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二章

天性のギャンブラー

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ジブは向けられた刃を手で掴み自分の顔から離した。流れる血によってジブの手は真っ赤に染まってしまった。
アリスタとカリンはなに食わぬ顔で話を続けるジブに恐怖した。

「俺は天性のギャンブラーだ。生まれた時からギャンブルで生きていき、ギャンブルで全てを決めてきた」

「そ、それがなんだって言うんだよ?」

「だからギャンブルで決めようぜ、どちらが正しいかをなぁ?」

 「・・・あんたが負けたら?」

「煮るなり焼くなり好きにしろよ?殺したってかまわん。」

「俺達が負けたら?」

「そうだなぁ、そいつを一生俺の道具として使う。もちろん逃げることは許されないし、俺が飽きたら殺す。死んだ方がましと思うほどの絶望を味あわせてやる」

「・・・分かったわ」

「カリン!?」

「アリスタ、これは私と姉さんの問題、姉さんを傷つけたあいつはなんとしてでも私の手で倒す」

「・・・分かった」

「決まりだな、お嬢ちゃん、カジノに来い。」

「・・・」

ジブとカリンはカジノに向かった。アリスタもその後ろをついていった。

「よおマスター」

「これはこれは、ジブ様よくぞ来てくれました。今日は何をしに?」

「なにがいいか、ポーカーでもするか?」

「なんでも良いから早くしなさいよ」

「そうか、ディーラー、ポーカーのテーブル。今日はこいつとやるからお前はいらん」

「かしこまりました」

そういうと3人はポーカーのテーブルに案内された。
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