結婚する事に決めたから

KONAN

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今、助けに行きます。

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エレベーター前に写真と名前の載った掲示板があったので、名前を見るとおばさんの名前は「加藤」と書いてあった。


名前がわかったから、親分に言いに行こうと思ってエレベーターの下ボタンを押すと、タイミング悪く加藤おばさんが現れた。


「げ!」と思ったけど顔に出たかもしれない。


加藤おばさんが話しかけてきた。


加藤「ちょっとあんた」


私「はいー?」


加藤「朝は悪かったわね。雪で遅刻して焦っててあんな嫌な言い方したわ。ごめんなさいね。これあげるから許してよ」


そう言ってドロリッチをくれた。

私「ほぉ、いいだろう」


その瞬間、「おぉー、このおばさんは本当はいい性格なんだな」って評価が変わった。


おばさんの名前は加藤ゆみぴー。


この加藤ゆみぴーはこの一件後、4階に上がるたびに、「あらー東條さんじゃなーい、何か用かしらん?」と仲良く話せるようになった。


人は見かけによらない。


たまたま最初が悪かっただけだ。


ランチタイムを終えて午後からも雪かき。


まだまだ雪は降る。


デイサービスの送りもなくなったから、ずっとスコップを握りしめて雪を跳ね飛ばしていた。


帰る時間になると、職員たちはみんな帰っていくのだが、その日はいつもと違った。


雪かきをやめて17時から18時までの間、1時間ほど私は電話当番のために事務課に戻った。


私はほとんど火曜日の担当。


ちなみに竹田さんは月曜日担当。


保育園とか子供を預けている職員は、この大雪の中、早く迎えに行かないといけない。


だけども、駐車場内はスタックしている車がたくさんいて大混乱していた。


雪が降ってるから、どんどん積もるのでみんな大騒ぎ。


事務長から電話がかかってきた。


o谷事務長「東條くん、駐車場でみんな身動き出来なくなってるから、助けにきて!」


私「え!?あぁ、わかりました!」


ともさん「どうしたー?」


私「ともさん、電話番代われる?駐車場スタックしてる車がたくさんいるらしい。」


ともさん「電話番代わるから行ってあげて」

私「オーケー」


駐車場へ職員を助けに行くことになった。


あぁ、予定では暖房の効いた事務課で電話番するはずだったのに、またあの寒い外へ行かないといけないなんてって思いながら。


カッパと長靴と防水手袋を装着して駐車場に向かう裏玄関のドアを開けた。


外は大吹雪で、あちこちで職員が自分のスコップで雪をかいている。


誰から助ければいい。


車体に乗ってる雪を降ろしたら、その雪で前に進めない。


止めてた場所から出てもその先で進めなくなる。


進みたくても前の車が動かなくなって帰れない。


だいたい1日中雪かきしたのにまだ、身動きできなくなるなんて、どんだけ雪が積もるんだ!って感じだった。


みんな四駆の車に変えてくれれば、雪かきする必要もなくなるのにとか思いながらまた雪かきしに行った。


今夜は帰るの遅くなるなー。


私の家は近くだからいいけれど。
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