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第4章
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カーテンの隙間から差し込む朝日で、俺はなんとなく目を覚ました。
…嘘です、すみません。また外は真っ暗。夜中です。がばっと跳ね起きた俺を、セラスが布団の中からきょとんとした顔で見ている。
「どうかしましたか、コーイチ?」
「・・・い、いや、なんでもない・・・」
俺は脂汗を流しがら、嘘をつく。
夢を見ていたんだよ。セラスとこころと一緒に、詳細は分からないが、どこかを歩いていた。
そしたら、二人が腕を組んできて、むにっと柔らかくて気持ちの良いモノが両腕に当たったんだよ。それで、次の瞬間、なぜか二人とも裸だったんだよ! それから二人は前から後ろから俺に抱きついて来て・・・
俺はちらりとこころを見た。ぐっすりと眠っているようだ。良かった・・・
しかし・・・育子さんがセラスを狙ってて、こころも良く分からんが何か悩みか問題を抱えていそうなのに、俺ときたら・・・ふ、二人を守ってもやれないくせして・・・お、俺って最低だ・・・最低すぎる・・・
「コーイチ? どうしました? 具合でも悪いのですか?」
激しくげんなりとしてる俺を、セラスは本気で心配し始めた。す、すまん、セラス。こんな俺なんか心配しないでくれ・・・
俺が深い自己嫌悪に陥っていると、セラスが布団から体を起こした。心配しなくて良いから横になっててくれと頼もうとセラスの方を向くと、セラスは何か不思議なものを見るような目で何かを見ていた。
何を見てるんだ? とその視線の先を確認すると、俺の体を覆っていたケットの一部が盛り上がって山を生成している・・・う、うごっ! し、しまった! あの夢に某所が著しい反応を示してしまっているぅ!
「これは何ですか?」
怪訝そうな顔をしながら、セラスは山を突いた。
「ほわきゃっ?!」
だ、だめだ! それは清らかな女子が触っていいものではない! だ、だが、なんと説明したら良いんだ?!
「清らかな女子? 危険物なのですか? 私は宇宙戦艦ですので問題ありませんよ?」
思考が伝わったらしいセラスはきょとんとした顔で、それをぐっとつまむ。
「むわきゃっ!?」
や、やばすぎる! 俺は布団から脱出しようとした。だが、手おくれだった。
「なによ…うるさいなぁ・・・」
こころが俺の叫び声で目を覚ましてしまった。そして山をつかむセラスを見る。こころは一瞬硬直した後、ぷるぷると震え始めた。
「えと、これには訳があってですね・・・?」
訳など無いが、生命の危険をビンビンと感じた俺は一応弁解を試みた。だけどやっぱり無駄なようだ。凄まじい殺気を放ちながら、こころはぐっと拳を握る。
「天誅!!!」
中腰の姿勢から放たれた高速ストレートが、避ける間もなく俺の顎を捕らえた。視界がぐるりと一回転してから、目の前が真っ暗になった。
…嘘です、すみません。また外は真っ暗。夜中です。がばっと跳ね起きた俺を、セラスが布団の中からきょとんとした顔で見ている。
「どうかしましたか、コーイチ?」
「・・・い、いや、なんでもない・・・」
俺は脂汗を流しがら、嘘をつく。
夢を見ていたんだよ。セラスとこころと一緒に、詳細は分からないが、どこかを歩いていた。
そしたら、二人が腕を組んできて、むにっと柔らかくて気持ちの良いモノが両腕に当たったんだよ。それで、次の瞬間、なぜか二人とも裸だったんだよ! それから二人は前から後ろから俺に抱きついて来て・・・
俺はちらりとこころを見た。ぐっすりと眠っているようだ。良かった・・・
しかし・・・育子さんがセラスを狙ってて、こころも良く分からんが何か悩みか問題を抱えていそうなのに、俺ときたら・・・ふ、二人を守ってもやれないくせして・・・お、俺って最低だ・・・最低すぎる・・・
「コーイチ? どうしました? 具合でも悪いのですか?」
激しくげんなりとしてる俺を、セラスは本気で心配し始めた。す、すまん、セラス。こんな俺なんか心配しないでくれ・・・
俺が深い自己嫌悪に陥っていると、セラスが布団から体を起こした。心配しなくて良いから横になっててくれと頼もうとセラスの方を向くと、セラスは何か不思議なものを見るような目で何かを見ていた。
何を見てるんだ? とその視線の先を確認すると、俺の体を覆っていたケットの一部が盛り上がって山を生成している・・・う、うごっ! し、しまった! あの夢に某所が著しい反応を示してしまっているぅ!
「これは何ですか?」
怪訝そうな顔をしながら、セラスは山を突いた。
「ほわきゃっ?!」
だ、だめだ! それは清らかな女子が触っていいものではない! だ、だが、なんと説明したら良いんだ?!
「清らかな女子? 危険物なのですか? 私は宇宙戦艦ですので問題ありませんよ?」
思考が伝わったらしいセラスはきょとんとした顔で、それをぐっとつまむ。
「むわきゃっ!?」
や、やばすぎる! 俺は布団から脱出しようとした。だが、手おくれだった。
「なによ…うるさいなぁ・・・」
こころが俺の叫び声で目を覚ましてしまった。そして山をつかむセラスを見る。こころは一瞬硬直した後、ぷるぷると震え始めた。
「えと、これには訳があってですね・・・?」
訳など無いが、生命の危険をビンビンと感じた俺は一応弁解を試みた。だけどやっぱり無駄なようだ。凄まじい殺気を放ちながら、こころはぐっと拳を握る。
「天誅!!!」
中腰の姿勢から放たれた高速ストレートが、避ける間もなく俺の顎を捕らえた。視界がぐるりと一回転してから、目の前が真っ暗になった。
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