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蓋然
9.
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ビデオコールとは便利なものだ、いつでもどこでも。ただ距離は飛ばせても時差はいかんともし難い、ウィークデイの今日は慎一郎が早起きをした。
「そ、和服はね――んじゃ、アキに代わるよ」
七海が会話を切り上げると、一度消えた白い猫耳がずずっとせりあがってきた。さっきまで七海の膝の上に大猫だ。
白とピンクがぼやけ、カメラとマイクのあたりに鼻をこすりつける。そこへかんぱーいとトマトジュースの赤が映りこむ。白は象牙色に支えられずずっと持ち上げられ、また降りてモニタの中央正面に留まった。ビデオの意味とは。
(俺も猫フィルターをインストールしておこう)
緑の瞳がじっと慎一郎を見つめる。吸い込まれそうなり、今日の目的を思い出す。
「…っ、卒業おめでとう」
その後千晶と彼ら、そう男女のツインズは分離した。そして生きている。詳細は省こう、誰一人として同じ経過は辿らないのだから。
千晶はいくつかの幸運と皆の協力とで、本日、こうして卒業の日を迎えられた。
「ありがとう、まだここからだけどね、というか記憶があやふや過ぎてやばい」
外では至極全うな謝辞と抱負を口にしてきたが、実はどうやって卒業できたのかわからない、私の知らない私がもう一人か二人いる、らしい。
「見えざる手に操られたんでしょ、いずれ単位を落として焦る夢を見るだろう」
「うわぁ」
ともかく、卒業しちゃえばこっちもん、あとはのらーりくらーりやり過ごす。そうつぶやく声の主はきっと悪い顔。だが、センセイ方はもっと悪らしく、勝手に研修コースを決めてくれたそうだ。
今日くらいは飲んじゃおうかな、謝恩会でもちょっと飲んじゃった、棚の蒸留酒は悪魔の仕業で目減りしたけれど、とっておきが仕舞ってあるんだ、そんな声が聞こえてきた。
モニタの大猫はちょっとだけ首を傾げた。
嵐の予感がする。
秘蔵の箱には新しい酒を入れておいたが、きっとまたみりんにすり替わっているだろう。
そこへ、白酒を飲んじゃってよ、と弟の声がした。まぁいいか、もったいないもんね、そんな声が続いて、汁椀が猫の顔の横へ掲げられる。
慎一郎もマグカップを手に掲げ、サブモニタで今日の写真と、七海が合成した和服姿を眺める。千晶でも似合わない服装があるんだな、という感想だ。袴が着たいとごねたとか、式の最中に船を漕いでいたとか、そんな話も彼から聞いた。
「こっちは朝雪だったの、あの朝も雪だった」
退院の日には白い椿を見た、そう話す千晶の顔は見えないが、きっと白酒を見つめている。
「カズが大福やミルクって名付けるなって、ナツはユキとかシロとかなしだからねって、酷いよね」
「まぁまぁ」
「笑える動画や漫画送ってきた奴らは絶対許さない」
「ふっ、俺もメールを貰って、飛行機から雲が染まっていくのを眺めてた。上の白と下の白、俺のいる層だけ青かった」
「ヤコブの踊り場? 降りてきたのは――」
「さぁてね、天使か悪魔か」
慎一郎に連絡したのは七海だった。その存在を前にして後ずさりした、と喜びよりも困惑と拒否感を隠すことなく伝えてきた。慎一郎も添えられた小さな紅葉の写真に手をのばし、安堵と戸惑いと、なんとも形容し難い不思議な気分に漂ったのを覚えている。
数日遅れて誠仁からも連絡があった。『ちあきちゃんのお見舞いに行って、姉貴に御守り代わりのぬいぐるみを貰った』歯切れの悪い文面より、彼のほうが先に見たという事実が癇に障った。今なら詳細に触れなかった理由はわかる。どんなに気を付けていてもどうにもならないことがある。かれらにとって急変はすぐそこにあるのだ。
添付されていたのは、白い垂れ耳のうさぎの編みぐるみと、垂れ耳の中型犬を抱いて微笑む誠仁姉の写真だった。慎一郎が彼の姉に懸想していた過去はない。誠仁が叔父さんになった報告があったのはそれから半年後。
あれからをふたり、振り返るのは始めてだった。まだ慎一郎も、特に千晶は時間が足りない。
「ミュータンスは寝たの?」
「うん、彼らも地球人らしいリズムを学習してきてるわ」
千晶からは一度も連絡をしてこなかった。それどころではなかった、というのが正しい表現だろう。いつ寝て起きたのかもわからない、勝手に身体を乗っ取られた、そうとぼける彼女の胸のうちは誰も知らない。周囲は彼女の現実逃――自己防衛を笑って流している。
慎一郎が帰国して会えたのも一度きり。千晶は赤い生命体を横目に個体発生は系統発生云々を展開したのち、ぽつっとつぶたいた。
『世のお母さん方からは怒られるけれど、ここからは私でなくてもいいと思ったら、楽になってね』
『ああ、言いたいことはわかるよ』
千晶のニュアンスは説明し難い。彼女なりの愛情と敬意がある、そんな彼女だから皆が手を貸してくれるんだろう。慎一郎がそう思えたのならそれでいい。
ここまでも大変だったが、これからも、これからが大変だ。
「今日は悪魔が式に降臨したの、もうね」
卒業式には兄が参列した。カラーシャツにスリーピースという到底堅気には見えない姿で。それはそれであらぬ誤解を上塗りしたらしいが、慎一郎も笑うしかない。実兄と紹介したくない気持ちはよくわかる。
「前、どうしてってきいたでしょ。高校3年のもう9…10月だったの。兄がいきなり赤本とテキスト持って帰ってきて『やっとけ』って。無謀な理由をきいたら『俺の手伝いが必要だから』」
千晶に『女は足手まとい』と言って憚らない兄だ、本気で手伝いを望んでいるとは思えない。もし本気ならば確実に受かりそうなところを勧めるはずだ。
「カズは横暴でしょ、泳ぎを教えると言ってプールに落とすわ、大事にとって置いたプリンもアイスも食べちゃうしパシリにするわ――(中略)、でも一度もああしろこうしろって言ってきたことは無かったの。だから何かよっぽどのことなのかなって。
今日は、何か言ってくると思ったんだけどなーんにも。ただ『入学式には来られなかったからな』だって」
猫がまばたきを一度、千晶の顎に額をこすりつける。
「レオさんらしいね。なんとなく、わかるよ」
「何か聞いてるの?」
慎一郎は首を振る。
「多分、アキにしかできないことがあるんだ」
「――シンにもね。ま、私みたいなバカで根性なしも使いようか。洗脳の仕上げは自己決定させることだっけ」
「フフッ、俺も誰かの思惑通りか、なぁひよちゃん」
猫の緑が深く輝き、マズルがふいっと膨らんだ、ように見えた。
「そ、和服はね――んじゃ、アキに代わるよ」
七海が会話を切り上げると、一度消えた白い猫耳がずずっとせりあがってきた。さっきまで七海の膝の上に大猫だ。
白とピンクがぼやけ、カメラとマイクのあたりに鼻をこすりつける。そこへかんぱーいとトマトジュースの赤が映りこむ。白は象牙色に支えられずずっと持ち上げられ、また降りてモニタの中央正面に留まった。ビデオの意味とは。
(俺も猫フィルターをインストールしておこう)
緑の瞳がじっと慎一郎を見つめる。吸い込まれそうなり、今日の目的を思い出す。
「…っ、卒業おめでとう」
その後千晶と彼ら、そう男女のツインズは分離した。そして生きている。詳細は省こう、誰一人として同じ経過は辿らないのだから。
千晶はいくつかの幸運と皆の協力とで、本日、こうして卒業の日を迎えられた。
「ありがとう、まだここからだけどね、というか記憶があやふや過ぎてやばい」
外では至極全うな謝辞と抱負を口にしてきたが、実はどうやって卒業できたのかわからない、私の知らない私がもう一人か二人いる、らしい。
「見えざる手に操られたんでしょ、いずれ単位を落として焦る夢を見るだろう」
「うわぁ」
ともかく、卒業しちゃえばこっちもん、あとはのらーりくらーりやり過ごす。そうつぶやく声の主はきっと悪い顔。だが、センセイ方はもっと悪らしく、勝手に研修コースを決めてくれたそうだ。
今日くらいは飲んじゃおうかな、謝恩会でもちょっと飲んじゃった、棚の蒸留酒は悪魔の仕業で目減りしたけれど、とっておきが仕舞ってあるんだ、そんな声が聞こえてきた。
モニタの大猫はちょっとだけ首を傾げた。
嵐の予感がする。
秘蔵の箱には新しい酒を入れておいたが、きっとまたみりんにすり替わっているだろう。
そこへ、白酒を飲んじゃってよ、と弟の声がした。まぁいいか、もったいないもんね、そんな声が続いて、汁椀が猫の顔の横へ掲げられる。
慎一郎もマグカップを手に掲げ、サブモニタで今日の写真と、七海が合成した和服姿を眺める。千晶でも似合わない服装があるんだな、という感想だ。袴が着たいとごねたとか、式の最中に船を漕いでいたとか、そんな話も彼から聞いた。
「こっちは朝雪だったの、あの朝も雪だった」
退院の日には白い椿を見た、そう話す千晶の顔は見えないが、きっと白酒を見つめている。
「カズが大福やミルクって名付けるなって、ナツはユキとかシロとかなしだからねって、酷いよね」
「まぁまぁ」
「笑える動画や漫画送ってきた奴らは絶対許さない」
「ふっ、俺もメールを貰って、飛行機から雲が染まっていくのを眺めてた。上の白と下の白、俺のいる層だけ青かった」
「ヤコブの踊り場? 降りてきたのは――」
「さぁてね、天使か悪魔か」
慎一郎に連絡したのは七海だった。その存在を前にして後ずさりした、と喜びよりも困惑と拒否感を隠すことなく伝えてきた。慎一郎も添えられた小さな紅葉の写真に手をのばし、安堵と戸惑いと、なんとも形容し難い不思議な気分に漂ったのを覚えている。
数日遅れて誠仁からも連絡があった。『ちあきちゃんのお見舞いに行って、姉貴に御守り代わりのぬいぐるみを貰った』歯切れの悪い文面より、彼のほうが先に見たという事実が癇に障った。今なら詳細に触れなかった理由はわかる。どんなに気を付けていてもどうにもならないことがある。かれらにとって急変はすぐそこにあるのだ。
添付されていたのは、白い垂れ耳のうさぎの編みぐるみと、垂れ耳の中型犬を抱いて微笑む誠仁姉の写真だった。慎一郎が彼の姉に懸想していた過去はない。誠仁が叔父さんになった報告があったのはそれから半年後。
あれからをふたり、振り返るのは始めてだった。まだ慎一郎も、特に千晶は時間が足りない。
「ミュータンスは寝たの?」
「うん、彼らも地球人らしいリズムを学習してきてるわ」
千晶からは一度も連絡をしてこなかった。それどころではなかった、というのが正しい表現だろう。いつ寝て起きたのかもわからない、勝手に身体を乗っ取られた、そうとぼける彼女の胸のうちは誰も知らない。周囲は彼女の現実逃――自己防衛を笑って流している。
慎一郎が帰国して会えたのも一度きり。千晶は赤い生命体を横目に個体発生は系統発生云々を展開したのち、ぽつっとつぶたいた。
『世のお母さん方からは怒られるけれど、ここからは私でなくてもいいと思ったら、楽になってね』
『ああ、言いたいことはわかるよ』
千晶のニュアンスは説明し難い。彼女なりの愛情と敬意がある、そんな彼女だから皆が手を貸してくれるんだろう。慎一郎がそう思えたのならそれでいい。
ここまでも大変だったが、これからも、これからが大変だ。
「今日は悪魔が式に降臨したの、もうね」
卒業式には兄が参列した。カラーシャツにスリーピースという到底堅気には見えない姿で。それはそれであらぬ誤解を上塗りしたらしいが、慎一郎も笑うしかない。実兄と紹介したくない気持ちはよくわかる。
「前、どうしてってきいたでしょ。高校3年のもう9…10月だったの。兄がいきなり赤本とテキスト持って帰ってきて『やっとけ』って。無謀な理由をきいたら『俺の手伝いが必要だから』」
千晶に『女は足手まとい』と言って憚らない兄だ、本気で手伝いを望んでいるとは思えない。もし本気ならば確実に受かりそうなところを勧めるはずだ。
「カズは横暴でしょ、泳ぎを教えると言ってプールに落とすわ、大事にとって置いたプリンもアイスも食べちゃうしパシリにするわ――(中略)、でも一度もああしろこうしろって言ってきたことは無かったの。だから何かよっぽどのことなのかなって。
今日は、何か言ってくると思ったんだけどなーんにも。ただ『入学式には来られなかったからな』だって」
猫がまばたきを一度、千晶の顎に額をこすりつける。
「レオさんらしいね。なんとなく、わかるよ」
「何か聞いてるの?」
慎一郎は首を振る。
「多分、アキにしかできないことがあるんだ」
「――シンにもね。ま、私みたいなバカで根性なしも使いようか。洗脳の仕上げは自己決定させることだっけ」
「フフッ、俺も誰かの思惑通りか、なぁひよちゃん」
猫の緑が深く輝き、マズルがふいっと膨らんだ、ように見えた。
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