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本編
7.お見合い③
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この日の夜。
私はおじい様との晩餐で、見合い相手について聞かれることになる。
もちろん候補者の中から私が選んだのはブラッドリーだった。
おじい様も彼を気に入っていたらしく、だからこそ最後にブラッドリーと会わせたのだと笑っていた。
彼は剣の腕だけでなく、学業の成績も良いらしい。
「デニスは子供の時から見ているから、多少出来が悪くてもかわいくてな。つい甘やかしてしまった」
おじい様が言うには『馬鹿な子ほど可愛い』がそのまま当てはまっていたようで、デニスが頼りなくても私や優秀な側近を揃えることで、何とか補えると思っていたらしい。
「デニスのヤツ、剣の腕だけは良かったからな。辺境を守るためにはそれがあれば何とかなる」
「それは私もそう思っていたので……」
「しかし、その分ステファニーには領地経営の勉強を詰め込んでしまった。すまなかったな」
眉尻を下げたおじい様に私は微笑んで首を振る。
「謝ることないわ。私も勉強は嫌いじゃなかったんだから」
「そう言ってくれるか。まあ、今度の相手はそんな心配はない。お前はもうそれほど勉強しなくても、無理ない程度で構わないよ。ワシも肩の荷を降ろせそうだ」
「デニスも好きな人と結婚できるし、これで良かったのよ」
私たちはこの結果に納得し、満足していた。
私はおじい様との晩餐で、見合い相手について聞かれることになる。
もちろん候補者の中から私が選んだのはブラッドリーだった。
おじい様も彼を気に入っていたらしく、だからこそ最後にブラッドリーと会わせたのだと笑っていた。
彼は剣の腕だけでなく、学業の成績も良いらしい。
「デニスは子供の時から見ているから、多少出来が悪くてもかわいくてな。つい甘やかしてしまった」
おじい様が言うには『馬鹿な子ほど可愛い』がそのまま当てはまっていたようで、デニスが頼りなくても私や優秀な側近を揃えることで、何とか補えると思っていたらしい。
「デニスのヤツ、剣の腕だけは良かったからな。辺境を守るためにはそれがあれば何とかなる」
「それは私もそう思っていたので……」
「しかし、その分ステファニーには領地経営の勉強を詰め込んでしまった。すまなかったな」
眉尻を下げたおじい様に私は微笑んで首を振る。
「謝ることないわ。私も勉強は嫌いじゃなかったんだから」
「そう言ってくれるか。まあ、今度の相手はそんな心配はない。お前はもうそれほど勉強しなくても、無理ない程度で構わないよ。ワシも肩の荷を降ろせそうだ」
「デニスも好きな人と結婚できるし、これで良かったのよ」
私たちはこの結果に納得し、満足していた。
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