うちの居候は最強戦艦!

morikawa

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第4章

4-1

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 私は一人でこの星を彷徨っていた。このどことも分らない星に放り出されてから、ずっと。

 この星は私達の宇宙の地球に良く似ている。だけど似ているだけの、別の何かでしかないことはすぐに分かった。歴史、環境、社会構成、ここに暮らす人々・・・全てが似ているけど、何か違う。

 それになにより、母さんも、姉さん達も、誰も居ない。私の知っている存在が、無い。おそらくここは、並行宇宙というところなのだろう。

 それでも人間のふりをして、この星にとけ込んで暮していけば寂しくなかったのかもしれない。だけど私にはできなかった。どうしても拭いきれない違和感があったから。

 誰かが、私のようにこの宇宙に、この星に来ているかもしれない。そう願って、ただただ、救難信号を発しながらこの星を彷徨う。お願い、誰か出てきてよ。セラスチウムでも良いから。もう怒っていないから。お願いだから。

 全てをあきらめて、救難信号を出すのも止めてしまってしばらくして。私の願いが通じたのか、ようやく知っている存在に出会えた。寂しくて寂しくて、壊れてしまいそうだった私は、母と姉妹を一緒に探そうと言ってくれた彼女を狂喜してマスターに迎えた。

 だけど、その選択は無様な結果を招く。一度マスターとしてしまえばその命令に逆らえない。私は母さん達に刃を向けることになってしまったのだ。

 その手始めとして、私は一人の少女を拘束している。文字通り身動きすらできない状態にして。

 少女は泣いている。せめてこの拘束だけでも解いてあげたいが、それは出来ない。少女は囚われの身となった時、死のうとしたのだ。逡巡も無く。拘束を解けば、また同じことをするだろう。大事な存在を守ろうとしたのだろうか、健気な少女だ。

 彼女を見ていると、自分の行動が、選択が、みっともなくて堪らない。どうせなら、こんな人をマスターに選びたかった。こんな人を守りたかった。

 でももう遅い。姉妹達を守るために造られた私が、姉妹達を危機に陥れている。なんて情けなくて恥ずかしい存在なのだろう、私は。

 早く来てよ、出てきてよ、セラスチウム。そして、今度こそ、私を完全に破壊して、お願いだから。
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