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まともな親
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「カリスティア」
「うん」
背中に背負う形でカリスティアを休ませて見たものの……予定していた抵抗も何もない。拒絶する体力も気力も無い、そう言っているような真っ青な顔と脱力した身体。背中から感じる筈だった彼女の温もりは、まるで死体のように冷たく何も感じない。
カリスティアが、頭を抑えて叫んだあのときから……ぐったりと思い詰めたまま、口数も表情も乏しくなった。釣られるように、私も表情が凍てつきそうになるが、カリスティアの為にグッと堪え、できるだけ彼女に笑顔を見せるように努力をした。無駄な足掻きでも構わないから……彼女に気負いを背負わせたくなかったから。
最初見せていた無理な笑顔もなく、カリスティアは名を呼ばれても力なく返事をするのみ。辛くとも苦しくとも会話が絶えなかったのに……今は誰も会話をしない。全員が全員、カリスティアの様子を見ては痛ましく顔や魔力を歪ませるのみ。
背中の上で時折苦む彼女のうめき声を聞くと、全員を置いてそのまま町まで走りたくなる衝動を何度も押さえないといけなかった。傷心魔術の代償が今来たのかと、考えては……【代償】のスキルを持つ王妃様に否定され……。スケイス様の神聖魔術で調べていただいても……呪いはなし。真実はカリスティア自身が持っているのは明白なのに、彼女は話してくれない。
また……何も出来ない。
「グラス?」
「大丈夫、ですから。頭は痛くないですか?」
「大丈夫」
今度はエピクではない……未知の現象で彼女が目覚めなくなったら? そう考えると身体がわかりやすく震えた。余裕がないのにも関わらず、私を心配したように呼ぶ彼女に余計に心を逆撫でされたように不安になる。どうにか、取り繕って返答すれば、納得していないカリスティアの声が聞こえた。
(……)
【「墓に入るまでに言っときゃ良かったと思っただけ」】
昔嫌いだったカリスティアの言葉が脳裏に蘇る。もし、このままカリスティアが何も言わずに死んでしまえば……。歩きながら顔を伏せて考える。このままわからずに彼女を失うこととなるのは嫌だ。嫌われても良い、カリスティアの知られたくない者をえぐり出して憎まれても良い。私は……彼女に嫌われようともずっと愛し続ける。
【「グラスが大切な友達って意見は揺らがないし、痛くもかゆくもないから思う存分好きに疑って」】
カリスティアに嫌われるのも、私自身が傷付けてしまうのも痛く苦しい……けれど。
「カリスティア」
「うん」
「教えて下さい。カリスティアは何故このようになっているか」
「グラス君!」
「カリスティア……貴女は何に怯えているのですか? 言って下さい。教えてください」
具合の悪い病人への強い問いかけ、全員が心配そうに様子を見る中で、アドラメルク様が慌ててカリスティアを庇うように私の肩を掴んだ。けれど、私は構わず彼女に聞いた。カン……というもので、申し訳ない所ですが、このまま聞かないで居たら、彼女は何も言わずに消えてしまいそうだったから。
いつの間にか森の真ん中で立ち止まり、全員がカリスティアの返答を待っている。
カリスティアは暫く何も言わなかったが、掠れた声で「わかった、話す。夜、話す」途切れ途切れにそう言った。明らかな憔悴具合だが、最後に私に聞こえる声で「ありがとう」っとカリスティアは言ってくれた。憔悴した中でも僅かに混ざった【嬉】の声音に胸の重しが外れたような気がした。
少しは……カリスティアが教えてくれた事に報いることが出来たのかも……しれない。
・
・
わかりやすく気力を奪いに来ている、えーとサクリフェ、フィ? サクリちゃんでいいや。元の身体の所有主のサクリちゃん。朝起きたら体力も気力もスッカラカンで……否が応でも、うんと言わせたいという勢いが感じられた。よく考えたら、止めろなんて言われても世界を天秤にかけたら、この子の家族数人で済むならばそっちのほうがいいではないかと、考え初めて……。
(何でこうも次から次へと……世界ぐるみの嫌がらせだよもう)
グラスが無理をして話すきっかけを作ってくれたから、文句もそれなりに……どうやって説明しようかなんて、グラスの背中にしがみつきながら必死に考えた。電波ビンビンな事態が自分に起こるだけで、こうも説明に困るものだとは思わなかった。
(態々こんな回りくどい事しなくても、身体の真の所有権サクリちゃんなんだから自分の手で下すならお好きにどうぞ。ただ、墓にグチグチ言うくらいならばいっそのこと生かして親に仕返しする選択肢もあるって事を言いたい)
そう……前の世界風に言うならば毒親だったかな? 老後にヘロヘロになった時に「あらゴメン遊ばせ、おむつ換え忘れてましたの」って仕返しして楽しんでた昔の友人……。ちょっと例が極端だけどこんな感じで後から仕返しした方が楽しいらしいから、死んで心が晴れるならばそれもよし。ただ、晴れる自信がないなら一旦様子見るのも良いよって言いたい。
『へんな おばちゃん』
「おばちゃん……」
「カリスティアが幻覚を見ているようです。急ぎますよ」
幻覚……ついに幻覚見てることにされた。あんだけ怖い登場したのに何ナチュラルに登場してるのさ。思わず声に出したせいで、全員の目がまた心配と焦りが浮かんだじゃないかどうしてくれるんだ!!! 体力も気力のないから叫ぶことはないけれど、吐き出せない感情は身体の震えに還元された。震えた瞬間にグラスが魔法で私の周りを暖めてくれる……違うんだよ。ありがとう……でも違うんだ。
『だって さいしょのほう わざわざわかりやすく えんじてあげたのに カリスティアちゃんも グラスも アドラメルクも スケイスも へんなかんちがいしてきがついてくれなかったんだもん しかえし』
演 じ て あ げ た の に ?
この言葉の生意気度が幼少期の自分を彷彿とさせて、あまりの恥ずかしさに顔に血が上り汗をかいてしまった。グラスが私の体温の変化をすぐに察して、今度は氷魔法で涼しくしてくれるけど違うんだ。ありがとう……でも違うんだよ。結局だけど、最後まで何も言わずに次の野宿まで私は……サクリちゃんと会話することとなりました。もう……電波だとか頭がおかしいとかしらない。異世界転生してる時点でもうおかしいから、私、もう、しーらない!
「「「「「…………」」」」」
火に焼かれてパチパチと木材の身が爆ぜる音があたりを支配する。もうすでに食事も済まして話しを聞くだけとなった状況で、心配そうにじっとこちらを見るママと、持ち前の扇で光に集まってくる虫を追い払いつつもこちらを見る王妃様。スケイス、ドロウ君、グラスの男三人はそれぞれの恰好で座りながらも俯いて私の言葉を待っている。本当に優しい人達だなと、思い笑いそうになったが表情と姿勢を正した。
その瞬間に皆の姿勢も正され、目線は一点私の元へと集まった。
「最初に……体調の方はもう大丈夫です。ありがとう……。今回の体調不良の原因は、その、サクリちゃん。ササノサラとしてのカリスティアである私ではなくて、本来の身体の所有者であるサクリちゃんが、存在証明の為に態々私の具合を悪くさせたみたいね」
流石に生け贄の名前で呼ぶのはアレだから、上だけ取ってサクリちゃんって呼ぶことにしたというのも話した。頭の良いスケイスとグラスと王妃様がそれぞれ、メモを取って考えをまとめたり、顎に手を当てたり、扇子で口元を隠したりして考え始めた。まぁ、全部言わないと考えがまとまらないだろうし、この三人は頭がいいから急ぎ足で話しても理解出来るだろうということで、私は話しを進めた。
「前に私は魔力を封じる手枷したときに幼稚化したでしょ? あのときは実はサクリちゃんだったみたいで、ある意味本当の四歳だったみたいなの。あのときに気付いてくれなかったから、今回こんな風にちょっと強引に自分の存在をしめした。示す目的がちょっとアレだけど」
「アレって?」
急ごしらえで言っても良いかをサクリちゃんに聞くと『いいよ』っとの事だったので意を決して言う。本当は本人が言いやがれとは思うのだけど。サクリちゃんを今此処で引っ張り出すのは得策じゃない。間違いなくグラスがサクリちゃんを質問攻めする未来が見えるから。あと……ドロウ君もね。
「宗教国家ヘレ・ケッテ・カルゲンに居る、自分のお母さんとお父さんを自分の手で殺させて欲しい……それがサクリちゃんの目的」
その目的を聞いたドロウ君が立ち上がった。予想通りの展開、ドロウ君ならば声をあげるとは思った……だって、彼は親に求められて、愛情に報いるために父親と母親を手に掛けたのだから。
「おかしいだろ!? 確かに捨てられたかも知れない、けど話しあえ」
「ドロウ様!!!」
グラスの一際大きな声が響いた。やっぱり予測通りの展開だ。サクリちゃんじゃなくて私が話して良かった。そう思いながら、予想外の大声で腰が抜けたように座り込むドロウ君を睨み付けるグラス。グラスはすぐにドロウ君から目線を外して俯いて絞り出すように言った。
「恐らくサクリ様も、話し合いが通じるよう親では……ないと思います」
『なんども わたしははなしたよ どこがいやなのか わたしのどこがこわいのか ぜんぶ ぜんぶ きいたよ わたしはおとうさんおとうさんのはなしはきいたよ でも おかあさんとおとうさんは わたしのはなしをきいてはくれなかった』
私の耳は……二つの絞り出した悲しみの声を拾った。私も痛いほどに気持ちがわかるから……どうしても。
(どうしても、親を殺したいと願うこの子を止めようとは思えない……。後悔しないならばね……)
「うん」
背中に背負う形でカリスティアを休ませて見たものの……予定していた抵抗も何もない。拒絶する体力も気力も無い、そう言っているような真っ青な顔と脱力した身体。背中から感じる筈だった彼女の温もりは、まるで死体のように冷たく何も感じない。
カリスティアが、頭を抑えて叫んだあのときから……ぐったりと思い詰めたまま、口数も表情も乏しくなった。釣られるように、私も表情が凍てつきそうになるが、カリスティアの為にグッと堪え、できるだけ彼女に笑顔を見せるように努力をした。無駄な足掻きでも構わないから……彼女に気負いを背負わせたくなかったから。
最初見せていた無理な笑顔もなく、カリスティアは名を呼ばれても力なく返事をするのみ。辛くとも苦しくとも会話が絶えなかったのに……今は誰も会話をしない。全員が全員、カリスティアの様子を見ては痛ましく顔や魔力を歪ませるのみ。
背中の上で時折苦む彼女のうめき声を聞くと、全員を置いてそのまま町まで走りたくなる衝動を何度も押さえないといけなかった。傷心魔術の代償が今来たのかと、考えては……【代償】のスキルを持つ王妃様に否定され……。スケイス様の神聖魔術で調べていただいても……呪いはなし。真実はカリスティア自身が持っているのは明白なのに、彼女は話してくれない。
また……何も出来ない。
「グラス?」
「大丈夫、ですから。頭は痛くないですか?」
「大丈夫」
今度はエピクではない……未知の現象で彼女が目覚めなくなったら? そう考えると身体がわかりやすく震えた。余裕がないのにも関わらず、私を心配したように呼ぶ彼女に余計に心を逆撫でされたように不安になる。どうにか、取り繕って返答すれば、納得していないカリスティアの声が聞こえた。
(……)
【「墓に入るまでに言っときゃ良かったと思っただけ」】
昔嫌いだったカリスティアの言葉が脳裏に蘇る。もし、このままカリスティアが何も言わずに死んでしまえば……。歩きながら顔を伏せて考える。このままわからずに彼女を失うこととなるのは嫌だ。嫌われても良い、カリスティアの知られたくない者をえぐり出して憎まれても良い。私は……彼女に嫌われようともずっと愛し続ける。
【「グラスが大切な友達って意見は揺らがないし、痛くもかゆくもないから思う存分好きに疑って」】
カリスティアに嫌われるのも、私自身が傷付けてしまうのも痛く苦しい……けれど。
「カリスティア」
「うん」
「教えて下さい。カリスティアは何故このようになっているか」
「グラス君!」
「カリスティア……貴女は何に怯えているのですか? 言って下さい。教えてください」
具合の悪い病人への強い問いかけ、全員が心配そうに様子を見る中で、アドラメルク様が慌ててカリスティアを庇うように私の肩を掴んだ。けれど、私は構わず彼女に聞いた。カン……というもので、申し訳ない所ですが、このまま聞かないで居たら、彼女は何も言わずに消えてしまいそうだったから。
いつの間にか森の真ん中で立ち止まり、全員がカリスティアの返答を待っている。
カリスティアは暫く何も言わなかったが、掠れた声で「わかった、話す。夜、話す」途切れ途切れにそう言った。明らかな憔悴具合だが、最後に私に聞こえる声で「ありがとう」っとカリスティアは言ってくれた。憔悴した中でも僅かに混ざった【嬉】の声音に胸の重しが外れたような気がした。
少しは……カリスティアが教えてくれた事に報いることが出来たのかも……しれない。
・
・
わかりやすく気力を奪いに来ている、えーとサクリフェ、フィ? サクリちゃんでいいや。元の身体の所有主のサクリちゃん。朝起きたら体力も気力もスッカラカンで……否が応でも、うんと言わせたいという勢いが感じられた。よく考えたら、止めろなんて言われても世界を天秤にかけたら、この子の家族数人で済むならばそっちのほうがいいではないかと、考え初めて……。
(何でこうも次から次へと……世界ぐるみの嫌がらせだよもう)
グラスが無理をして話すきっかけを作ってくれたから、文句もそれなりに……どうやって説明しようかなんて、グラスの背中にしがみつきながら必死に考えた。電波ビンビンな事態が自分に起こるだけで、こうも説明に困るものだとは思わなかった。
(態々こんな回りくどい事しなくても、身体の真の所有権サクリちゃんなんだから自分の手で下すならお好きにどうぞ。ただ、墓にグチグチ言うくらいならばいっそのこと生かして親に仕返しする選択肢もあるって事を言いたい)
そう……前の世界風に言うならば毒親だったかな? 老後にヘロヘロになった時に「あらゴメン遊ばせ、おむつ換え忘れてましたの」って仕返しして楽しんでた昔の友人……。ちょっと例が極端だけどこんな感じで後から仕返しした方が楽しいらしいから、死んで心が晴れるならばそれもよし。ただ、晴れる自信がないなら一旦様子見るのも良いよって言いたい。
『へんな おばちゃん』
「おばちゃん……」
「カリスティアが幻覚を見ているようです。急ぎますよ」
幻覚……ついに幻覚見てることにされた。あんだけ怖い登場したのに何ナチュラルに登場してるのさ。思わず声に出したせいで、全員の目がまた心配と焦りが浮かんだじゃないかどうしてくれるんだ!!! 体力も気力のないから叫ぶことはないけれど、吐き出せない感情は身体の震えに還元された。震えた瞬間にグラスが魔法で私の周りを暖めてくれる……違うんだよ。ありがとう……でも違うんだ。
『だって さいしょのほう わざわざわかりやすく えんじてあげたのに カリスティアちゃんも グラスも アドラメルクも スケイスも へんなかんちがいしてきがついてくれなかったんだもん しかえし』
演 じ て あ げ た の に ?
この言葉の生意気度が幼少期の自分を彷彿とさせて、あまりの恥ずかしさに顔に血が上り汗をかいてしまった。グラスが私の体温の変化をすぐに察して、今度は氷魔法で涼しくしてくれるけど違うんだ。ありがとう……でも違うんだよ。結局だけど、最後まで何も言わずに次の野宿まで私は……サクリちゃんと会話することとなりました。もう……電波だとか頭がおかしいとかしらない。異世界転生してる時点でもうおかしいから、私、もう、しーらない!
「「「「「…………」」」」」
火に焼かれてパチパチと木材の身が爆ぜる音があたりを支配する。もうすでに食事も済まして話しを聞くだけとなった状況で、心配そうにじっとこちらを見るママと、持ち前の扇で光に集まってくる虫を追い払いつつもこちらを見る王妃様。スケイス、ドロウ君、グラスの男三人はそれぞれの恰好で座りながらも俯いて私の言葉を待っている。本当に優しい人達だなと、思い笑いそうになったが表情と姿勢を正した。
その瞬間に皆の姿勢も正され、目線は一点私の元へと集まった。
「最初に……体調の方はもう大丈夫です。ありがとう……。今回の体調不良の原因は、その、サクリちゃん。ササノサラとしてのカリスティアである私ではなくて、本来の身体の所有者であるサクリちゃんが、存在証明の為に態々私の具合を悪くさせたみたいね」
流石に生け贄の名前で呼ぶのはアレだから、上だけ取ってサクリちゃんって呼ぶことにしたというのも話した。頭の良いスケイスとグラスと王妃様がそれぞれ、メモを取って考えをまとめたり、顎に手を当てたり、扇子で口元を隠したりして考え始めた。まぁ、全部言わないと考えがまとまらないだろうし、この三人は頭がいいから急ぎ足で話しても理解出来るだろうということで、私は話しを進めた。
「前に私は魔力を封じる手枷したときに幼稚化したでしょ? あのときは実はサクリちゃんだったみたいで、ある意味本当の四歳だったみたいなの。あのときに気付いてくれなかったから、今回こんな風にちょっと強引に自分の存在をしめした。示す目的がちょっとアレだけど」
「アレって?」
急ごしらえで言っても良いかをサクリちゃんに聞くと『いいよ』っとの事だったので意を決して言う。本当は本人が言いやがれとは思うのだけど。サクリちゃんを今此処で引っ張り出すのは得策じゃない。間違いなくグラスがサクリちゃんを質問攻めする未来が見えるから。あと……ドロウ君もね。
「宗教国家ヘレ・ケッテ・カルゲンに居る、自分のお母さんとお父さんを自分の手で殺させて欲しい……それがサクリちゃんの目的」
その目的を聞いたドロウ君が立ち上がった。予想通りの展開、ドロウ君ならば声をあげるとは思った……だって、彼は親に求められて、愛情に報いるために父親と母親を手に掛けたのだから。
「おかしいだろ!? 確かに捨てられたかも知れない、けど話しあえ」
「ドロウ様!!!」
グラスの一際大きな声が響いた。やっぱり予測通りの展開だ。サクリちゃんじゃなくて私が話して良かった。そう思いながら、予想外の大声で腰が抜けたように座り込むドロウ君を睨み付けるグラス。グラスはすぐにドロウ君から目線を外して俯いて絞り出すように言った。
「恐らくサクリ様も、話し合いが通じるよう親では……ないと思います」
『なんども わたしははなしたよ どこがいやなのか わたしのどこがこわいのか ぜんぶ ぜんぶ きいたよ わたしはおとうさんおとうさんのはなしはきいたよ でも おかあさんとおとうさんは わたしのはなしをきいてはくれなかった』
私の耳は……二つの絞り出した悲しみの声を拾った。私も痛いほどに気持ちがわかるから……どうしても。
(どうしても、親を殺したいと願うこの子を止めようとは思えない……。後悔しないならばね……)
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