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悪魔族の国
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ほぼ無限大収納の具現化ストックに、一夜漬けで王様が下手くそに解体した素材を入れて、どこか町を目指すために洞穴を出て方角の短剣の示す方向へと進んでゆく、カリスティア御一行のグラスが予測するには此処は悪魔族の国の敷地の可能性が高いらしい。今後の方針として、あまり悪魔族の国は人間にとっては居心地の良い国ではないので人間に少し交友的な魔族の国に移動することとなった。
「悪魔と魔族ってなんか違うの?」
「悪魔族の場合は、人間と天使とその他の種族は従属するべき種族と断定して国家を築いて来たのです。悪魔族にその他として悪魔族からも人間からも迫害された者同士が身を寄せ合って出来たのが、魔族の国です。魔族自体はリチェルリットには当たり前のように居ますが、同じような気分であっちにフラフラこっちにフラフラしないでください。わかりましたか?カリスティア」
「はーい。わかったから、背負ってる私を下ろせー大丈夫だってばー」
「これ以上の無理は譲歩できません」
熱の出始めから数日経って治りかけとはいえ、熱があることに変わりが無いので洞穴で一泊だけでも身体はしっかり負担がかかってて、立ち上がる際によろめいた所をグラスに見られて「私の全魔力と寿命を使用してリチェルリットに一人で送還されるか、貴女に無理のない範囲で進むかどっちか選んでください」の二択を選ばせられて後者を選んだ結果、何故かグラスに背負われて進むことに。会話に入らないデブ王は、解体したときの内蔵の感覚が手から離れないらしく、喋る元気がないらしい。
グラスはわざわざ手を使わなくても魔力制御で魔法が使えるようにいつの間にかなってたので、本当に何もしない背負われてるだけでいい状況が凄く心苦しい。社畜根性のせいなのか誰かが必死に動いていると自分も動かないといけない一種の脅迫概念をグラスの背中に顔を埋めることで、紛らわせる。今自分ができることは、できるだけ回復していざという時に、生存する確率をあげること。確かに大人の身体ならばこれくらいは幾らでも無理はできるだろうが今は子供の身体で、4才の身体は禁術で8才になった子供だ。
(そう考えると、大丈夫が大丈夫じゃないから大人しくしよう。いざって時にいつでも力を使えるように)
「おい、小娘」
「触るな」
何だかんだ、魔物が怖い国王はカリスティアを背負ったグラスと隣に歩いていたのだが、急に脱力したカリスティアに心配そうに手を伸ばすと、グラスが実の父を睨み付けて魔法の氷の槍を首元に向ける。デブ王は舌打ちをして手を引くもカリスティアはしっかり、心配して手を伸ばしたところを見ているので、お礼を国王に向けた。
「ありがとう、えーっとデブ王様」
「誰が俺の名前がデブ王だ!「えっ、デブ・殴打様?」違う!!!俺の名前はオーディス=ペルマネンテだ!!!」
「心配してくれてありがとう!デブ王様」
「ふふふ……」
名前を覚えてなかったので、自信満々にデブ王とからかいがてら罵ると案外いいツッコみが入るので、カリスティアのいじりがいのある大人脳内リストメモに即座にこのデブ王が書き込まれる。そのやりとりにグラスが堪えながら笑っているのが、背中を伝いカリスティアに伝わる。少なくともこの道中が苦痛にならないようにはできるように頑張ろうと、カリスティアもクスクスと笑う。
やがて、デブ王をからかいながら短剣の示す方向に進んでいくと、森の中の一軒の館を見つけることができた。大事を取って、国王とカリスティアを小屋から離れた所で待機させてから、家へ向かうグラス。国王はカリスティアの傍でガタガタ震えながら、魔物が襲ってこないかをしきりに気にして周りをキョロキョロ、カリスティアはグラスになにかあったときのために、いつでも戦えるようにスタンバイして木の幹に寄りかかって座って居る。グラスが意を決して扉をノックする。
「はーい。どちらさ、あら?」
「突然の来訪申し訳ございません。私共……」
少し離れたカリスティアからも分かる大きな角と綺麗な黒い羽を持つ悪魔の女性が現れた。グラスが持ち前の無表情のポーカーフェイスと元とはいえ王子としての対話技術で、難なく交渉を終わらせて家に暫く居させて貰うことが決定した。
ーーーー
「ごめんなさいね。人間用の薬は持ってなくて……あと、私は他の町や村に行くことができないの」
「そんな、こんな弱った子供の自分に手を差し伸べてくださるだけでもとてもありがたく思います。謝罪など……風邪とはいえ病持ちで大変恐縮です……ごめんなさい」
この館の主である。女悪魔ウィーンが申し訳なさそうにして謝罪をしてきたのだが、押しかけて来たのはこちらでなのだから、こっちがこんな病持ちを入れてくださってありがとうございます。申し訳ありません。と謝るところなので感謝と謝罪を向ける。謝る私に向けて指をさして豹変したとばかりにワナワナしてて、大変不愉快だったので、風邪菌たっぷりのくしゃみをはっくしょん!とデブ王の顔に浴びせてやった。
その後に別々の部屋で寝ようと思ったのだけれども、警戒心が強いグラスは客間の4人ベットの所を借りることに決定して、そこで寝泊まりすることに。
食事も態度も普通で、人間だけだけれども他人と接してきたカリスティアからはウィーンがこちらをおとしめようという意思もそぶりも感じられない。けれどグラスは一変も警戒を解く気はないようで、言葉や雰囲気は無表情ながらも好意的にみせながら、互いの間合いに入らないように立ち回っていた。
「ふぃーどうにか二日で寝泊まりできるー」
「カリスティアはもう寝てください。大分無理したでしょう?後は任せてください」
四個のベットの一番隅っこが私で、扉から一番近いベットがグラスとデブ王の警戒心マシマシな位置決定で隅っこに押し込められた私はグラスの好意に甘えて毛布を肩まで掛ける。珍しく言うこと聞いたっと両目をちょっと見開いて驚くグラスに、この野郎と思いながらも「おやすみ」っと目を瞑るとグラスからも「おやすみなさい」っと優しく声が掛けられて、前髪をどかすように撫でて来たと思ったらキスが降ってきたものだから、瞑った目を見開いて驚きの顔でグラスを見る。
秘密です。っと言うように人差し指を自分の唇当てて、ニッコリと妖艶に笑ってくる12歳児に年甲斐もなく(生後4歳の身体8歳だけど)顔がのぼせ上がる感覚がして、慌てて毛布を頭の先まで被る。毛布越しに頭を撫でて、グラスの気配が離れてやがてドアが閉まる音をしてから、毛布から顔をだす。
(マママママ、マセガキ!!!)
今は4歳なので、この行動で顔を赤らめる方がませているのをカリスティアは気づかない。額のキスで赤らめる理由を彼女は風邪のせいと断じて見ようとはしなかった。
「悪魔と魔族ってなんか違うの?」
「悪魔族の場合は、人間と天使とその他の種族は従属するべき種族と断定して国家を築いて来たのです。悪魔族にその他として悪魔族からも人間からも迫害された者同士が身を寄せ合って出来たのが、魔族の国です。魔族自体はリチェルリットには当たり前のように居ますが、同じような気分であっちにフラフラこっちにフラフラしないでください。わかりましたか?カリスティア」
「はーい。わかったから、背負ってる私を下ろせー大丈夫だってばー」
「これ以上の無理は譲歩できません」
熱の出始めから数日経って治りかけとはいえ、熱があることに変わりが無いので洞穴で一泊だけでも身体はしっかり負担がかかってて、立ち上がる際によろめいた所をグラスに見られて「私の全魔力と寿命を使用してリチェルリットに一人で送還されるか、貴女に無理のない範囲で進むかどっちか選んでください」の二択を選ばせられて後者を選んだ結果、何故かグラスに背負われて進むことに。会話に入らないデブ王は、解体したときの内蔵の感覚が手から離れないらしく、喋る元気がないらしい。
グラスはわざわざ手を使わなくても魔力制御で魔法が使えるようにいつの間にかなってたので、本当に何もしない背負われてるだけでいい状況が凄く心苦しい。社畜根性のせいなのか誰かが必死に動いていると自分も動かないといけない一種の脅迫概念をグラスの背中に顔を埋めることで、紛らわせる。今自分ができることは、できるだけ回復していざという時に、生存する確率をあげること。確かに大人の身体ならばこれくらいは幾らでも無理はできるだろうが今は子供の身体で、4才の身体は禁術で8才になった子供だ。
(そう考えると、大丈夫が大丈夫じゃないから大人しくしよう。いざって時にいつでも力を使えるように)
「おい、小娘」
「触るな」
何だかんだ、魔物が怖い国王はカリスティアを背負ったグラスと隣に歩いていたのだが、急に脱力したカリスティアに心配そうに手を伸ばすと、グラスが実の父を睨み付けて魔法の氷の槍を首元に向ける。デブ王は舌打ちをして手を引くもカリスティアはしっかり、心配して手を伸ばしたところを見ているので、お礼を国王に向けた。
「ありがとう、えーっとデブ王様」
「誰が俺の名前がデブ王だ!「えっ、デブ・殴打様?」違う!!!俺の名前はオーディス=ペルマネンテだ!!!」
「心配してくれてありがとう!デブ王様」
「ふふふ……」
名前を覚えてなかったので、自信満々にデブ王とからかいがてら罵ると案外いいツッコみが入るので、カリスティアのいじりがいのある大人脳内リストメモに即座にこのデブ王が書き込まれる。そのやりとりにグラスが堪えながら笑っているのが、背中を伝いカリスティアに伝わる。少なくともこの道中が苦痛にならないようにはできるように頑張ろうと、カリスティアもクスクスと笑う。
やがて、デブ王をからかいながら短剣の示す方向に進んでいくと、森の中の一軒の館を見つけることができた。大事を取って、国王とカリスティアを小屋から離れた所で待機させてから、家へ向かうグラス。国王はカリスティアの傍でガタガタ震えながら、魔物が襲ってこないかをしきりに気にして周りをキョロキョロ、カリスティアはグラスになにかあったときのために、いつでも戦えるようにスタンバイして木の幹に寄りかかって座って居る。グラスが意を決して扉をノックする。
「はーい。どちらさ、あら?」
「突然の来訪申し訳ございません。私共……」
少し離れたカリスティアからも分かる大きな角と綺麗な黒い羽を持つ悪魔の女性が現れた。グラスが持ち前の無表情のポーカーフェイスと元とはいえ王子としての対話技術で、難なく交渉を終わらせて家に暫く居させて貰うことが決定した。
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「ごめんなさいね。人間用の薬は持ってなくて……あと、私は他の町や村に行くことができないの」
「そんな、こんな弱った子供の自分に手を差し伸べてくださるだけでもとてもありがたく思います。謝罪など……風邪とはいえ病持ちで大変恐縮です……ごめんなさい」
この館の主である。女悪魔ウィーンが申し訳なさそうにして謝罪をしてきたのだが、押しかけて来たのはこちらでなのだから、こっちがこんな病持ちを入れてくださってありがとうございます。申し訳ありません。と謝るところなので感謝と謝罪を向ける。謝る私に向けて指をさして豹変したとばかりにワナワナしてて、大変不愉快だったので、風邪菌たっぷりのくしゃみをはっくしょん!とデブ王の顔に浴びせてやった。
その後に別々の部屋で寝ようと思ったのだけれども、警戒心が強いグラスは客間の4人ベットの所を借りることに決定して、そこで寝泊まりすることに。
食事も態度も普通で、人間だけだけれども他人と接してきたカリスティアからはウィーンがこちらをおとしめようという意思もそぶりも感じられない。けれどグラスは一変も警戒を解く気はないようで、言葉や雰囲気は無表情ながらも好意的にみせながら、互いの間合いに入らないように立ち回っていた。
「ふぃーどうにか二日で寝泊まりできるー」
「カリスティアはもう寝てください。大分無理したでしょう?後は任せてください」
四個のベットの一番隅っこが私で、扉から一番近いベットがグラスとデブ王の警戒心マシマシな位置決定で隅っこに押し込められた私はグラスの好意に甘えて毛布を肩まで掛ける。珍しく言うこと聞いたっと両目をちょっと見開いて驚くグラスに、この野郎と思いながらも「おやすみ」っと目を瞑るとグラスからも「おやすみなさい」っと優しく声が掛けられて、前髪をどかすように撫でて来たと思ったらキスが降ってきたものだから、瞑った目を見開いて驚きの顔でグラスを見る。
秘密です。っと言うように人差し指を自分の唇当てて、ニッコリと妖艶に笑ってくる12歳児に年甲斐もなく(生後4歳の身体8歳だけど)顔がのぼせ上がる感覚がして、慌てて毛布を頭の先まで被る。毛布越しに頭を撫でて、グラスの気配が離れてやがてドアが閉まる音をしてから、毛布から顔をだす。
(マママママ、マセガキ!!!)
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