになった。
ろくに動いていないのにすでに気持ちいい。後孔すべてが迎え入れた性器を離すまいと、しがみついているようだ。
何もそんなところまで心と似ていなくても、と、ミランは体につっこみを入れたい気分だった。
ただし、さすがに彼のものは長大で、根元までは入っていないらしい。
「……ミラン、いつか全部飲み込んでね」
「俺じゃなくて俺の尻に言ってください……」
「そういうことでもなくてね……? あと、さすがにお尻に話しかける趣味はないかな……ああ、でもミランのお尻ならいいかも」
アデルは割合しっかりとミランの馬鹿話に付き合ってくれる。それが嬉しくてくつくつ笑うと、尻の肉をわしりと摘ままれた。
それだけで中の感覚が変わるようだ。寒気よりもよほど温度が高いものを腰に感じながら、ミランは小さく喘ぐ。
「何笑ってるの?」
「いえ……アデル様が好きだなあって……思ったんですよ」
「……顔が見えないと強気じゃない? ていうか今の状況わかってる? 俺、動かないように我慢してるんだけど」
ミランは初心者なのだ、少しくらいムードがなくても、自分勝手でも許してほしい。
それでも彼が耐えてくれているのはわかったので、少しずつなじんできていたことを認めて腰を引いてみると、アデルが「んっ」とうめき声を上げた。
「……なにしてるの」
「ゆ、誘惑してます」
「……疲れてるくせに、煽るような真似するなんて……悪い子だね」
アデルは今度はがっしりとミランの腰を掴むと、緩やかな動作で腰を押し付けた。
そのスライドのぶんだけアデルの性器が押し込まれる。拍子に前立腺に触れたらしく、ミランのくちからは堪えられない息が零れた。
指と違い、掠めるようではあったけれど、質量が違うからか重たい快感を脳に送り込んでくる。ゆさゆさとゆすぶられながら、ミランはシーツに向かって熱い吐息を吐いた。
「……あっ、あっ、あっ、あっ……あっ!?」
ふいにアデルの指先がミランの胸元を摘まむ。意識していなかったがそこは固くしこり、弾力を持って指先を押した。
きゅんとむず痒いような痺れるような快感は、今まで味わったことがない。やっぱり彼といると学ぶことばかりだと、改めて思う。
ひねるように指は尖りを捏ねた。その間にも打ち付けられる腰は止まらず、神経を直接撫でられるような、苛烈な熱が身体を襲う。
また口が自然と開いて、舌が行き場を求めて外気に触れた。今の自分は相当みっともない顔をしているだろう。
「アデル、さま」
「……ん?」
「俺の身体、気持ちいい、ですか?」
「……最高に愛しいよ。このまま頭から食べてしまいたいくらい」
「それっ……返事に、なってます、かっ……?」
揺すぶられるまま、ミランは彼にすべてを委ねた。
ずっと冷えていた胸に火が灯る。諦めないから一緒に居られる、その幸せをかみしめる。
「ミラン。……ありがとう」
背中にふってきた祈りみたいな口づけを感じながら、ミランはひたすらに喘ぐのだった。
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