課外調教

くねひと

文字の大きさ
4 / 14

#4 鮎原の弱み その2

しおりを挟む
 曽根は鮎原のビキニパンツの縁に手を掛け一気に引きずり降ろすと、無造作に部屋の隅に投げ捨てた。
「ああ……勘弁して下さい」
「動くんじゃない」
 腰を引いて何とか逃れようとする鮎原のお尻をピシャリと叩いて動きを制すると、曽根は手早く棕櫚縄しゅろなわを鮎原の玉袋の付け根に巻き付けた。

「くうう…う」
 何とも名状しがたい棕櫚縄しゅろなわ独特の痛痒感に、鮎原の体からは反発する気力が瞬く間に抜け落ちていく。鮎原がおとなしくなったのを幸い、曽根は手早く棕櫚縄しゅろなわを鮎原の肉茎の根元、そして鎌首と締め上げて縄止めを済ませる。
「これでいい」
 曽根は勝ち誇った声でそう言うと、急所縛りの縄尻を手に握りソファに戻った。

 ………玉袋、肉筒の根元、そして鎌首と三ヶ所を棕櫚縄しゅろなわでくびり上げられしまった鮎原。 
 最も鋭敏な感覚が集中するところを毛羽立った縄にチクチクと刺激され、鮎原の口からは堪えきれずにふと溜め息が漏れてしまう。そんな鮎原をからかうように、曽根は手にした縄尻を軽く引っぱった。
「あ…痛……」
「どうだ、鮎原。答えたくなったか?」

 小気味良さげに曽根は尚も鮎原に施した急所縄をツンツンと引っぱり続ける。何ともおぞましく、また疼くような情感が鮎原の股間から全身に伝播でんぱしていく。痛みはやがて妖しい快美感に倒錯し………遂に鮎原は押し広がる官能のたかまりの中で曽根に屈服するのであった。

「こ……この本は僕が万引きした本です」
「声が小さい!」
 冷酷にも曽根は鮎原にもっと大きな声で答えるんだと、棕櫚縄しゅろなわを強く引き絞って命令する。
「うう……この本は僕が万引きした本です!ああ……縄を…急所縄を緩めて下さい」
 半ば泣き声で鮎原は屈辱的な自白を繰り返した。

「素直に答えれば、痛い目に遭わずにすんだものを」
 曽根が縄尻を緩め、鮎原は肩で大きく安堵の息をついた。
「もう二ヶ月くらい前になるかな……」
 曽根は一口ビールをあおると鮎原に向かい、そのときのことを語り始めた。
「新宿の成人書籍専門の店をぶらりと覗いたとき、俺は本当に驚いたよ。お前が店主に腕をつかまれて、怒鳴られていたんだものな」

 鮎原の顔が歪む。鮎原にとっては、思い返したくもない出来事なのだ。
 ………その日、期末試験の勉強に疲れた鮎原は、気分を紛らせる為に新宿に遊びに出かけたのだ。そこで怪しげな書店に立ち入った彼は、何かに導かれるように一冊のビニール本に目を向けた。
 その写真集を手にした途端、体の中を高圧電流のようなしびれが走り抜けていったのを今でも鮎原は鮮やかに覚えている。 
 ……この本の中はどうなっているのだろう…………今まで自分が知らなかった禁断の世界に心はざわめきたち………そして、気がついたとき………鮎原は店主に腕をつかまれていたのだった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

月弥総合病院

御月様(旧名 僕君☽☽‪︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

ふたなり治験棟 企画12月31公開

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

熱のせい

yoyo
BL
体調不良で漏らしてしまう、サラリーマンカップルの話です。

疲弊した肉体は残酷な椅子へと座らされる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...