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必然
14.
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ここまで千晶の不快感は伝わっているが、慎一郎は自分の言動に一点の曇りもない。自信、傲慢、トップダウン思考の賜物か。
彼にはパートナーが必要だ、そうだろう?(まぁね)、最適な人物を探すために情報が必要だ(まぁね)、いつもの無表情だが、そう言いたいのは解りすぎる。間違ってはいない。親切かお節介かは、誠仁の受け取りかた次第。
誠仁と千晶、ダメ出しをし合う間柄。彼の好みはよく理解している、かもしれない。だからって当人不在でそれを慎一郎に言うのもなんだかな、千晶ならいい気分はしない。個人を特定しない前提で、女同士面白おかしくネタにして盛り上がってるのは別の話。
そして千晶の脳裏にもう一人の人物が浮かんだ。
「その前にきいてもいい? 直嗣さんは元気?」
「ああ、あいつこの前――」
何の関係があるのか、と視線が動いたが、弟の話題はなかなかどうして。千晶はすぐに本題へもちこんだ。
「――彼女はいるのか聞いたら『別に』ってそっぽ向いちゃって、生意気」
「ふふ、それだけ? 余計気になっちゃうね」
「ああ、これでも我慢したんだ。出来たら会わせろとは言ったよ」
更に問えば、圧を掛けるだけでなく、恋愛指南までしたという。千晶のあちゃーと冷めた目に、理解ある兄として褒めてほしいといわんばかりの顔が映る。
千晶は直嗣にちょっとだけ同情した。この、自分が正しいと信じて疑わない小舅に、なんと言えばいいのか。
「慎一郎さん、あなたのキャラだとね、それは逆効果よ。そっと見守ってやりなよ。ここまで立派に育ってきたのに、台無しにしたいの?」
「なぜ?」
「直嗣さんも苦労するね、慎一郎さんは男のスマートと女の手練手管をレクチャーするだけに留めて」
「は?」
千晶は兄と弟の反抗期を思い出していた。兄は父と殴り合い取っ組み合い、弟はちょっかいを出し過ぎる兄と冷戦状態になった。兄の時はテレビと壁とに穴が開き、弟の時は母と千晶の胃に穴が開きそうだった。なまじ知恵が働く兄弟だけに西東京が不毛の地になるんじゃないかと、今思い出しても背筋が凍る。
慎一郎と直嗣に反抗期があったとは想像し難い、こじれると長引きそうだ。情緒面は直嗣のほうが豊か、兄とは正反対だ。直嗣はもう兄の女性観を知っているだろう。このお兄ちゃん無双理論は絶対に遺恨になる。
「慎一郎さん、アドバイスは説得力のある人から聞いてこそよ。うちだって弟は兄に女関係は報告も相談もしないよ、絶対にね。絶対よ。人外に人間の事情が通じると思う? それを――、見たでしょあのウザ絡み。一時期は大変だったんだから」
「アキもナツ君も、お兄さんのこと誤解してるよ。もっと頼りにしていいと僕は思うよ」
「は? 慎一郎さんらしくもない、あんなクズに懐柔されるなんて。誰のせいで、ナツがあんな陰湿でシニカルになったと思ってるの」
「二人ともしたたかに成長して、直なんて甘っちょろいこと――」
まともな恋愛してこなかった(だろう)兄は口を出すな、をオブラートに包んだつもりが全くダメ。あの下品で下劣なやりとりを見ても兄側に付くとか、ありえない。しかも誰だよレオって。
聞いていれば、直嗣は千晶の予想通りごくごく真っ当な大学生。普通にモテるだろう。拗らせまくった絶食系男子にならなくてよかったとか、健全な成長を見守ってとか言ってみるも暖簾に腕押し。
過干渉な自覚もなく、終いには「俺がオムツを換えて、ミルクも飲ませてやったのに」とどこかの宇宙人と同じセリフを口にした。俺は口だけじゃない、恩着せがましさと俺のおもちゃ感――もとい、絆の強さがひしひしと伝わってくる。
そんなに幼い頃から…どういう状況だよ、と千晶は心の中でだけつっこんだ。直嗣は母親と二人暮らし、慎一郎と三人、それぞれに思いやりと独立心を持ったいい関係なのは、そこはかとなく伝わってきていた。聞いている分には母親も慎一郎も過保護な面は見られなかったのに。
話せばわかる、千晶はまだどこかで期待している。
「そうだったんだ、生まれた時から関わるって、きっとすごくかけがえのないものなんだろうね。直ちゃんもお兄さん大好きだもんね。私にはわからない感覚だけど、兄弟間の冷戦に巻き込まれたものとして、また、出木杉の兄を持つものとして言わせてもらうよ。
ヒトには得手不得手ってがあるでしょ、兄より弟のほうが優れてる部分もあるの、認めなよ」
「え? 千晶ちゃん、兄よりなんだって」
最後の一言にだけ笑顔で反応したが、目が笑っていない。兄の威厳は保って然るべき、この男に対等な男兄弟の概念はなかった。25歳と21歳、4年4か月の差は断崖である。
「(何このポンコツ)ちっさ、そういうとこだよ、弟より劣るのは。あなたに欠けてる部分を直ちゃんは持ってる」
完璧な人間はいない、人間だれしも多面性を持つ、足りない部分は補え合えばいい。弱点も使いどころで長所に変わる。
「僕は心配してるんだよ。直は純粋で不器用なとこあるでしょ」
聡いはずの慎一郎も弟のことは譲れない。弟可愛さと女性不信的なものがこじれまくってる。
確かに色事で身上潰すのはよくある話、千晶も身近に見てきた。それと同時に人として成長させるのも、人生に彩を与えてくれるのも色恋だ、と千晶は自分を棚に上げて思う。
「心配? それは誰のため? おうちのことは私が口を出すべきじゃない、でもね、私にはあなたが弟をコントロールしようとしてる風にしか聞こえない。ああ、あなた方の合理的思考と家長制を批判するつもりはないよ。あなたと私と、常識も価値観も違う、お互いに踏み越えていかないから争わずにいられただけ。
直嗣さんとは?」
歩み寄り、妥協点を探る必要があるんじゃないのか。最後まで言わずとも意味は通じている。
慎一郎も不快感を隠さない。家と弟は切り離せない事柄だ。二人の間の空気がピリピリと帯電していく。
千晶は言葉を選ばない代わりに穏やかな口調で続ける。
「……最終的にいいとこのお嬢さんを宛がうつもりなら、誰のためにもならないと私は思うよ」
空気が光る。数段飛ばして結論だけ、直ちゃん、おばちゃんの屍を超えて行くのよ。
「Damn you!」
ベンチの背もたれを殴る、音と衝撃が届く。
「でしょうね、時田さんのことだって、私なら大きなお世話だよ、今はね」
今度は座面を蹴る、慎一郎がはっきり怒りを露わにしたのはこれが初めて。
慎一郎は千晶が一瞬身構えたあと、薄く微笑んだのに気づかない。額に手を当て、髪をくしゃりと掻く。
彼なりに考え抜いてのことなんだろう。一人で決断し率いていく。直嗣のことも、よかれと思ってのことなのだ。
藤堂の家の事業ことは、嫌でも皆千晶に知っている前提で話すから、それとなく知るようになった。そして、ほんの少し千晶の知らない階級の思考も耳にした。慎一郎に直接確認したことはないし、家族の事情は知らない。話したくないのではなく、どうでもいい無関心さだと千晶は感じている。
(あーあ、『ブラコン(笑)』の一言で済ませれば。時田さんにだって『私にしといたらどうですー』とか言っとけば絡まれずに済むんだよな)
当然出過ぎた自覚はある。直嗣への借りがあるとすれば、黙って車を運転したこと。その直嗣にも『ばかじゃないの、頼んでないし、ウザ』と言われる図だ。慎一郎も何が分かる、生意気だ、関係ないともっと怒ればいい。
考える人と化した慎一郎の横で、千晶は残りのお寿司を頂く。カップ酒を開けて一口二口。さっぱりとした薄味は寿司に合う。まだ、味も解る、食べれたら大丈夫。
「ごちそうさまでした」
慎一郎の好きなネタは残しておいた。のどぐろとトロも。えびキュウ巻を一つ、慎一郎の口に差し出す。
少しの間の後、慎一郎は口を開けもぐもぐと咀嚼した。そして空になったグラスを横目にお茶を含む。そこへまた寿司を差し出す千晶。
折りが空になったところで、あ、そうだ、貰いものだけど、とバッグから取り出したコーヒー豆のチョコを慎一郎に押し付けて立ち上がった。
「じゃぁね」
(コーヒー豆はナッツじゃなくてビーンズか、まぁいいや)千晶は振り向かずに歩いていった。
彼にはパートナーが必要だ、そうだろう?(まぁね)、最適な人物を探すために情報が必要だ(まぁね)、いつもの無表情だが、そう言いたいのは解りすぎる。間違ってはいない。親切かお節介かは、誠仁の受け取りかた次第。
誠仁と千晶、ダメ出しをし合う間柄。彼の好みはよく理解している、かもしれない。だからって当人不在でそれを慎一郎に言うのもなんだかな、千晶ならいい気分はしない。個人を特定しない前提で、女同士面白おかしくネタにして盛り上がってるのは別の話。
そして千晶の脳裏にもう一人の人物が浮かんだ。
「その前にきいてもいい? 直嗣さんは元気?」
「ああ、あいつこの前――」
何の関係があるのか、と視線が動いたが、弟の話題はなかなかどうして。千晶はすぐに本題へもちこんだ。
「――彼女はいるのか聞いたら『別に』ってそっぽ向いちゃって、生意気」
「ふふ、それだけ? 余計気になっちゃうね」
「ああ、これでも我慢したんだ。出来たら会わせろとは言ったよ」
更に問えば、圧を掛けるだけでなく、恋愛指南までしたという。千晶のあちゃーと冷めた目に、理解ある兄として褒めてほしいといわんばかりの顔が映る。
千晶は直嗣にちょっとだけ同情した。この、自分が正しいと信じて疑わない小舅に、なんと言えばいいのか。
「慎一郎さん、あなたのキャラだとね、それは逆効果よ。そっと見守ってやりなよ。ここまで立派に育ってきたのに、台無しにしたいの?」
「なぜ?」
「直嗣さんも苦労するね、慎一郎さんは男のスマートと女の手練手管をレクチャーするだけに留めて」
「は?」
千晶は兄と弟の反抗期を思い出していた。兄は父と殴り合い取っ組み合い、弟はちょっかいを出し過ぎる兄と冷戦状態になった。兄の時はテレビと壁とに穴が開き、弟の時は母と千晶の胃に穴が開きそうだった。なまじ知恵が働く兄弟だけに西東京が不毛の地になるんじゃないかと、今思い出しても背筋が凍る。
慎一郎と直嗣に反抗期があったとは想像し難い、こじれると長引きそうだ。情緒面は直嗣のほうが豊か、兄とは正反対だ。直嗣はもう兄の女性観を知っているだろう。このお兄ちゃん無双理論は絶対に遺恨になる。
「慎一郎さん、アドバイスは説得力のある人から聞いてこそよ。うちだって弟は兄に女関係は報告も相談もしないよ、絶対にね。絶対よ。人外に人間の事情が通じると思う? それを――、見たでしょあのウザ絡み。一時期は大変だったんだから」
「アキもナツ君も、お兄さんのこと誤解してるよ。もっと頼りにしていいと僕は思うよ」
「は? 慎一郎さんらしくもない、あんなクズに懐柔されるなんて。誰のせいで、ナツがあんな陰湿でシニカルになったと思ってるの」
「二人ともしたたかに成長して、直なんて甘っちょろいこと――」
まともな恋愛してこなかった(だろう)兄は口を出すな、をオブラートに包んだつもりが全くダメ。あの下品で下劣なやりとりを見ても兄側に付くとか、ありえない。しかも誰だよレオって。
聞いていれば、直嗣は千晶の予想通りごくごく真っ当な大学生。普通にモテるだろう。拗らせまくった絶食系男子にならなくてよかったとか、健全な成長を見守ってとか言ってみるも暖簾に腕押し。
過干渉な自覚もなく、終いには「俺がオムツを換えて、ミルクも飲ませてやったのに」とどこかの宇宙人と同じセリフを口にした。俺は口だけじゃない、恩着せがましさと俺のおもちゃ感――もとい、絆の強さがひしひしと伝わってくる。
そんなに幼い頃から…どういう状況だよ、と千晶は心の中でだけつっこんだ。直嗣は母親と二人暮らし、慎一郎と三人、それぞれに思いやりと独立心を持ったいい関係なのは、そこはかとなく伝わってきていた。聞いている分には母親も慎一郎も過保護な面は見られなかったのに。
話せばわかる、千晶はまだどこかで期待している。
「そうだったんだ、生まれた時から関わるって、きっとすごくかけがえのないものなんだろうね。直ちゃんもお兄さん大好きだもんね。私にはわからない感覚だけど、兄弟間の冷戦に巻き込まれたものとして、また、出木杉の兄を持つものとして言わせてもらうよ。
ヒトには得手不得手ってがあるでしょ、兄より弟のほうが優れてる部分もあるの、認めなよ」
「え? 千晶ちゃん、兄よりなんだって」
最後の一言にだけ笑顔で反応したが、目が笑っていない。兄の威厳は保って然るべき、この男に対等な男兄弟の概念はなかった。25歳と21歳、4年4か月の差は断崖である。
「(何このポンコツ)ちっさ、そういうとこだよ、弟より劣るのは。あなたに欠けてる部分を直ちゃんは持ってる」
完璧な人間はいない、人間だれしも多面性を持つ、足りない部分は補え合えばいい。弱点も使いどころで長所に変わる。
「僕は心配してるんだよ。直は純粋で不器用なとこあるでしょ」
聡いはずの慎一郎も弟のことは譲れない。弟可愛さと女性不信的なものがこじれまくってる。
確かに色事で身上潰すのはよくある話、千晶も身近に見てきた。それと同時に人として成長させるのも、人生に彩を与えてくれるのも色恋だ、と千晶は自分を棚に上げて思う。
「心配? それは誰のため? おうちのことは私が口を出すべきじゃない、でもね、私にはあなたが弟をコントロールしようとしてる風にしか聞こえない。ああ、あなた方の合理的思考と家長制を批判するつもりはないよ。あなたと私と、常識も価値観も違う、お互いに踏み越えていかないから争わずにいられただけ。
直嗣さんとは?」
歩み寄り、妥協点を探る必要があるんじゃないのか。最後まで言わずとも意味は通じている。
慎一郎も不快感を隠さない。家と弟は切り離せない事柄だ。二人の間の空気がピリピリと帯電していく。
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空気が光る。数段飛ばして結論だけ、直ちゃん、おばちゃんの屍を超えて行くのよ。
「Damn you!」
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「でしょうね、時田さんのことだって、私なら大きなお世話だよ、今はね」
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(あーあ、『ブラコン(笑)』の一言で済ませれば。時田さんにだって『私にしといたらどうですー』とか言っとけば絡まれずに済むんだよな)
当然出過ぎた自覚はある。直嗣への借りがあるとすれば、黙って車を運転したこと。その直嗣にも『ばかじゃないの、頼んでないし、ウザ』と言われる図だ。慎一郎も何が分かる、生意気だ、関係ないともっと怒ればいい。
考える人と化した慎一郎の横で、千晶は残りのお寿司を頂く。カップ酒を開けて一口二口。さっぱりとした薄味は寿司に合う。まだ、味も解る、食べれたら大丈夫。
「ごちそうさまでした」
慎一郎の好きなネタは残しておいた。のどぐろとトロも。えびキュウ巻を一つ、慎一郎の口に差し出す。
少しの間の後、慎一郎は口を開けもぐもぐと咀嚼した。そして空になったグラスを横目にお茶を含む。そこへまた寿司を差し出す千晶。
折りが空になったところで、あ、そうだ、貰いものだけど、とバッグから取り出したコーヒー豆のチョコを慎一郎に押し付けて立ち上がった。
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